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セイタカイグチ


セイタカイグチ (ハラタケ目オニイグチ科キクバナイグチ属)
Boletellus russellii(Frost) Gilb
(背高猪口)
 広葉樹林、アカマツ・コナラ林などの地上に発生する。
 イグチの仲間だから傘の裏はヒダではなく細かい泡網目状になっている。柄に疎荒な網目状の隆起があり、赤褐色の地に白い網目状の隆起が特徴的である。
 9月上旬いろいろなキノコが沢山出ている中で一本だけで単生していた。まだ小さかったので、あくる日にもう一度行ってちょうど採りごろであった。夏の終わりのきのこだから、成長が早く少し遅れると虫も入りやすい。
 初めて食べてみた。一緒に採ったミキイロウスタケ(後ろに写っているきのこ)やベニウスタケと共にさっと湯がいてポン酢で食す。
 歯ごたえがしっかりしていて歯切れよく、適度にぬめりもあり、香りもきのこ臭が心地よい。非常に優れた食菌だと思う。
 実はこのきのこ、以前よりずっと食用とされており、古い図鑑ならどれも食用と記載されていたが、近年中毒事例があったようで、学研フィールドベスト図鑑「日本の毒きのこ」(2003年10月)には毒成分不明のまま毒きのことして記載されている。よく似た紛らわしいきのこはない。
背高猪口:背の高いイグチ
平成20年9月7日
豊岡市出石町の法沢山の登山道で


田んぼの学校 12月

12月14日
今年もリースを作りました。
参加者50人(子ども30人)

クズとアケビのツル。飾りはマツボックリとアベマキ、サクラ、イチョウなどの落ち葉、ヘクソカズラの実、トベラの赤い実、シャリンバイの藍色の実、途中からスギの葉やガマズミの実、ソヨゴの実が加わった。

毎年やっているので、参加者は慣れたもの。


山にある材料でものづくり。小さな木切れが、いろいろなものに変わっていく。子どもたちの発想がおもしろい。
プラスチックの文化とちがった、木の文化をもっと大切にしたい。
今日の鍋は、カニの出汁。ダイコンが柔らかく、おいしかった。


コウノトリの近況


コウノトリの写真はひさしぶり。あいかわらず、コウノトリの郷公園で、サービス精神を発揮している。観光客のみなさんはカメラや携帯で撮影。

彼らは彼らなりに、いろいろ考えもあり、ここで暮しているのだろう。これから繁殖期を迎えるとどんな行動をとるのだろう。


カニノツメ


カニノツメ スッポンタケ目 アカカゴタケ科
Linderia bicolumnata (Lioyd) Cunn.
 コウノトリの郷公園のSさんから、見たこともないキノコが生えていると、教えてもらいました。
 炭焼き小屋の前のコケの中からそれは生えていました。これはスッポンタケの仲間のサンコタケかなと思いましたが、サンコタケは柄が3本なのにこれは2本しかありません。
 このキノコ、特に左側のやつ、何かに似ていると思いませんか?。カニノツメにそっくりです。
 
 図鑑でしか見たことがなかったのですが、カニノツメというキノコがあるのを思い出しました。調べてみると、正しくカニノツメでした。
 つめの先についている黒いものが、胞子の入っているグレバと呼ばれるものですが、これが悪臭を放って虫を呼んで胞子を運ばせるそうです。
 このキノコの仲間には面白い名前がいっぱいあります。スッポンタケ、イカタケ、カゴタケ、アンドンタケ、キツネノエフデ、、、面白いでしょ?、みんな形が似ているんです。
 カニノツメは、それほど珍しいキノコではないようです。


カエルくんが仲間に。

コウノトリ文化館のクラフトコーナーに新顔が登場しました。カエルくんです。

お尻を押さえると、ぴょんと跳ねます??
でも、あまり人気者にはなっていないみたい。
がんばって作ってね。
このクラフトコーナーの作成者はコウノトリ市民研究所です。


田んぼの学校 11月

里山で落ち葉集め、焼き芋
参加者35名
のんびりした楽しい会でした。落ち葉を拾って、シイの実をさがして帰ってきました。芋を洗って焼き芋。その間にカキの実を採りに行く子が数名。
今日の鍋は、魚のつくねとカニ、たくさんの野菜。美味しかった。
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落ち葉拾いの間に、生き物発見。
ニホンアカガエル、ムカデ、コバネイナゴなど。
 


森のクラフト展

森の工作教室の季節がやってきました。そろそろ材料集めです。文化館の展示コーナーに昨年の試作品を並べミニクラフト展を実施しています。今年はどんな作品ができるか、今から楽しみです。


ドングリ12種。今年も集めました。アベマキは郷公園、カシワは神鍋山、ミズナラとアカガシは来日山、ウバメガシは校庭のもの。

リースも作るけど、ドングリや木の葉の工作も楽しいよ。

これはコブシの実

かごも編めるけど、材料集めが大変。これはアケビのツル。できあがったときは、緑と茶色で美しかったけど、乾燥するとまた感じが違う。


田んぼの学校 2008.10.12 アカトンボ調査


アカトンボ調査、10月第2土日、豊岡は秋祭り、だんじりが出ている。うちは、前日の土曜日の夜に練り歩いたので、日曜日はもう出さないから大丈夫なのだが、そんな日だから、参加者は少ないだろうと予想はしておりましたがやっぱり少なかったです。
2家族と、スタッフで約15名の参加者。
アカトンボは、10時を過ぎると気温が上がって、だんだんと飛んできたが、今年はお天気も曇りとあって、飛び方が少ない。
午後のほうが良く飛ぶのは分かっているのだが、いつも秋祭りで午前中というあまり条件の良くないときにしているのだ。毎年の比較ということでは、午前中でもいいかもしれない。
昨年撮影できなかった、ネキトンボとウスバキトンボの写真を上げます。
ネキトンボ。ちょっとアカトンボと雰囲気が違いますが、同じアカネ属。


ウスバキトンボ。南の国から飛んできて、日本で繁殖し、冬を越せずに全滅するトンボです。アカネ属とは別のウスバキトンボ属と分類されています。


捕獲データです。参加者が少ない関係もありますが、非常に少ないです。でも、ノシメトンボがほとんど捕れなかったのは、冬季湛水水田など田んぼの乾燥化に歯止めがかかった効果かもしれません。

ガマズミがいっぱいに実をつけていました。

お昼は、イノシシのクリームシチュー。


2008.10.11円山川試験湿地の調査(魚・水草調査) 


2008.10.11
円山川試験湿地の調査(魚・水草調査)  
国土交通省豊岡工事事務所の関連事業で、NPO法人コウノトリ市民研究所と(財)リバーフロント研究所
の共催で実施。
子供たちを含む参加者約30人ほど。


円山川の自然再生ので、河川敷にワンドなどつくり、生物の生息状況、回復状況などモニタリングしている。
絶滅危惧種のミズアオイが出ています。ホザキノフサモという金魚藻みたいなのですが、これがいくら移植しても定着しなかったのに、ワンドを作ったら勝手に出てきたとのこと。
魚は、汽水域だから、いろんな種類がいる。
ワカサギがいました。カネヒラというタナゴ、これは初めて見ました。ボラに良く似たメナダや、シマイサキなど汽水域ですね。
テナガエビが沢山いました。また、ミゾレヌマエビもいました。少し上流だとミナミヌマエビが多いのですが、やはり汽水域は種類が違ってきます。
ハゼの仲間でビリンゴ、これも沢山捕れました。赤石の円山川の浅瀬はコウノトリのお気に入りの場所でハチゴロウたちがなにやら食べていましたが、それがおそらくビリンゴではないかといわれています。底性ですが時々浮き上がってくるので捕り易いとか。
まあ、少しいじってやると生き物たちは沢山増えてくるということですか。
以下写真報告します。
植物
ホザキノフサモ
花が咲いているところはなかなか見れないらしい。

ミズアオイ
もう花が終わりました。

オギ
ススキじゃないよ

マコモ
これに菌がついて膨らんだ軸がマコモタケといって食用になれます。

魚類
タイリクバラタナゴ
タナゴの仲間で、最もはびこっている外来種

オイカワ

ウグイ
幼魚は特徴がないけどきれい。

ニゴイ

メダカ
どこにでもおりますな

ビリンゴ
佃煮にしたらいいかも

マハゼ
優秀な食用魚だと思います。

ヌマチチブ
ポニョってこんなん?

モツゴ

カワヒガイ
久しぶりに見ました。

タモロコ
川にもいます。

メナダ
ボラに良く似ている。アカメとも呼ばれる。

カネヒラ
図鑑で名前だけ知っていたんですが初めて見ました。

シマイサキ
稚魚です。海が近いですね。

ワカサギ
これもはじめてみた。売ってるのは良く見るけど。

ブルーギル。特定外来種。

甲殻類
テナガエビ

モクズガニ
稚カニばかり沢山捕れました。

両生類
ウシガエル
子供たちにダントツの人気でした。


ヤゴ類
サナエトンボ類?

ヤマトンボ類

ヤンマ類
手前のみどりのやつ。たぶんギンヤンマ?
なかなか生息範囲広いですね。

貝類
ヤマトシジミ
汽水域なので、マシジミ、タイワンシジミではなかろう。
体が分厚いです。若いので緑が強いです。

リバーフロントの皆さんのお世話になり、楽しく調査ができました。子供たちの喜んでました。


臨時田んぼの学校2008.10.05 ザ、わかもの座談会


ザ・わかもの座談会について
兵庫県地域協働課主催・豊岡市共催
【第1部】体験活動(田んぼの学)
【第2部】意見交換(座談会)
【昼 食】シカ、イノシシと地元野菜の大なべ、コウノトリ米(無農薬)のおにぎり
ということで、豊岡の子供たちを集めて臨時の田んぼの学校しました。
対象となる子供たちは約55人ほど、その兄弟と父兄と県市の方、うちのスタッフで、全員では120人ぐらいいました。
お天気は曇り、一時小雨で何とか持ちました。
この時期の田んぼビオトープの生き物調査は久しぶりです。
子供たちは海水パンツの常連もいて、慣れたもの?。楽しくにぎやかに。

稲刈りも終わり、水を張った水田がほとんどなくなった関係もあると思うのでが、生き物は沢山いました。
ヤンマ型ヤゴ、ゲンゴロウ類が非常に多い。

大き目のは、クロスジギンヤンマで来年の春に羽化、その他はギンヤンマで来年春から夏に掛けてばらばらと羽化するのではないかと推察。マルタンヤンマのヤゴらしきものも混じっている。ほかの生き物たちの写真は今回は省略。
クロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ、
ガムシ、コガムシ、ヒメガムシ
オオコオイムシ、タイコウチ、マツモムシ、アメンボ
ヤンマ型ヤゴ、トンボ型ヤゴ、イトトンボ型ヤゴ
イナゴ類、アカトンボ類
メダカ、ドジョウ
ミナミヌマエビ、
チスイビル、
イモリ、トノサマガエル
イシガメ
スジブトハシリグモ、
カワニナ
その他、計31種類。
(上田様、当日作成したリストをコメント貼り付けしてください。)
観察が終わったら逃がしてやりました。
道具を川で洗ってから、コウノトリ文化館で座談会、県の地域協働課長さんから兵庫県や但馬、豊岡のすごいことなどお話を聞いて、市民研メンバーから、豊岡の生き物、自然などについての自慢話を聞いて、みんなで意見交換をしました。


お昼は、シカの肉団子とイノシシ肉と地元野菜の入った大なべ。久しぶりに300人なべを炊きました。それと、コウノトリ育む農法のコウノトリ米(無農薬)のおにぎり。いつもは減農薬なんだけども、今回は無農薬の新米です。
さすがにとてもおいしかったです。
最後に希望者は、はばたんの絵のエコバックを作りました。

今回は県の主催なんだけども、神戸から県の職員が沢山来てくれて、現場を見てくれたのは良いことだと思いました。
また、お誘いの上、プライベートでも豊岡に来ていただければ、、、。田んぼの学校、毎月第2日曜です。


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