コウノトリ野鳥観察会2月度(実施報告)
テーマ:カモとコハクチョウに会いに行こう
日時:2017年2月5日(日)13:00〜15:30
天気:雨
参加者:4名
講師:高橋、石垣
遠方から参加予定の1組がキャンセルとなり、レギュラー4人のゲストでの開催となりました。朝は強い雨でしたが、午後からは止み間も出てきました。学習室でカモ識別について30分ほど予習をしてからフィールドに向かいます。
最初に向かったのは伊豆地区の冬季堪水田。ここには現在6羽のコハクチョウが滞在中です。1月中旬から4羽がいましたが、最近になって成鳥2羽が合流して6羽になっています。畔に6羽が並んでいるのを少し離れた位置からじっくり観察します。幼鳥が1羽混じっているので、成鳥との違いも見てもらいます。
徒歩でコハクチョウにゆっくり近づいてみます。参加者にコハクチョウとの距離感を体験してもらうためです。20mほどの距離で、コハクチョウは立ち上がって水の中に入り、ゆっくり泳いで遠ざかり堪水田の中央付近で落ち着きました。二番穂の田んぼに堪水田が隣接している環境を、コハクチョウが好む理由を説明しました。堪水田は、田んぼで採餌するコハクチョウの安全地帯の機能も果たしているのです。
次のポイントに移動途中、コウノトリJ0381伊豆♂とJ0014♀の2羽を同じエリアで観察しました。
伊豆地区から出石川を渡り、左岸堤防から解放湿地のカモ観察。水面に浮かんでいるカモが少なかったですが、法面で寝ていたのが動き出して識別の練習に都合よくなりました。双眼鏡とスコープでそれぞれが正しい識別ができるようになりました。
閉鎖湿地にコウノトリJ0296伊豆♀が餌を探しており、土手で大きなウシガエルを掘り出したのをスタッフの石垣さんが見つけました。そのウシガエルを苦労しながら飲み込むまでの様子を、みんなでじっくりと観察しました。こういうシーンに出会えることが、コウノトリ野鳥観察会の醍醐味ですね。よい観察会となりました。
【今回観察した野鳥】
コウノトリ、コハクチョウ、マガモ、コガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ジョウビタキ(声)