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田んぼの学校2016実施案内

コウノトリ文化館・NPO法人コウノトリ市民研究所は、今年も「田んぼの学校」を開校します。田んぼや小川や里山を舞台に、どろんこになって、魚や虫をつかまえます。
田んぼの学校は、共同で遊ぶ「広場」として開催しますので、行動は自己責任でお願いします。

年間スケジュール(予定)
すべてに参加する必要はありません。都合に合わせて参加してください。
毎月第3日曜日9時30分から12時30分ごろまで

 4月17日 タンポポなど春の草
 5月15日 春の田んぼ・オタマやタイコウチなど
 6月19日 初夏の田んぼ・トンボやカエルやメダカ
 7月17日 小川の生きもの探し
 8月 夏休み
 9月18日 バッタ・イナゴ探し
10月16日 アカトンボ探し
11月20日 里山で落ち葉集め・など
12月18日 里山の木の実や蔓でリースづくり
 1月 冬休み
 2月19日 冬の田んぼ里山で生きもの探し
 3月 春休み

*春・夏・冬休みには特別行事を実施します。コウノトリ文化館HPなどでご案内します。
*田んぼの学校は雨天でも中止はありません。
*参加費は子ども100円です(傷害保険料他)
*昼は地元食材の鍋があります。必要な方はおにぎりを持参してください。

<場所と時間・準備するものなど>
場 所:コウノトリの郷公園・コウノトリ文化館集合
    警報が発令されている場合は中止です。それ以外の時は実施していますが、
    自主判断で参加してください。状況によっては内容は変更されることがあります。
時 間:9時30分開会、12時30分頃終了
服 装:汚れてもよい服装、帽子、靴(田んぼのときは長靴か裸足。)
持ち物:必要な方は弁当持参 、タオル、着替え、水筒、
愛用の自分の網、タモなどがあれば持ってきて下さい。
川に入るときは古い靴やビーチサンダルなどが便利。

<注意事項>
・小学校3年生以下は保護者の同伴をお願いします。
・行事参加者傷害保険に加入しますが、けが、事故等については原則それぞれの自己責任で対応願います。
・子どもの送迎は、保護者の責任でお願いします。
・地元食材の鍋は参加者がボランティアで作ります。自己責任で食べてください。

 案内チラシはこちら


コウノトリ野鳥観察会4月度(実施報告)

日時:2016年4月3日(日)13:30〜16:00
天気:曇り
参加者:10名
講師:高橋、石垣

bird160403-1 2016年度の最初の自然観察会として、コウノトリ野鳥観察会の第一回目を実施しました。豊岡盆地の季節ごとの野鳥を、コウノトリと一緒に、参加者の皆さんと観察しようという新企画です。

呼びかけに集って頂いたのは、当日参加の方々を含め10名。野鳥観察会にはほどよい人数となりました。コウノトリ市民研究所から稲葉、岩本両主任研究員も参加してくれ、今回の講師のサイドサポーターとなって頂きました。

学習室で簡単なレクチャーのあと、双眼鏡の使い方を覚えてフィールドに出ます。まずは、目の前の祥雲寺巣塔のコウノトリ観察。ヒナの頭が見えると歓声があがります。

 

bird160403-2自然観察路を尾根まであがって、眼下の巣塔を観察します。孵化2週間目の可愛いヒナの仕草が参加者の気持ちを和ませます。周辺から聞こえてくる鳥の声を、ひとつずつ岩本主任研究員が説明してくれます。タムシバ、コバノミツバツツジが満開。足元にはタチツボスミレが咲いています。

 

bird160403-3 2番目の観察ポイントは、三江小学校校庭に立つ庄境巣塔。祥雲寺巣塔ペアが昨年度まで営巣していた場所に、J0476♂とJ0055♀の若いペアが入り抱卵中です。巣塔の下では小学生が野球の練習中。おそらく世界でただひとつの、校庭で子育てをするコウノトリです。営巣をめぐるコウノトリのエピソードを、元コウノトリの飼育員だった石垣研究員が丁寧に説明してくれます。

 

bird160403-4 3番めの観察ポイントは野上巣塔。ここはコウノトリ野生復帰の原点の場所です。1965年、豊岡に残っていた野生コウノトリを1羽づつ捕獲保護して、なんとか人の手で子孫を繋いでゆこうという、世界で初めてのチャレンジがスタートした場所です。ここの飼育員だった松島興治郎さんのことや、こつぜんと舞い降りてこの場所で独りで巣作りを始めた野生コウノトリ・ハチゴロウの思い出を、稲葉主任研究員が説明します。物語は新たな人の心に響き、伝えられてゆきます。

bird160403-5 4番めの観察ポイントは赤石巣塔。観察時には抱卵中と思って説明していましたが、赤石巣塔で3羽のヒナが孵っていることを後で知りました。円山川堤防越しに、ヤナギの新緑が美しく連なっていました。この時間帯から風が少し強くなり、ポツポツと雨粒も落ちてきました。

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この日最後の観察ポイントはハチゴロウの戸島湿地。1羽のヒナが孵っていることが数日前に確認されています。残り2卵も孵化しているかもしれません。この湿地が守られたエピソードや、施設名のハチゴロウの冠についての説明をしながら、館内でゆっくり過ごしてもらい解散としました。

今回の野鳥観察会は、コウノトリの営巣巣塔を順番にめぐることをメインに置きました。以下の野鳥をチェックしましたが、さて、参加者の皆さんにはどれだけ記憶に残っているでしょうか。次回5月は、夏鳥の観察をメインにする予定です。午前中に、谷筋を歩きながら小鳥たちの歌声を一緒に聞きましょう。一ヶ月後の、いくつかの巣塔のヒナの様子も見てみましょう。

【本日確認した鳥】
コウノトリ、トビ、アオサギ、ダイサギ、ヤマガラ、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、セグロセキレイ、コチドリ、ツバメ、カシラダカ、イソヒヨドリ、カワラヒワ、アオジ、ウグイス、ホオジロ、ジョウビタキ、ヒバリ、カルガモ、マガモ、オオバン


田んぼの学校3月度(実施報告)

日時:2016年3月20日(日)9:30〜12:00
天気:曇り
テーマ:早春のビオトープ
参加者:親子25名+市民研スタッフ8名

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親子25人が集まってくれました。

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西ビオトープでは、アカガエルのオタマジャクシがたくさん泳いでいます。網を入れて、早春の生きもの調査です。

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採集した生きものの名前を調べていきます。

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子供たちがアカガエルを手に乗せて感触を確かめます。

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お昼のお鍋は、豊岡市内で捕れたシカ肉。

【ビオトープで確認した生きもの】
メダカ、ニホンアカガエル(オタマ)、シュレーゲルアオガエル(声)、ミナミヌマエビ、オオコオイムシ、ヒメゲンゴロウ、ヤゴ(トンボ型、イトトンボ型、カワトンボ型)、カワゲラ類、ヒル類、ミズムシ

 

 


コウノトリ野鳥観察会

コウノトリ野鳥観察会

                           主催NPO法人コウノトリ市民研究所

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豊岡盆地周辺で暮らす野鳥を観察しながら、周辺の環境や様々な生物を、コウノトリ市民研究所の研究員が案内します。円山川下流域には水鳥の保護に関するラムサール条約湿地があり、豊岡盆地はコウノトリの生息地にもなっています。自然の見方が少しわかると、今まで気づかなかったたくさんのものが見えてきます。初めて鳥を見る人も参加できる観察会です。

2016年度年間スケジュール(予定)
4月3日 田んぼや河原で春の渡り鳥を見よう(コチドリ)
5月1日 里山で夏鳥のさえずりを聞こう(キビタキ)
6月5日 山の鳥を見に行こう(ホトトギス)
7月3日 巣立ちコウノトリに会いに行こう(コウノトリ)
   (8月はお休みします)
9月4日 海の渡り鳥を見に行こう(シギ・チドリ)
10月2日 田んぼや河原で秋の渡り鳥を見よう(ノビタキ)
11月6日 紅葉の山で鳥を見よう(ツグミ)
12月4日 冬の猛禽類を見よう(チョウゲンボウ)
1月8日 郷公園内の冬鳥を見よう(ジョウビタキ) ※1月度のみ第2日曜日開催です
2月5日 カモとコハクチョウに会いに行こう(コハクチョウ)
3月5日 北に帰る鳥を見送ろう(カンムリカイツブリ)

 

・毎月第1日曜日 集合時間と集合場所は季節によって異なります。(HPで都度案内します)
・事前申し込みとします。定員は20名以下とします。
・各自の車で参加していただきます。乗り合わせも可能ですが、自己責任でお願いします。
・自家用車での移動が前提なので、こどもだけの参加はできません。
・季節により、防寒対策、暑さ対策をお願いします。
・自分の双眼鏡や望遠鏡がある人は持ってきて下さい。数に限りがありますが無償貸出もします。

 <連絡先>
お問い合わせは、コウノトリ文化館までお願いします。 
E-mail: bunkakan@kounotori.org 〒668-0814 兵庫県豊岡市祥雲寺127番地  

TEL:0796-23-7750 FAX:0796-23-8005  
コウノトリ文化館ホームページ(http://kounotori.org/bunkakan) 

本イベントのチラシは、こちらからダウンロードできます。


スタッフの勉強会を実施しました

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テーマ:豊岡の観光とコウノトリ文化館
講師:豊岡市環境経済部大交流課 田島力参事
日時:2016年3月2日(水)17:30〜20:00
場所:コウノトリ文化館多目的ホール

定時後の時間を利用して、スタッフの勉強会を実施しました。今回は大交流課の田島参事を講師に迎えて、観光業の専門家からの提言やらアドバイスを頂きました。

自然環境系のリソースを抱えながら、観光・集客という運営手法に手慣れていない弱点を、少しでも肉付けしてゆこうという自己研修プログラムとして開催しました。

フリートークの中で、いろいろな問題点も再認識する機会となり、今後、行政サイドと文化館指定管理サイドとのさらなる連携強化の必要性を感じました。

いつもはお客様をお迎えするホールで、みんなでお弁当を食べ、講師の話に耳を傾け、トークを交わすという試みは、なかなか刺激的な時間となりました。今後、いろいろなテーマで、スタッフの勉強会を開催したいと思っています。


田んぼの学校2月度(実施報告)

日時:2016年2月21日(日)9:30〜12:00
天気:曇り
テーマ:冬の田んぼ里山で生きもの探し
参加者:親子9名+市民研スタッフ10名

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3組の親子が集まってくれました。このくらいのグループで観察するのが、教える側も教わる側もちょうどいい感じです。最初は西ビオトープでアカガエルの卵塊調査です。卵のかたまりを見つけるたびに、子供たちの歓声が上がります。

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産んでから時間が経ったものが多く見られましたが、昨晩産んだばかりと思われる小さな卵塊も混じっていました。西ビオトープでは91個の卵塊を数えました。

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抱卵中の祥雲寺巣塔のコウノトリや、田んぼのアオサギ、ダイサギを双眼鏡やスコープで観察しながら東ビオトープへ移動します。

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西ビオトープに比べると、東側は産卵数が少なく、産みたての卵塊の割合が多かったのが特色です。今後、東ビオトープでの産卵がさらに進むものと思われます。

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東ビオトープでの産みたての卵。東ビオトープ全体で、48個の卵塊を数えました。

戻り道、西自然観察路を尾根まで上がり、みんなで祥雲寺巣塔を上から観察しました。タイミングよく、抱卵していたオスが立ち上がって転卵をし、望遠鏡で3卵をチェックすることができました。

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最後に、展示実習室で、捕獲飼育中のアカガエルを観察しました。右手に乗っているのがメス、左手に乗っているのがオスです。オスとメスの違いも子供たちに説明しました。

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今日のお鍋はイノシシでした。肉の量がちょっと少なかったですが、さっぱりとした上品な味噌汁でした。

 

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記録係の上田館長のメモをそのままスキャンしました。数字は、それぞれの場所で数えたアカガエルの卵塊のカウント数です。

【本日のまとめ】
▼アカガエル卵塊数
西ビオトープ:91個
東ビオトープ:48個
合計:139個

▼チェックした野鳥(カッコ内はスタッフが声を確認)
コウノトリ、カワラヒワ、セグロセキレイ、アオサギ、ダイサギ、カワウ、(ホオジロ、ツグミ、エナガ)

▼雪の上に見つけたもの
シカの足跡、シカの糞

 

 


「約束のケージ」特別企画展

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展示期間:2016年2月20日(土)〜3月21日(月・祝)
主催:兵庫県立コウノトリの郷公園

1965年から使用されてきた、豊岡市野上のコウノトリ保護増殖センター。施設内の第一フライングケージは「約束のケージ」と呼ばれ、当時の飼育員だった松島興治郎・コウノトリ文化館名誉館長とコウノトリの約束の証です。

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今回の特別展示は人とコウノトリとの「約束」にスポットをあて、コウノトリ野生復帰計画のルーツを探るものです。

どうぞこの特別展に、ぜひ足をお運びください。


祥雲寺巣塔で初繁殖

kounotori160213-1 2016年2月12日、朝から祥雲寺巣塔のペアの様子が気になりました。オスが枯草を集めて巣内に運び上げたり、メスが長い時間伏せる様子から、産卵が始まったのではと感じました。昼休みに西自然観察路に入り、尾根の先端から観察を始めました。オスが長い時間伏せていて、下の田んぼで採餌していたメスが巣に戻ったところがこの写真です。巣台がしっかりしているせいか、巣材の枝の量はかなり少ないです。産座はしっかり形成されています。

kounotori160213-2 近くを別のコウノトリが接近し、2羽が警戒のクラッタリングを見せました。メスの足元に卵が1つあるのを確認し、下山後、コウノトリの郷公園に報告を入れました。郷公園職員による追確認が行われ、公式に1卵確認が発表となりました。

その日のうちに、繁殖巣塔へ近づかないよう立て看板が設置され、来園者の協力を呼び掛けています。
繁殖ペアは昨年まで、西に隣接する庄境巣塔(三江小学校校庭内)で子育てをしていましたが、今期になって祥雲寺巣塔で繁殖行動を見せるようになりました。J0012メス7歳×J0021オス6歳です。

抱卵期間は約1ヶ月、続く育雛期間は約2ヶ月。順調にゆけば3月下旬にはヒナが生まれ、5月下旬には巣立ちを迎えます。祥雲寺巣塔周辺は、たくさんの野外コウノトリが集まる場所であり、毎日たくさんの来園者の往来があります。ストレスの大きい祥雲寺巣塔での繁殖は難しいとされてきましたが、今回、このペアが繁殖を始めたことで今後の経過が注目されます。

来園・来館の皆様には、繁殖巣塔に近づきすぎたり、長時間レンズを向けたりといった行為を避け、このペアができるだけ安心して繁殖を続けてゆけるよう、ご配慮をお願い致します。なお、コウノトリ文化館では、館内から営巣状況をスコープで観察してもらえるよう準備をしています。


エアコン室外機故障でご迷惑おかけします

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2月5日より、エアコン室外機の1基が故障のため、運転を中止しております。
次の3つの室内ではエアコンの暖房が入りませんので、それぞれの防寒着での対策をお願い致します。
寒い季節にご迷惑をおかけします。できるだけ早期の復旧に努力致しますので、ご来館の皆様のご理解ご協力をお願い致します。(一部の部屋には臨時のストーブを入れています)

対象となる部屋:
学習室、展示実習室、シアタールーム


ダーウィンが来た!@2016年2月7日

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第446回の放送は「日本中の空へ!コウノトリ復活最前線」

豊岡のコウノトリはもちろん、昨年新たに放鳥事業が行われた千葉県野田市、福井県越前市の取組みを紹介します。
ぜひご覧ください。


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