但馬の野鳥 一覧

シロハラ


シロハラ ツグミ科
今年の我が家の庭の生ごみ処理機の残渣に地味な鳥がやってくる。ツグミの幼鳥かなと思ったがどうも違う。高橋主任研究員に問い合わせると、写真を見る前に僕のわずかな説明だけでシロハラとわかったそうだ。24センチ程度で、庭で見ると結構大きな鳥だ。ヒヨドリよりずんぐりしている。
保存していて食べ切れなくて痛み出した熟し柿をおいておいたら、それにすっかり執着してしまった。一羽では食べきれないので、時間を置いては食べにくる。それはいいのだが、ほかの鳥に食べられるのが惜しいので、庭の隅で待機していて、ヒヨドリがやってくると飛び出して追い払いをする。同じぐらいの大きさだがヒヨドリよりも強いようで常に撃退している。

ヒヨドリはよく見るとなかなかきれいで愛嬌もあるのだが、シロハラはきれいでもないし無表情でかわいげがない。
下にある餌を守ってヒヨドリを撃退。
ヒヨトリを追い払っては、地面をぴょんぴょんと飛んで、また庭の隅に戻っていく。
冬鳥で、今年はたくさん来ているようである。林の中で木の葉を払いのけて虫などを探して食べたり、木の実を食べたりする。
シロハラ (白腹) お腹が白い
古い図鑑ではヒタキかに分類されておりましたが、最近はツグミ科が独立しているようですのでツグミ科に修正しました。4/2


ジョウビタキ


ジョウビタキ
スズメ目ツグミ科(Phoenicurus auroreus )
雪降る朝、我が家の庭にかわいらしい小鳥がやってきた。ヤマガラかなと思っていたが、調べてみるとジョウビタキのオスであった。
スズメよりもやや小さくて、冬鳥としては身近な鳥ということです。分類によってはヒタキ科とされている。
割と警戒心は弱いみたいで、3mぐらいの距離で窓の隙間から写真を撮ることができました。
 生ごみ処理機でできたものを庭に撒いていたら、それが餌になっているようだ。乾燥式の生ごみ処理機だから、土に混ぜずにそのまま撒くのはあまり良くないかなあと思っていたのですが、鳥の餌になるようだったら継続しようかと思っています。

 野生動物の餌付けは、基本的にはしてはいけないことなのですが、餌の少ない冬場の小型の野鳥については日本鳥類保護連盟もどちらかというと奨励しているようです。
尉鶲:おじいさんのヒタキ
尉:おじいさん:見事な白髪であることから。
鶲:ヒタキ:「ヒッ」「キッ」「カッ」という鳴き声火打ち石の音に似ており「火焚き(ヒタキ)」の名が付いた。


カワラヒワ


小さくてスズメみたいだよ。

一年中いるけれど、冬は群れで行動しているよ。
地面に降りてみんなで植物の種を食べているよ。

地味だけど、飛ぶと黄色い羽が良く見えてとてもきれいだよ。
田んぼや河川敷のあたりに飛んでいるよ。
僕はカワラヒワ。
06.12.22 豊岡市赤石


秋のノビタキ


この「但馬の野鳥」の記事も久しぶりである。春のノビタキを書いて以来だ。季節は巡り、北で繁殖を終えたノビタキが南に移動する季節になった。豊岡盆地での今秋のノビタキ初認日は9月23日。一週間経って田んぼのあちこちでノビタキの姿を見かけるようになった。
南に向かうノビタキがやってくると、豊岡盆地もいよいよ秋を迎える。ノビタキが止まるセイタカアワダチソウはやがて黄色く色づき、ススキは白い穂を垂らすようになって、秋の深まりとともにいつしかノビタキの姿もひっそり消えてゆく。
撮影:2005/10/01 豊岡市赤石


ノビタキ通過中


4月3日の初認から2週間が経った。河川敷から田んぼまで、まだノビタキの姿がよく見られる。しかし、この週末の群を見ると、メスの占める割合が多い気がする。ノビタキの春の渡りの後半になると、毎年同じことを思う。オスがまず先に繁殖地に向かい、メスの到着を待つ。そんな気がしてならないのだ。写真はノビタキ♀。
撮影:2005/4/17 豊岡市野上


ノビタキ初認


ノビタキ (Stonechat) スズメ目ツグミ科 Saxicola torquata stejnegeri
2000/4/8
2001/4/8
2002/4/6
2003/4/6
2004/4/4
2005/4/3
ここ6年間の私のノビタキ初認日のリストである。週末観察という制限があるので、実際の初飛来日とは最大一週間のズレが生じる可能性はあるが、こうして並べてみるだけでノビタキの渡りが実に精度よく繰り返されていることがわかる。
私は「4月6日はノビタキの日」と勝手に決めているのだが、上記の記録を見ても4月6日±2日の範囲で(今年は1日早いが)初認日が一致する。初認は1羽とか2羽とかを円山川河川敷で見るに過ぎないが、初認から1週間経つと一気にノビタキの数が増え、田んぼの水路沿いの草や杭の上でよく見られる。ここでの春の観察期間は2週間。彼らは急かされるように北に向かい、そこで繁殖活動を始めるのだ。豊岡盆地は彼らの通過地点。再び会えるのは9月中旬以降の南への渡り時期。つまりこのノビタキ、豊岡盆地の「春告げ鳥」であり、「秋告げ鳥」なのである。
写真:2005/4/3 豊岡市野上堤外