モエギザトウムシ
モエギザトウムシ 節足動物門鋏角亜門クモ綱ザトウムシ目マザトウムシ科カワザトウムシ亜科
(Leiobunum japonicum)
萌黄座頭虫
モエギザトウムシ、比較的小型のザトウムシで、豆粒のような胴体。体長は3~4mm程度。歩脚はザトウムシの中でも相対的に長い。人手のはいった雑木林や林縁などに多い種で、但馬の里山ではもっとも普通に見られる種だと思う。
6月ごろ小さな幼体が見られ、8月上旬ぐらいから成体になる。同時に複数個体を見かけることが多い。本種は通常,背に棘はないが,まれに棘がある。
「モエギ」とは、おそらく「萌黄」つまり、「新緑の明るい緑色」から来ている。実際は爽やかな新緑の色とはかなり違う場合が多い。黄土~深緑、黒褐色のメタリックな感じの背中の色が特徴といえよう。小さくて分かりにくいが、見方によるとなかなか美しい。
歩脚の関節の近くの色が白っぽいので、胴体と共にこの脚の模様も結構目立つ。
モエギザトウムシ。小さなメタリックな胴体を長い脚で支え、体を揺らせ、SF的に森の地面や樹幹を闊歩している。主として肉食、虫の死骸などを食べるらしい。