セイタカイグチ
セイタカイグチ (ハラタケ目オニイグチ科キクバナイグチ属)
Boletellus russellii(Frost) Gilb
(背高猪口)
広葉樹林、アカマツ・コナラ林などの地上に発生する。
イグチの仲間だから傘の裏はヒダではなく細かい泡網目状になっている。柄に疎荒な網目状の隆起があり、赤褐色の地に白い網目状の隆起が特徴的である。
9月上旬いろいろなキノコが沢山出ている中で一本だけで単生していた。まだ小さかったので、あくる日にもう一度行ってちょうど採りごろであった。夏の終わりのきのこだから、成長が早く少し遅れると虫も入りやすい。
初めて食べてみた。一緒に採ったミキイロウスタケ(後ろに写っているきのこ)やベニウスタケと共にさっと湯がいてポン酢で食す。
歯ごたえがしっかりしていて歯切れよく、適度にぬめりもあり、香りもきのこ臭が心地よい。非常に優れた食菌だと思う。
実はこのきのこ、以前よりずっと食用とされており、古い図鑑ならどれも食用と記載されていたが、近年中毒事例があったようで、学研フィールドベスト図鑑「日本の毒きのこ」(2003年10月)には毒成分不明のまま毒きのことして記載されている。よく似た紛らわしいきのこはない。
背高猪口:背の高いイグチ
平成20年9月7日
豊岡市出石町の法沢山の登山道で