上田 尚志 一覧

鶴見茶屋を実施しました

11月3日文化の日、豊岡総合高校の茶道部の皆さんによる鶴見茶屋を実施しました。午後から少し雨も降りましたが、100名を超えるお客様にコウノトリを見ながら抹茶を楽しんでもらいました。地元祥雲寺の区長さんをはじめ、地区の皆さんもたくさん来ていただき、ありがとうございました。

turu15110301
茶道部の皆さんの手で文化館の和室が立派なお茶室に早変わり。

turu15110302
縁側に受付。ここから中に入ってもらいます。

turu15110305
男子部員も活躍。

turu15110306
同じ敷地内にある兵庫県立大学の大学院生の皆さんも来ていただきました。

turu15110307
お茶の席には「コウノトリ飛翔帯」を飾りました。コウノトリ育む米の研ぎ汁で染めた絹糸で織られています。

 皆さんのおかげで、大正から昭和にかけて出石の鶴山にあった鶴見茶屋を連想しながらのお茶会ができました。また、機会があれば「出店」したいと思います。


田んぼの学校2014年9月度

田んぼの学校9月
「バッタ調査」
9月21日(日) 晴れ 参加者34名

各地で運動会が実施される中、ちょうどよい人数になりました。最初はバッタが少なく、どうなるかと思いましたが時間が経つにつれ、少しずつ飛び始めました。イナゴ・バッタ類は8種類。イナゴが23匹、トノサマバッタ11匹、クルマバッタ14匹、クルマバッタモドキ7匹でした。他にもいろいろな生物がいたので、子どもたちは楽しそうでした。

観察した生物
トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、イボバッタ、オンブバッタ、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、ハネナガイナゴ
エンマコウロギ、ハラビロカマキリ、ウスイロササキリ
キイトトンボ、シオカラトンボ、チョウトンボ、ハグロトンボ、オオイトトンボ、ウスバキトンボ、アキアカネ
トノサマガエル、カナヘビ
ハンミョウ、カドマルエンマコガネ

写真の上がコバネイナゴ、下がハネナガイナゴ。ハネナガは翅が後ろ足のすねより確実に長い。コバネの長翅型もいるが、長くてもお尻のあたりまで。
ハネナガイナゴとコバネイナゴの両方がいましたが、ハネナガの方が多い傾向にありました。これは初めてです。最近急激にハネナガが増えています。周辺の田んぼでも同じ傾向にあります。


田んぼの学校2月

冬の田んぼ アカガエル
2月16日

参加者 20人
久しぶりに好天に恵まれた調査
西ビオトープ 卵塊12個
例年より数が少ない。原因はカエルの数が減っているのか、それとも今年は産卵が遅れているのか、今のところ分からない。これから継続観察で明らかになるだろう。

東ビオトープも広い割には産卵数が少ない。合計15個。ただし、山際の池とビオトープは含めていない。コウノトリが繁殖行動に入ったので、進入禁止。

文化館に早めに引き上げて、カエルの勉強を少しした。

ここにはニホンアカガエルとヤマアカガエルが生息するが、今のところ卵塊では区別できない。一説では手でつかむと弾力があるのがニホンアカガエルで、指から滑り落ちるのがヤマアカガエルというのもあるが定かでない。


田んぼの学校 7月

小川で遊ぶ
7月21日 晴れ
参加人数 250人

たくさんの人数で下流側では水がにごってしまうほどでした。このあと東の東屋付近まで広がりました。コウノトリの郷公園前の小川は距離がかなり長いので、人数的には十分遊ぶことができました。

西側は文化館の手前まで。
今年はメダカが多いのが特徴でした。中流域の小川は流れが速くメダカには不向きなのですが、今年は水量が少なく、流れの緩い場所が多く見られました。そのほかの魚は、カワムツ、モツゴ、ムギツク、ドンコ、カマツカ、フナ、ドジョウ。
水生昆虫は、タイコウチとオオコオイムシ、アメンボ類。ヤゴもたくさんいました。カワトンボ型、サナエトンボ型、コヤマトンボ、コオニヤンマです。
そのほか、ミナミヌマエビ、スジエビ、ヒル、トノサマガエル。
鍋はシジミ汁。人数が多く日陰を探すのがたいへんでした。


カワトンボ


コウノトリの郷公園にカワトンボが姿を見せはじめました。鮮やかな茶色の翅。ニホンカワトンボといわれる種類です。少し上流に行くと透明な翅をもつアサヒナカワトンボも現れます。カワトンボが終わるとハグロトンボが現れます。

ビオトープではシオヤトンボの産卵行動が見られます。シオカラトンボより少し小さなトンボです。


ビオトープ管理作業


今日はビオトープの管理作業。冬の間水を少し抜いていたので、畦を改修し水を入れることにしました。畦を切って溝を作ります。

上から2枚目のビオトープは、湿地に溝という形の管理です。ここは谷間のビオトープなので、冬は均一に水を張るより、深いところや浅いところなどメリハリをつけた方が良いように思います。様々な生物が越冬できるように、多様な環境を確保するためです。

クロゲンゴロウが這い出してきました。つかむと白い液体を出しました。くさいです。


センチコガネ


コウノトリ文化館の裏で作業中に、シカの糞の近くでセンチコガネが見つかりました。動物の糞を食べるコガネムシです。もう活動を始めているようです。

近くではタラが芽吹いています。おいしそうです。

今年度から、毎週火曜日の午前中を作業日とします。ビオトープの整備を中心にしますので、興味ある方は参加してください。


田んぼの学校9月

秋のビオトープでゲンゴロウ・バッタ
9月16日(日)晴れ  参加 30名

今日は市内の小学校で運動会のところが多く、少ない参加人数を予想していましたが、そこそこの人数になりました。昨年はバッタ調査を実施しましたが、最近郷公園のバッタが少なくてあまり遊べません。原因はシカによる植生の単純化かもしれませんがわかりません。

今年はバッタを含めてビオトープの生物調査を行ないました。9月は新成虫が現れて、ビオトープのゲンゴロウの密度が高くなります。

調査結果
クロゲンゴロウとマルガタゲンゴロウがたくさんいました。ヒメガムシも多く、大型のガムシもいました。ヤンマ型ヤゴもたくさん見られました。バッタ類では、湿地のカサスゲ類にいるイナゴはハネナガイナゴ。とてもよく飛びます。コバネイナゴはよく跳ねます。
クロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、ガムシ、ヒメガムシ、タイコウチ、オオコオイムシ、マツモムシ、コミズムシ、ヒル類、ヤンマ型ヤゴ、トンボ型ヤゴ、メダカ、ドジョウ、コバネイナゴ、ハネナガイナゴ、マダラバッタ、クルマバッタモドキなど。

コウノトリが高い空を旋回していました。このシーンが一番好きです。


田んぼの学校11月

里山で落ち葉集め、薪作り
雨が降りそうなので、予定変更して山には入らず、ビオトープ周辺で遊びました。
まず、ビオトープで生物調査をしました。そのあと木の実や木の葉、樹木の観察です。

この時期のビオトープは水中で越冬する水生昆虫が見られます。特定の場所に集まっていたり、興味深い生態が見られます。途中雨が降ってきました。傘をさして合羽を着て調査です。

ビオトープの次は木の実や樹木の観察です。雨が降り続き、屋根の下に入りました。

カマツカの赤い実が印象的です。ヒノキの実やキリの木の葉っぱを観察しました。

クロゲンゴロウ(たくさん)、マルガタゲンゴロウ(たくさん)、ヒメゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ヒメガムシ、オオコオイムシ、タイコウチ、ヤゴ(ヤンマ型、トンボ型)、マツモムシ、コミズムシ、ヒル類、メダカなど。


テントウムシの越冬


阿瀬渓谷を歩きました。今年は紅葉にはまだ少し早いようです。気温も上がり、小さな虫がたくさん飛んでいます。よく見るとテントウムシです。日当たりのよい大きなスギの表面に集まっているようです。今日はいいものを見たと思って歩いていると、今度は岩の表面に無数のテントウムシがいます。幅数メートルの岩肌に、すごい数です。どこからこんなに集まってきたのかと思うぐらいいます。テントウムシは、日当たりのよい岩の割れ目や樹皮の隙間などで越冬します。今日のような暖かい日は、越冬場所探しの大移動中なのかもしれません。

いろいろな模様のテントウムシが見られますが、すべてナミテントウのようです。ここで模様ごとにカウントしたら、数千レベルのいいデータになるのにと思いましたが先を急ぎました。

よく見るとカメノコテントウが混じっていました。カメノコテントウはクルミハムシの幼虫を食べるのので、オニグルミの多い阿瀬渓谷ではたくさんいてもおかしくありません。でも、こんなに簡単にたくさんのカメノコテントウを見たのは初めてです。


1 2 3 4 9