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田んぼの学校11月

里山で落ち葉集め、薪作り
雨が降りそうなので、予定変更して山には入らず、ビオトープ周辺で遊びました。
まず、ビオトープで生物調査をしました。そのあと木の実や木の葉、樹木の観察です。

この時期のビオトープは水中で越冬する水生昆虫が見られます。特定の場所に集まっていたり、興味深い生態が見られます。途中雨が降ってきました。傘をさして合羽を着て調査です。

ビオトープの次は木の実や樹木の観察です。雨が降り続き、屋根の下に入りました。

カマツカの赤い実が印象的です。ヒノキの実やキリの木の葉っぱを観察しました。

クロゲンゴロウ(たくさん)、マルガタゲンゴロウ(たくさん)、ヒメゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ヒメガムシ、オオコオイムシ、タイコウチ、ヤゴ(ヤンマ型、トンボ型)、マツモムシ、コミズムシ、ヒル類、メダカなど。


テントウムシの越冬


阿瀬渓谷を歩きました。今年は紅葉にはまだ少し早いようです。気温も上がり、小さな虫がたくさん飛んでいます。よく見るとテントウムシです。日当たりのよい大きなスギの表面に集まっているようです。今日はいいものを見たと思って歩いていると、今度は岩の表面に無数のテントウムシがいます。幅数メートルの岩肌に、すごい数です。どこからこんなに集まってきたのかと思うぐらいいます。テントウムシは、日当たりのよい岩の割れ目や樹皮の隙間などで越冬します。今日のような暖かい日は、越冬場所探しの大移動中なのかもしれません。

いろいろな模様のテントウムシが見られますが、すべてナミテントウのようです。ここで模様ごとにカウントしたら、数千レベルのいいデータになるのにと思いましたが先を急ぎました。

よく見るとカメノコテントウが混じっていました。カメノコテントウはクルミハムシの幼虫を食べるのので、オニグルミの多い阿瀬渓谷ではたくさんいてもおかしくありません。でも、こんなに簡単にたくさんのカメノコテントウを見たのは初めてです。


田んぼの学校20111016 アカトンボ調査


参加者 約30名 晴れ
秋祭りの日なので参加者少ないかと思ったが、結構な人数になりました。
みんな熱心にトンボ捕りしました。

オニヤンマも捕れましたし、トンボじゃないけど、ヤマカガシやヒバカリの幼蛇もつかりました。ヒバカリが捕れたのは初めてです。

オニヤンマ

赤いほうがヤマカガシ、地味なのがヒバカリ
以下上田代表のコメント。
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田んぼの学校ご苦労様でした。
今日はなかなか楽しかったですね。
最後にカメとヘビで盛り上がりました。
イシガメ、ヒバカリ、ヤマカカシ
ヒバカリはエレガントでおとなしくペットにぴったりですね。
キトンボとネキトンボは確実に増えています。
アキアカネがまだ少ないです。
それと、ノシメトンボが1匹もいなかったことに気がつきました。これは異変です!
田んぼではいるのか、調べてみないと。
たしかに、郷公園の中は、ノシメにはあまりいい環境ではありません。
オニヤンマとギンヤンマがまだいたのも、はじめてのことです。
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観察と説明

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鍋はブリと野菜


サナギタケ


サナギタケ
 (バッカクキン目、 バッカクキン科、冬虫夏草属Cordyceps militaris (Vuill.) Fr.)
蛹茸
 香美町村岡区の兎和野高原で、冬虫夏草を見つけた。ブナ、ミズナラ、スギなどの森で、腐葉土の地面から、オレンジ色の棍棒状のキノコが生えている。掘り返してみると大きな蛹からキノコが生えている。蛹はスズメガの仲間のトビイロスズメだと思われる。

 冬虫夏草、冬は虫なのに夏には草になるという意味、少し乱暴な表現である。ガやトンボなど昆虫類にキノコの菌糸が入り込み、やがて昆虫の体内で虫体を栄養源にはびこり、最終的には宿主(虫)を殺しキノコを発生させる。イモムシタケ、トンボタケ、セミタケ、、いろいろな種類がある。今回見つけたのはサナギタケ。鱗翅類の蛹からキノコを発生させる。
冬虫夏草は近年盛んに臨床的研究が行われ、冬虫夏草からの抽出物質の持つ免疫抑制効果、抗癌作用が明らかになり、カイコを育て、サナギタケを栽培し、乾燥、滅菌、粉砕して冬虫夏草製品として販売もされている。販売業者のサイトには、核酸系の化合物コルジセピン、ガン細胞に有効な免疫物質β-グルカン、体内のガン細胞を殺すナチュラルキラー細胞数を増やし活性化するホルモンであるメラトニン、腫瘍壊死因子のTNF-αが含まれていると記載されている。中国では昔から不老不死、強精強壮の秘薬として重用され、結核、慢性喘息、慢性気管支炎、慢性腎炎などの薬として用いられたとのこと。
サナギタケによく似たキノコは近縁のイモムシタケ。ほとんど同じようなものらしい。
ちょっと見にはベニナギナタタケにも似ていますが蛹から出ているかどうかで間違うことは無いと思います。
薬効優れたサナギタケであるが、大きなトビイロスズメの蛹に白い菌糸で覆い、頭部から出ているサナギタケを見ると、服用してみる気にはなりませんでした。
2011年10月9日 兎和野高原 3枚目のみ持ち帰り10月15日自宅で撮影


田んぼの学校・奈佐路

9月23日
 
八代公民館主催 田んぼの学校
朝はまだ大雨警報が出ていたが、よく晴れてきた。しかし、午後からは雨が降った。

田んぼ2枚の大きなビオトープ。上の田んぼはやや深い。フナが放流してある。下の田んぼはやや浅く管理してある。稲刈り後の、この時期は、田んぼで育った水生昆虫が池や湿地に集まってくる。

9時半をまわると10人ぐらいの子どもが集まってきた。今日は中学校の運動会で、忙しいみたい。、大人は15人ぐらい。

かなりの生き物が集まった。この時期は、水生昆虫が多いことがよく分かる。タイコウチが大量。クロゲンゴロウとコシマゲンゴロウも多い。マルガタゲンゴロウとハイイロゲンゴロウが各1。ガムシ、コガムシ、ヒメガムシが揃う。小さなコガシラミズムシがいる。ミナミヌマエビは大量だ。ギンヤンマのヤゴも多い。カエルはツチガエル。オタマジャクシもいる。この時期のオタマジャクシは成体と同じツチガエル。魚はドジョウとフナ。
地域で行う田んぼの学校は、そのつど学ぶことが多い。ここは谷間だが、田んぼと山は川で隔てられている。少し深いビオトープは泥が多くやや酸欠ぎみ。ヒシが大量に繁殖。1年間見ないと、分からないことが多い。春にも調査をしてみたいと思った。


田んぼの学校20110918 あぜ道の生きもの、イナゴやバッタ


晴~曇 参加者18人
運動会と稲刈りの季節。前日土曜日に予定されていた運動会が翌日のこの日に延期され、もともとこの日に予定されている地区も多く、参加者は非常に少なかったです。
一般参加者は2家族10名、スタッフが8名となりました。
「鳴く虫研究会きんひばり」の河井先生も来られました。
バッタ、コオロギ類で16種類出ました。

郷公園の中の道端、芝生、ビオトープ水田の畦、稲刈り後の水田などで採集。
みんなで種類の確認とそれぞれの説明を聞いて勉強しました。

なぜか、トノサマバッタが出ませんでした。もしかしたらシカ被害が関係しているのかもしれません。
個人的には、マダラスズ、シバスズ、ヤチスズなどの小さなスズムシが興味深いです。

左がシバスズのオス、右がマダラスズのメス

でかいのがエンマコオロギです。よく見ないと分かりませんが、小さいのが、シバスズ、ヤチスズ、マダラスズ。とても小さいですね。でもちゃんと鳴くんですよ。鳴く虫研究会の河井先生は、鳴く音でいろんな種類が分かります。すごいですね。
2007年9月のバッタ調査の報告についても参考に見ていただくと良いです。
http://kounotori.org/blog/index.php?e=228


田んぼの学校8月


あいにくの小雨模様。参加者はスタッフを入れて20名。
郷公園の奥の橋の下付近を調査した。ここは、少し深みがあり、カワムツなどが多い。平坦な部分や急な流れもあり変化に富むので、調査場所としてはちょうどよい。今日来ている子ども達は、雨でも平気。元気がよい。

見つかった魚類は、カワムツ、ムギツク、タモロコ、コイ、フナ、ドジョウ、シマドジョウ、ドンコ、ヨシノボリ、メダカ、カマツカ、アカザ。エビ類は、ミナミヌマエビ、スジエビ。水生昆虫はタイコウチ、コヤマトンボのヤゴ。種類は比較的多い。オイカワやタナゴ類が見つからなかった。やはり中流域なので、カワムツが多い。

ムギツク

カワムツ

アカザ


田んぼの学校20110717 里山探検


田んぼの学校2011.07.17 里山探検
天候晴れ、参加者約50人
猛暑の夏です。例年里山探索は8月に行っていましたが、7月のほうがクワガタなどの昆虫類が多かろうと今年は7月に実施しました。非常に暑い中、たくさんの参加がありました。
コースは東公開ゾーンの里山一周コースですが、幼児や足元の悪い人はサワガニのいる沢から折り返し、田んぼビオトープ付近でトンボとりと鎌谷川で水遊びにしました。

シカが多いため、下層植生が変わってきています。この辺りはシカの食べないイワヒメワラビばかり。

これはシカによるリョウブのかわはぎ。

ここの沢にはサワガニが結構います。今年も健在でした。

ニイニイゼミの抜け殻多数。

尾根にイノシシのヌタ場が有りました。

タヌキの足跡もありました。

近くに野生動物の糞が落ちていたのですが、水気の多いどろを吐き出したようなもので、最初は分かどうかよく分かりませんでしたが、棒で触ってみると糞の下に糞虫がたくさんいました。泥っぽい糞でしたのでイノシシの下痢便でしょうか。ご存知の方教えてください。
キノコはあまり出ていませんでしたが、ヒイロタケ、キアミアシイグチ、コテングタケモドキ、シロカイメンタケ、シワチャヤマイグチ、その他ベニタケ科、サルノコシカケ科のキノコが見られました。

シワチャヤマイグチ
<上田代表コメント>
虫がいません。
アオマダラタマムシ1とミヤマクワガタ雄2雌2、ミヤマカミキリ1、ヒメコガネ1、ウスバカゲロウ2、樹液を出すコナラが1本。ここだけクワガタ。
倒木が古くなった。生木の倒木がない。整備して10年経つということか・・。
冬に倒れた木は山裾に少しある。ここには6月ごろキノコムシが来ていた。
リョウブの花が咲いているが虫はいない。
郷公園ができたころ、いろいろな種類のヒョウモンチョウがとてもにぎやかだったのに。
蝶はほとんど飛ばず。(ここまで)
私はウバタマムシとカミキリの仲間を少し見ました。

尾根筋にはアカマツがかなり回復していました。
コナラにはごく小さなドングリが付いていました。今年は氷ノ山などブナも実が付いていますから、県下類は豊作の可能性が高いです。

このくそ暑い中の参加者は、さすがに熱心でした。子どもたちは生き物好きですね。
一時間強の夏山歩き。熱中症も無く無事下山。コウノトリ文化館で今日観察した生き物のおさらいをしました。

鍋は夏野菜とシイラのあっさりしたもので、熱いときの鍋は妙においしく、みんなお代わりをしていました。


メダカの学校

7月3日 豊岡市六方メダカ公園
主催:メダカ遊友会  協力:コウノトリ市民研究所
参加者 30名

初めての行事で参加者がどれくらいになるか心配しましたが、ちょうどよい人数になりました。これ以上多いと飼育用のメダカが確保できなかったかもしれません。越冬した大きなメダカと、今年生まれた小さなメダカがいました。卵を持っているものもいます。

メダカ以外ではナマズが4匹。フナ、ドジョウがいました。ザリガニ、ミナヌマエビ、マルタニシ、サカマキガイ。水生昆虫ではマルガタゲンゴロウ、コガムシがいましたが、この時期は少ないと思います。オタマジャクシはトノサマガエル。アマガエルは小さな成体がたくさんいました。
最後に、メダカのお話。

子どもたちによる飼育は成功するでしょうか。楽しみです。


出張田んぼの学校

出石町福住(奥山川)で水生生物調査
6月25日

中流域で川は浅いが堰堤の前に深いところがある。ここはカワニナが多く、ゲンジボタルが飛ぶ。

魚類はヨシノボリが最も多く、カワムツもいる。

カジカガエルが鳴いている。ここのオタマジャクシはほとんどがカジカガエル。口のところで石に吸い付くことができる。

カワゲラは、水生生物による水質調査では、きれいな水の指標。同じく、ヘビトンボもたくさんいた。


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