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アオバズク

鎮守の杜は最後の聖域

アオバズク(フクロウ目フクロウ科)
 高校生だった頃、青葉が茂る季節になると日が落ちた校舎の裏山からはアオバズクの「ホッホ・ホッツホ」という鳴き声が聞こえてきた。その声はフクロウの「ゴロスケ・ホッホ」に比べ、ずいぶん明るく軽やかなものだった。
 アオバズクはハトより一回り小さいフクロウの仲間で、繁殖のために南から渡ってくる夏鳥。近年すっかり数を減らしてしまったのは、餌となる昆虫が少なくなってしまったのが原因といわれている。
 アオバズク最後の聖域は鎮守の杜。ケヤキなどの古木にあいたウロに彼らは巣を作る。気に入った巣穴は何年も使われるから、繁殖の妨げになるようなことが起こらない限り、同じ場所で毎年彼らと出会うチャンスがある。
 そのアオバズクの姿を神社杜で初めて見ることができた。アオバズクは昼間はお気に入りの枝に止まって眠っていることが多い。警戒心は強くなく、静かに観察する限り逃げ出すことがない。今回最初の出会いは、神社入口の常緑樹の枝の中。すでに鳥仲間二人が観察中のところだった。相手との距離は8m。黄色い大きな目をキッと見開いて、こちらの様子を常にうかがっている。
 さすがに相手も根負けしたのか、やがて地上低く飛び出してからケヤキの高い枝に上がってしまった。飛んだときのアオバズクの翼は思った以上に長いもので、その飛翔姿は小型のタカと見間違えるほどだった。
 高い枝から我々を見下ろすアオバズク。その表情はとても豊かで、スコープ越しの観察は見飽きることがない。ときにまん丸、ときにアーモンド型、ときに伏目にと、黄色い虹彩に大きな瞳の目が形を変える。古くからフクロウは知恵の象徴とされてきたが、アオバズクの目で睨まれると心の奥底まで覗かれてしまうような、そんな気分になってしまう。鎮守の森に似つかわしい鳥である。
文と写真 NPO法人コウノトリ市民研究所・高橋 信
※2005/6/28(火)掲載


臨時田んぼの学校05,06,18


臨時田んぼの学校国土交通省 05,06,18
 
 国土交通省近畿地方整備局の関係のコウノトリ田んぼの学校ツアー。昨年に引き続き2回目。
 うれしかったのは、昨年も来たというリピーターが結構いたことです。
 スタッフ入れて90人ぐらいかな。放鳥拠点となる田んぼビオトープ。フェンスの中でしました。
 生き物の記録は、上田先生追記でお願いします。

アマガエルか、シュレーゲルか、、
 
参加者の女の子が、啓発資料の配布を手伝ってくれました。


クロイトトンボ


愛の水中蜻蛉
クロイトトンボ(均翅亜目イトトンボ科)
 トンボの産卵の仕方はいろいろな種類がある。飛びながら産むのか、どこに産み付けるのか、水面を叩くように産むのか、オスとメスが連結して産むか・・・・、細かく分けると、幾通りになるのだろうか。
 5月~6月豊岡市野上のコウノトリ増殖センター前にある田んぼビオトープではクロイトトンボの産卵が普通に見られる。こいつらの産卵の仕方には驚いてしまった。オスとメスが連結しながら水面を飛び交っているのだが、水面に止まったかと思うと、メスがお尻を水中に突っ込んで水草に卵を産み付ける。これは驚くことではない。メスは一所懸命で、どんどん深くお尻を水中に突っ込んでいき、首まで水に使ってしまった。えらい深くまで水に入るものだと見ていたら、とうとうオスのお尻を引きずり込むように頭まで水の中に入ってしまった。
 興に乗ってきたのか、卵を産みつけながらどんどん水の中に深く入っていく。オスも引きずられて行くように水に浸かっていき、かろうじて頭だけを水面から出している、と、驚いたことにオスも完全に潜ってしまった。
 クロイトトンボのメスとオスとが連結しながら、完全に水中に潜って水草に卵を産み付けているのだ。これを「潜水産卵」という。さらに詳しく書くと、「植物組織内連結静止潜水産卵」と書くべきかも知れない。
 完全に水没してから約5分後、2匹はつながりながら這い出てきて、何事もなかったように飛び立った。でも考えてみると、こいつらヤゴのときは完全に水中生活で、一生の間では水の中のほうが長いのだ。トンボというのは空を飛ぶ生き物というイメージが強いが、どちらかというと水の中の生き物なのかもしれない。
 完全に潜水した状態だと良く分からないので、途中の写真をつけておきます。
NPO法人 コウノトリ市民研究所
主任研究員 稲葉一明
2005,6,19掲載


田んぼの学校05,6,12


田んぼの学校6月12日
参加者 約160人  県環境課委託事業 コウノトリ文化館を拠点とした環境教育 上流域関連水田調査。
今回は初めての試み、東公開ゾーンの田んぼ。魚道などが整備されている。
子供たちだけで約100人、港東小学校関係や、ガールスカウトの参加もありました。
柳生博さんも参加。
ヒルに咬まれる子が立て続けに5名ほど出て、ちょっとびっくり、これまで3年間、20回ぐらい田んぼの学校しているけれど、こんなことは初めてです。
両生類:ニホンアカガエル、モリアオガエル(卵塊、成体)、トノサマガエル(幼生)、アマガエル、イモリ
魚類:ドンコ、ヨシノボリ、フナ、コイ、ドジョウ、タモロコ、モツゴ
爬虫類:イシガメ
甲殻類:ミナミヌマエビ、モクズガニ(水路)
貝類:モノアラガイ、カワニナ、ドブシジミ
昆虫類:クロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、キベリクロヒメゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ
    ゲンゴロウ幼虫:ガムシ、ガムシ幼虫、タイコウチ、マツモムシ、アメンボ類
    ヤゴ(シオカラトンボ、オオヤマトンボ、ショウジョウトンボ、ヤマサナエ、
    コオニヤンマ、コフキトンボ、ウチワヤンマ、イトトンボ型))、ユスリカ幼虫
その他:スジブトハシリグモ、ヒル

モリアオガエル
広いエリアで人数も多く、たくさんの種類が出ました。また、県南のトンボに詳しい方がおられたので、ヤゴの同定ができました。一部水路の生き物も混じっています。
暑くてよく日に焼けました。
抜けてる生き物があったら追加してください。

柳生博さんとコイ

大鍋好評


田んぼの学校 追加

  
左:ガムシ幼虫  右:ゲンゴロウ類幼虫
大きなガムシの幼虫がいた。かなりグリテスク。成虫は植物を食べるが、幼虫は肉食。ヒメモノアラガイなどを食べている。サカマキガイは巻き方が逆なので食べにくいらしい。ガムシの牙の右が上にずれており、右巻きの貝を食べやすいようにできているという。


ニュースレター2005年6月号

コウノトリ市民研究所2005-6月ニュースレター
☆トピックス
 ○5月8日(日)に開催された定期総会で、2004年度事業報告、2005年度事業計画2004年度決算2004年度財産目録2004年度貸借対照表2005年度予算などが承認されました。
 ○3月21日、豊岡市総合体育館前で開催された「ふれあいの祭典 
  県民交流ふれあい復興支援イベント」で、祭典を盛り上げた団体として
  「ふれあい大賞」を受賞しました。また、6月1日付で環境省環境管理局水環
  境部長より表彰状をいただきました。
 6月1日付です。
 ○NPO法人化したコウノトリ市民研究所は、ポストカードや生き物地図
  を販売し、55,005円の利益を出したため、法人税、国税12,100円、県税
  19,900円、市税43,200円支払いました。大赤字です。
 
☆コウノトリ市民研究所6月の行事案内
 ○「田んぼの学校」
  日時:6月12日(日)9:30~コウノピア集合
  コウノトリの郷公園の田んぼビオトープの生物調査をします。
  大人も子供も楽しく田んぼで遊びましょう。
 
 ○「臨時田んぼの学校」
  日時:6月18日(土)午前
  国土交通省の関係行事で、大阪方面の方々と田んぼの学校をします。
  人数:100名(バス3台)
 ○「臨時田んぼの学校」
  日時:6月26日(日)朝から。
  コウノトリが舞い降りる福田地区ビオトープエリアで、地元の方々や、
  子供たちと、田んぼの学校を行います。7月31日には都市住民の方たち
  を交えて盛大に行うプレイベントです。
  豊岡市、JAたじまと協賛。
 
 
☆生き物関連行事のご案内
 ○竹野スノーケルセンター関係
  6月30日(木)まで毎日開催
   場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター  入場無料
   企画展「大浦海岸の自然」 展
  6月11日(土) 午後7時~9時
   場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンターよりバスで観察地へ
   参加費100円
   土曜観察会 「ホタルを見つけよう」
  6月12日(日)~6月13日 (月)
   場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター・たけのこ村・休暇村 入場無料
   エコツアー「ホタルウオッチング」 参加費8,000円(1泊2食)
   休暇村泊(入湯税別)
   満天の星と無数のホタルがあなたの宇宙をつくります。
   時間: 午前10時~11時半    場所:スノーケルセンター周辺
   集合時間 9時50分までに 集合場所:レクチャールーム
    
☆2005年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
 ○田んぼの学校 コウノピア9時半集合
  毎月第2日曜は「田んぼの学校」を実施します。
  田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
  お昼は鍋をします。食べて解散。
  コウノピアに9時半集合。
  児童は参加費一人100円。保護者同伴。
 4月10日(第2日曜)タンポポ調査
 5月 8日(第2日曜)田んぼ
 6月12日(第2日曜)田んぼ
 7月10日(第2日曜)田んぼ・川
 8月14日(第2日曜)休み
 9月11日(第2日曜)郷公園でバッタ
10月 9日(第2日曜)郷公園でアカトンボ
11月13日(第2日曜)里山
12月11日(第2日曜)里山
 1月 9日(第2日曜)野鳥調査
 2月12日(第2日曜)食べる会
 3月12日(第2日曜)アカガエル調査
 ○豊岡盆地の生き物調査
   タンポポ調査 4月~5月(4月10日など)
  ホタル調査  5月~6月
  河川魚類調査(予定)7月~8月
  ビオトープ生き物調査
   豊岡市内の転作田ビオトープの生き物調査も予定しています。
   順次ご案内します。
☆情報局からのお知らせ
4月1日ホームページリニューアルオープン!
  新しい情報をお届けしやすい形で再登場しました。
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
 ●「テーマ別フォトコラム」田んぼの学校 トノサマガエル卵塊
   クロイトトンボ タンポポ調査 コシアブラ
 ●「ながぐつ観察記」 アマガエル、コバンソウ
 <毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
 5月23,29日掲載
 ・掲載希望の方は事務局までご連絡ください。
☆事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたい
 と言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。
このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照し
てください。 http://kounotori.org/
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。
 行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の自己責
任でお願いします。


臨時田んぼの学校カブ隊05,05,21


臨時田んぼの学校カブ隊 05,05,21
 
 今年もカブスカウトの田んぼの学校。コウノトリの郷公園ができる前から、六方田んぼの水路調査などカブ隊と行っている。カブスカウトの子供たちは自然体験には慣れているほうであるし、生き物も好きな子が多いと思う。でも田んぼの学校でさらに好きになる子も多い。
 デンマザーという役の子供たちのおかあさんも一緒に参加するのだが、普通のおかあさん方よりも生き物系への興味が深い。
 この日はみんなで約25人。コウノトリ公開ゲージ奥の休耕田ビオトープ。人数が少ない分、出現種数はやや少なめ。
 クロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、ヒメガムシ、ゴマフガムシ、
 ヤゴ(ヤンマ型、トンボ型、イトトンボ型)、タイコウチ、オオコオイムシ、コミズムシ、
 メダカ、ドジョウ、
 スジブトハシリグモ、
 トノサマガエル、ニホンアカガエル(オタマジャクシ、上陸直前オタマ、成体)、モリアオガエル(卵)、シュレーゲルアオガエル(オタマジャクシ、卵)、イモリ、
 ミナミヌマエビ、
 ヒル、カワニナ
 今年はニホンアカガエルの上陸が少し遅いと思う

メダカ


コバンソウ

堤防にめぐり来る四季
 
コバンソウ イネ科
 私は円山川の堤防を通勤路にしている。堤防の自然の変化はなかなか劇的で、
運転しながらでも季節の変化はよく分かる。
 春先、堤防から河川敷にかけて一面が黄色に染まる。カラシナの開花だ。黄
色の一部に白が混じるのは、捨てられた大根が野生化したものだ。その黄色や
白が消える頃、堤防が赤く染まる。これはスイバだ。スイバの花の一つ一つは
小さく地味なものだが、花の数が多く、しかもその花をつける茎がにょきにょ
きと大量に立つので遠くからでも赤く見える。
 
 このスイバの花が盛りになり始める頃、コバンソウも花の準備を始める。時
間とともに数mmの丸い穂が卵形の2cmほどの穂に変わっていく。穂が育ち
きった頃には草丈も伸びて、通勤路の両側はコバンソウで埋まっていく。緑だ
ったコバンソウが黄金色になり、茶色くなり始めた頃には、チガヤが花を咲か
せ、ブタナの黄色が増えてくる。というようにコバンソウは、私に季節を知ら
せてくれる最も身近な植物の一つである。
 
 今でこそ最もありふれた野草になっているコバンソウだが、もともとは明治
時代に観賞用として入ってきている。印象的な姿形をしているからか今でも珍
重する人があるようで、HPで検索すると種子を売っているし、鉢植えされた
写真もある。ドライフラワーとしても利用するのだという。
 
 但馬にコバンソウが増えたのは最近である。コバンソウは道路の端に非常に
多く、堤防法面や荒れ地などにも多い。30年ほど前にはまだ稀で、海岸の砂
浜近くにいくらかある程度だった。それが今は、幹線道路沿いにどんどん分布
を広げているように見える。山の中の道端でも見たこともあり、どこまで広が
るのだろうと心配になる植物の一つである。
 
(文と写真:NPO法人コウノトリ市民研究所・菅村 定昌)
※2005/5/29掲載

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シオカラトンボ

東の谷の公開ゾーンのビオトープではシオヤトンボに続きシオカラトンボの羽化が始まっている。西の谷のビオトープで減少してきたモートンイトトンボもここでは健在だ。ニホンアカガエルの上陸が始まっているが、今年は少し遅いようだ。


ひょうご森の祭典


「ひょうご森の祭典」に出展した様子を掲載しておきますね。
けび池を一度見ようと行ってみると、菅村さんが一人で準備に苦労しておられました。
準備が出来るまで手伝い、私は趣味の世界へ。


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