2008年度 一覧

田んぼの学校 アカガエル調査 2009.03.08


田んぼの学校2009.03.08アカガエル調査
少し寒かったですがお天気もよく、田んぼの学校日和でした。
この時期参加者が少ないのではなかろうかと心配しましたが、子供たち16名と保護者、スタッフ、赤ん坊入れて30名の参加となりました。
公開ゲージ奥の休耕田ビオトープで、アカガエルの卵塊を分担してカウントし、その後、冬のビオトープにどんな生き物がいるかを調べました。
アカガエルの卵塊については、約500もカウントでき。一枚の田んぼに多いところでは200を超える数である。
ニホンアカガエルかヤマアカガエルか、どちらの卵塊かはよくわからないが、おそらく両方が混ざっていると思う。
アカガエルは基本的には一匹でひとつの卵塊を生むらしいので、この場所に500匹ぐらいのメスのアカガエルがいて、それと同等数以上のオスがいるということになろうか。
このカエル、田んぼの乾田化で各地で激減しているらしいが、コウノトリの郷豊岡では十分に健在である。
たくさんの卵塊

初期の卵塊 胚は丸い

熟した卵塊  胚が成長している。

卵塊から出てきたオタマジャクシ、自らの卵塊(ゼリー状の部分)を食べるらしい。このオタマジャクシを見て、あるお母さんが「ひじきみたい!」、なるほど、ひじきみたいだ。それを聞いたお子さんが、「ひじきたべたい!」って、素晴らしいリアクションであると思った。 


次に冬のビオトープの生き物たち、子供たちが網を入れて掬ってくる。暖かい時期のように田んぼの中にはだしで入っていって捕るわけではないので、それなりに数は少ないと考えられる。しかし、たくさん出た。
アカガエル卵塊、ドジョウ、メダカ、ミナミヌマエビ、カワニナ、
ヤンマ型ヤゴ(たぶんマルタンヤンマ)、イトトンボ型ヤゴ、トンボ型ヤゴ、
オオコオイムシ、ヒメゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、クロゲンゴロウ、
マツモムシ、カゲロウ類の幼虫、ミズムシ、
10月に大量に捕れたギンヤンマのヤゴが出てこない。あぜ際にはいないのであろうか、、、
鍋は、地元野菜とエミューのお肉の入ったものでした。エミューは北海道産で、地元の特産でも何でもありませんが、食料担当の鳴海さんがどうしても珍しいものを食べたいということで、イレギュラーな食材になりましたが、、、、かなり硬かったですが、珍しいし好評でした。

あと、今日は、朝日新聞さんが取材にこられました。東京本社から田んぼの生き物調査とかの連載を春からするのだそうで、今の時期の取り組みを探したが、全国的に探してみてうちしか見当たらなかったそうです。子供たちの網の使い方が慣れていたので感心されておられました。3月下旬に記事になるそうです。


第6回「ザ・わかもの座談会」での発表

2009年2月22日(日)、兵庫県主催の第6回「ザ・わかもの座談会」に菅村副代表が参加し、活動内容の発表を行いました。
発表資料は第6回「ザ・わかもの座談会」発表資料で見ることができます。
メニューの「市民研スペシャル」からも辿れます。


田んぼの学校2009.02.08そばうち、食べる会


参加者、子供19人、保護者入れて30人、スタッフ入れて40人、と、結構な人数になりました。
エプロン持参の人も多く、みんなやる気満々?
お父さんの参加も3名ほどありました。
友田主任研究員の指導。
そば粉、団子の粉 (豊岡市中谷産)で、そばうちとお団子作り。
スズキ、カキ、白子の天ぷら、材料は日本海産。
そばの空揚げもしました。
団子には、あんこと、黄な粉と、はったい粉。これらは国産を購入。
残念ながら、中力粉と食用油は外国産穀物だと思うが、ねぎも含めてかなり国産自給率が高い。コウノトリのいる六方田んぼでできたそば粉と団子の粉。
そば粉2.5キロ、団子の粉1.5キロほど使いました。
量的には少し食べ切れませんでした。子供たち低学年が中心だったし。

みんな熱心に取り組み、おいしくできました。
相変わらず観光客の皆さんは、コウノトリの餌を作っているのかと聞く人がいました。
子供の餌だというと納得?、実はスタッフを含めた大人のが一番喜んでいた?。


10周年記念講演会終了


2009年2月21日(土)13時30分~16時45分
じばさんTAJIMA 2Fホール
準備不足と宣伝不足で、人が集まるのかどうか心配していましたが、準備した椅子がほぼ埋まるほどの沢山の人に来て頂きました。おおよそ120人ほどの聴衆が、熱心に目と耳を傾けてくれました。たくさんのご来場、ありがとうございました。
いくつかの写真を掲載して、当日の様子をお伝えしておきます。詳細は、後日、当HPで報告を上げる予定にしております。

前半は市民研究所の10年を振り返り、4人の主任研究員がそれぞれの専門分野から研究報告を行いました。
上田代表からは、10年間の歩みについて冒頭に総括報告。

友田主任研究員:「豊岡盆地に暮す鳥」
水辺、田んぼ、山の野鳥たちを、たくさんの写真を使って紹介しました。

北垣主任研究員:「水路・小川にすむ魚」
いくつかの絶滅危惧種も、継続調査によって発見されました。

稲葉主任研究員:「モクズガニフクロムシの発見」
円山川中流域で捕獲したモクズガニに偶然見つけたフクロムシ、やがて大きな話題へと発展してゆきました。

菅村主任研究員:「豊岡盆地の植物~絶滅種・新発見種~」
今では消えてしまった植物、新たな発見種について報告。タンポポの分布についても貴重な調査報告がなされました。

15時からは、自然界の報道写真家・宮崎学さんによる「自然からのメッセージ~人と自然のはざまから~」と題した記念講演を、1時間半に渡り聴講しました。

日中は人で賑わう遊歩道で、悠然と行動するツキノワグマの親子。
子グマは擬木の上に乗って遊んでいます。

矢印はすべて熊棚。こんなにも大胆な熊の痕跡があっても、誰一人それに気づかないのが現状。

宮崎さんの講演を熱心に聴き入る会場のみなさん。

自然からのメッセージを写真で伝えるのが宮崎さんの仕事。地元で活動する人たちこそが、自ら自然からのメッセージに気づいて、それをヒントに人と自然のあり方を考えてゆくことが求められています。
※写真は、明石市のため池で活動するヌートリア
コウノトリ市民研究所10周年にふさわしい、すばらしい講演会となりました。


田んぼの学校 冬鳥調査 2009.01.11


冬鳥調査
晴れ時々雪
参加者約約20人(子供9人)
昨日から大雪注意報が出ていて、すっかり積雪。
しかし今日は朝から晴れ模様で、雪景色がとても美しい。

郷公園も早朝から除雪作業、今日はこんな天気だからほとんど参加者はないだろうと思っていたが、常連さんで子供が9人、参加者20人ほどの人数になった。

学習室で高橋主任研究員から、渡り鳥の通り道や、今日観察できそうな鳥についての説明。その後東公開の方まで鳥見。雪の中で鳥は発見しやすい。
確認できた鳥は別添のとおり14種類。カモ類は円山川のほうに行っているようで一羽もいなかった。
コウノトリはもちろん、ノスリを見ることができました。


お昼は豪華。カキの入った炊き込みご飯のおにぎり、タラの白子やマツバガニなどの大なべ。
とてもおいしかったですね。


田んぼの学校 12月

12月14日
今年もリースを作りました。
参加者50人(子ども30人)

クズとアケビのツル。飾りはマツボックリとアベマキ、サクラ、イチョウなどの落ち葉、ヘクソカズラの実、トベラの赤い実、シャリンバイの藍色の実、途中からスギの葉やガマズミの実、ソヨゴの実が加わった。

毎年やっているので、参加者は慣れたもの。


山にある材料でものづくり。小さな木切れが、いろいろなものに変わっていく。子どもたちの発想がおもしろい。
プラスチックの文化とちがった、木の文化をもっと大切にしたい。
今日の鍋は、カニの出汁。ダイコンが柔らかく、おいしかった。


田んぼの学校 2008.10.12 アカトンボ調査


アカトンボ調査、10月第2土日、豊岡は秋祭り、だんじりが出ている。うちは、前日の土曜日の夜に練り歩いたので、日曜日はもう出さないから大丈夫なのだが、そんな日だから、参加者は少ないだろうと予想はしておりましたがやっぱり少なかったです。
2家族と、スタッフで約15名の参加者。
アカトンボは、10時を過ぎると気温が上がって、だんだんと飛んできたが、今年はお天気も曇りとあって、飛び方が少ない。
午後のほうが良く飛ぶのは分かっているのだが、いつも秋祭りで午前中というあまり条件の良くないときにしているのだ。毎年の比較ということでは、午前中でもいいかもしれない。
昨年撮影できなかった、ネキトンボとウスバキトンボの写真を上げます。
ネキトンボ。ちょっとアカトンボと雰囲気が違いますが、同じアカネ属。


ウスバキトンボ。南の国から飛んできて、日本で繁殖し、冬を越せずに全滅するトンボです。アカネ属とは別のウスバキトンボ属と分類されています。


捕獲データです。参加者が少ない関係もありますが、非常に少ないです。でも、ノシメトンボがほとんど捕れなかったのは、冬季湛水水田など田んぼの乾燥化に歯止めがかかった効果かもしれません。

ガマズミがいっぱいに実をつけていました。

お昼は、イノシシのクリームシチュー。


2008.10.11円山川試験湿地の調査(魚・水草調査) 


2008.10.11
円山川試験湿地の調査(魚・水草調査)  
国土交通省豊岡工事事務所の関連事業で、NPO法人コウノトリ市民研究所と(財)リバーフロント研究所
の共催で実施。
子供たちを含む参加者約30人ほど。


円山川の自然再生ので、河川敷にワンドなどつくり、生物の生息状況、回復状況などモニタリングしている。
絶滅危惧種のミズアオイが出ています。ホザキノフサモという金魚藻みたいなのですが、これがいくら移植しても定着しなかったのに、ワンドを作ったら勝手に出てきたとのこと。
魚は、汽水域だから、いろんな種類がいる。
ワカサギがいました。カネヒラというタナゴ、これは初めて見ました。ボラに良く似たメナダや、シマイサキなど汽水域ですね。
テナガエビが沢山いました。また、ミゾレヌマエビもいました。少し上流だとミナミヌマエビが多いのですが、やはり汽水域は種類が違ってきます。
ハゼの仲間でビリンゴ、これも沢山捕れました。赤石の円山川の浅瀬はコウノトリのお気に入りの場所でハチゴロウたちがなにやら食べていましたが、それがおそらくビリンゴではないかといわれています。底性ですが時々浮き上がってくるので捕り易いとか。
まあ、少しいじってやると生き物たちは沢山増えてくるということですか。
以下写真報告します。
植物
ホザキノフサモ
花が咲いているところはなかなか見れないらしい。

ミズアオイ
もう花が終わりました。

オギ
ススキじゃないよ

マコモ
これに菌がついて膨らんだ軸がマコモタケといって食用になれます。

魚類
タイリクバラタナゴ
タナゴの仲間で、最もはびこっている外来種

オイカワ

ウグイ
幼魚は特徴がないけどきれい。

ニゴイ

メダカ
どこにでもおりますな

ビリンゴ
佃煮にしたらいいかも

マハゼ
優秀な食用魚だと思います。

ヌマチチブ
ポニョってこんなん?

モツゴ

カワヒガイ
久しぶりに見ました。

タモロコ
川にもいます。

メナダ
ボラに良く似ている。アカメとも呼ばれる。

カネヒラ
図鑑で名前だけ知っていたんですが初めて見ました。

シマイサキ
稚魚です。海が近いですね。

ワカサギ
これもはじめてみた。売ってるのは良く見るけど。

ブルーギル。特定外来種。

甲殻類
テナガエビ

モクズガニ
稚カニばかり沢山捕れました。

両生類
ウシガエル
子供たちにダントツの人気でした。


ヤゴ類
サナエトンボ類?

ヤマトンボ類

ヤンマ類
手前のみどりのやつ。たぶんギンヤンマ?
なかなか生息範囲広いですね。

貝類
ヤマトシジミ
汽水域なので、マシジミ、タイワンシジミではなかろう。
体が分厚いです。若いので緑が強いです。

リバーフロントの皆さんのお世話になり、楽しく調査ができました。子供たちの喜んでました。


臨時田んぼの学校2008.10.05 ザ、わかもの座談会


ザ・わかもの座談会について
兵庫県地域協働課主催・豊岡市共催
【第1部】体験活動(田んぼの学)
【第2部】意見交換(座談会)
【昼 食】シカ、イノシシと地元野菜の大なべ、コウノトリ米(無農薬)のおにぎり
ということで、豊岡の子供たちを集めて臨時の田んぼの学校しました。
対象となる子供たちは約55人ほど、その兄弟と父兄と県市の方、うちのスタッフで、全員では120人ぐらいいました。
お天気は曇り、一時小雨で何とか持ちました。
この時期の田んぼビオトープの生き物調査は久しぶりです。
子供たちは海水パンツの常連もいて、慣れたもの?。楽しくにぎやかに。

稲刈りも終わり、水を張った水田がほとんどなくなった関係もあると思うのでが、生き物は沢山いました。
ヤンマ型ヤゴ、ゲンゴロウ類が非常に多い。

大き目のは、クロスジギンヤンマで来年の春に羽化、その他はギンヤンマで来年春から夏に掛けてばらばらと羽化するのではないかと推察。マルタンヤンマのヤゴらしきものも混じっている。ほかの生き物たちの写真は今回は省略。
クロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ、
ガムシ、コガムシ、ヒメガムシ
オオコオイムシ、タイコウチ、マツモムシ、アメンボ
ヤンマ型ヤゴ、トンボ型ヤゴ、イトトンボ型ヤゴ
イナゴ類、アカトンボ類
メダカ、ドジョウ
ミナミヌマエビ、
チスイビル、
イモリ、トノサマガエル
イシガメ
スジブトハシリグモ、
カワニナ
その他、計31種類。
(上田様、当日作成したリストをコメント貼り付けしてください。)
観察が終わったら逃がしてやりました。
道具を川で洗ってから、コウノトリ文化館で座談会、県の地域協働課長さんから兵庫県や但馬、豊岡のすごいことなどお話を聞いて、市民研メンバーから、豊岡の生き物、自然などについての自慢話を聞いて、みんなで意見交換をしました。


お昼は、シカの肉団子とイノシシ肉と地元野菜の入った大なべ。久しぶりに300人なべを炊きました。それと、コウノトリ育む農法のコウノトリ米(無農薬)のおにぎり。いつもは減農薬なんだけども、今回は無農薬の新米です。
さすがにとてもおいしかったです。
最後に希望者は、はばたんの絵のエコバックを作りました。

今回は県の主催なんだけども、神戸から県の職員が沢山来てくれて、現場を見てくれたのは良いことだと思いました。
また、お誘いの上、プライベートでも豊岡に来ていただければ、、、。田んぼの学校、毎月第2日曜です。


田んぼの学校 バッタ調査 2008.09.14

田んぼの学校バッタ調査
参加者約20人 曇り
小学校は運動会をしているところが多くて、今日は人pが少ないだろうと思っていたが、やはり少なかったです。
でも、10人以上の参加者とスタッフ合わせて約20人になりました。
バッタ、コオロギ、スズムシ類を捕まえて、ついでに魚やトンボを捕まえている子もいました。
頭のとがっていないバッタの頭の後ろ部分と羽の違いを載せます。
トノサマバッタ 頭の後ろはほぼ平ら。羽は透明


クルマバッタ  頭の後ろが丸む。羽に模様。車模様?。


クルマバッタモドキ 頭の後ろはほぼ平ら~やや丸む。羽は模様が入っているがクルマバッタよりも薄い。


マダラバッタ  頭の後ろは平ら、横に線。羽は透明


イボバッタ  頭の後ろはでこぼこ。羽は透明。小さくて広げられなかった。まあこれは間違わないだろう。

今日はなべではなくて、しし肉と野菜のカレーライスでした。


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