放鳥10周年ポスター制作
2005年9月24日、コウノトリの郷公園から5羽のコウノトリが野外に試験放鳥されてから10年が経ちます。その記念すべき年にあたり、なにか足跡を残しておこうと話し合う中で、このポスターの構想が持ち上がりました。
故池田啓・初代コウノトリの郷公園研究部長の著書「コウノトリがおしえてくれた」(フレーベル館 2007年)の最後の見開きページの、46年ぶりに巣立とうとする百合地巣塔のヒナと六方田んぼの風景の写真、添えられた池田さんのメッセージ、これを放鳥から10年経った今、たくさんの人に伝えたい。そんな思いが自然発生的に募ってゆきました。そして出来上がったのがこのポスターです。掲示のしやすさを考え、A1縦位置のポスターとしました。
放鳥から10年経ち、5羽からスタートした野生復帰は、いまや80羽を越える野外個体数へと増えました。コウノトリを放す側の努力はもちろんですが、受け入れる側、すなわち私たち市民のコウノトリに対する思いやりが深まり、広がり、コウノトリ野生復帰を支えてきたことは紛れもないことです。
このポスターに記された故池田先生のメッセージを噛みしめ、コウノトリ野生復帰の次なるステップへと進んでゆきたいと思います。たくさんの人が、このポスターに目をとめて頂くことを期待しています。