アケビコノハ
昆虫綱鱗翅目ヤガ科
庭にムベが植えてある。常緑なので垣根にするのと、アケビに似た実が目的で植えた。しかし、受粉の関係かほとんど実が付かない。その代わり、毎年アケビコノハというガの幼虫が発生する。
アケビコノハはガの仲間であるが、ケムシではなくイモムシである。ケムシはあまり好きではないがイモムシは好きだ。すべすべのお肌。
アケビコノハの幼虫は宇宙生物エイリアンのような姿で、よく見ると美しい。成長するとかなり大きくなり、終齢幼虫はぼってりとしてさわり心地もなかなかである。シャチホコのようになってじっとしている。
コバルトブルーの斑点も美しいし、目玉模様が迫力である。蛇の目に似ているので、食べに来た鳥をこれで威嚇するらしい。庭に沢山鳥がやってくるが、アケビコノハは毎年すくすくと育っており、目玉が効いているのだろうか、鳥には捕食されていないようだ。
目玉模様は、両サイドに二つずつあり、前側のほうがはっきりした丸で、後ろ側は丸が欠けていたり力強さがあまりなかったりする。
個体ごとに形が違う。
庭の垣根に絡ませているムベは、実の収穫にはまったく役に立っていないが、冬場も葉っぱが落ちないので垣根の役には立っている。また、アケビコノハの観察のために植えるのも良いと思う。
(通草木葉)