J290
J290
一緒に放鳥されたほかの仲間はコウノトリの郷公園にばかりいるけれど、僕はハチゴロウ兄貴のいる野上の増殖センターのほうが好きだよ。
野上増殖センターの前のビオトープで餌を食べるんだ。
オタマジャクシがほとんどだけど、時々ドジョウも取れるよ。
車が近づいてきても平気だけど、カメラマンが歩いて近づいてきたら、一応逃げることにしているよ。
僕は放鳥コウノトリだからあまり逃げないだろうと思って近づいてくる人がいるけれど、ハチゴロウ兄貴とそれほど変わらないと思うよ。
稲葉 一明一覧
J290
一緒に放鳥されたほかの仲間はコウノトリの郷公園にばかりいるけれど、僕はハチゴロウ兄貴のいる野上の増殖センターのほうが好きだよ。
野上増殖センターの前のビオトープで餌を食べるんだ。
オタマジャクシがほとんどだけど、時々ドジョウも取れるよ。
車が近づいてきても平気だけど、カメラマンが歩いて近づいてきたら、一応逃げることにしているよ。
僕は放鳥コウノトリだからあまり逃げないだろうと思って近づいてくる人がいるけれど、ハチゴロウ兄貴とそれほど変わらないと思うよ。
脚立を立てて少し上から撮りました。
生まれて10日ぐらいでしょうか。すごくしっかりしています。
コウノトリの場合親のほうが美しいけれど、まあ、雛もかわいいことにしておき
ます。
2ついますが、少し成長に差があるようです。
親が枯れ草を運んできました。
一人前にクラッタリングをしています、音は出ていないけど格好だけ。
餌をやるところを見たかったけれど、タイミングが合わなかったようです
ニホンミツバチ
ハチ目ミツバチ科
我が家の庭では春一番にサクランボの花が咲く。暖地桜桃という品種で花はとても美しく結実が良い。今年の開花は例年より1週間ほど遅かった。
この花が咲くとミツバチがやってくる。どのように察知するのかは知らないが必ずやって来る。ミツバチというと黄色と黒の縞模様を思い出すが、我が家に来るやつは黄色が穏やかでむしろ白色である。在来種のニホンミツバチだ。小さくてかわいらしい。
サクランボの花にもぐり込むように体を突っ込んで蜜を吸う。おしべを掻き分け、ミツバチの体中が花粉だらけになる。花の中央にはめしべが突っ立っているのであるが、ミツバチが動き回るので花粉がどうしてもくっついてしまうのだ。このおかげでうちの庭のサクランボも首尾よく結実するということらしい。
よく見ていると、めしべに爪先を引っ掛けて腕一本でぶら下がり、何やらせわしなく動いている。体にくっついた花粉を足でこそぎ集めて後ろ足の花粉袋に詰め込んでいるようだ。巣に持って帰って花粉団子として幼虫とかの餌にするつもりなのだ。
夢中で蜜や花粉を集めている時は、めったに人を刺すことはない。だからミツバチに囲まれながら写真撮影しても平気である。僕のことなどまったく関心がないというということが観察していると良くわかる。
全国の養蜂家が飼育しているのはセイヨウミツバチのイタリアンという品種がほとんどで、それは腹部がはっきりとした黄色である。外来のセイヨウミツバチに押され、ニホンミツバチも減少の一途をたどっていたが、近年は都市周辺で増加に転じているようである。
NPO法人コウノトリ市民研究所
主任研究員 稲葉一明
4月22日掲載
庭の暖地桜桃が開花した。例年より1週間ほど遅い。
この花が咲くと毎年ニホンミツバチがやってくる。
花に顔を突っ込み蜜腺から蜜を吸う。
花粉を集める時、めしべに花粉がくっつけられる。このおかげでうちの庭のサクランボが結実する。
腕一本でぶら下がりせわしなく何かしている。どうも体にくっついだ花粉を足でこそぎ集めて後ろ足の花粉袋に詰め込んでいるようだ。巣に持って帰って花粉団子として幼虫とかの餌になるのだ。
ミツバチの観察は面白い。ミツバチは働き者だ。
なお、ニホンミツバチは養蜂家が飼っているセイヨウミツバチよりも少し小柄で、おなかの部分の筋の黄色が白っぽい。
蜜や花粉集めの時はそれに夢中で、ミツバチに囲まれて撮影していても刺されることはない。
珍しく撮影データを書いておく。
3月26日
オリンパスE-300に往年の名玉 タムロンSP90F2.5ポートレートマクロ(初代)
F5.6で絞り優先オート WBは曇っていたので6000K サクランボの花に囲まれて全体が赤みがかっているが、実際もこんな感じ。
昭和54年ごろ、学生の時に買ったレンズで20年以上眠っていたが、昨年自分で分解して石鹸で洗ってカビを落とした。
さすが良く写る(^^;)。
これはおまけ、シグマの55-200ズームでオートフォーカスで撮りました。
25日の青空で、これがうまくいかんのでタムロンSPを使ってみたのですが、やっぱりマニュアルのほうがええわ。
段階的放鳥でJ0262が放鳥された。
ハチゴロウのお見合い相手ということで、羽を負傷しそれは癒えたという事だが、
飛ぶ姿は痛々しい。
10時過ぎに飛び立つとすぐにハチゴロウと290が追跡、野上増殖センター前のビ
オトープ近くの山際に不時着。フェンスに首を突っ込みへたり込んでいる。やがて立ち上が
ったが、ハチゴロウと290は立ち去る。
へたり込む262の様子を見るハチゴロウ。290はハチゴロウがいるので近づかない。
12時前に日本対キューバ戦を見るために家に帰り、3時過ぎに様子を見に行く
が、262はいない飼育員さんに尋ねると12時半ごろにハチゴロウが攻撃し、再
びへたり込んだだめ回収したとのこと。アマチュアカメラマンの話によると、ハ
チゴロウが乗りかかって行ったので早速交尾かと喜んだが、そうではなく、やっ
つけに行ったようである。難しいものである。
飼育員さんは、「ハチゴロウの性格も直してもらわんと、、、」とのこと。
しかし、あのぼろぼろの姿では、なかなか気に入ってくれないのではなかろうか
と思いました。
ということで、今回の段階的放鳥は失敗のようです。
290はせっせと巣作り
巣を復活させて誇らしげなJ0290
彼は偉大だ。すぐに立ち直って、もうこんなに巣材を運んでしまった。
彼にここでの営巣をあきらめさせることは容易ではなさそうだ。
2回目の巣の撤去について、彼はどう思ったのだろうか、昨日はしょげているように見えた。前向きな性格なのか、もう忘れてしまったのか、人間の基準で考えても仕方が無い。
午前中は、野上上空で4羽飛んでいるとのことで、僕が行った時はハチゴロウ
のみが帰還中でした。
午後3時過ぎに行くと、290とハチゴロウがいて、290は元気なく巣の取
り払われたところにたたずんでおり、やがて1回だけ枝を運びました。
毎日見に来ているというおばさんが、290はめっきり小さくなってしまった
とのこと。
人間側の気持ちの加減でしょうが、僕も290が小さく見えました。
ハチゴロウもなぜか午後の食事に5時前になっても降りてこず、巣に降りました。
写真は元気なく枝を運ぶ290。
ヒラタケ ハラタケ目ヒラタケ科ヒラタケ属
(平茸)
Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer
(カンタケ 寒茸)
2月にはいって暖かくなり、雪もほとんど溶けた。久しぶりに豊岡市妙楽寺のフィールドにキノコを見に出掛けてみると、山にはまだところどころに雪が残っていて歩きにくい。
巨大なヒラタケを発見。寒中、じわじわと大きくなって、まさしくカンタケの名にふさわしい。やや老熟しているが、そこは冬場のキノコのうれしいところで虫が付いていない。わずかに小さなヤスデに食われたあとがある程度。
てんぷらにしたり、鍋に入れたり、しっかりした歯ごたえと好ましいキノコ臭。分かってもらえないと思うが、少しマツタケに近い香りもする。
ヒラタケは外見的に変異も多く、栽培物とはかなり違う印象を受ける場合が普通。灰色系統の色と、シイタケやツキヨタケとの違いを確認する(詳細説明省略)。この時期はすでにほだぎ栽培のしいたけが出始めている。シイタケと良く似ている場合があるが、色、香りが違う。ヒラタケは大量に採れる場合も多い。春にも秋にも冬にも出る。
平茸 平らなきのこ
寒茸 寒い時期のキノコ(しかし暖かい時期も出る。)
2月25日 豊岡市妙楽寺
人間と同じ霊長類であるニホンザル。但馬にはニホンザルの群(むれ)が二つある。一つは美方郡加美町小代区を中心に活動しているもの、もう一つは豊岡市城崎町を中心としているものである。以前はもっと沢山の群があるように思われていたが、最近の調査で但馬には二つだけであることが分かった。もっとも、母系を中心としたこれらの群のほかに、群を出たオスで離れザルと呼ばれるもの達もいる。
さて、但馬のサルは悪い。行動範囲にある各集落を巡回し、農作物を荒らしながら生活をしている。サルは本来奥山で生活しているものであるが、過疎化や高齢化のために農地や集落を人間が制圧できなくなって来ている。人間によって追い払われる危険のなくなった人里は、農作物など食べ物が豊富で大変生活しやすい場所となってしまっている。
先日、豊岡市城崎町のある集落に行ってみると、墓地の周辺にニホンザルが20頭ほど出て来ていた。久しぶりの晴天で、サルたちは日向ぼっこをしたり、毛づくろい(グルーミング)をしたりしてくつろいでいる。大人も子供も仲良く遊んでいる。なかなか微笑ましい光景である。しかし、そのうちに植えてある柚子をおいしそうに食べ始めた。よく見ると、沢山食い散らかした跡がある。車庫の上や人家の屋根に上るものまでいる。まったく我が物顔である。畑は雪の下に埋まっているため農作物を荒らすところは見られなかったが、サルの被害のためにまともには作ることができないらしい。
サルの撃退法は、追い払いにより居心地を悪くすることで人里への執着をなくし、奥山に帰らせることだそうだ。人間が何もせずに受け入れていると、どんどんエスカレートして悪いサルになって行く。城崎のサルは僕が20mほどの距離で見ていても平気である。厳しい追い払いを受けていないのか、人をまったく恐れていない。
兵庫県下のニホンザルの群れは10を超えていない。害獣であるが希少種でもある。
NPO法人 コウノトリ市民研究所
主任研究員 稲葉一明
2月12日掲載
少しテーマが違うかもしれませんが、
秋篠宮妃殿下が御懐妊されました。
おめでとうございます。
昨年9月24日に豊岡に来られ、コウノトリの放鳥を行われたことが大いに関係しているのではないかと言う説があります。
その時の写真を再掲いたします。コウノトリにとってもおめでたい話だと思います。