市民フォーラム「外来種が増えて何が困るの?」報告

市民フォーラム「外来種が増えて何か困るの?」
日時:2010年2月28日(日)13:00~16:30
場所:豊岡市民会館 大会議室(4階)
主催:コウノトリ生息地保全協議会(コウノトリ市民研究所、コウノトリ湿地ネット、コウノトリ環境経済コンソーシアム、但馬野鳥の会、豊岡市)
後援:国土交通省 近畿地方整備局豊岡河川国道事務所
<プログラム> 13:00 開会あいさつ 13:10~14:20 基調講演 細谷和海氏(近畿大学農学部 環境管理学科 水圏生態学研究室 教授) 「ブラックバスはなぜ悪いのか」 14:30~16:10 報告 報告1 稲葉一明氏(兵庫県森林動物研究センター 専門員) 「ヌートリア・アライグマの生態と対策」 報告2 佐竹節夫氏(NPOコウノトリ湿地ネット 副代表) 「コウノトリの餌場づくりへ ~外来種駆除に苦闘中~」 報告3 日下慎二氏(国土交通省豊岡河川国道事務所 建設専門官) 「円山川の外来種、アレチウリを中心に」 報告4  浅見佳世氏(株式会社里と水辺研究所、兵庫県立大学 准教授) 「猪名川の外来種対策の実際(植物を中心に)」 16:10~16:30 質疑応答


司会進行は上田代表理事

細谷和海氏 「ブラックバスはなぜ悪いのか」

稲葉一明氏 「ヌートリア・アライグマの生態と対策」

佐竹節夫氏 「コウノトリの餌場づくりへ ~外来種駆除に苦闘中~」

日下慎二氏 「円山川の外来種、アレチウリを中心に」

浅見佳世氏 「猪名川の外来種対策の実際(植物を中心に)」
参加者は約50名ほど。
我々一般市民の単純な疑問が本フォーラムのタイトルであるが、その疑問に明快な解が示されたかといえば、少し釈然としない部分も残る。
今回のフォーラムで再確認したことは、結局以下のようなことだろうと思う。
(1)生物多様性の観点から、外来種の勢力拡大は今すぐ阻止すべきである。
(2)外来種が将来的にどんな悪影響を及ぼすのか今は分からない。
  細谷氏の言う「フランケンシュタイン効果」のリスクを減らすのが、現代人の責務である。
ひとつひとつの発表はよくまとめられていて、よい勉強の機会となった。
次回があるとすれば、研究サイドと市民サイドを交えたパネルディスカッションのような形式が有意義なのではないかと思った。