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ホタル観察会

2024年6月7日(金)20時~21時

今年はホタルが舞うのは遅いのではないかと心配していたのですが、けっこう飛んでいました。
約1時間かけて、郷公園内の東エリアを回って観察しました。
約300名もの方々にご参加いただき、大盛況でした。


はじめに多目的ホールで、ホタルについてのお話や注意事項を聞いてからスタートです。


菜種ガラを束ねたものを使って、ホタルを捕まえます。捕まえたホタルは観察をした後、元の場所に放しました。


キノコ・粘菌観察会2024年6月

2024年6月2日13:00~15:00
参加者11名 スタッフ2
お昼前に雨が降り、少しコンディションの悪い中での開催でした。午前中の下見では、葉っぱ系の変形菌の子実体はまだ発生している様子はなく、わずかに倒木にマメホコリを一つだけ見つけることができるような状態でした。参加者は、地元豊岡市、朝来市、京丹後市、大阪から、子供4名を含む計11名とにぎやかな観察会になりました。うち6名はリピーター。日本変形菌研究会の枡岡さんにも参加いただき、観察指導をしていただきました。
昨年はこの時期に葉っぱ系の変形菌が見られましたが、残念ながら今年は発見できませんでした。キノコ類も下見段階ではほとんど見つけることができていませんでしたが、さすが子供たちが参加するとどんどん見つけてくれます。今回は4歳、小学校2年生、4年生の3人で8割方見つけてくれた感じでした。変形菌では、マメホコリのほかにはムラサキホコリの仲間の残骸を見つけることができました。1時間強の観察調査の後、学習室に戻りキノコの同定作業を行いました。
見つかった変形菌
マメホコリ、ムラサキホコリの仲間(残骸)
見つかったキノコ
アミスギタケ、ウチワタケ、オチバタケの仲間、ツノフノリタケ、ミズゴケノハナ、コブリマメザヤタケ、ツチグリ、スギエダタケ、ウスヒラタケ、ヒメコガサ、ハラタケ目の仲間複数種(ホウライタケ属の一種、ヤマブシタケ?)、サルノコシカケの仲間複数種、アラゲキクラゲ、キクラゲの仲間

春の鶴見茶屋

5月26日「春の鶴見茶屋」を限定開店しました。
祥雲寺巣塔のコウノトリの様子が目の前に観える絶好のシチェーションで、豊岡高校茶道部のみなさんがお点前を披露され、たくさんの方々がお越しくださり、茶屋は大賑わいでした。
(参加者:110名)


豊岡高校茶道部にみなさんが代わる代わる口上を述べられました。お天気に恵まれて、野点も最高でした。


鶴見茶屋限定のこうのとりまんじゅうです。クラッタリングしています。話しかけてくれているのかな?


コウノトリの親子が描かれた素敵なお茶碗!

祥雲寺巣塔にもヒナが孵ったという嬉しいニュースと重なります。


植物観察会2024年5月度(実施報告)

日時:2024年5月26日(日)13:00〜14:30
天気:晴れ
参加者:8名
スタッフ:2名

植物観察会
8名のお客様をスタッフ2名でご案内しました。

まずは刈り残しておいた植物たちの解説です。ニワゼキショウ、ヒメコバンソウ、ハハコグサ、シロツメクサ。ハハコグサは春の七草の1種で、かつては草餅に使われました。シロツメクサは、白い花が咲く詰め草で、江戸時代ごろには梱包材に使われました。小さな花の集合体で目立つようになっています。花は下から咲き、受粉すると垂れ下がります。茎は地を這い、節から発根します。根には根粒ができ、窒素を固定して土の養分が増えます。土の養分が増えると日本の在来植物には生育しにくい環境となるなどのお話をしました。

ビオトープに向かう途中で、クロモジの香りをかぎました。ハハコグサとチチコグサの比較をしました。ビオトープでは、セリを見てからヒルムシロを見ました。山裾では、ホクリクタツナミソウ、テイカカズラを見ました。

 ヒルムシロ

 ホクリクタツナミソウ

 テイカカズラ

私のお気に入りのマツバスゲを見ていただきましたが、あまり受けませんでした。ゴウソの方が好評でした。小川沿いでスイカズラを観察しました。白い花が黄色くなる。花の長い筒の根元には蜜が入っている。この筒の長さに適応した昆虫がいる。吸うとわずかに甘い、などのお話をしました。

最後にエゴノキで、オトシブミのゆりかごを見ました。

 エゴノキについてるエゴツルクビオトシブミのゆりかご


コウノトリ野鳥観察会2024年5月度(実施報告)

日時:2024年5月12日(日)13:00〜14:40
天気:雨
参加者:4名(2組)
案内人:高橋、桐島

 あいにくの雨天のため、今回の観察会は館内の展示物と「声が聞こえる野鳥図鑑」を使って実施しました。13時の定時解説でコウノトリの概要説明を一般のお客様と一緒に聞いてもらい、そのあとでコウノトリについてのさらなる深掘りの説明をしました。

 全国に広がったコウノトリの繁殖地のこと、触れるコウノトリ剥製を使って体の特徴のこと、エントランスホールに並んだパネルを使った生態説明をし、2Fフロアに移動。

 哺乳類の説明をしたあと、夏鳥の剥製の前で姿と鳴き声の学習をしました。オオルリ、キビタキ、アカショウビン、ヤイロチョウの綺麗どころに続いて、ツバメ、イワツバメ、アオサギ、コサギなどを説明。声が聞こえる図鑑で、剥製のない夏鳥などの声も聞いてもらいました。最後に収蔵室に入ってもらい、猛禽類、留鳥、旅鳥などの剥製で説明を行いました。

 屋外での観察はできませんでしたが、室内でも十分に興味を持って頂ける野鳥観察ができたと思います。長らく野鳥観察会を続けてきていますが、このようなスタイルで最初から最後まで実施した最初の機会となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


昆虫観察会

日時:2024年5月5日(日)9:30〜11:30
天気:晴れ
参加者:7名
スタッフ:2名

初夏を思わせるような陽気の中、昆虫観察会を実施しました。当日参加2組、7名の方との観察会です。東エリアまでゆっくり歩き、道中見つけたトンボやチョウを観察しました。
最初にあらわれたのはシオヤトンボ、春一番に現れるシオカラトンボの仲間です。その後、二ホンカワトンボ、ホソミオツネントンボ、ムカシヤンマ、クロスジギンヤンマ、コサナエ、ヨツボシトンボなどが見られました。
水路ではモンキアゲハが吸水していました。
コウノトリが上空を飛んでいるのも見られ、いい観察会になりました。
ガイド:上田

植物観察会2024年4月度(実施報告)

日時:2024年4月28日(日)13:00〜14:30
天気:晴れ
参加者:3名
スタッフ:2名

数100mの範囲を1時間ほどかけて観察しました。小学2年生のお子さんの観察眼の鋭さに感心しきりでした。

・ハルジオン、ヒメジョオンの見分け方(つぼみの様子、茎の中心の様子など)、ハルジオン味噌のおいしさ
・チチコグサ、チチコグサモドキ、ハハコグサの区別
・シロツメクサ、コメツブツメクサの小花の観察
・花を見て唇形花、蝶形花、すみれ形花か判断する
・フジの花、ノミノフスマの花、オオタネツケバナの花の分解
・ヒメスミレ、スミレ、ツボスミレ、アリアケスミレの観察
などをしました。


サギゴケの花を分解しています。唇形の花です。下唇に虫の進入を誘導する模様があります。


サギゴケ 誘導する模様が分かりますか?ドクダミの葉をちぎって、においを確かめました。


カラシナの花を観察しています。アブラナ科の4枚花弁を見ています。ワラビの葉も観察しました。


クロモジとサルトリイバラ(丸い葉)


カラシナとワラビ


ツボスミレとセリを見ています。


サワオグルマ
頭花を分解すると舌状花と管状花に分かれます。それぞれにおしべもめしべもあります。


コウノトリ野鳥観察会2024年4月度(実施報告)

日時:2024年4月14日(日)13:00〜14:40
天気:晴れ
参加者:10名(4組)
案内人:高橋、泉山

 初夏の陽気の中、10名の参加者の皆様と園内を歩きました。昨日より西公開ケージ内に旅鳥のヘラサギ(幼鳥)が入ってきており、タイミングよくこの珍客を観察してもらえました。上空には野外コウノトリ3羽が旋回。稜線のアオサギの集団営巣と、祥雲寺巣塔のコウノトリの営巣と、話題には事欠きませんでした。

 西ビオトープでシュレーゲルアオガエルの声に耳を傾け、咲き出したサワオグルマや、斜面のコバノミツバツツジなどの花も見てもらいました。

 祥雲寺巣塔にはペアが戻ってきており、観察中にマウンティング行動。2回目の繁殖に期待がふくらみます。

 東公開エリアでは、サシバが「ピックィー」と大きく鳴きながら飛行するの観察。観察サイトで飼育のビデオ解説を見ながら、コウノトリの飼育の話をしました。

 帰路、鎌谷川沿いで2羽のノビタキを観察。ちょうど今、ノビタキの通過の最中です。皆さん最後まで園内散策を楽しんでおられ、よい春の観察会となりました。

【今回確認した野鳥】
コウノトリ、ヘラサギ、アオサギ、ダイサギ、ヒヨドリ、トビ、カワラヒワ、エナガ、ホオジロ、ツグミ、ヤマガラ、サシバ、メジロ、ノビタキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ギフチョウ観察会

日時:2024年4月7日(日)9:30〜11:30
天気:晴れ
参加者:6名
スタッフ:4名

今年度最初の自然観察会、今回は市内のギフチョウの調査を行いました。6人の参加者とスタッフで調査地に向かいました。昨年、一昨年に確認されたポイントに行きましたが、どちらも見れませんでした。最初のポイントには採集者が2名おられましたが、私たちが大勢で来たので帰られました。今シーズンはまだいないとのことでした。

ナミアゲハ、コツバメ、トラフシジミがいました。


ナミアゲハ


コツバメ


トラフシジミ

サクラは満開、コバノミツバツツジは8分咲きぐらいでしょう。


サクラ


コバノミツバツツジ


植物観察会2024年3月度(実施報告)

日時:2024年3月24日(日)13:00〜14:30
天気:小雨
参加者:2名
スタッフ:1名

寒さが続いて春が進みません。例年だと3月の観察会は「春が始まります」というテーマで咲き始めた花を見るのですが、今年は花がありません。仕方がないので例年なら2月に行うロゼット観察の準備をしました。雨も降るし、花もないしと心配しましたが、大阪から来られたご夫妻が申し込まれました。郷公園には何度も来ているが、植物観察会は初めてといわれていました。傘をさしての観察でしたが楽しんでいただけました。まずは、館内でロゼットと何かのお話をして、外に出て「なぜ、ここにはシバが生えているのか」をお話しました。次からはシバの中に生えている植物を見て、図鑑と照らし合わせます。
この写真には3種類以上の植物が写っています。赤で囲まれているスズメノカタビラ、青で囲まれているオランダミミナグサ、の外にコメツブツメクサ、シロツメクサが広がっています。
以後、スズメノヤリ、ニワゼキショウ、ネジバナ、ミチタネツケバナ、ニガナ、チチコグサ、ハハコグサ、ブタナなどを観察しました。
 

スズメノヤリ

ネジバナ

ニガナ

チチコグサ

ハハコグサ

ブタナ
 
最後にカキドオシの香りをかいでいただいて、「和製ハーブです」と紹介して終わりました。

カキドオシ

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