コウノトリ野鳥観察会3月度(実施報告)
テーマ:北に帰る鳥を見送ろう
日時:2017年3月5日(日)13:00〜16:00
天気:くもり
参加者:6名
講師:高橋、石垣
2016年度最終のコウノトリ野鳥観察会は、6名の参加者を得て実施しました。コウノトリが本格的な繁殖期に入り、昨年度の営巣巣塔を順番に見て回りながら、今期の繁殖状況と巣塔周辺の野鳥をチェックします。
郷公園駐車場から、まずは祥雲寺巣塔を観察します。昨年度は2月中旬には産卵していましたが、今年は大雪の影響もあって、まだ兆候が見らません。オスのJ0021が巣に立っているのをスコープで観察しました。
三江小学校校庭にある庄境巣塔です。この巣塔ではすでに抱卵が始まっており、観察時も1羽が伏せていました。近くの電柱に別の1羽がおり、てっきりペアの片方と思って足環を確認すると、昨年この巣塔での初繁殖時に、1羽のオスをめぐってペアを争っていた別のメスJ0059でした。1年経っても、庄境巣塔のオスのことが忘れられないようです。
伊豆巣塔、河谷巣塔、百合地巣塔と巡回し、この写真は野上巣塔での観察の様子です。ガイドの石垣さんから、コウノトリのエピソードを話してもらいました。それぞれの巣塔では、巣に止まっているコウノトリはいませんでしたが、車を出てしばらく観察しているうちに、周辺でコウノトリの姿を見ることが出来ました。
また、レギュラー参加者の野鳥少年君が、六方田んぼで今期初のコチドリの渡来を発見して、参加者の称賛を受けていました。
赤石巣塔にもコウノトリの姿はありません。コウノトリの代わりに、巣の上で休んでいたチョウゲンボウをスコープで観察します。
運動公園予定地の話、赤石堤外のヨシ原環境の話などをしました。そうこうするうちに、1羽のコウノトリが飛んできて、運動公園予定地の土盛の中に下りました。
円山川河口で水鳥観察です。北帰行が続いており、すっかりカモ類が少なくなってしまいましたが、オカヨシガモ、ヒドリガモをチェック。夏羽移行中のカンムリカイツブリ2羽も見ることができました。
最後は戸島湿地管理棟にお世話になり、戸島ペアの状況を説明してもらいました。目の前の杭にカワセミ長い時間止まって、観察者の注目を浴びていました。
今回は雨にも降られず、野鳥に興味のある参加者の皆さんと一緒に、コウノトリとその他の野鳥をゆっくり観察できました。次年度も、引き続きこの観察会を続けて行きますので、皆さんの参加をお待ち致します。
【今回観察した野鳥】
コウノトリ、ノスリ、アオサギ、コサギ、ダイサギ、ハシボソガラス、トビ、スズメ、ツグミ、ヒバリ、コチドリ、チョウゲンボウ、カワラヒワ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、エナガ、カワセミ