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ブックフェア「よみがえれ里山!~コウノトリのいる田んぼを目指して」

 
 10月6日~11月5日
 ジュンク堂書店池袋本店の理工のフロアで
 「よみがえれ里山!~コウノトリのいる田んぼを目指して~」と題する
ブックフェアが開催されています。
 コウノトリ野生復帰を軸に、豊岡地区の取り組みが紹介されています。
 豊岡市や、コウノトリの郷公園のパンフレットも配布されています。
 担当の方より写真を送って頂きました。

 ポストカードセット
 クラフト1集・2集・3集
 生き物地図2003
 生き物地図2004
 生き物地図2005
 生き物地図2006
 を販売してもらっています。


赤石の堤防にてコオロギ食す


赤石の堤防にハチゴロウがいました。
歩きながら何やら食べています。
14:11コオロギを食べました。


ニュースレター2006年10月号

コウノトリ市民研究所 
ニュースレター <2006-10月号> 
2006.10.1
今年もコウノトリが放鳥されました。六方田んぼを散歩していて、コウノトリに出会うというのはなんともいえないものです。あぜに座って、しばらくぼんやりと飛来したコウノトリを見ていると、田んぼのイナゴやヨメナ、イヌタデが目に入ってきます。何年か前に市民研究所で調査したミズワラビもあちこちにみつかります。コウノトリはゆったりとした時間を運んでくれるようです。             
★市民研10月の行事案内
○田んぼの学校・10月 アカトンボ調査
日時:10月8日(日) 
9:30~コウノピア集合
今年もアカトンボ調査を実施します。コウノトリ郷公園の中と周辺の水田です。アカトンボは種類ごとに環境の変化に敏感に反応してくれるので、水辺環境を見る場合とても面白い材料です。
9月の下旬、六方田んぼや祥雲寺の田んぼには、まだアキアカネは降りてきていません。いつ大群が降りてくるのか楽しみです。この時期、田んぼで見るアカトンボはノシメトンボです。
今年の調査は例年より少し早めに設定したので、アキアカネの大群が見られるか、少し心配です。
網はありますが、虫かごが不足しています。ある人は持ってきてください。
○ビオトープ作業
随時、ビオトープの草刈や修復作業をしたいと思います。10月8日の午後も、少し作業をする予定です。
○FMジャングル取材
バッタ調査が雨でできなかったので、アカトンボ調査でもう一度子どもたちの声を聞きたいそうです。子どもの野生復帰大作戦の特集です。
★NHK ハイビジョン特集
 「幸せを運ぶ鳥 コウノトリがよみがえる ~里山復活をめざした40年~」
10月9日(月) 21:00~22:50 
ハイビジョンですが市民研究所の子どもたちが少しだけ登場します。 コウノトリファンクラブ会長の柳生博さんが出演されます。
★9月の活動記録
田んぼの学校 9月
あぜ道の生きものーバッタ・イナゴ
日時:9月10日(日) 
朝から雨模様。とてもバッタが飛びそうな雰囲気ではない。久しぶりで張り切っていた鍋班も、今日は無理、スタッフだけで食べようとあきらめかけていた。
しかし、雨でも中止はないという田んぼの学校のスタイルが浸透してきたのか、うれしいことに、子どもたちの姿が見え出した。20人で工作教室を始めた。雨が小降りになったので、ビオトープに行こうかと誘うと、長靴と合羽をとりだし、あっという間に完全武装。野生児?が育ってると感心。ビオトープに着くのにあわせるように、雨か強く降り出した。それでも、ゲンゴロウやメダカを採集し文化館に持って帰って分類し観察した。
 やや早めの昼食をとり、それぞれ午後の活動をして解散。午後は展示用の魚を集めた。カマツカが多く、フナ、ムギツク、カワムツなど。カワヒガイの大物が1匹。
★2006年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
田んぼの学校 
コウノトリ市民研究所が主催して実施している公開行事です。研究員以外の方も参加できます。当日参加も可能です。
第2日曜日 コウノピア9時半集合
 毎月第2日曜日「田んぼの学校」を実施します。
 田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
 お昼は鍋をします。食べて解散。コウノピアに9時半集合。児童は参加費一人100円。イベント保険の関係上、登録必要。
◎年間スケジュール・予定
4月 9日 春の棚田の生きもの、春の草を食べる 
5月14日 田んぼでオタマジャクシや水生昆虫
6月11日 田んぼでトンボやカエル、メダカ 
7月 9日 小川で魚とり
8月13日 休み
(夏休みは市民研特別企画があります)
9月10日 あぜ道の生きもの、イナゴやバッタ
10月 8日 秋の田んぼでアカトンボ
11月12日 里山で落ち葉集め、薪作り
12月10日 木の実や蔓や木切れで工作
 1月14日 里山で野鳥観察、雪遊び
 2月11日 冬の田んぼ、雪遊び、ソバ打ち
 3月11日 田んぼでアカガエル
*田んぼの学校は雨天でも中止はありません。
豊岡盆地の生き物調査 
タンポポ調査 4月23日(日)終了
ホタル調査  5月~6月   終了
ビオトープの生き物調査 
豊岡盆地の野鳥調査 他
随時連絡します。
夏休み特別企画 終了
夏休み期間中に3回の行事を予定しています。
7月30日:里山の昆虫採集
8月9日:小川の魚類調査
8月20日:メダカ調査
★情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
○「テーマ別フォトコラム」
2006/9/18日 土手の餌
2006/9/24日 自然放鳥1・2
○「活動記録」
○「ながぐつ観察記」
<毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
2006/9/10日掲載 コウキヤガラ
2006/9/24日掲載 ヒガンバナ
★事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたいと言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 
代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。http://kounotori.org/このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照してください。
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の自己責任でお願いします。
************************
コウノトリ市民研究所は特定非営利活動法人(NPO法人)です。月例行事には、誰でもいつでも自由に参加できます。研究員として継続的な活動を希望される方は、以下の年会費を頂いております。
研究員(家族単位):1000円 (学生個人):500円
主任研究員(総会議決権を持つ社員)1000円(ただし入会金
10,000円)
お問い合わせは、コウノトリ市民研究所事務局までお願い致します。 E-mail:info@kounotori.org
コウノトリ文化館まで連絡いただいても結構です。
〒668-0814 兵庫県豊岡市祥雲寺128番地 コウノトリ文化館
(コウノピア)
         TEL:0796-23-7750
         FAX:0796-23-8005
************************
*ニュースレター郵送版は市民研究所ホームページの内容が一部
重複しています。


平成18年度自然放鳥2


今日は河谷地区から4羽の放鳥。

ネットをあけると、コウノトリたちごく自然に順番に外へ飛び立って行きました。もし出て行かなかったら、どうするのだろうと思いましたが、そんな心配は不要でした。

小さな箱から飛び立つのとは違って、ある程度広いケージからの飛び立ちなので、コウノトリたちは自分の意思で飛び立っていく様子が良くわかりました。見ていて安心というか、コウノトリたちが喜んでいるように思いました。

羽につけられた、赤青黄色のマーキング。なかなか格好良いですね。

六方田んぼや河谷集落、中谷集落へ舞い降りていきました。


ヒガンバナ 草刈りのあとの赤い絨毯

ヒガンバナ  ヒガンバナ科

 今年もヒガンバナの季節がやってきた。ヒガンバナを漢字で書くと彼岸花だ。ヒガンバナは、毎年、ほぼお彼岸に花を咲かせる。全く見事なものだ。
 9月3日、新理科教育メーリングリストに「彼岸花はまだでしょうか」という発言があった。9月5日には福岡県から開花の知らせが入っていた。そうか、早いところではもう咲いているんだ、ちょっと気をつけてみようと思った。
 ようやくヒガンバナの赤い花が目に入ったのは、9月17日。ほとんどがまだつぼみだが、一部が咲き始めていた。場所は、日高町府市場。円山川の堤防だった。そこは、ほんの数日前に草刈りが終わったというような状況で、まさにヒガンバナのための舞台が整っているという感じだった。なかなかいい仕事をしているなあ、国土交通省と思った。
 国土交通省は、台風シーズンを前に堤防の点検がしやすいように円山川の堤防の草刈りをする。堤防の草刈りをしないとどうなるか? 堤防の異常が発見できないのは当然として、草を刈らないとやがて木が生えてくる。この木の根が悪さをする。大きく育った木の根が枯れたりすれば大きな穴があいて堤防はぼろぼろになる。堤防の草は毎年、毎年、年に数回刈らないといけない。堤防に草原があって、春に黄色いカラシナの花、秋に赤いヒガンバナの花、セイタカアワダチソウの黄色い花、・・・が決まったように咲くのは、国土交通省が定期的に草刈りをするからなのだ。
 府市場の堤防は、この記事が掲載される頃には赤い絨毯のようになっているだろう。タイミングよく草刈りをすると花は見事だし、花の後に地上に出てくるヒガンバナの葉は何者にも邪魔されることなく太陽の光を浴び続けることができる。ヒガンバナはそうして蓄えた栄養分で広がり、翌年には一層見事な花を咲かせることができる。私はヒガンバナの名所が増えることを願っている。そのためには、ヒガンバナの咲く場所では、なんとしても9月初旬には草刈りを終わってほしいものだ。

追記
 新理科教育メーリングリストというのは、左巻健男さん(同志社女子大教授)が代表の
会議室です。1000名を超す理科関係者が集まっています。 
 当初、写真は群落写真を使おうと思っていました。これから見事に咲きそうという感じがする写真だったからです。ところが紙面にあわせて白黒にすると、どこにヒガンバナがあるのかさっぱり分かりません。それで、白黒のものに差し換えました。紙面が早くカラーになればいいなと思います。


平成18年度コウノトリ自然放鳥


昨年の放鳥から1年。
第2回目の放鳥が行なわれた。
今回は3羽、J0389,J0384,J0363
放鳥の様子を堤防から見ておりました。
昨年と比べて、放鳥のテンポが速くて、3羽だし、すぐに終わってしまった。

風に煽られてか、3羽ともすぐに南へ流されていったという感じでした。
やはり飛び慣れていないせいか、へろへろの飛び方。

今後どうなるのか、楽しみであり心配です。きっと郷公園へもどってくると思う
な。犬や猫を車で遠くに捨てに行ってもすぐに家に戻ってきます。コウノトリも
そのぐらいすると思う。
明日は河谷の放鳥拠点から放される。


土手の餌


僕はハチゴロウ。
円山川の土手は草が生えていて、結構餌が取れるよ。
9月になるとバッタが大きくなっているし、カエルも美味しいよ。
これはたぶんトノサマガエルだよ。

これもトノサマガエル。

これは、コオロギだと思うよ。もう少しちゃんと写真を撮ってほしいね。

これは、クツワムシとか、ササキリの仲間だと思うよ。
ほかにもイナゴとか、バッタとか、大物になるとシマヘビとか食べることができるんだ。
豊岡盆地にはたくさん餌があるんだけれど、放鳥されたコウノトリたちは、あんまり餌を探しに来ないみたいだなあ、、
06,09,17 豊岡市赤石にて


ニュースレター <2006-9月号>

今月は、コウノトリの放鳥が行われます。9月23日、円山川河川堤防(大磯)です。この日は記念フォーラムもあります。
☆トピック
●メダカは健在         
メダカを採りに行くというと、「え!絶滅危惧種なのに、採って良いの?」という反応がかなり高い確率で返ってくる。それも高校生。環境教育?が行き届いてきたのか・・。
久しぶりに六方田んぼの水路のメダカを調査しました。4ヶ所しか見ませんでしたがほぼ、様子がわかりました。メダカは健在でした。コンクリート水路でも常時水がたまり、水草があれば、メダカは繁殖するし、川とつながっていればナマズやフナも産卵に利用します。もう少し水路が広く条件がよければたくさんの魚の繁殖場所として機能するように思えます。しかし、現状では多くの水路は迷路のようなところを通らないと川とアクセスできない問題点もあるようです。      
 
●退避水路の生き物調査
8月25日、祥雲寺の田んぼや水路で生き物調査をしました。急に予定が入ったのと、当日が平日だったこともあり、正式な行事にはしませんでした。みなさんに案内できなくて、申し訳ありませんでした。
退避水路の生き物を久しぶりに見ました。大物はいませんでしたが、小さな魚や水生昆虫の生息場所にはなっているようです。
魚類ではタモロコの稚魚が多く、こういう環境で生活していくのだということがよくわかります。フナも稚魚が見られましたが、コブナの群れという状況には届きません。水草の多い水路ではマルガタゲンゴロウ、クロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウが普通に見られ、各種のヤゴ類が育っていました。またタイコウチがたくさん見られました。ドジョウも多くはありませんがいました。
用水路は水が少なく大型の魚類は見られませんでしたが、タモロコ、ドジョウ、フナ、タイリクバラタナゴがみられました。ここでもタモロコが最も多く、田んぼや水路を行き来して生活していることがわかります。
●クマゼミがふえている?
連日35度を越える暑い日が続きました。いろいろな生き物の分布が変わってもおかしくないように思えます。
ところで、この夏、今まで聞いたことがなかったいくつかの場所でクマゼミの声を聞きました。今までから豊岡盆地にはいたのですが、比較的場所は限られていたのです。都市の公園ではクマゼミが鈴なりだと言います。みなさんの地域ではどうでしたか?
          
☆市民研9月の行事案内
田んぼの学校・9月 
あぜ道の生きものーバッタ・イナゴ
日時:9月10日(日) 
9:30~コウノピア集合
田んぼの学校も二学期。稲刈りが始まった田んぼのあぜ道でイナゴやバッタ探しをします。イナゴは貴重なタンパク質源で、てんぷらにして食べたり、佃煮にする地方もあります。
バッタは環境のバロメーター。子どもたちはもちろん、これからバッタで環境調査をしてみたいという人、バッタの名前を簡単に覚えることができますよ。
二学期の最初の鍋の食材は何になるか、お楽しみに。
放課後、川で展示用の魚採りをします。こちらも参加してください。
FMジャングルの取材とTBS(TV番組)が入るかもしれません。たくさんの元気な子どもたちの参加を待ってます。
☆2006年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
田んぼの学校 
コウノトリ市民研究所が主催して実施している公開行事です。研究員以外の方も参加できます。当日参加も可能です。
第2日曜日 コウノピア9時半集合
 毎月第2日曜日「田んぼの学校」を実施します。
 田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
 お昼は鍋をします。食べて解散。コウノピアに9時半集合。児童は参加費一人100円。イベント保険の関係上、登録必要。
◎年間スケジュール・予定
4月 9日 春の棚田の生きもの、春の草を食べる 
5月14日 田んぼでオタマジャクシや水生昆虫
6月11日 田んぼでトンボやカエル、メダカ 
7月 9日 小川で魚とり
8月13日 休み
(夏休みは市民研特別企画があります)
9月10日 あぜ道の生きもの、イナゴやバッタ
10月 8日 秋の田んぼでアカトンボ
11月12日 里山で落ち葉集め、薪作り
12月10日 木の実や蔓や木切れで工作
 1月14日 里山で野鳥観察、雪遊び
 2月11日 冬の田んぼ、雪遊び、ソバ打ち
 3月11日 田んぼでアカガエル
*田んぼの学校は雨天でも中止はありません。
豊岡盆地の生き物調査 
タンポポ調査 4月23日(日)終了
ホタル調査  5月~6月   終了
ビオトープの生き物調査 
豊岡盆地の野鳥調査 他
随時連絡します。
夏休み特別企画 終了
夏休み期間中に3回の行事を予定しています。
7月30日:里山の昆虫採集
8月9日:小川の魚類調査
8月20日:メダカ調査
☆情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
●「テーマ別フォトコラム」
2006/8/6日 ギンヤンマ
2006/8/27日 正面から(コウノトリ)
●「活動記録」
2006/8/20日 メダカ調査
●「ながぐつ観察記」
<毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
2006/8/13日掲載 ツキノワグマ
2006/8/27日掲載 ギンヤンマ
●「ご案内」
☆事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたいと言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。http://kounotori.org/このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照してください。
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願い
ます。行事での事故等について市民研究所では責任がも
てません。すべて参加者の自己責任でお願いします。
************************
コウノトリ市民研究所は特定非営利活動法人(NPO法人)です。月例行事には、誰でもいつでも自由に参加できます。研究員として継続的な活動を希望される方は、以下の年会費を頂いております。
研究員
(家族単位):1000円 (学生個人):500円
主任研究員(総会議決権を持つ社員)
1000円(ただし入会金10,000円)
お問い合わせは、コウノトリ市民研究所事務局までお願い致します。 E-mail:info@kounotori.org
コウノトリ文化館まで連絡いただいても結構です。
〒668-0814 兵庫県豊岡市祥雲寺128番地   コウノトリ文化館(コウノピア)
         TEL:0796-23-7750
         FAX:0796-23-8005
************************


オニヤンマ


オニヤンマはでかいよ。
日本のトンボでは一番大きいのではないかな。
腹長(おなかの部分の長さ)が7センチ以上にもなるよ。
ギンヤンマよりもさらに1センチぐらい長いんだ。

山ぎわの水路や小川のあたりで長い距離を行ったり来たりしているから、一度見つけたらしばらく待っているとまたやってくるよ。
来なくなったなと思ったら、枝とか葉っぱにぶら下がって休憩しているよ。

黒地に黄色で、大きくて、オニヤンマって言う名前は分かりやすいけれど、背中を良く見てみると、なるほど鬼の顔に見えてきたよ。
豊岡市野上、コウノトリ増殖センター前の水路にて


ギンヤンマ


ギンヤンマ(不均翅亜目ヤンマ科)
 田んぼにはいろいろなトンボが発生する。水を張ってビオトープにしておくとさらにいろいろなトンボが発生する。真夏のビオトープにはシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ、ウスバキトンボなどが飛び回っている。その中でひときわ大きなものはギンヤンマ。オスの腹部は鮮やかな青色に輝いており、遠くからでも良く目立つ。
 トンボのオスたちは縄張りを作ろうとして、他のオスが近づいてくると激しく攻撃して追い払ったりしている。飛び回っているかと思うとあぜや水草などに止まったり。しかしギンヤンマは常に飛んでいて、ゆっくり移動したり、ホバリング(静止飛行)したり、他のオスを見つけて猛スピードで追いかけて、バシッと音を立てて体当たりしたり、見る見るうちに空高く舞い上がってまた水面50cmあたりまで降りてきたりして忙しい。ギンヤンマが飛んでいない時というのは、オスとメスとつながって産卵のために水中にお尻を突っ込んでいるところしか見たことが無い。
 チョウトンボとかカワトンボの仲間は、ひらひらと飛ぶので羽の動きが肉眼でも分かるが、ギンヤンマをはじめ高速で飛ぶトンボたちについては速すぎて見えない。シャッター速度を1000分の一秒ぐらいで写真を撮ると、トンボの羽が止まって写る。飛行中のトンボの撮影はなかなか難しいが、ギンヤンマの動きを観察していると、田んぼの中を巡回する大体のパターンらしきものがあるのに気が付くし、長い間待っていると、うまい具合に手ごろな距離で数秒間静止飛行をしてくれることがある。コツをつかむと飛行中のギンヤンマは比較的写真に撮りやすいことが分かる。
 4枚の羽が複雑に動いている。左右対称のときもあれば、非対称の時もあり、すべての羽が上がっているかと思うと、3枚が上で一枚が下、あるいはきれいな×印になっていたり、どのような周期で動いているのか良くわからない。
写真・文 コウノトリ市民研究所 稲葉一明
※2006年8月27日掲載


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