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田んぼの学校 バッタ調査 2008.09.14

田んぼの学校バッタ調査
参加者約20人 曇り
小学校は運動会をしているところが多くて、今日は人pが少ないだろうと思っていたが、やはり少なかったです。
でも、10人以上の参加者とスタッフ合わせて約20人になりました。
バッタ、コオロギ、スズムシ類を捕まえて、ついでに魚やトンボを捕まえている子もいました。
頭のとがっていないバッタの頭の後ろ部分と羽の違いを載せます。
トノサマバッタ 頭の後ろはほぼ平ら。羽は透明


クルマバッタ  頭の後ろが丸む。羽に模様。車模様?。


クルマバッタモドキ 頭の後ろはほぼ平ら~やや丸む。羽は模様が入っているがクルマバッタよりも薄い。


マダラバッタ  頭の後ろは平ら、横に線。羽は透明


イボバッタ  頭の後ろはでこぼこ。羽は透明。小さくて広げられなかった。まあこれは間違わないだろう。

今日はなべではなくて、しし肉と野菜のカレーライスでした。


ウチワヤンマ


ウチワヤンマ (不均翅亜目 サナエトンボ科 ウチワヤンマ属)
 ヤンマと名がついているが、サナエトンボの仲間。でも体長7センチほどもあるのでギンヤンマと変わらない堂々たる体格だ。しっぽが尾翼のように広がっているのが特徴。黄色が黒で縁取られている。足が黄色いというのも特徴だそうです。

 7月、コウノトリの郷公園の前を流れている釜谷川で飛んでいた。しっかりした枯れ草の先などに止まっていて、他のウチワヤンマやオオシオカラトンボなどが近づいてくると緊急出動して追い払う。

 ヤゴは水深3mとかの水深の深い池に多く、採集しにくいらしいのだが、この辺りに深い池など無いと思う。交尾しながら飛翔しているやつもいます。
 近縁のタイワンウチワヤンマは尾翼の部分が黄色くないので区別できます。


田んぼの学校 里山探検 2008.08.10


猛暑の豊岡、いつも8月の田んぼの学校は参加者が少ない。川ですることも多い8月だが今回は里山探検。たぶん20人くらいでこじんまりと思っていたが、約50人の参加となった。
郷公園に調査研究に来ている長野の学生や、コウノトリファンクラブの会報を見て参加された神戸の家族など、遠くからの参加もありました。

コウノトリの郷公園の里山を、植物、昆虫、キノコなどを観察しながら歩きました。
生き物の種類などはきりが無いので、思いついたことを少しだけ書きます。
久しぶりにクロカナブンを見ました。
山に済むオオゴキブリ?もいました。

ニイニイゼミの抜け殻
ニイニイゼミの抜け殻がたくさんありました。
ヒグラシの抜け殻もありました。
ツクツクボウシが鳴いていました。

ツルタケ
ツルタケ、キアミアシイグチなど、夏のきのこが少しありました。
シカの食害痕がたくさんありました。

ヤマウルシ
大なべは、シカの背ロースと地元野菜。おいしかったです。参加者の皆さんも喜んでました。暑い中でもおいしいんです。
余談だが、コウノトリファンクラブの会報に事務局から頼まれて毎回市民研究所の行事を掲載しているのだが、それを見て参加される方など皆無であろうと僕は信じていたのだが、そうではないことが今回分かった。年に3回か4回ほど、少し手間がかかるだけであるが、何年間も続けているこの作業も無駄ではないことが分かりとてもうれしかったのである。


臨時田んぼの学校2008.07.19


臨時田んぼの学校2008.07.19
NHK地球大好きキャンペーン 自然発見塾
晴れ 参加者 約60人(子供約30人)
猛暑でした。
NHK神戸放送局のイベントで田んぼの学校しました。
神戸方面からの参加者が多いかなと思ったけれど、地元の参加者がほとんどでした。
9時半の集合となるとなかなか神戸からは来れないですね。
でも、定員いっぱいになったのはさすがです。

7月はいつも川の調査をするので、田んぼビオトープの調査は久しぶりかもしれない。
生き物たちは非常ににぎやかでした。
多くの昆虫類は飛んで移動するので、田んぼビオトープと稲作水田、池、プール、などとを結構行き来しているようで、たくさんいるときといないときがある。6月は中干し延期水田でたくさんのゲンゴロウ類が見られたが、田んぼビオトープでは比較的少なかった。
7月のこの時点では、田んぼビオトープがにぎやかだ。中干し延期水田が水を落としたことが原因かもしれない。
ヤゴ(イトトンボ型、トンボ型、ヤンマ型)ヤンマ型はギンヤンマあるいはクロスジギンヤンマの若いのが多かったです。)

ヤンマ型ヤゴ

イトトンボ型ヤゴ ごく幼生

シオカラトンボヤゴ
成虫でオニヤンマ、キイトトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ほかにもたくさんいたと思う。

オニヤンマを捕獲
ゲンゴロウ類が多い。クロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ、ゲンゴロウ幼虫

シマゲンゴロウ

マルガタゲンゴロウ

ツブゲンゴロウ(これ、とても小さいです。)

ヒメゲンゴロウ
ハイイロゲンゴロウは動き回るのでちゃんと撮れなかった。

ゲンゴロウの幼虫の共食い。獰猛なやつらです。2匹で少し小さいやつが餌食になってました。
ガムシ、ヒメガムシ、ガムシ幼虫
マツモムシ、コミズムシ、オオコオイムシ、タイコウチ、アメンボ、トビゲラ幼虫

ガムシ

ガムシの幼虫(ゲンゴロウより少し太い)

マツモムシ

コミズムシ

アメンボ

トビゲラ幼虫(結構レアな種らしい)
オタマジャクシ(モリアオガエルかシュレーゲルアオガエル、カエルになりかけのもの)、
トノサマガエル、
ドジョウ、メダカ
ミナミヌマエビ

たぶんシュレーゲルかモリアオガエルのオタマジャクシ

ドジョウ

メダカ
田んぼの学校を11時切り上げて、第2部としてホールで、「体験学習:生き物の環境を考えよう!」が「ひょうごPW(プロジェクト・ワイルド)を推進する会」の皆さんで行われました。子供たちは興味津々、楽しんでしました。最初は芝生広場でする予定でしたがあまりに暑いのでホールに変更。正解でした。外でやっていたら、暑くてあんなに飛び跳ねられないよ。


今回の昼食は豪華で、特大大鍋で鹿肉と地元野菜たっぷりの鍋、祥雲寺産のコウノトリ米10キロをサザエご飯にしました。

お母さん方にも参加してもらっておにぎりにしました。
コウノトリ米のおにぎり、大変おいしかったです。


田んぼの学校 小川で遊ぼう 2008.07.13


もうすでに梅雨は明けたのでしょうか。暑かったです。
少し曇り気味で日差しが弱かったのが幸い。
鎌谷川の生き物観察。
参加者 約60人
参加者は多かったです。低学年から小学校行く前の子供たちが多かった。どんどん卒業していきますが、新しい子もどんどんやってきます。

東公開ゾーンのほうへ移動して、川に入りました。
いつもは、郷公園の入り口の橋の下を中心にしているので、たくさんの来場者に見られますが、今回は落ち着いてできました。
コオニヤンマのヤゴが目立ちました。
ウチワヤンマが飛んでいました。
魚は、カマツカ、ギンブナ、ドンコ、カワムツ、よく分からない小さな稚魚

トキの野生復帰の関係で、新潟放送の取材がありました。

お鍋はヨコワと野菜。


ハラビロトンボ


豊岡市日高町のある谷の一番奥、ほ場整備田であるが、5,6年前から休耕田になっている。
回りは全部シカ対策のための電気柵が張られている。水を引いているわけではないが、上流法面から水が入っていていて、程よい湿地になっている。6月になると、モリアオガエルの卵がいっぱいぶら下がっている。
この湿地、たくさんのトンボが発生していて、春先から、アジアイトトンボ、クロイトトンボ、キイトトンボ、シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ギンヤンマ、ショウジョウトンボ、ハッチョウトンボ、、、、いろんなトンボが観察できます。

今回紹介するのはハラビロトンボ。
名前のとおり、おなかの部分が太く広がっている。

メスは黄色と黒のトラ模様の腹部が大きく広がっていて、なかなか派手なトンボです。

一方オスは、濃い青で、少し白っぽい粉を吹いたような感じもあり、シオカラトンボに近い仲間を感じさせます。

オスは未熟のときは、黄色の地に褐色の斑紋があるが、やがて黒っぽい色から青灰色の粉を帯びるようになる。
これはたぶん未熟なオスだと思う。
飛び方はおとなしく、草に止まっていることが多く、湿地の草の間やすぐ上を飛んでいることが多いと思う。
幅の広い腹部と、特徴的な色で簡単に見分けられます。
この湿地では、5月ごろから出始めて、6月から7月が一番多く見おられます。


カエル調査

報告が遅くなりました。なかなか、楽しい調査でした。コシマゲンゴロウやコガムシ、ヒメガムシ、アカトンボ型のヤゴもたくさん見られました。カイエビ、ホウネンエビ、カブトエビの3点セットも確認できました。
カエルでは、もともと出石(三木)にはヌマガエルが多く、今回も、多くの個体を見ることができました。今回は六方でもヌマガエルが見られました。最近圃場整備した赤石の田んぼでは極端にカエルが少なく思われました。六方でもオタマジャクシは多いとはいえません。近づくと音をたてて逃げるぐらい密度が高かったのは、河川工事の土置き場に隣接する田圃。ここでは、トノサマガエルがとくに多く、草地と隣接する水辺(田圃)という組み合わせが、トノサマガエルにとって、好適な環境なのかもしれません。

オタマジャクシがいっぱい。

ここもたくさんいる。


ヘビのような顔とアザラシのような顔。アマガエルとトノサマガエル。どっちかわかるかな?


カエル調査とホタル調査

6月14日 豊岡盆地のカエル調査を実施しました。
実施場所:三木、鉢山、六方1(駄坂・農道東)、六方2(江本・土置き場横)、赤石1(農村環境調査圃場)、赤石2(土置き場横)
6月17日 豊岡市と共催で市街地のホタル調査を実施しました。
調査結果については別途取りまとめの予定です。


平成20年度環境大臣表彰

平成20年度環境保全功労者等の表彰
環境保全、地域環境保全及び地域環境美化に関し特に顕著な功績があった者(団体を含む。)に対して、その功績をたたえるため、毎年度、環境大臣による表彰を行っており、それを受賞しました。
地域環境保全功労者表彰です。
6月11日(水)10:30-12:30に東京ホテルフロラシオン青山で表彰式があり、菅村副代表が出席しました。
表彰内容は、
当該団体は、豊岡盆地の生き物調査を通してコウノトリの野生復帰を市民の立場から支援しようと生き物調査、ビオトープづくり、環境学習を3つの柱として、研究員個々の活動に加え、一般会員の調査研究活動のほか、一般県民が参加する催しを実施し、人の生活を見直し、良好な環境づくりへと住民意識の醸成に取り組んでいる。
 生き物調査は、豊岡盆地の里山、水路、河川或いはビオトープなどで年間を通じて実施し、研究成果を「豊岡盆地の生き物地図」として発表、広く活用されている。
 また、休耕田等を活用して市民参加のビオトープづくり及び管理に中心的な役割を担い、併せてそこで生き物調査を実施することにより、コウノトリの餌場としての有効性を実証した。それがきっかけとなり県、市がコウノトリと共生する水田自然再生事業に取り組むこととなった。
 当該団体の先導的な取組みによりコウノトリ野生復帰プロジェクトが本格的に稼働し、平成19年には、国内で43年ぶりとなる自然界でのヒナの誕生と巣立ちという野生復帰の実現に貢献した。
 環境学習においても平成14年から水田や小川、里山において毎月「田んぼの学校」を開催し、子どもたちに身近な生き物とのふれあいやネイチャークラフト、自然を食べる会などを通じてコウノトリと共生できる環境の重要性を啓発している。
——————
知事から祝電もいただきました。
表彰式に出席した菅村副代表の話では、コウノトリプロジェクトは広く知られており、懇親会では、政務官をはじめたくさんの方から話しかけてこられたそうです。保全生態学の著名な先生は、世界の豊岡ですよとほめておられたそうです。
環境系のNPOといたしましては、環境大臣賞をいただくことはとてもありがたいことです。
コウノトリの野生復帰に取り組む豊岡地域では、私ども以外にもたくさんのNPO・個人の取り組みがたくさんあり、たまたま私どもが代表としていただいたものと認識しております。
今回の受賞については真摯に受け止め、今後も地道な活動を続けて行きたいと思います。


田んぼの学校 2008.06.08


2008.06.08田んぼの学校
参加者約130人 晴れ、
お天気が良くてよかったです。
中筋小学校の1年生学P 親子約60名の参加もあり、先月と違ってにぎやかになりました。
参加者人数には一部観光客も混じっているかもしれませんが、ピーク時には130人ほどいました。

最初は少し怖がっている子もいますが、だんだん慣れてくるとみんな裸足で泥んこになりました。
でも、生き物を直接触るのはいやだという子も多かったですね。マツモムシを握り締めてはらはらさせる子もいましたが。

バットに並べた生き物を観察する姿は、非常に熱心。
久しぶりにフルコースで田んぼの学校をしたという気分になりました。

次に揚げるリストは飛んでいるトンボはパスして、田んぼの中で捕れたものだけです。
魚類:メダカ、ドジョウ
甲殻類:ミナミヌマエビ
両生類:イモリ、トノサマガエル、アカガエル(オタマと上陸直後のもの)
昆虫類:コミズムシ、タイコウチ、オオコオイムシ、マツモムシ、ヒメガムシ、クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、クロズマメゲンゴロウ、シマアメンボ(?)、ゲンゴロウ幼虫、ヤゴ(トンボ型、イトトンボ型、ヤンマ型)
その他:チスイビル
オオコオイムシを少し詳しく写真アップします。

オオコオイムシがアカガエルのオタマジャクシに襲い掛かっています。体液を吸われています。

オオコオイムシです。卵を背負っています。カッコよろしいな。

卵には目が透けて見えています。

タイコウチ

イモリです。

メダカ

トンボ型ヤゴ

上陸直後のニホンアカガエル。水槽に入れていると時々溺れるよ。

イトトンボ型のヤゴです。

ゲンゴロウの幼虫。これも獰猛です。共食いするよ。

シマゲンゴロウ

コシマゲンゴロウ

クロゲンゴロウ

クロズマメゲンゴロウ

シマアメンボ、羽がないタイプがほとんどだそうです。だから胴が短い。

マツモムシ、いつもひっくり返って泳いでいます。

ヤンマ型ヤゴ、おそらくマルタンヤンマです。トンボの好きな人には人気のあるやつです。夕方に空高く飛ぶのでなかなか見ることができません。あるトンボの図鑑では但馬は未確認になっていますが、豊岡にはいます。

チスイビル

コミズムシ

いろいろとおりますな。

観察の後は逃がしてやりました。いらいくちゃなのでだいぶ死んでしまったのもいましたが、そんな体験も大切かな。
泥んこなので着替えをして、
鍋はぶりと野菜でした。おいしかったです。


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