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臨時田んぼの学校07,09、24


コウノトリ未来国際かいぎ
臨時田んぼの学校 05,09,24
 
 参加者:約40人  県環境政策課委託事業
 9月24日コウノトリ試験放鳥が盛大かつ順調に、主催者側の予想をはるかに超える成功に終わった後で、ロシア、田尻、佐渡、豊岡の子供たち、つまり翌日のコウノトリ未来国際かいぎの分科会、子供会儀に出席するために集まった子供たちと田んぼの学校をした。
 文化館の奥の休耕田ビオトープ。
 ロシアの女の子(かなり大人である)にインタビューされていたが、はじめは少し怖くて気持ち悪かったが、面白いと答えていた。外国の子も、日本の子も、東北の子も、豊岡の子も、みんな同じである。
 ロシアの付き添いの先生がいろいろと説明してくれたが、あちらシベリアのほうにもたくさん同じような生き物がいるが、みんなサイズが大きいとのことでした。ハンミョウなども良く似たのがいるがこんなにきれいではないとのこと。
 佐渡や、田尻の子は、さすがに日ごろから親しんでいるようで、うちのほうがもっといろいろいるとか言っていました。
 ロシアの男の子は、大変元気が良く遠慮のない子でした。

 短時間でしたがそれなりにいろいろ出ました。
 メダカ、ドジョウ
 トノサマガエル、アマガエル
 ヒメガムシ、マルガタゲンゴロウ、クロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ガムシ幼虫、
 マツモムシ、タイコウチ、オオコオイムシ、コガシラミズムシ
 ミナミヌマエビ
 ハンミョウ、バッタ類

遥かシベリアから来た子供たち

 コウノトリ文化館で生き物地図の勉強もしました。


田んぼの学校05/10/9 赤とんぼ調査

「田んぼの学校・アカトンボ調査」
日時:10月9日(日)9:30~コウノピア
コウノトリが空を舞う里地で行うアカトンボ調査なんて、ほんとうに贅沢な調査でし
た。今日は良く飛んでくれたし、人工巣塔にも2羽で仲良く入っていました。鍋はサ
メとカニの組み合わせ。これも贅沢でした。
 
<アカトンボ調査>参加者50名
最初はアカトンボの姿がほとんど見られず心配しました。夜も雨が降っていたような
ので、その影響もあったのでしょうが、日差しがでてからも少なかったですね。コウ
ノトリ文化館のみなさんの情報では数日前からアカトンボの大群がこの谷で見られて
いるとのことで、安心していたのですが、さらに下流の田んぼの方に分散していった
のかも知れません。
 
参加者の方は、スタッフを含めて50人。運動会やいろいろな行事と重なった割には
たくさん来ていただき、今年の調査を実施することができました。文化館の周辺でま
ず採集し、川に沿って東の谷のビオトープへ。そこでしばらく採集し最後は田んぼ道
で採集しました。東の谷のビオトープ周辺は、池や山際の湿地、水路など多様な環境
が形成されていて、アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボ以外にキトンボ、ネキト
ンボ、マユタテアカネが見られました。田んぼでは、稲刈り後の水がたまったわずか
な場所にアカトンボが集中していました。かつては、田んぼ全面でこのような光景が
見られ、無数のアカトンボが産卵していました。
 
但馬では約15種類のアカトンボが見られますが、アカトンボの種類や個体数で環境
の多様性を感じ取ることができると思います。また、田んぼでは、水田のありようが
アカトンボの種類と数に反映されるので、これも面白いと思います。
<調査結果>
アキアカネ  142匹
ノシメトンボ  38匹
ナツアカネ   25匹
ネキトンボ    2匹
マユタテアカネ  1匹
キトンボ     1匹
合計     209匹
50人(網は30)で調査した割りには採集個体数が少なかった。ノシメトンボの割
合は例年こんなものだろう。ナツアカネの割合も高いが、田んぼ部分ではもっと少な
くなるだろう。キトンボは羽がオレンジ色のとても美しい、赤くならないアカトンボ
で、環境が良好な沼のトンボというイメージがある。ネキトンボは但馬地方ではもと
もと少ないトンボで、近年増えてきたように思う。案外どこにでも現れるトンボのよ
うだ。マユタテアカネは山に行けばたくさんいるが田んぼには出てこない。
 
コウノトリの郷公園の中のビオトープで6種類、池が少ないので種類も少ないのは無
理もないが、このアカトンボ調査でキトンボやネキトンボが見られたのは収穫だった。
アキアカネは水を張った池より、田んぼの稲刈り後のくぼ地の水溜りのようなところ
に産卵している。ノシメトンボは池の干潟部分や水のない田んぼに産卵するというが、
産卵現場をもう少し観察してみたい。
そのほかにアカトンボではないが、オニヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトン
ボ、イトトンボ類が見られた。
      コウノトリ市民研究所
      主任研究員(昆虫担当)上田尚志 (写真:高橋 信)


シュモクザメ


シュモクザメ  05,09,11
 バッタ調査のお昼はシュモクザメを食うことになった。
 鳴海食料局長が日本海で捕れたシュモクザメを持ってこられたのだ。
 久美浜の定置網に掛かったものだそうだ。
 バッタ調査に行く前にみんなに見てもらうと、子供たちにすごい人気があった。その特徴である頭部というか目の付いているところが面白い。
 白身で、軟骨魚類だから柔らかい。味はというと、脂分の無いトロのような味、鍋に入れ火を通すよりも刺身のほうが断然美味。刺身はかなりいける。刺身の人気が高かったです。
 たまたま来ていた県の広報課の方も喜んでいました。

 子供たちに人気のシュモクザメ。

 シュモクザメの刺身。

 バッタ調査をしてシュモクザメを食う。


秋のノビタキ


この「但馬の野鳥」の記事も久しぶりである。春のノビタキを書いて以来だ。季節は巡り、北で繁殖を終えたノビタキが南に移動する季節になった。豊岡盆地での今秋のノビタキ初認日は9月23日。一週間経って田んぼのあちこちでノビタキの姿を見かけるようになった。
南に向かうノビタキがやってくると、豊岡盆地もいよいよ秋を迎える。ノビタキが止まるセイタカアワダチソウはやがて黄色く色づき、ススキは白い穂を垂らすようになって、秋の深まりとともにいつしかノビタキの姿もひっそり消えてゆく。
撮影:2005/10/01 豊岡市赤石


ニュースレター2005 10月号

コウノトリ市民研究所2005-10月ニュースレター
☆トピックス
 ○コウノトリ試験放鳥成功。
  9月24日午後2時半ごろにコウノトリの郷公園から5羽がハード
  リリースされました。
  約3500人の観衆見守る中5羽とも見事に飛び立ち、郷公園周辺を旋回
  飛行。コウノトリ野生復帰プロジェクトも新たな段階に入りましたね。
市民研究所も、ロシア、佐渡、宮城、豊岡の子供たちと臨時の田んぼ
  の学校をしました。
 
☆コウノトリ市民研究所10月の行事案内
 ○「田んぼの学校・アカトンボ調査」
  日時:10月9日(日)9:30~コウノピア集合
  豊岡盆地のアカトンボ調査を行います。
  赤とんぼを追いかけて遊びましょう。
 
☆生き物関連行事のご案内
 ○里山の生き物観察会 ガイドウォーク
  テーマ「赤とんぼ」 アキアカネやノシメトンボなど「赤とんぼ」をと
  おして,環境を考えてみよう.
  日時  10月2日(日)13:30-15:00 持ち物 筆記用具
  服装  帽子・長袖・長ズボン 参加費無料,申し込みは必要ありませ
  んが,15名以上の団体で参加希望の場合には事前にお知らせください.
 ○竹野スノーケルセンター
  10月8日(土) 午前10時から11時30分
   場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター  参加費100円
   土曜観察会 「じょろうぐもで対決しよう」 
  10月10日(月) ~11日(火) 一泊二日
   エコツアー 竹野の伝統に学ぶ川ガニ捕りとたこなぶり漁体験
   1泊2食付き・税込み  大人 8500円 小学生7000円  
   入湯税は別になります。   
  10月22日(土) 午前10時から12時00分
   場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター  参加費100円
   土曜観察会 「いろんなどんぐりあつめよう」 
  11月5日(土) 午前10時から11時30分
   場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター  参加費100円
   土曜観察会 「竹をきってみよう」 
☆2005年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
 ○田んぼの学校 コウノピア9時半集合
  毎月第2日曜は「田んぼの学校」を実施します。
  田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
  お昼は鍋をします。食べて解散。
  コウノピアに9時半集合。
  児童は参加費一人100円。保護者同伴。
 4月10日(第2日曜)タンポポ調査
 5月 8日(第2日曜)田んぼ
 6月12日(第2日曜)田んぼ
 7月10日(第2日曜)田んぼ・川
 8月14日(第2日曜)休み
 9月11日(第2日曜)郷公園でバッタ
10月 9日(第2日曜)郷公園でアカトンボ
11月13日(第2日曜)里山
12月11日(第2日曜)里山
 1月 9日(第2日曜)野鳥調査
 2月12日(第2日曜)食べる会
 3月12日(第2日曜)アカガエル調査
 ○豊岡盆地の生き物調査
   タンポポ調査 4月~5月(4月10日など)
  ホタル調査  5月~6月
  六方川調査  8月21日(日)
  福田ビオトープ調査 6月26日、7月31日
   順次ご案内します。
☆情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
 ●「テーマ別フォトコラム」祝!放鳥
 ●「活動記録」六方川調査
 ●「ながぐつ観察記」
 <毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
  ・掲載希望の方は事務局までご連絡ください。
☆事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたい
 と言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。
このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照し
てください。 http://kounotori.org/
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。
 行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の自己責
任でお願いします。


田んぼの学校05,09,11バッタ調査


田んぼの学校 バッタ調査 05,09,11
 
 参加者:約80人
 曇り
 予想以上の参加者でにぎやかな調査になりました。バッタ調査では過去最高で80名を越えました。人と自然の博物館からも参加していただきました。
大鍋もサメの鍋でした。昨年のマンボウに続きいろいろなものが食べさせてもらえます。
<調査結果>
トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、イボバッタ、マダラバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタ、ショウリョウバッタなど。合計188匹
イナゴが1/3を占めた。山の近くはバッタが少なく、フキバッタ類の姿が見られなかった。芝生では、ショウリョウバッタやトノサマバッタ、クルマバッタモドキが多く、堤防にはクルマバッタがたくさん見られた。調査終了後川沿いの道でイボバッ
タにたくさん出合った。クルマバッタの雄の小さい個体はマダラバッタに少し似ているので羽を開いて確かめる必要があると思った。

クルマバッタは羽にきれいな模様がある。小さな川べりの少し湿った草地にいて、都市公園のような乾いた環境にはモドキばかりになる。ハンミョウやクルマバッタが飛ぶコウノトリの郷公園は適度に人の手が入り、里山の虫たちの楽園になりつつあるように思える。
         (文:上田代表)


祝!、放鳥


うまく飛び立ちました。
出来過ぎです。
発信機をしょったコウノトリ。ハチゴロウとだいぶ違います。
コウノトリたちは役者ですね。
秋篠宮様ご夫妻の放鳥


六方川調査05,08,21


六方川調査 05,08,21
 
 参加者:約20人
 曇り~少し雨
 県環境政策課委託事業
 お天気が悪かったので参加者が少ない。でも神戸からわざわざ参加していただいた方もいました。
 みんなで追い込み漁をしましたが、昨年までと比べイチモンジタナゴがたくさん見られた。イシガイ、ドブガイ、トンガリササノハガイも確認でき、網に入る魚の多くはタナゴ類。もちろんタイリクバラタナゴが一番多い。
 水害の影響は特に無いようだ。むしろブラックバスがかなり流されて密度が減っているという話を良く聞く。
 イチモンジタナゴが増えていることは非常にうれしいことである。なんでだろう。
 
 ギンブナ、タイリクバラタナゴ、イチモンジタナゴ、オイカワ、カワムツ、ヨシノボリ類、タモロコ、メダカ、モツゴ
 ミナミヌマエビ、モクズガニ
 イシガイ、ドブガイ、トンガリササノハガイ
 抜けているものがあると思いますので追記してください。

 イシガイ

 ドブガイ

 トンガリササノハガイ


ニュースレター9月号

コウノトリ市民研究所2005-9月ニュースレター
☆トピックス
 ○コウノトリ試験放鳥9月24日
  いよいよコウノトリの放鳥がカウントダウンに入りました。
  9月24日午後2時ごろにコウノトリの郷公園から5羽がハード
  リリースされる予定です。
  コウノトリ未来・国際かいぎ 9月24日(土)25日(日)
  『第1分科会(コウノトリの野生復帰を検証する)』と
  『交流エクスカーション C)ここまできた自然再生』は締め切りましたが、
  全体会などはまだ余裕がありますので、ご参加ください。
  お問い合わせ:0796‐23‐1111 「第3回コウノトリ未来・国際かいぎ
実行委員会」
  事務局まで
 
☆コウノトリ市民研究所9月の行事案内
 ○「田んぼの学校・バッタ調査」
  日時:9月11日(日)9:30~コウノピア集合
  郷公園周辺のバッタ調査を行います。
 
☆生き物関連行事のご案内
 ○里山の生き物観察会 ガイドウォーク
  テーマ「湿地の生きもの」
  秋の湿地にはどのような生き物がいるか,観察してみましょう.
  主催:コウノトリの郷公園
  日時9月11日(日)13:30-15:00 
  服装  湿地に入れる服装.汚れることがあります・帽子
  参加費無料,申し込みは必要ありませんが,
  15名以上の団体で参加希望の場合には事前にお知らせください.
 ○竹野スノーケルセンター
  土曜観察会
  9月10日10:00~12:00
   めざせ大物はぜつり大会
  9月24日10:00~11:30
   タコをとる名人になろう
   着替え、濡れてもいい運動靴、筆記用具
   参加費100円 3日前までに申し込みください。
   0796-47-1932
☆2005年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
 ○田んぼの学校 コウノピア9時半集合
  毎月第2日曜は「田んぼの学校」を実施します。
  田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
  お昼は鍋をします。食べて解散。
  コウノピアに9時半集合。
  児童は参加費一人100円。保護者同伴。
 4月10日(第2日曜)タンポポ調査
 5月 8日(第2日曜)田んぼ
 6月12日(第2日曜)田んぼ
 7月10日(第2日曜)田んぼ・川
 8月14日(第2日曜)休み
 9月11日(第2日曜)郷公園でバッタ
10月 9日(第2日曜)郷公園でアカトンボ
11月13日(第2日曜)里山
12月11日(第2日曜)里山
 1月 9日(第2日曜)野鳥調査
 2月12日(第2日曜)食べる会
 3月12日(第2日曜)アカガエル調査
 ○豊岡盆地の生き物調査
   タンポポ調査 4月~5月(4月10日など)
  ホタル調査  5月~6月
  六方川調査  8月21日(日)
  福田ビオトープ調査 6月26日、7月31日
   順次ご案内します。
☆情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
 ●「テーマ別フォトコラム」野生コウノトリの採餌1,2
 ●「活動記録」臨時田んぼの学校05,07,31福田
 ●「ながぐつ観察記」 八五郎飛来3周年記念 ヤマセミ
 <毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
  8月5日、8月28日掲載
 ・掲載希望の方は事務局までご連絡ください。
☆事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたい
 と言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。
このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照し
てください。 http://kounotori.org/
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。
 行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の自己責
任でお願いします。


ヤマセミ

ただいま渓流漁見習い中

ヤマセミ(Greater Pied Kingfisher)
ブッポウソウ目カワセミ科 Ceryle lugubris
 カワセミはすっかりおなじみだが、同じ仲間のヤマセミはそう簡単に見つかる鳥ではない。この鳥の姿や生態をすぐにイメージできる人は、きっと自然系に興味のある人に違いない。
 カワセミが「川」ならヤマセミは「山」という生活区分の連想は間違いではない。しかしヤマセミは意外にも大きな河川の中流域でも見られる鳥だ。渓流の鳥という先入観に固執しないほうがよい。
 カヌーで川下りすると、静かな淵の上にかかる枝からハト大の白い鳥が下流に向かって飛び立つ。私のヤマセミとの出会いは大概がカヌーの上からである。地上から近づける場所でヤマセミを観察するのはなかなか難しいのである。
 私がヤマセミの写真を初めて撮ったのは6年前。カヌーで見つけたポイントに何度も通いつめて、ようやく川向こうに現われたときは感動した。その翌年も別のポイントで撮影し、それを最後にヤマセミ写真とは縁遠くなった。
 先月初めのことだ。谷道を遡りながらヤマセミとすれ違った。車から降りて捜索すると、堰堤の前後で数羽のヤマセミを観察できた。堰堤の深みでしきりにダイビングを繰り返す2羽は巣立ったばかりの幼鳥。観察中魚取りには一度も成功しなかったが、すぐにも一人で生き抜くための力を身に付けるだろう。
 ヤマセミは非常に警戒心の強い鳥で撮影が難しいが、ここの幼鳥はとても友好的だった。堰堤下のネムノキの木陰で休憩するヤマセミのやんちゃ坊主に、レンズ越しに「頑張れよ」とエールを送った。
文と写真 NPO法人コウノトリ市民研究所・高橋 信
※2005年8月28日掲載


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