稲葉 一明 一覧

コウノトリの採餌


野上ビオトープ 05,08,05
 野上のビオトープは一時期水が落とされていて、雑草対策が採られていたが、真夏になってからしっかりと水が張られて、待ちかねていたように八五郎が利用するようになった。
 最近、出勤前に八五郎の観察をしているが、この日ようやくドジョウを食べているところを確認し、かろうじて写真に収める事ができた。
 一緒にいるチュウサギ?のほうは、もっと上手にねらいを定めて省力的にドジョウを捕っている。コウノトリは餌を捕るのが下手で、かなり偶然に頼った捕り方だ。
 6月のオタマジャクシの多い時期だけでなく、8月に入ってからもビオトープを利用しているというのは、僕としてはうれしいことである。


ニュースレター 2005年8月号

コウノトリ市民研究所2005-8月ニュースレター
☆トピックス
 ○コウノトリ試験放鳥9月24日
  いよいよコウノトリの放鳥がカウントダウンに入りました。
  9月24日午後2時ごろにコウノトリの郷公園から5羽がハード
  リリースされる予定です。
  また、8月5日でハチゴロウが豊岡にやってきて丸3年になります。
「第3回コウノトリ未来国際かいぎ」参加申し込み等は
  豊岡市役所コウノトリ共生課まで(市のホームページからもできます。)
  
 
☆コウノトリ市民研究所8月の行事案内
 ○「六方川調査」
  日時:8月21日(日)9:30~コウノピア集合
  六方川の生物調査をします。濡れてもいい服装で着てください。
  現地まで車で乗り合わせて移動します。(県環境政策課委託事業)
 
☆生き物関連行事のご案内
○「里山の生き物観察」
  日時:8月9日(火)10:00~15:00 コウノピア集合
  コウノトリの郷公園の里山の自然観察をします。午前中は水辺、午後は雑
  木林の予定です。昼食と水筒などが必要。
参加費が大人1000円、子ども500円
参加申し込みが必要です。案内ビラはコウノピアにあります。
(但馬の自然を語る連絡会と県民局環境課主催)
 ○竹野スノーケルセンター関係
  8月9日(火)~8月10日(水) 
  エコツアー 魚になろう スノーケルキャンプ(宿泊はキャンプ場)
  1泊3食付き・税込み 大人8300円 小学生(4年生以上)6800円
  スノーケル教室2回、ナイトハイキング、朝の観察会など。
  泳げない人でも大丈夫。入湯税は別になります。
☆2005年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
 ○田んぼの学校 コウノピア9時半集合
  毎月第2日曜は「田んぼの学校」を実施します。
  田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
  お昼は鍋をします。食べて解散。
  コウノピアに9時半集合。
  児童は参加費一人100円。保護者同伴。
 4月10日(第2日曜)タンポポ調査
 5月 8日(第2日曜)田んぼ
 6月12日(第2日曜)田んぼ
 7月10日(第2日曜)田んぼ・川
 8月14日(第2日曜)休み
 9月11日(第2日曜)郷公園でバッタ
10月 9日(第2日曜)郷公園でアカトンボ
11月13日(第2日曜)里山
12月11日(第2日曜)里山
 1月 9日(第2日曜)野鳥調査
 2月12日(第2日曜)食べる会
 3月12日(第2日曜)アカガエル調査
 ○豊岡盆地の生き物調査
   タンポポ調査 4月~5月(4月10日など)
  ホタル調査  5月~6月
  六方川調査  8月21日(日)
  福田ビオトープ調査 6月26日、7月31日
   順次ご案内します。
☆情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
 ●「テーマ別フォトコラム」
 ●「活動記録」田んぼの学校 臨時田んぼの学校
 ●「ながぐつ観察記」 イシガメ ハンゲショウ
 <毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
  7月10日 7月24日 掲載
 ・掲載希望の方は事務局までご連絡ください。
☆事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたい
 と言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。
このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照し
てください。 http://kounotori.org/
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。
 行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の自己責
任でお願いします。


野生コウノトリ豊岡飛来三周年記念


コウノトリ(コウノトリ目 コウノトリ科)
 野生コウノトリが豊岡に飛来して丸3年が経過した。このコウノトリはオスである。8月5日に来たのだからハチゴロウという愛称も定着してしまったようだ。
 彼はコウノトリの野生復帰を進めるこの地域の人々に多くの示唆を与えてくれた。田んぼや河川敷にビオトープを作れば、そこに舞い降りて「こういう場所がよろしいのである。」と教えてくれる。最初の冬には独身の癖にひとりで巣を作って、「早く仲間を放鳥するように。」と強く催促した。最初はケージの屋根に巣を作り、どこにでも作るのだなあと関係者を驚かせたが、3回目には松ノ木の上に巣を掛け、「やはりアカマツの方がよろしい。」と里山の再生を促した。
 彼は三江小学校のヒマラヤスギに止まって、授業を急きょコウノトリの観察に変更させ、地元の子供たちを大いに喜ばせた。子供たちが通学する横の田んぼで餌をついばみ、40年以上以前の風景を復活させた。また、市民研究所の行事で田んぼの学校などを行っていると、しばしば様子を見に上空を舞ってくれた。サービス精神が旺盛である。
 さて、僕はもともとコウノトリなどには興味が無い人間であった。コウノトリよりもキノコやカニなどの方が重要である。しかし、最近コウノトリが好きになって来ている。あることがきっかけで、仕事でハチゴロウ追跡調査する機会に恵まれた。じっくりと見れば見るほど美しい鳥である。大空を舞う姿は雄大でしびれるものがある。僕は仕事が終了してからも休みの日には観察するようになった。
 彼はとても頭が良く、観察者の顔を覚えている。5回目ぐらいになると、完全に僕の顔を覚えてくれた。この間などは、遠くからじっと見詰め、僕であることを確認すると軽く会釈をしてくれた。認めてもらえると嬉しいものである。
 いよいよ9月24日に放鳥が行われる。豊岡に住む人たちも実際の野生コウノトリを見たことのある人はまだまだ少ないだろう。しかしこれからは豊岡の景色が変わっていくことに気がつくだろう。ふと見上げると大空をゆったりとコウノトリが舞っている。田んぼを見るとコウノトリが餌をついばんでいる。円山川の堤防を行けば、浅瀬にコウノトリがたたずんでいる。
 コウノトリを好きな人がどんどん増えていけば良い。あちらも人間のことが嫌いではなさそうです。
NPO法人 コウノトリ市民研究所
主任研究員 稲葉一明
*********************************
昨年3月、『「美しい」が未来の原点』というタイトルで本コラムにハチゴロウを書いた。豊岡市民として長年ケージの中のコウノトリを見慣れているはずなのに、その美しさに気づかせてくれたのは野生のハチゴロウだった。
白き美しい鳥と一緒に暮らすこと。その無垢な喜びを胸に抱くことから、豊岡の街づくりは始まって行くのではなかろうか。豊岡の空を舞うコウノトリを見て、ひとりでも多くの人が「美しい」と感じてくれることを願っている。
高橋信
*********************************
 八五郎の飛び回る場所が決まってしまって面白くない。だって、訪ねてきてくれないんだもの。私のところに来てくれたのは1度だけ。南の空を見ると高いところを白い鳥がくるくると回っている。鳥を見るのは素人だから自信がないが、じっと見ているうちにコウノトリと確信。八五郎は私の学校(八条小学校)の上を巡回してから、おもむろに妙楽寺の方に進路を変え、やがて鉄塔の上に止まった。高橋さんの職場の隣だ。きっと私達に挨拶に来たのだと思った。この時の写真は私の名刺に使われている。もちろん、フォトバイ高橋。
 さて、私はどうしたか?職員室に降りて、全校放送をした。一緒に眺めていると子ども達は「前にも見たで」と言うし、家に帰ると母がうちの上にも来ていたと言うし、あの頃はよかったなあと思う。でもまあ、10月になれば、別のが来るのだろうなあと期待している。
菅村定昌
*********************************
僕にとって八五郎の姿は衝撃的だった。彼は空の向こうから
ゆっくりと僕のいる方へやってきた。これがコウノトリか!大きな翼を
いっぱいに広げて優雅に舞う姿に、僕は素直に感動した。
野生復帰に向けたさまざまな努力と試みの意味が、そのときすぐに理解できた。
「あんなふうに空を飛んでみたいなあ」「そうかい。空から見る豊岡はなかなか
住みよいよ。大きな川や田んぼもあるしね。でもどうして他の仲間は飛べないの?
早く一緒に暮らしたいのになあ。」八五郎のそんな思いに、僕は野生復帰へ
の思いをより強くしたのだった。
竹田正義
*********************************


カバイロコナテングタケ


2005.7.24 豊岡市妙楽寺
カバイロコナテングタケ ハラタケ目 テングタケ科 テングタケ属
Amanita rufoferruginea Hongo
蒲色粉天狗茸
 空梅雨の後、雨が続き、夏のキノコがたくさん出てきた。
 カバイロコナテングタケ。
明るい帯褐橙色の粉で覆われている。触ると手にくっつく。基部は膨らみ、粉質のつぼの名残が残っている。薄い膜質のつばがあるが崩れやすい。
 このキノコ、はじめはテングタケ科とは気が付かなかった。なかなかきれいなキノコである。夏から秋にかけて雑木林に発生。

 幼菌


 指でつまんだ跡が残っている。
 蒲:蒲(がま)の穂のような色。赤みを帯びた黄色。かば。
 天狗:深山に住むという妖怪。山伏姿で、顔が赤くて鼻が高く、背に翼があり、手には羽団扇(はうちわ)・太刀・金剛杖を持つ。キノコの場合は天狗の鼻に例えている。


田んぼの学校05,07,10 鎌谷川調査


田んぼの学校7月10日
参加者 約80人 

郷公園前の鎌谷川調査。県環境政策課委託事業、コウノトリ文化館を拠点とした上流域の調査です。
子供たちだけで39人、保護者、スタッフ合わせて80人は越えている。

水着が正解
郷公園入り口の橋の下を中心に、みんなで生き物採集。追い込み漁もしました。

上流200mほど行くと、川が少し広くなっていて、少し複雑な流れになっている。そういうところはてき面生き物は豊富です。
魚類は12種。オイカワの婚姻色がきれいに出ておりました。ムギツクの稚魚がたくさんいました。ドジョウやタモロコなど、田んぼとのつながりが良く分かります。

オイカワ
コオニヤンマ、コヤマトンボなど、川のトンボのヤゴがたくさんいました。ごっついオニヤンマのヤゴ、死んだまねするコシボソヤンマのヤゴ、流れが結構きついのにたくさんヤゴがおるもんです。田んぼのヤゴとぜんぜん違う。
小さなモクズガニが結構いました。こんなに小さいのに円山川の河口付近から上ってきたのですね。
上空には羽化したばかりの山に上がる前のアキアカネがたくさん飛んでいました。

魚類:オイカワ、カワムツ、カマツカ、フナ、タモロコ、ムギツク、モツゴ、ドジョウ、シマドジョウ、タイリクバラタナゴ、メダカ、ドンコ、
両生類:トノサマガエル、アマガエル(幼生)
昆虫類:オオコオイムシ、タイコウチ、アメンボ、ヤゴ(コヤマトンボ、コオニヤンマ、オニヤンマ、コシボシヤンマ、カワンボ、サナエトンボ類)
甲殻類:モクズガニ、サワガニ、ミナミヌマエビ
その他:カワニナ

コヤマトンボ(ヤゴ)
この日は、食料局長がお休みでしたが、アイガモと地鶏ベースのおいしい鍋ができました。
アイガモと種鶏の廃鶏


臨時田んぼの学校福田地区05,06,26


臨時田んぼの学校 福田ビオトープ 05,06,26
 
 参加者:約70人
 市、JA、福田地区等と臨時の田んぼの学校を福田地区で開催。
 ここはコウノトリが舞い降りる田んぼ。地元が休耕田を再生してビオトープにしている。
 この場所では市民研究所としては初めての本格的な生物調査。
 実は僕自身はここはあまり生き物が豊富ではないと思っていた。というのは、僕が今まで見た限りはトンボも少ないし、生き物がうじゃうじゃというイメージは無かったのである。
 しかし、調べてみるとすばらしいところでした。
 なかなか水利の関係で常時湛水は困難なところのようだが、ほぼ湛水を維持されているビオトープ横の水路では、ちょうどドジョウの稚魚がうじゃうじゃ状態。ものすごい数です。
 基幹水路は、汽水の影響を受けると思われるぐらい低いのであるが、テナガエビやモクズガニもいる。ナマズの稚魚もたくさんいて、ここはビオトープでナマズの産卵がビデオに納められたところだから、魚たちのゆりかご水田。メダカもいっぱい。
 カワトンボのヤゴもいるし、ギンヤンマの飛行も確認。また、トノサマガエルが多数おりまして、ちょうど上陸真っ最中というところ。

 ドジョウ稚魚

 カワトンボヤゴ

 テナガエビ

 ナマズ稚魚

 トノサマガエル上陸直後
 さすが、ハチゴロウがお気に入りの場所です。
魚類
ドジョウ稚魚多数、メダカ、フナ、ナマズ稚魚多数
両生類
トノサマガエル上陸直後多数、ウシガエル幼生
爬虫類
ミシシッピーアカミミガメ
甲殻類
アメリカザリガニ、ミナミヌマエビ、テナガエビ、モクズガニ
貝類
マシジミ(タイワンシジミ)、マルタニシ
昆虫類
ヒメガムシ、コシマゲンゴロウ、アメンボ多数、トンボ型ヤゴ、ヤンマ型ヤゴ、イトトンボ型ヤゴ、
カワトンボヤゴ、ギンヤンマ、ゲンゴロウ類幼虫、ガムシ類幼虫


ニュースレター7月号

コウノトリ市民研究所2005-7月ニュースレター
☆トピックス
 ○豊岡盆地の生き物地図2005発行
  「豊岡盆地で暮らす鳥100+1」(2005コウノトリ野に帰る)
  を発行いたしました。9月に予定されているコウノトリの試験放鳥を記念して、
  豊岡盆地の野鳥100種を写真で紹介。一般販売は一部300円です。
 ○豊岡市街地のホタル健在
  6月14日、16日に豊岡市と合同で調査を実施。
  台風23号の影響が心配されましたが、新川水路、亀山水路では昨年同様に
  多数のヘイケボタルが、妙楽寺地区では昨年よりも少ないですがゲンジボタ
  ル、ヘイケボタルが確認されました。田んぼの学校参加者もたくさん駆けつけ
  てくれました。
 ○「野鳥」にコウノトリ特集
  財団法人日本野鳥の会の機関誌「野鳥」7月号はコウノトリ特集です。
  「コウノトリが運んできた豊岡の未来」
  市民研究所の取り組みも紹介されています。
 
☆コウノトリ市民研究所7月の行事案内
 ○「田んぼの学校」
  日時:7月10日(日)9:30~コウノピア集合
  暑いので鎌谷川の生物調査をします。大人も子供も楽しく遊びましょう。
 濡れてもいい服装で着てください。(県環境政策課事業協賛)
 ○「臨時田んぼの学校」
  日時:7月31日(日)9:30ら。
  コウノトリが舞い降りる福田地区ビオトープエリアで、地元の方々や、
  子供たちと、田んぼの学校を行います。豊岡市、JAたじまと協賛。
  現地集合です。 
 
☆生き物関連行事のご案内
 ○竹野スノーケルセンター関係
 7月2日(土) 午前10時~11時30分
  場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター      参加費100円
  土曜観察会 「いろんな色をあつめよう!」
 7月16日(土) 午前10時から11時30分
  場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター  参加費100円
  土曜観察会 「いろんな形をあつめよう!」 
 ○「市民参加の森づくり」
7月17日(日)9:30法花寺会館前集合
  白雲山の森づくり、木に名札をつけます。
  問い合わせ:豊岡市農林水産課まで
 ○「連続講座コウノトリ」
  7月9日、16日、23日、30日14:00~17:00
  コウノトリ文化館多目的ホール
  主催:県立コウノトリの郷公園
  郷公園の豪華スタッフが毎週土曜日コウノトリについて連続講座。
  問い合わせ:コウノトリの郷公園
    
    
☆2005年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
 ○田んぼの学校 コウノピア9時半集合
  毎月第2日曜は「田んぼの学校」を実施します。
  田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
  お昼は鍋をします。食べて解散。
  コウノピアに9時半集合。
  児童は参加費一人100円。保護者同伴。
 4月10日(第2日曜)タンポポ調査
 5月 8日(第2日曜)田んぼ
 6月12日(第2日曜)田んぼ
 7月10日(第2日曜)田んぼ・川
 8月14日(第2日曜)休み
 9月11日(第2日曜)郷公園でバッタ
10月 9日(第2日曜)郷公園でアカトンボ
11月13日(第2日曜)里山
12月11日(第2日曜)里山
 1月 9日(第2日曜)野鳥調査
 2月12日(第2日曜)食べる会
 3月12日(第2日曜)アカガエル調査
 ○豊岡盆地の生き物調査
   タンポポ調査 4月~5月(4月10日など)
  ホタル調査  5月~6月
  河川魚類調査(予定)7月~8月
  ビオトープ生き物調査
   豊岡市内の転作田ビオトープの生き物調査も予定しています。
   順次ご案内します。
☆情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
 ●「テーマ別フォトコラム」シオカラトンボ
 ●「ホタル調査2005」
 ●「活動記録」田んぼの学校 ひょうご森の祭典
 ●「ながぐつ観察記」 コバンソウ クロイトトンボ アオバズク
 <毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
  5月27日 6月19日 6月28日 掲載
 ・掲載希望の方は事務局までご連絡ください。
☆事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりた
 いと言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。
このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照
してください。 http://kounotori.org/
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。
 行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の
自己責任でお願いします。


臨時田んぼの学校05,06,18


臨時田んぼの学校国土交通省 05,06,18
 
 国土交通省近畿地方整備局の関係のコウノトリ田んぼの学校ツアー。昨年に引き続き2回目。
 うれしかったのは、昨年も来たというリピーターが結構いたことです。
 スタッフ入れて90人ぐらいかな。放鳥拠点となる田んぼビオトープ。フェンスの中でしました。
 生き物の記録は、上田先生追記でお願いします。

アマガエルか、シュレーゲルか、、
 
参加者の女の子が、啓発資料の配布を手伝ってくれました。


クロイトトンボ


愛の水中蜻蛉
クロイトトンボ(均翅亜目イトトンボ科)
 トンボの産卵の仕方はいろいろな種類がある。飛びながら産むのか、どこに産み付けるのか、水面を叩くように産むのか、オスとメスが連結して産むか・・・・、細かく分けると、幾通りになるのだろうか。
 5月~6月豊岡市野上のコウノトリ増殖センター前にある田んぼビオトープではクロイトトンボの産卵が普通に見られる。こいつらの産卵の仕方には驚いてしまった。オスとメスが連結しながら水面を飛び交っているのだが、水面に止まったかと思うと、メスがお尻を水中に突っ込んで水草に卵を産み付ける。これは驚くことではない。メスは一所懸命で、どんどん深くお尻を水中に突っ込んでいき、首まで水に使ってしまった。えらい深くまで水に入るものだと見ていたら、とうとうオスのお尻を引きずり込むように頭まで水の中に入ってしまった。
 興に乗ってきたのか、卵を産みつけながらどんどん水の中に深く入っていく。オスも引きずられて行くように水に浸かっていき、かろうじて頭だけを水面から出している、と、驚いたことにオスも完全に潜ってしまった。
 クロイトトンボのメスとオスとが連結しながら、完全に水中に潜って水草に卵を産み付けているのだ。これを「潜水産卵」という。さらに詳しく書くと、「植物組織内連結静止潜水産卵」と書くべきかも知れない。
 完全に水没してから約5分後、2匹はつながりながら這い出てきて、何事もなかったように飛び立った。でも考えてみると、こいつらヤゴのときは完全に水中生活で、一生の間では水の中のほうが長いのだ。トンボというのは空を飛ぶ生き物というイメージが強いが、どちらかというと水の中の生き物なのかもしれない。
 完全に潜水した状態だと良く分からないので、途中の写真をつけておきます。
NPO法人 コウノトリ市民研究所
主任研究員 稲葉一明
2005,6,19掲載


田んぼの学校05,6,12


田んぼの学校6月12日
参加者 約160人  県環境課委託事業 コウノトリ文化館を拠点とした環境教育 上流域関連水田調査。
今回は初めての試み、東公開ゾーンの田んぼ。魚道などが整備されている。
子供たちだけで約100人、港東小学校関係や、ガールスカウトの参加もありました。
柳生博さんも参加。
ヒルに咬まれる子が立て続けに5名ほど出て、ちょっとびっくり、これまで3年間、20回ぐらい田んぼの学校しているけれど、こんなことは初めてです。
両生類:ニホンアカガエル、モリアオガエル(卵塊、成体)、トノサマガエル(幼生)、アマガエル、イモリ
魚類:ドンコ、ヨシノボリ、フナ、コイ、ドジョウ、タモロコ、モツゴ
爬虫類:イシガメ
甲殻類:ミナミヌマエビ、モクズガニ(水路)
貝類:モノアラガイ、カワニナ、ドブシジミ
昆虫類:クロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、キベリクロヒメゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ
    ゲンゴロウ幼虫:ガムシ、ガムシ幼虫、タイコウチ、マツモムシ、アメンボ類
    ヤゴ(シオカラトンボ、オオヤマトンボ、ショウジョウトンボ、ヤマサナエ、
    コオニヤンマ、コフキトンボ、ウチワヤンマ、イトトンボ型))、ユスリカ幼虫
その他:スジブトハシリグモ、ヒル

モリアオガエル
広いエリアで人数も多く、たくさんの種類が出ました。また、県南のトンボに詳しい方がおられたので、ヤゴの同定ができました。一部水路の生き物も混じっています。
暑くてよく日に焼けました。
抜けてる生き物があったら追加してください。

柳生博さんとコイ

大鍋好評


1 20 21 22 23 24