コウノトリ野鳥観察会7月度(実施報告)
テーマ:巣立ちコウノトリに会いに行こう
日時:2016年7月3日(日)13:00〜15:30
天気:雨ときどき曇り
参加者:5名
講師:高橋
7月度のコウノトリ野鳥観察会は、梅雨のまっただ中。降ったり止んだりのあいにくの天気の中、2組5人の参加者の皆さんと一緒に、盆地内5ヶ所の繁殖巣塔を見て回りました。上の写真は、午前の下見中に撮影した赤石巣塔の幼鳥3羽です。農道の上で、じっと雨をしのいでいました。
観察会のスタートは、学習室で今年のコウノトリ繁殖状況の説明をしました。外は激しい雨が降ってきましたが、フィールドガイドを始める頃には上がりました。駐車場へのアプローチ道で、民家の屋根の上に止まる祥雲寺巣塔の2羽の幼鳥を観察。隣りの電柱の上では、お父さんが子供たちを見守っています。
三江小学校グランドの庄境巣塔を観察したあと、野上のコウノトリ保護増殖センターに向かいます。
途中、電柱の上に野上ペアのお父さんを間近で観察したあと、保護増殖センターで野生復帰の歴史を説明しました。半世紀も前の「約束のケージ」がある場所です。野上巣塔の下の湿地では、ハスの花が咲き始めています。林からはサンコウチョウの声。
赤石巣塔には親鳥が1羽戻っていました。朝見かけた3羽の幼鳥は、見える範囲では確認できませんでした。
最後の観察ポイントはハチゴロウの戸島湿地。再び雨が強まりましたが、館内で職員の森さんから丁寧な説明をしてもらいました。ここで今日の観察会のまとめと、参加者の感想を交換して終了としました。
コウノトリの郷公園でケージ内のコウノトリを見るのとは違い、野外で生活しているコウノトリのありのままの姿を目の前で見て頂き、それぞれの目的で参加して頂いたみなさんの、記憶に残る観察会になったことでしょう。