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田んぼの学校2010.06.20 田んぼでトンボやカエル、メダカ

晴れ、参加者約150人
 
 蒸し暑い日になりました。学P80人の参加もあったので、久しぶりに小学生の多い田んぼの学校になりました。

 この時期はトノサマガエルのオタマジャクシが大きくなり、モリアオガエルの卵がぶら下がっています。ゲンゴロウ類は田んぼへ飛んでいき、成虫はあまり見つかりません。


 ウチワヤンマヤゴ
 トンボ型、イトトンボ型のヤゴ類が沢山います。ヤンマ型はほとんど出てきませんでした。珍しいところでは、ウチワヤンマのヤゴが出ました。成虫は郷公園の周りでよく見ますが、ビオトープでも繁殖していたようです。


 ヒル類が2種。

 大鍋はブリと地元野菜。300人鍋での対応です。


出張田んぼの学校、ホタル調査

上田代表理事対応
6月13日気比公民館
  川崎さんのビオトープ
  市民研の初期、生き物調査に参加されたメダカの大好きな方です。
  クロイベンケイかなあと迷うカニがいた。マメゲンゴロウがここにはいる。
6月19日福住公民館
  奥山川
  魚類はヨシノボリとシマドジョウしかいない。
  カジカガエル成体とたくさんのオタマジャクシ。
  ヘビトンボやトビケラ
6月24日日高小3・4年
  田んぼビオトープ
  小学校の先生の研修会も兼ねる。
  シュレーゲルの上陸個体かたくさん。
  ここの小学生はシュレーゲルアオガエルをよく知っていてビックリ。
ホタル観察会
6月10日豊高前から妙楽寺
  ゲンジが少し
  神社のところは少ない
6月15日コウノトリ文化館(10周年記念行事)
  雨なのにゲンジボタルがいた。
  ヘイケも少し。
6月17日 市役所 新川水路から亀山水路
  新川3匹、亀山4匹の計7匹  少ない!


アリグモ

アリグモ (クモ目ハエトリグモ科Myrmarachne japonica)
蟻蜘蛛

 アリにそっくり。姿かたちも動き方もそっくり。ちょうどクロヤマアリという種に似ている。歩き回っているときはほとんど区別が付かない、というかアリに見える。
よく見ると足が4対ある。あごが大きい。昆虫は足が3対でクモ類は4対である。一番前の一対は顔の上に持ち上げて、アリの触覚のように見せる行動をとる。他の生き物に似せる形態や行動を擬態という。

 このアリグモについては、アリにそっくりになることで、どのようなメリットがあるのかよく分かっていないらしい。アリに自然に近づいてアリを捕食するためという説があったが、アリを捕食することは基本的にないということがわかり、アリに似せて身を守るということも効果があるのか疑問。
写真は我が家の庭でシャクヤクの葉っぱにいたもの。普通のアリもたくさん歩いている。アリグモは良く見かけるので、但馬では普通にいるのではないかと思う。顔を見るとアリでないことがよく分かる。すごい顔をしている。

アリグモに限らず、この擬態というやつ、どうすればこんなにそっくりに進化するのだろうか。葉っぱや枯れ枝とか周囲の環境に似せたやつ、他の強い生き物や毒のある生き物に似せたやつ。特別な意志に基づかず、単に偶然の積み重ねと淘汰の繰り返しで起こりえることとは、私などにはどうも納得しがたい。


アカテガニ


アカテガニ (十脚目 イワガニ科Chiromantes haematocheir)
赤手蟹

円山川の下流域の石積み、土手、川に近い山の中などにいる。石の隙間や土の穴に住んでおり、水辺からかなり離れた所まで入り込んで生活している。よく似た仲間にクロベンケイガニもいるが、より水に依存しておらず、アスファルト道路でたむろしていたり、庭を歩いていたり、思わぬところで見かけることがある。雑食性で、稲の葉っぱを食べたり、川沿いの田んぼを徘徊して土手に穴を開けている。

 名のとおり手が赤いのであるが、体色はバリエーションに富んでいて、全体的に赤いもの、黒っぽいもの、黄色い部分が目立つものなどさまざまである。
 主に淡水域で生活しているが、淡水に完全対応しているわけではなく、ずっと水につけておくと溺れるらしい。

真夏の満月や新月の大潮の時に、河口部に移動しいっせいに産卵するとのことであるが、私は残念ながらまだ見たことがない。幼生時には海水が必要で、そのため河川の下流域でしか生活していない。塩分のある河口域で過ごした幼生は、やがて川を上っていく。回遊しているのだ。カニ類で完全に淡水域に進出しているかにはサワガニしかいない。
 アカテガニは比較的簡単に飼育できる。


田んぼの学校2010.05.16 田んぼでオタマ、タイコウチなど


晴れ、参加者約130人
昨年、一昨年と5月の参加者は少なかったですが、今年は久しぶりに100人を越えました。
最近は小学生よりも幼稚園以下の幼児の参加が多いです。
また、初めて参加という人も多い。

生き物の特徴としては、ヤンマ型ヤゴがほとんど出なかった。環境の変化でしょうか。
アカガエルのオタマジャクシも比較的少なかった。こちらはコウノトリが食べているのでしょうか。
トノサマガエルの卵塊が目立った。また、シュレーゲルアオガエルの卵塊も好調でした。

シュレーゲルアオガエル。
トンボ型ヤゴ、イトトンボ型ヤゴ、ヤンマ型ヤゴ(極少)、オニヤンマヤゴ
クロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、コミズムシ、タイコウチ、オオコオイムシ、ガムシ、ヒメガムシ、
トノサマガエル、アマガエル、シュレーゲルアオガエル、アカガエル類オタマジャクシ
ヒル(ウマビル、チスイビル、もう一種類)、アメンボ類、マツモムシ、
メダカ、ドジョウ、ミナミヌマエビ
シオヤトンボ、オオイトトンボなどトンボ類も結構飛んでました。
カメやヘビは出ませんでした。
抜けているのがあったら、追加してください。

観察が終わったら逃がしてやりました。
大鍋は、参加人数が予想より多かったので、急遽300人鍋に変更しました。
アサリと野菜のあっさりした鍋でした。
天候にも恵まれ、楽しい田んぼの学校でした。


ホソミオツネントンボ


ホソミオツネントンボ
 (トンボ目(蜻蛉目)均翅亜目 アオイトトンボ科Indoletses boninensis)
 成虫で冬を越すトンボは日本に3種類しかおらず、そのうちの1種がこのホソミオツネントンボ。オツネンは越年がなまったものらしい。ホソミというのは近い仲間のオツネントンボよりも少し細いのである。
私は一度だけしか見たことがないが、冬にこのトンボがいる水辺の周辺の林縁部などの木の枝に越冬個体を見つけることが出来る。越冬中は木の枝のような地味な色だが、水辺に出てくるときはきれいなブルーになっている。美しいコバルトブルーが少しべっとりした感じで特徴的である。ほかに紛らわしい種はない。

 春先に最も早く姿を現すトンボのひとつで4月中旬ごろから見ることが出来る。春に交尾、産卵をして7月から8月に次の世代が生まれ、その個体が越冬するのが一般的なパターンのようだ。夏に成虫になり次の夏まで生きているので、成虫でもっとも長く生きるトンボということだそうです。

 田んぼ、ビオトープ水田、湿地などで見られます。特に珍しいということはないと思います。


田んぼの学校2010.04.18 タンポポ探し、春の草を食べる


田んぼの学校2010.04.18 タンポポ探し、春の草を食べる
晴れ、参加者約50名
とても良いお天気で絶好の田んぼの学校日よりでした。
初めての参加の方が沢山。知人の紹介とか、市の広報を見てという方が多かったです。あと、熱心な常連さんも。

子供たちがすごく低年齢化してます。小学生よりも幼稚園、保育園、0才から3才ぐらいの幼児が多かったです。タンポポ調査は少し歩いて法花寺まで行くので、小さな子を連れたお母さんにはちょっときつかったと思います。
菅村副代表の解説で、野の花の話し、里山の話し、ビオトープの話し、休み休み在来タンポポの沢山ある法花寺を目指します。

シロバナタンポポ
シロバナタンポポ、ヨモギ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ウマノアシガタ、カンゾウ、オオアカウキクサ、いろんな植物を観察しながら歩きます。

クシバタンポポ
法花寺で、レモン色のヤマザトタンポポ、クシゲタンポポなどの在来タンポポを観察しました。

郷公園へ帰還して、イノシシとシカのつみれの大鍋と、ミツバ、ユキノシタ、カキ、タラノメ、コゴミ、これらの山菜と、シカ、イノシシのお肉の天ぷらを食べました。
偶然市長さんご夫婦も来られたので、天ぷらを試食してもらいました。

解散後も水路で生き物観察をする子もいました。
のんびりと良い観察会でした。


田んぼの学校2010

コウノトリ市民研究所「田んぼの学校」
 田んぼやその周辺で遊んだり生き物調査をします。お昼は地元食材で鍋などをつくります。
◆年間スケジュール
 4月18日 タンポポ探し、春の草を食べる
 5月16日 田んぼでオタマ、タイコウチなど
 6月20日 田んぼでトンボやカエル、メダカ 
 7月18日 小川で魚とリ
 8月15日 里山探検
 9月19日 あぜ道の生きもの、イナゴやバッタ
10月17日 秋の田んぼでアカトンボ
11月21日 里山で落ち葉集め、薪作り
12月19日 木の実や蔓や木切れで工作
 1月16日 里山観察、足跡や野鳥など、雪遊び
 2月20日 冬の田んぼ、アカガエル調査
 3月20日 自然を食べる会、ソバ打ちなど
※毎月第3日曜日、いずれも9:30~12:00
◆集合場所:コウノトリ文化館
◆対 象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
◆参加費:子供100円(傷害保険料など)
◆その他:雨天でも中止はありません。


ツマグロオオヨコバイ


ツマグロオオヨコバイ (半翅目 オオヨコバイ科Bothrogonia ferruginea)
田んぼの害虫でツマグロヨコバイというのがいるが、小さな粒みたいなものだが、それを大きくしたようなやつが庭にいる。1.5センチぐらいあるので、かなり目立つ。ツマグロオオヨコバイ、あるいはオオツマグロヨコバイと和名表記されているやつだ。通称でバナナムシとも呼ばれるらしい。平地の林や原野、人家付近に生息する。

この仲間は、植物の汁を吸って生きている。田んぼにはツマグロヨコバイが大発生して稲の成長に影響を与えるが、ツマグロオオヨコバイは大量発生しないので、庭木などに害を与えることはほとんどない。

成虫で越冬するので年中見られる。草色に羽のふちが黒く、背中に小さな円い斑点が規則的についていて、おもしろい。

あまり逃げないが、危険を察知すると横に這って葉っぱの裏などに隠れようとする。それでもだめだと思うと飛んで逃げる。しかし飛翔力はあまりないので数メートル程度しか移動せず、でどこかに行ってしまうという事はない。

幼虫は白からレモン色で羽がなくて結構美しい。残念ながらまだ撮影できていないが、また紹介したい。愛嬌のある庭の生き物である。


田んぼの学校2010.03.21 自然を食べる会、ソバ打ちなど


田んぼの学校 自然を食べる会 そばうちなど、
参加者約40人 天気雨
悪天候であったが、予想以上の参加者がありました。
今日の日をすごく楽しみにしていたという方もおられました。
これまでそばを打ったことのある人、手を上げてと聞いてみたら、一人も手が上がりませんでした。
良い体験をしてもらえそうです。楽しく打って、とにかくそばを食べるのだということで取り組みます。
コウノトリ舞い降りる六方田んぼ、中谷営農組合作のそば粉と、日高町のだんごの粉を使っての粉物大会。

なかなか楽しそうですね。
そば粉100%で打ちました。水加減が難しくて、少なめ少なめでこねるのがコツ。入れすぎるとべとべとになってしまいます。べとべとになったらそば粉を足します。こういうやり方は、あまり正しいやり方とはいえません。

麺棒でまあるく伸ばすのも難しいですが、それほど気にしなくても良いです。
というか、高いレベルは求めてないです。
そばを切るのは、出来るだけ細く切るのがコツです。食べるときのそばの太さで切ると、ゆでたらうどんみたいに太くなってしまいます。でも細く切るのは難しいです。
上手に長くつながったそばに切れていなくてもいいんです。
太く短くても楽しく打ったそばはおいしいのです。

だんごの粉も水で練って丸めます。
こちらの水加減はあまり気にしなくても良いです。
あんこをまぶって食べます。

たっぷりのお湯でゆがきます。

思ったより簡単だなあ、これなら家でも出来るなあ、という感想も聞かれました。
つなぎも入れずに、そば粉と水だけでおおらかに打ったそば、いいですね。
地元産のそば粉でどんどんそば打ちをしてほしいです。
参加者が多かったので、そばもだんごもあっという間に食べつくしてしまいました。
今度はもう少しそば粉を多めに準備したいと思います。
そばつゆは、鳴海理事の自家製です。
最後におまけです。

K主任研究員はシカの頭骨標本作成に余念がありません。
もちろんそばうち作業とは少し離れた場所で行っています。
市民研ではシカもよく食べますが、シカもそばもだんごも、みんな生き物です。
今回の写真は、すべて高橋理事が魚眼で撮影したものです。楽しく迫力ありますね。


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