コウノトリ野鳥観察会6月度(実施報告)
テーマ:山の鳥を見に行こう
日時:2016年6月5日(日)8:00〜12:00
天気:雨のち曇り
参加者:5名(講師ふくめ)
講師:高橋(菅村)
6月のコウノトリ野鳥観察会は、市内から一組の親子が参加してくれました。小4の少年は野鳥にとても興味を持っていて、お小遣いをためて50倍ズームのデジカメを買ったそうです。これを持って、毎朝早くから、自宅近くの山に野鳥観察に出掛けるそうです。今日は、この子に付いてきましたとお母さん。将来有望な生きもの好き少年のために、私たちはこの日の午前中、しっかりと案内をしました。
8時に郷公園駐車場に集合。ちょうど前の田んぼで祥雲寺ファミリーのコウノトリ幼鳥2羽に、お父さんが畦で給餌をするシーンに出くわしました。「ジュー・ジュー」と鳴いて餌をねだる幼鳥に、吐き戻しで給餌する親鳥。皆さんに、コウノトリの声を初めて聞いてもらえました。
続いて、隣りの三江小学校グランドの庄境巣塔の2羽のヒナの様子を観察しました。ここのヒナも間もなく巣立ちを迎えます。
コウノトリ観察の後、奈佐森林公園に向かいました。下の駐車場に車を置き、キャンプ場までの車道をゆっくりと上がってゆきます。聞こえてくる鳥の声を確認し、目についた植物の解説を菅村さんから聞きます。3種類の木苺も食べました。
キャンプ場までの間、本日の目的であるカッコウの仲間のうち、ツツドリとホトトギスの声が聞けました。沢の下方から、近付いてくるアカショウビンの声も聞くことができました。キャンプ場周辺に自生しているアサツキが、実はシロウマアサツキという高山植物だったと、最近確認されたことを菅村さんから教えてもらいました。紫の綺麗な花です。
管理棟で一休みしてから、遊歩道を展望台まで登りました。ここで、キノコの稲葉さんと合流。ここからは、5人で来た道を引き返します。セグロカッコウが近くで鳴きました。「カカカッコ」と鳴きます。お母さんが、このリズム、ベートーヴェンの「運命」みたいですね。なるほど、セグロカッコウの新しい聞きなしは「ジャジャジャ・ジャーン」と覚えることにしましょう。
駐車場に戻る頃には雨も上がり、ゴール寸前のところでサンコウチョウのオスが長い尾を翻して近くに止まりました。少年は大興奮で、最後のまとめもそこそこに、50倍ズームのカメラを抱えてサンコウチョウに向かって行きました。
雨のぱらつく中での野鳥観察会でしたが、野鳥少年と楽しい時間を過ごすことが出来ました。今回は姿を観察する場面は少なかったですが、たくさんの野鳥の声を聞けました。アカショウビンとセグロカッコウが聞けたのもラッキーでしたね。
【本日確認した鳥】
コウノトリ、ツバメ、スズメ、イカル、ツツドリ、ホトトギス、アカショウビン、ヒヨドリ、サンショウクイ、キビタキ、ヤマガラ、コガラ、コゲラ、アオゲラ、ホオジロ、キジバト、カケス、セグロカッコウ、ヤブサメ、クロツグミ、キセキレイ、ウグイス、サンコウチョウ