コウノトリ文化館について

コウノトリ文化館は
人と生きものが一緒に暮らせる
環境づくりを考えます

1971年に日本の空からコウノトリの姿が消えました。
最後の生息地であった豊岡から、

コウノトリをもう一度大空に羽ばたかせる事業が進められています。
2005年から野生復帰に向けた試験放鳥が行われ、2007年には野外での繁殖が成功しました。
今では、豊岡盆地の田んぼや湿地で、コウノトリと出会うことができます。

The last wild stork in Japan became extinct in 1971 in Toyooka-city, Hyogo.
Here in the storks’ “last habitat,” we have been working hard to reintroduce oriental
white storks into the wild. We started to release captive-bred storks into the wild in 2005 on a trial basis. The first chick fledged in the wild in 2007, and today we can watch wild storks here and there in Toyooka basin.

私たちがめざすもの
Our Policies

人と自然が共生できる暮らし方を考え、実践し、提示していきます。
We seek,practice,and present the ways to live in harmony with nature.

コウノトリ野生復帰事業を支援し、普及啓発します。
We promote and drive the Reintroduction Projct of the Oriental White Stork.

コウノトリを育んできた豊岡盆地の特徴的な自然、文化などを調べ、守ります。
We conduct research and conserve the nature of Toyooka,the storks’ habitat.

豊岡市とコウノトリ

コウノトリ文化館がある兵庫県豊岡市は、野生コウノトリの国内最後の生息地です。

豊岡市では「兵庫県立コウノトリの郷公園」を拠点に、コウノトリを再び大空に帰す取り組みが進められています。

コウノトリ文化館では
こんなことができます

展示・解説を、見る・聞く

自然解説員がコウノトリや館内展示の説明をします。シアタルームでは野生復帰の歴史をビデオ映像で見ることができます。各種団体の視察研修も随時受付けています。

コウノトリを見る

公開飼育のコウノトリを、いつでも間近に見ることができます。周辺の田んぼやビオトープには、野生のコウノトリが飛来します。

体験する

ビオトープの生物調査、コウノトリの郷公園内の小川や里山の自然観察、室内でのペーパークラフトなど、様々な体験ができます。

自然観察会・講座に参加する

「田んぼの学校」をはじめ、植物観察会、野鳥観察会など、様々な自然学習プログラムを用意して参加をお待ちしています。

調べる・質問する

図鑑や顕微鏡を使って、生き物を調べることができます。生き物について知りたいことがあれば、何でもスタッフに質問してください。夏休みの自由研究にも利用して下さい。

出張講座・出張観察会

豊岡市内で企画される自然観察会や生物調査に講師を派遣します。調査道具の貸し出しも可能です。植物や昆虫の観察会、野鳥観察会、田んぼや小川の生物調査などができます。

観光・視察でお越しになられる団体様へ

ご来館予定がお決まりの場合は、あらかじめ当館までご連絡をいただけると助かります。

毎時00分と30分、1時間に2回、解説員による10分程度のコウノトリの説明を行っています。定時解説のタイミングに合わせて来館いただくのが効率的ですが、ご希望に合わせて随時説明を行いますので、ご予約の連絡時にお申し出ください。

その他、滞在中のご希望のプログラム等がありましたら、あらかじめご相談下さい。

なお、コウノトリ文化館は入館無料となっておりますが、コウノトリの餌場づくりのために「コウノトリ環境協力金」の募金(お一人さま100円目安)をお願いしております。団体様一括で協力金を入れて頂ける場合は、必要に応じて領収書の発行を行いますので、窓口に申し付け下さい。皆様の募金で、野外で暮らすコウノトリが喜びます。どうかご協力をよろしくお願いいたします。

また、各種補助事業を使ってのご来館時には、必要な用紙をお忘れなくご持参下さい。窓口で確認印を押させていただきます。

豊岡市立コウノトリ文化館 
TEL:0796-23-7750 
FAX:0796-23-8005
開館時間:午前9時から午後5時まで
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日にあたる場合は、その翌日)年末年始(12月28日から1月4日)

コウノトリの野生復帰
ご支援のお願い

コウノトリ環境協力金

豊岡市は、コウノトリの野生復帰に取り組んでいます。
そのためには、農薬や化学肥料に頼らない農業を行ったり、魚やカエルなどのエサ生物がたくさんいる湿地をつくるなど、コウノトリも暮らせる豊かな環境づくりが必要です。
コウノトリ文化館では、ご来館の皆様 に「コウノトリ環境協力金」へのご協力をお願いし、コウノトリの生息環境づくりに役立てていきたいと考えています。
コウノトリ文化館玄関入口付近とホールに「コウノトリ環境協力金箱」を置いていますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

コウノトリ基金

コウノトリの生息環境に直結する湿地を
復活(再創造)させることが目的の一つです

現在の環境を全て昔の状態に戻すことは不可能です。
そこで豊岡盆地の中に、ある一定規模のビオトープ(生きものが生息できる場所)をできるだけ多く創っていき、ひとつひとつを生態系として繋げていくことが重要だと考えています。
勿論、行政による多自然型工事なども行われていますが、この基金では、コウノトリの生息環境に直結する湿地を復活(再創造)させることを目的のひとつにしています。休耕田をお借りして 、餌場やねぐらを1つ1つ増やしていきながら、人とコウノトリが一緒に暮らせる自然環境を広げていきます。

皆様から寄付いただいた基金は、
このような事に使われます

皆様から寄せられた寄付金は、全て基金に積み立てられ、主に次のことに使われます。(必要なときは豊岡市も支出し、合わせて使います。)

  • 休耕田をお借りし、水を張って餌場やねぐらにするために
  • 最も重要と思われる場所の買い上げに
  • 湿地、池沼にするための工事に

寄付はいくらでも結構です。
振込先/郵便局の振替口座にてお願いします
口座番号/00980-3-115740
加入者名/豊岡市コウノトリ基金
問合せ先:豊岡市コウノトリ共生部コウノトリ共生課
TEL:0796-21-9017 
FAX:0796-24-8101

スタッフ紹介

館長
友田 達也
  • 専門分野:鳥類
  • コウノトリ市民研究所主任研究員
  • 兵庫県貴重な野生生物専門委員会(鳥類)委員
代表理事
上田 尚志

但馬の生きもの全般に渡り広く知識を有し、各種委員会の有識者メンバーとなっています。

  • 専門分野:昆虫
  • コウノトリ市民研究所代表理事
自然解説員
菅村 定昌

植物を中心に但馬の自然史研究の要。

  • 専門分野:植物
  • コウノトリ市民研究所副代表理事
  • 兵庫県生物学会副会長
自然解説研究員
北垣 和也
  • 専門分野:魚類
  • コウノトリ市民研究所主任研究員
  • 2級ビオトープ施工管理士
  • 2級ビオトープ計画管理士
  • 生物分類技能検定2級
    (動物部門)
  • 学芸員
自然解説研究員
村田 美津子
  • 専門分野:野外活動
  • コウノトリ市民研究所主任研究員
  • 2級ビオトープ施工管理士
  • プロジェクト・ワイルド エデュケーター
  • キャンプ・インストラクター
自然解説員
稲葉 一明
  • 専門分野:キノコ・粘菌
  • コウノトリ市民研究所理事
自然解説員
高橋 信
  • 専門分野:鳥類
  • コウノトリ市民研究所理事
自然解説員
西垣 由佳子
  • NACS-J自然観察指導員
自然解説員
泉山 和歌子
  • 専門分野:鳥類
  • コウノトリ市民研究所主任研究員
  • 学芸員
自然解説員
平松 感大
  • 兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科・大学院生
自然解説員
ジャルガルサイハン・ラマー
  • 大阪大学外国語学部非常勤講師
総務・経理
山下 美登理

コウノトリ関連部門での長い事務キャリアに加え、新組織では総務と経理を担当しています。

  • コウノトリ市民研究所主任研究員
自然解説員・庶務
西川 美栄

コウノトリ文化館オープン当初より解説員として活躍。解説と館内庶務を担当します。

名誉館長
松島 興治郎

コウノトリ保護増殖に人生を掛けた、伝説の元飼育長。