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河谷のコウノトリ


11月25日豊岡市河谷の集落にある人工巣塔に2羽のコウノトリがいたよ。すぐ近くで農作業のトラクターが動いていたけれど平気みたいだよ。
9月24日に河谷の放鳥拠点から放鳥されたうちの2羽だね。J0275とJ0228だよ。このままペアになるといいね。

しばらく観察していると、六方田んぼの方へ飛んで行ったよ。あとを付いていったら、J0384と3羽で餌を捕っていたよ。まだバッタ。がいるんだね。
J0384は若いお嬢さんできれいなコウノトリだよ。9月23日に大磯の河川敷から放されたやつだよ。


ニセクロハツ


ニセクロハツ  ハラタケ目ベニタケ科ベニタケ属
(偽黒初)
Russula subnigricans Hongo
 猛毒菌である。食菌のクロハツやクロハツモドキと良く似ており、外見では区別が付かない。しかし傷つけるとクロハツやクロハツモドキは赤変しやがて黒色となるが、ニセクロハツは赤くなるが黒変しない。豊岡の里山にもクロハツに似たキノコが見られるが、赤変で止まり黒くならないものが多い。写真のキノコも猛毒のニセクロハツと同定した。最近の図鑑では、クロハツやクロハツモドキも毒菌とされているものもある。
 食後数十分と早い時期から嘔吐、下痢、言語障害、尿の赤変、心臓衰弱、意識不明から2~3日後に死亡。早い時期から症状が出るのは深刻な事態に陥らないと言われるが、このキノコの場合はそうではない。
夏から秋に広葉樹林に発生。地味なキノコである。乳の出ないベニタケ科の黒いキノコは食べないこと。
偽黒初 偽の黒初(黒い初茸)
平成18年10月9日 豊岡市妙楽寺

傷付けると赤変するが黒くならない。


たじまエコフェスタ(但馬まるごと感動市)


平成18年11月11日、12日
但馬ドーム
但馬まるごと感動市の一角でたじまエコフェスタが開催され、市民研究所もコウノトリパネル展示、ペーパークラフト、冊子販売等で参加した。
しかし、客層がまるごと感動市の安売り目当てで、お金を出して冊子を買おうなどという賢明な人は少ないのである。
環境系のイベントなら休憩時間で販売できる程度の売り上げを2日かかってもできないのである。


田んぼの学校 11月

里山で遊ぼう、薪運び、落ち葉拾い。
残念ながら雨。それでも14名で遊んだ。田んぼの学校は原則として中止はない。
紙粘土、切り紙、焼き芋・・・。子どもたちは飽きない。

鍋は久しぶりにシカ肉。いつもより味が薄くて美味。焼き芋もたくさん。甘くておいしい。

午後はビオトープの畦直し。すぐに水が漏れるところがあり土を盛った。ここのビオトープは四季を通しての生き物の変化がよくわかり面白い。立地条件もよいのでしっかり管理して利用したい。


ニュースレター <2006-11月号> 2006.11.1

コウノトリが六方田んぼを飛ぶようになりました。これから厳しい冬、そして子育ての春を迎えます。コウノトリの飛ぶ姿を見ながら調査できるのもなかなか楽しいものです。
☆市民研11月の行事案内
田んぼの学校・11月 
里山で落ち葉集め、薪作り
日時:11月12日(日) 
9:30~コウノピア集合
11月は里山で遊びます。落ち葉を拾ったり、薪を集めたりしながら、雑木林の生き物を探します。シイの実が落ちるシーズンですが、コウノトリの郷公園のシイの木は、実をつけているでしょうか。アベマキの大きなドングリはもう終わりかもしれません。10月のトンボ調査の時に少し拾いました。     
芋がたくさん手に入れば焼き芋をしたいと思います。昨年は落ち葉で焼き芋をして、コウノトリが煙にビックリしていました。余力があれば薪割りやビオトープ修理をしたいと思います。
☆2006年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
田んぼの学校 
コウノトリ市民研究所が主催して実施している公開行事です。研究員以外の方も参加できます。当日参加も可能です。
第2日曜日 コウノピア9時半集合
 毎月第2日曜日「田んぼの学校」を実施します。
 田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
 お昼は鍋をします。食べて解散。コウノピアに9時半集合。児童は参加費一人100円。イベント保険の関係上、登録必要。
◎年間スケジュール・予定
4月 9日 ●春の棚田の生きもの、春の草を食べる 
5月14日 ●田んぼでオタマジャクシや水生昆虫
6月11日 ●田んぼでトンボやカエル、メダカ 
7月 9日 ●小川で魚とり
8月13日 休み
(夏休みは市民研特別企画があります)
9月10日 ●あぜ道の生きもの、イナゴやバッタ
10月 8日 ●秋の田んぼでアカトンボ
11月12日 ○里山で落ち葉集め、薪作り
12月10日 ○木の実や蔓や木切れで工作
 1月14日 ○里山で野鳥観察、雪遊び
 2月11日 ○冬の田んぼ、雪遊び、ソバ打ち
 3月11日 ○田んぼでアカガエル
*田んぼの学校は雨天でも中止はありません。
豊岡盆地の生き物調査 
●タンポポ調査 4月23日(日)終了
●ホタル調査  5月~6月   終了
○ビオトープの生き物調査 
○豊岡盆地の野鳥調査 他
随時連絡します。
夏休み特別企画 終了
夏休み期間中に3回の行事を予定しています。
7月30日:●里山の昆虫採集
8月9日: ●小川の魚類調査
8月20日:●メダカ調査
☆情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
●「テーマ別フォトコラム」
2006/10/15日 下鉢山 J0382
2006/10/9日 チシオタケ
2006/10/1日 赤石の堤防 
●「活動記録」
2006/10/10日アカトンボ調査
●「ながぐつ観察記」
<毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
2006/10/10日掲載 アカヤマドリ 
2006/10/29日掲載 ツルシギ 
●「ご案内」
2006/10/1日 ブックフェア
☆事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたいと言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。http://kounotori.org/このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照してください。
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願い
ます。行事での事故等について市民研究所では責任がも
てません。すべて参加者の自己責任でお願いします。
************************
コウノトリ市民研究所は特定非営利活動法人(NPO法人)です。月例行事には、誰でもいつでも自由に参加できます。研究員として継続的な活動を希望される方は、以下の年会費を頂いております。
研究員
(家族単位):1000円 (学生個人):500円
主任研究員(総会議決権を持つ社員)
1000円(ただし入会金10,000円)
お問い合わせは、コウノトリ市民研究所事務局までお願い致します。 E-mail:info@kounotori.org
コウノトリ文化館まで連絡いただいても結構です。
〒668-0814 兵庫県豊岡市祥雲寺128番地   コウノトリ文化館(コウノピア)
TEL:0796-23-7750 FAX:0796-23-8005
************************


ツルシギ


ツルシギ(チドリ目シギ科)
 春と秋の年2回、移動の途中に豊岡盆地に立ち寄る渡り鳥観察を楽しみにしている。特に注目しているのが、六方田んぼの湛水田だ。田んぼに水を張れば沢山の水生生物が住むようになり、渡り鳥が餌の補給にそこに下りてくる。
 今は人の力なしで田んぼに水を張ることは難しくなった。コウノトリの餌場確保という名目があって、休耕田に水を張ったり冬季湛水が行なわれつつあるが、湛水田は豊岡盆地上空を渡ってゆく野鳥たちにとっても貴重なオアシスを提供することになる。
 六方田んぼの河谷放鳥拠点から、このたび4羽のコウノトリが放たれた。拠点の周囲は常時水が張ってあり、放鳥コウノトリたちがいつでも餌場として利用できるよう配慮されている。そこに見慣れないシギが1羽やってきた。
 遠目には、この時期よく観察されるアオアシシギだと思っていたが、朱色の脚、まっすぐ長く伸びるくちばしからツルシギと同定した。おそらく今年生まれの幼鳥と思われるが、東南アジアへの初めての越冬旅行の途上。
 警戒心の薄い鳥で、餌採りに夢中の時は10m以内の距離にまで寄ってくる。コウノトリの餌のとり方とよく似ていて、長いくちばしを水中に突っ込んだまま、左右に振って触覚で獲物を捕らえる。水生昆虫が中心で、ときどき小魚も捕まえた。
 我が国でのツルシギの観察例は多くなく、特に秋の観察は少ないという。但馬でも過去数例、春の観察があるようだが、秋の観察例は今回が初めてかも知れない。脚と下くちばしの朱色を除けば地味な鳥だが、春の渡りでは真っ黒に換わった繁殖羽根の姿を見ることができる。次回はぜひ春に出会ってみたいものだ。
文と写真 NPO法人コウノトリ市民研究所・高橋 信
※2006年10月29日(日)掲載


下鉢山J0382


10月22日、
お昼前に下鉢山に5羽のコウノトリがいました。
河谷から放鳥された4羽とものと大磯の河川敷から放鳥されたのが1羽です。
J0382がイナゴを食べました。
下鉢山には田んぼビオトープや六方メダカ公園があります。メダカ公園ではガマが沢山生えていて、そこにイナゴが沢山発生しています。
だから下鉢山の田んぼにはイナゴが多いようです。
コウノトリたちはせっせとイナゴを食べているようです。
なかなかたくましいですね。


アカヤマドリ


アカヤマドリ
ハラタケ目 イグチ科 ヤマイグチ属
 巨大なキノコである。カサの経は20CMを超えるものがざらである。色は赤茶~褐黄色で鮮烈で毒々しい。表面が大きくひび割れ、きめ細かなスポンジ状の内部が露出している。少しメロンパンを思い出す。イグチの仲間だからカサの裏側にはヒダはなく、緻密な網目状になっている。
夏の終わりから秋の初めに、少し明るい広葉樹の里山によく発生する。見た目は強烈であるが、とても美味しいキノコである。心地よいキノコ臭、カサの部分はつるんとした歯ざわり、茎はしっかりとしている。癖のない味、一本でも十分な収穫量。見た目がすごいだけにその有用性を知ると忘れられないキノコとなる。
暑い時期のキノコなので、虫が入りやすい。このアカヤマドリも特に虫にやられやすい。しっかりとしているはずの茎の部分をつかむと、ぐにゃりと曲がってしまいびっくりすることがある。中を割ってみると沢山の虫たちが大騒ぎをしている。成長途中の幼菌であっても、すでに虫の食べた筋が沢山入っていることも多い。老熟するまで放っておくと、カサの部分がぼろぼろに砕けていたり、半分ぐらいが爆発したように散乱している。さらには、茎の形はかろうじて残っているが、カサの部分はどこかに消失してしまっている。すべて、ショウジョウバエやキノコバエ、キノコムシ、ナメクジ、その他よく分からない生き物たちの大宴会の結果なのである。
私たちがこのキノコに出会ったとしたら、大喜びする前にまだ食用に耐えられる状態かどうかを確認することが大切である。沢山発生している時は虫による被害は少ないが、たった一つだけ見つけたりした時は特に危ないように思う。見た目もすごいが中身もすごいことになっているかもしれない。
このような事情さえなければ、アカヤマドリは紛らわしい毒菌もなく安全で優秀なキノコである。
 
2006,10,22日掲載
NPO法人 コウノトリ市民研究所
主任研究員 稲葉一明


アカトンボ調査2006.10.8


アカトンボ調査2006.10.08  晴れ時々曇り
参加者約50人
秋のアカトンボ調査、天候にも恵まれ気持ちの良い調査になりました。
FMジャングルと県の広報課の取材がありました。
郷公園と祥雲寺の田んぼをぐるっと一周しました。のんびりと気持ちよく。昨日までの悪天候で、アカトンボも少し少なめでしたが、バッタやヘビなどの観察もして、楽しかったです。

元気よく、さあ出発だ。

みんなでアカトンボ採集

キトンボ

FMジャングルあゆみん

コウノトリも空を舞っていました。

郷公園も観光客でいっぱい。駐車場があふれています。放鳥まではこんなこと考えられなかったなあ、、、

検討会


本日の最終記録。面倒なので画像で。
アカトンボ調査なのにほかの生き物もいっぱい。

今年生まれのヤマカガシ。きれいですね。
コメントがあれば上田先生よろしくお願いします。


チシオタケ


2006.9.30 豊岡市三開山
チシオタケ ハラタケ目 キシメジ科 クギタケ属
Mycena haematopoda(Pers.:Fr.)Kummer
血潮茸
 三開山は良い里山で沢山キノコが出ているという。新たなフィールドに加えようと三開山に登ってみた。竹やぶのところできれいな小さなキノコが目にとまった。これはサクラタケだなあと思い、写真を撮ることにしたのであるが、一本ちぎってみると茎から濃いワイン色の液が出てきた。ありゃ、これがチシオタケか、、、。
 チシオタケを採るのははじめてである。小さなきれいなキノコで、傷をつけると血がほとばしるように出てくるという。本当にそんな感じである。ただ、その液は、動脈血ほど鮮やかではなく静脈血よりも美しい濃いワイン色である。
 ほぼ世界的に発生するキノコらしい。広葉樹の朽木や切り株に発生。ちなみに間違えかけたサクラタケも同じクギタケ属である。
 食べようとかは思わないキノコであるが、無毒らしい。
 血潮:潮のようにほとばしり出る血。「―に染まる」2 体内を潮のように流れる血。激しい情熱や感情。「熱き青春の―」

傷つけると血がほとばしる。 痛そう。


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