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植物観察会2024年10月(実施報告)

日時:2024年10月27日(日)13:00〜14:00
天気:雨
参加者:3名
スタッフ:2名


定時解説のあとで植物観察会の案内をすると3名の方が参加されました。
まずは、本館が域外保全をしているキクアザミ、ヒメヒゴタイ、オオダイトウヒレン、クロイチゴ、ヒメバライチゴ、ミズトラノオなどを見ていただきました。その後で、川沿いに移動しました。


なぜシバが生えるのか? → 草刈回数が多いから
草刈回数が少ないと → ススキやオギ → チガヤ

タデ科の植物4種の見分け方
イヌタデ、サクラタデ、ミゾソバ、ヤノネグサ

イヌタデ
最も普通に見られるタデ。タデを見たらイヌタデと思ってまず大丈夫です。


サクラタデ
花色はピンクで花びらが開くのが特徴です。多年草なので毎年同じ場所に咲きます。よく似たシロバナサクラタデがあります。花の色は白で、花はもっと密につきます。


ミゾソバ
右端は、サクラタデです。サクラタデは花が離れてつきますが、ミゾソバはかたまってつきます。葉の形もミゾソバは、舌状です。


コウヤボウキ

オギとススキの見分けかた最後に山際に行って、コウヤボウキを見ました。
雨が降り出したので短時間で終わりました。


田んぼの学校2024年10月(実施報告)

2024年10月20日(日)9:30~11:30
テーマ:アカトンボ探し
参加者:30名、スタッフ6名、計36名


今月はアカトンボを探しました。


文化館から東公開エリアに向かって歩きました。
今日はとても寒く、トンボの姿もなかなか見当たりません。今日のような天気の悪い日は、昆虫類の姿を見つけることは難しいです。


かろうじて、アキアカネとナツアカネを見つけることができました。


今日のお昼は、鹿肉鍋でした。寒い中の温かい汁ものは、とても美味しいです。


コウノトリ野鳥観察会10月

日時:2024年10月13日(日)13:00〜15:00
天気:晴れ
参加者:7名、スタッフ2名

 
ミズトラノオ


ヒメヒゴタイ

まずは、ミズトラノオ、ヒメヒゴタイなどの域外保全をしている絶滅危惧種を見ました。


そのあとで、園内をゆっくりと歩きました。
まずモズの甲高い鳴き声が聞こえ、みんなで探しました。なかなか見つけられず、飛んだかなと言っていると本当に飛び出してシラカシの中に隠れました。少し歩みを進めると金網の上に鳥の姿が、

ノビタキでした。



東公開エリアの池に着くとカメが甲羅を干しています。観察を続けるとクサシギが見つかりました。朝の下見ではオオバンがいたので、さらに探すと見つかりました。

さらに奥の池のほとりで、じっと鳥が出てくるのを待ちました。メジロ、ヒヨドリ、カケスの声が聞こえました。カケスが3度、前後を飛びました。種が判別できない小鳥が3羽同時に横切りました。後ろをキジバトが飛んでいきました。


ドングリやカキを観察しながら帰路につきました。トビが数羽舞い、尾羽の特徴を観察できました。1羽が人工巣塔にとまりました。

水田には、ハシボソガラス、ダイサギ、アオサギが見られました。朝の下見の時に見られたコガモ、カワセミには出会えませんでした。

本日、観察した鳥たち:モズ、ノビタキ、クサシギ、オオバン、カケス、セグロセキレイ、トビ、アオサギ、ダイサギ、キジバト、ハシボソガラス
鳴き声だけ:ヒヨドリ、メジロ


キノコ・粘菌観察会10月

2024年10月6日(日)13:00~15:00
参加者15名(途中まで2名、途中から4名含む)、スタッフ1名


大人8名(2名は途中でほぼ入れ替わり)、子供5名(2名は途中から)とにぎやかな観察会となりました。秋のキノコが期待されましたが、今年の猛暑の影響かあまり出ていませんでした。リピーターや他の粘菌観察会参加者もあり、充実した観察会となりました。


学習室で15分ほどの予習をしてから、まずは文化館横の芝生に発生したハラタケ、ベニヒガサ、桜の根に発生したヒイロタケを観察しました。ここでは一般のお客様も何人か聞きに来られました。その後、いつものコウノトリの郷公園内フィールドに出発、無理をせず、ゆっくり巡回していきました。


エダナシツノホコリ


ウツボホコリ

今回は変形菌ではルリホコリの発見を目標としましたがなかなか変形菌自体が見つかりません。何とかツノホコリ、エダナシツノホコリ、ウツボホコリが見つかりました。また、前回モモイロウツボホコリが見つかった枯れ枝で、変形菌かどうか疑わしいものが見つかりました。これについては持ち帰って改めて調べてみることにしました。キノコ類も珍しいものは出ませんでしたが、みんなで探すといろいろと見つかり楽しい観察会となりました。


スッポンタケ

学習室へ戻り、スッポンタケの幼菌を割ってみて中身を観察したり、ファーバーさんが駐車場で採取したコツブタケを観察したり、予定時間を少しオーバーして終了しました。

 
見つかったキノコ類
ハラタケ、ベニヒガサ、ミズゴケノハナ、チシオタケ、ツルタケ、ロクショウグサレキン、パイプタケ、ウチワタケ、ツヤウチワタケ、ツチグリ、オオゴムタケ、コツブタケ、イグチの仲間、ベニタケの仲間、ハラタケの仲間複数種、サルノコシカケの仲間複数種

見つかった変形菌
ツノホコリ、エダナシツノホコリ、ウツボホコリ、その他変形菌の可能性のあるもの


田んぼの学校2024年9月(実施報告)

2024年9月15日(日)9:30~11:30
テーマ:バッタ・イナゴ探し
参加者:38名、スタッフ8名、計46名


今月の田んぼの学校は、バッタ・イナゴ探しです。


まだ暑い日が続きますが、田んぼや川沿いは秋の気配になりつつあります。周辺の田んぼは、稲刈りが半分ほど終わりました。バッタやイナゴなどの姿をよく見かけるようになりました。

文化館前から東エリアへ、川沿いを歩きながら採集しました。バッタ類の他、トンボ類もいました。


途中、川にオオカマキリが落ちているのを子どもたちが見つけました。引き上げて観察していると、お尻の先から寄生虫のハリガネムシが出てきました。

ここでハリガネムシの話をしました。カマキリのお腹の中に寄生するハリガネムシは川に産卵します。産卵が近づくと、寄生されたカマキリはハリガネムシに操られて川に飛び込みます。そこでハリガネムシはカマキリの体内から川に出て産卵します。ふ化したハリガネムシは最初にカゲロウの幼虫に寄生し、そのカゲロウが羽化してカマキリに食べられることでカマキリに寄生します。

宿主を操るという、ハリガネムシの巧みな戦略に、子どもたちのみならず、大人も興味津々でした。


文化館の展示実習室に戻って、採集したものの種類を調べました。


トノサマバッタ


ショウリョウバッタ

今日つかまえた生き物
バッタ類   :トノサマバッタ、クルマバッタ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、
        マダラバッタ、ハネナガイナゴ、コバネイナゴ
コオロギ・
キリギリス類 :エンマコオロギ、オカメコオロギ、クサキリ、ウスイロササキリ
カマキリ類  :オオカマキリ、ハラビロカマキリ
トンボ類   :ウスバキトンボ、シオカラトンボ、ハグロトンボ、チョウトンボ、アジアイトトンボ
カエル類   :トノサマガエル、ヌマガエル、ニホンアマガエル

合計22種の生き物を見つけました。


お昼の大鍋は「いわしのつみれ汁」です。いわしと野菜の旨味がしっかりと出ていて美味しかったです。


昆虫(ゲンゴロウ)観察会9月

2024年9月8日(日)
参加者10名 スタッフ2名

コウノトリの郷公園に生息するゲンゴロウ類を観察しました。約10種類のゲンゴロウの生息が確認できていますが、今回は6種類見ることができました。豊岡盆地ではビオトープや無農薬のお米作りが進んで、ゲンゴロウ類は増えているように思います。ただし、昔たくさんいた大型種のゲンゴロウ(ただのゲンゴロウ)は、まだ復活していません。


出発前にゲンゴロウの学習


暑い中池まで歩きました。山際にある水草が多い池。


いろいろな生き物が集まりました。


マルガタゲンゴロウ


シマゲンゴロウ


学習室で種名の確認
クロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、キベリクロヒメゲンゴロウ 


キノコ・粘菌観察会9月

2024年9月1日(日)
参加者6名 スタッフ3名

台風10号が近畿地方に影響を及ぼす中、どうなることやらと思いながら、意外にも平穏なお天気で開催することができました。参加者6名、ボランティアスタッフ2名を含む3名のスタッフ、計9名。大人6名、中学生1名、小学生2名で楽しい観察会となりました。ボランティアスタッフは今回も日本変形菌研究会の枡岡さんと西垣さんが参加してくださいました。いつもありがとうございます。
学習室で20分ほどの予習をしてからいつものコウノトリの郷公園内フィールドに出発、無理をせず、ゆっくり巡回していきました。
今年の夏は猛暑で豊岡は雨が非常に少なく、今回の台風で少し雨が降ったものの、まだまだキノコや変形菌の発生には早すぎるようでした。それでも土路上の芝からはツクリタケの仲間が顔を出し、森の中ではきれいなハナオチバタケや背着性硬質菌をいろいろと観察することができました。粘菌のツノホコリかなと思ったものが、撮影して拡大確認してみるとパイプタケだったりして驚きました。
変形菌の発生も少なかったですが、ツノホコリ、ホソエノヌカホコリなどはなんとか確認することができました。今回の大ヒットは、出石から参加された小学4年生の小林要君がモモイロウツボホコリを発見したことです。小林君がとてもきれいな変形菌らしきものを見つけたと西垣氏が言うので、拡大撮影して確認してみると色の美しいウツボホコリでした。わたしはウスベニウツボホコリか何かと思ったのですが、枡岡氏がモモイロウツボコリではないかと指摘され、文化館にもどってから調べてみるとモモイロウツボホコリに間違いありませんでした。他のウツボホコリは一切確認できなかったのに、いつもは見ることのできなかったモモイロウツボホコリが確認できたのは興味深いことだと思います。モモイロウツボホコリは但馬では初確認になります。小林少年の活躍に感謝します。
見つかったキノコ類
ハラタケ属の一種、クヌギタケ属の一種、ハナオチバタケ、パイプタケ、ツヤウチワタケ、ビョウタケ属の一種、サルノコシカケの仲間複数種、キクラゲ、キクラゲの仲間
見つかった変形菌
ツノホコリ、ホソエノヌカホコリ、モモイロウツボホコリ、アオモジホコリ
 
 

 

 

 

 

 


夏休み昆虫採集8月

2024年8月25日(日)
参加者8名 スタッフ2名


夏休み最後の日曜日、今回の昆虫採集は名前調べや標本作成も予定していました。とても暑かったためか虫が少なく、いろいろ予定変更もありましたが、トンボを中心に採集しました。


水路に沿って歩くとまずシオカラトンボが現れます。ハグロトンボも出てきました。山裾の湿地ではキイトトンボが見つかりました。オニヤンマが飛んできましたが捕まりません。ウスバキトンボも飛んでいます。


池につくと、チョウトンボとショウジョウトンボが目立ちました。ギンヤンマが飛んで来ます。水辺でオオイトトンボも観察。


道端の東屋でコガネグモとジョロウグモを観察。草地でショウリョウバッタ、トゲヒシバッタ。道の上にハンミョウがいました。


文化館に帰ってみんなで名前調べをしました。


田んぼの学校2024年8月(実施報告)

2024年8月18日(日)9:30~11:30
テーマ:小川の生きもの探し
参加者:26名、スタッフ6名、計32名



先月に引き続き、8月の田んぼの学校も鎌谷川で生きもの観察でした。
お盆を過ぎると、日差しが少し和らいだように感じますが、まだまだ暑いです。


晴れの日が続いていたこともあり、川の水はいつもより少なめでした。
先月のように泳ぐことはできませんが、年少の子どもたちにとっては入りやすかったでしょう。


捕まえた生きものを観察します。種類ごとにケースに入れて、スタッフが説明します。


今日は合計20種類の生きものが見つかりました。

魚類  :タモロコ、カマツカ、オイカワ、カワムツ、ムギツク、ドジョウ、キタノメダカ、ドンコ
両生類 :ヌマガエル
水生昆虫:タイコウチ、マルガタゲンゴロウ、ヤゴ(コヤマトンボ、コオニヤンマ、ハグロトンボ、コシボソヤンマ)
甲殻類 :ミナミヌマエビ、スジエビ
貝類  :シジミ類、カワニナ
昆虫  :オニヤンマ


今日の大鍋もカレー味でした。野菜の出汁もしっかり出ていて美味しかったです。
暑い中でも、カレーは美味しいですね。


企画展「カブトムシ クワガタ昆虫展」 

 
「カブトムシ クワガタムシ 昆虫展 2024」が始まりました。
豊岡市立コウノトリ文化館 × 芸術文化観光専門職大学です。
標本は塩川太郎先生が集められたものです。
触れる生態展示もあります。
さすが人気の虫たちです。展示準備中からお客様がひっきりなしです。
先日、玄関で捕まえたコカブトムシも一緒に展示させていただきました。
パラタイプ標本という普通は見ることができない標本も並んでいます。この特別展を見るためだけにコウノトリ文化館に来ていただいてもおつりが出るような充実した標本です。ぜひお越しください。
 
 

 


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