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秋の鶴見茶屋2018(実施報告)

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日時:2018年11月3日(土)10:00~15:00
場所:文化館和室およびその周辺
参加人数:120名

 春の鶴見茶屋は県立豊岡高校茶道部の実施でしたが、今回の秋の鶴見茶屋は県立豊岡総合高校茶道部の実施で行いました。秋晴れの晴天に恵まれ、10時の給餌を目当てに集まってくる野外コウノトリが上空を飛び交う中、次々とお客様がやって来られました。

1年生の部員が中心とのことで、まだ未熟なところがあってと顧問の先生。こういった経験の場を重ねて、スキルアップしてくれることでしょう、すっかりおなじみとなった一柳堂謹製「コウノトリ文化館饅頭」も好評でした。

お茶会が終了してすぐ、同じく豊岡総合高校のALTステイシー・タムラさんのピアノ演奏を、多目的ホールで楽しみました。茶道部の皆さんも一緒に、ステイシーさんの弾くやわらかな音色に耳を傾けました。

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コウノトリ自然観察会11月度(実施報告)

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テーマ:コウノトリと秋の渡り鳥
日時:2018年11月11日(日)13:00〜15:45
天気:晴れ
参加者:3名
スタッフ:高橋

この週末、各地でたくさんのイベントが開催されており、当観察会への参加者も少なかったです。前日にラムサール条約湿地「円山川下流域・周辺水田」拡張記念イベントがあったばかりで、今日はその拡張エリアを巡回することにしました。

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赤石地区からスタートし、堤防沿いを南下。下鶴井の電柱に4羽のコウノトリが飛来し、足環のチェックで赤石巣塔の親子であることがわかりました。写真は赤石ペア、少し離れた電柱に今年生まれの幼鳥が2羽いました。

堤外のヨシ原からはオオジュリンの声がしきりに聞こえます。ベニマシコの声も時々聞こえてきます。ノスリが時々姿を出します。川面にはカンムリカイツブリが浮かんでいました。

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立野右岸堤防から左岸沿いに集まっているカモを識別します。ほとんがマガモでしたが、ヒドリガモ、オナガガモも確認しました。ここから右岸堤外の灌木が皆伐された件、残されたエリアの伐採のやり方を再考する旨申し入れたことなどを説明しました。ラムサール条約湿地拡張エリアに組み込まれたばかりなのに、生物多様性に対する配慮が欠けていると思いました。

特別保護区の百合地から伊豆を経由して、最後に加陽湿地を観察して終了。水量が落ちて加陽湿地のワンド内にはカモの姿がほとんどありませんでした。湿土のエリアが広がれば、タゲリなど、別の野鳥がよく利用するようになるでしょう。

参加人数は少なかったですが、秋の好天に恵まれ、拡張されたムサール条約湿地をじっくり巡るよい観察会となりました。

【本日確認した野鳥】
コウノトリ、オオジュリン、ホオジロ、ノスリ、モズ、カワラヒワ、ハシボソガラス、コガモ、カルガモ、カワウ、カンムリカイツブリ、アオサギ、オオバン、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ベニマシコ、ダイサギ、セグロセキレイ、ヒバリ、トビ、ハシブトガラス、ミヤマガラス、カワセミ、キジ、ハイタカ(26種)
      


菅村先生の植物観察会10月度(実施報告)

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テーマ:秋の植物 ヨメナ、ノコンギクなど
日時:2018年10月28日(日)13:00〜15:00
天気:晴れ
参加者:10名(スタッフ2名)

10名のお客様を2名のスタッフでご案内しました。

まずは、学習室で豊岡市の野菊の仲間を簡単に説明して外に出ました。そこでヨメナの花を分解して、この花は一個の花のようで実は小さな花の集まりであることを自分の目で確かめていただいて納得していただきました。冠毛についても説明し、観察会の後半で出てきたノコンギクと比べて、「なるほど違う」と実感していただけました。

次にツルマメ、ヤブツルアズキの豆を手に取って見ていただきました。「ゴマみたいに小さい」という感想が漏れていましたが、現在の大豆や小豆との違いを体感してもらうことができました。

それからオギとススキの違いを観察していただきました。ススキだと思っていたものがオギという別の植物だったこと、それが確かに見分けられることで、「今日、一番の勉強だった」という声も聞こえてきました。

最後は持ち帰った植物を自分の図鑑で調べていただいてから帰っていただきました。

コウノトリやアオサギやトビがたくさん舞ってくれて空を見上げても楽しい観察会になりました。

【観察した植物】
ヨメナ、セイタカアワダチソウ、ツルマメ、ヤブツルアズキ、ミゾソバ、オギ、サクラタデ、サヤヌカグサ、オオオナモミ、エノキグサ、ススキ、ノコンギク、ヨモギ、イタドリ、イヌタデ、カナムグラ、スズメノヒエ、ヒナギキョウ、エゴマ、ミズトラノオ、キシュウスズメノヒエ、ヌメリグサ、ヤノネグサ、ミズオオバコ、サンショウモ、サルトリイバラ、チカラシバ、コウヤボウキ、ガマズミ、ヤマノイモ、ヘクソカズラ、サクラバハンノキ
32種

 

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コウノトリ自然観察会10月度(実施報告)

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テーマ:コウノトリとアカトンボ
日時:2018年10月14日(日)13:00〜15:30
天気:晴れ
参加者:4名(2家族)
スタッフ:上田、武田

コウノトリ市民研究所の活動の中で、こどもたちの生きものへの関心に応えることが、ひとつの大きなテーマになっています。小さな子供たちの、小さな生きものを見る目が輝くチャンスを作る。

私たちが昆虫博士、野鳥少年と呼んでいる二人の小学生が、今回の自然観察会ではじめて一緒になりました。フィールドではお互いの関心分野を教え合ったりしならが、充実した観察会を行うことができました。

伊豆、田多地、加陽湿地と巡回しながら、コウノトリと昆虫を観察しました。加陽湿地ではフジバカマにくるアサギマダラも観察できました。

観察した生物
鳥類:オカヨシガモ、コガモ、ヒドリガモ、カルガモ、マガモ、アオサギ、ダイサダギ゙、コウノトリ、キンクロハジロ、オシドリ、カワセミ、ノビタキ、ノスリ、カワウ、カワラヒワ、モズ、ホオジロ、ヒヨドリ、トビ
昆虫類:ナツアカネ、アキアカネ、アカタテハ、アサギマダラ、ハネナガイナゴ、コバネイナゴ、トゲヒシバッタ、ナナホシテントウ、シオカラトンボ
植物:フジバカマ、ヨメナ、イヌタデ、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、アメリカセンダングサ、エノコログサ、メヒシバ、チカラシバ、カゼクサ、など

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文責:上田尚志


秋のキノコ観察会(実施報告)

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日時:2018年10月8日(月祝)9:30〜12:00
天気:晴れ
参加者:9名(スタッフ含む)

スタッフ5名と4名のお客様と観察路でキノコのお勉強をしました。
今年は例年にないキノコの大豊作の年でした。お客様がキノコ目をお持ちの方なので、次々とキノコが見つかってなかなか先に進めません。さらに若いお母さんがアケビの実を見つけられて、お子さんのために斜面を登って行かれました。さらにさらに帰りには別斜面でアケビを大量ゲットされました。そんなこんなで11時に帰館する予定が、折り返し地点で11時になってしまっていました。充実した観察会となりました。館に帰ってからキノコの同定に十分な時間をかけられなかったのが残念でした。

当日確認したキノコの一部

ナガエノスギタケ
ヒメコンイロイッポンシメジ
ネズミシメジ
カレバキツネタケ
ヒメスギタケ
オトメノカサの仲間複数種
ホウライタケの仲間

コテングタケモドキ
シロテングタケ
シロオニタケ
タマシロオシタケ
カバイロツルタケ
テングツルタケ
テングタケダマシ

ドクベニタケの仲間複数種
チチタケ
ヒロハチチタケ
ニオイワチチタケ

ホオベニシロアシイグチ
キニガイグチ
ニガイグチの仲間

カワラタケ
ウチワタケ
ヒイロタケ
ツガサルノコシカケ
ツリガネタケ
シロカイメンタケ
オシロイタケ
モミジタケ

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文責:菅村定昌


菅村先生の植物観察会9月度(実施報告)

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テーマ:秋の植物 ミズオオバコ、スブタなど
日時:2018年9月23日(日)13:00〜15:00
天気:曇り
参加者:4名(スタッフ2名)

スタッフ2名で4名の方と2時間弱、園内外をのんびり歩いて植物を見ました。

ヤブツルアズキとツルマメが混生している場所があって、それぞれ小豆と大豆の原種であることや野生種からの育種のお話をしました。

マメ科の4種類で葉が全て3小葉になっていること、花が同じ作りになっていることを観察してもらいました。

ゲンノショウコは、めしべの状態でメスの時期、オスの時期があることを観察してもらいました。

チカラシバは根がしっかりと土の中に張っており力いっぱい引っ張ってもびくともしないことを体感してもらいました。

オオニシキソウは乳液を、エゴマは臭いを体験してもらいました。

ようやく暑さが終わり外に出て気持ちの良い季節になりました。酷暑の中、室内で頑張った7月、8月だったのでとても気持ちの晴れる観察会になりました。

【観察した植物】

キンエノコロ、イヌコウジュ、チカラシバ、ヤハズソウ、ツユクサ、ヨモギ、ヤブツルアズキ、キツネノマゴ、ツルマメ、イタドリ、ゲンノショウコ、メドハギ、オオニシキソウ、コニシキソウ、ヨメナ、ヒメスミレ、ヒナギキョウ、ヒンジガヤツリ、カワラスガナ、マツカサススキ、クグガヤツリ、ウリクサ、エゴマ、ダンドボロギク、ベニバナボロギク、ミズトラノオ、ミズアオイ、ヒメジソ、キクモ、オオフサモ、クログワイ、スブタ、ヤナギスブタ、サンショウモ、ミズオオバコ、イトイヌノヒゲ、ハシカグサ、ヒメキンミズヒキ、タラノキ、ソヨゴ
合計40種

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菅村先生の植物観察会8月度(実施報告)

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テーマ:夏の植物 ミズアオイ、アブラガヤなど
日時:2018年8月26日(日)13:00〜15:00
天気:晴れ
参加者:4名(スタッフ含む)

直前にキャンセルがあり、2名のお客様を2名のスタッフでお世話しました。
今日の豊岡は12時23分に最高気温37.4度を記録しました。
観察時間中ずっと35度以上でしたので今回も室内を中心にして、体を冷やしては外に短時間出かけていきました。

【観察した植物】
1回目の外出
ヒメムカシヨモギ、オオアレチノギク、クサネム、クルマバナ、オオブタクサ、クサマオ、ヤブマオ、ヒメジョオン、オオオナモミ、ヨメナ、ベニバナボロギク、ヤブツルアズキ
2回目の外出
エゴマ、ワラビ、サンカクイ、ホタルイ、マツカサススキ、タコノアシ、ヒシ、ミズトラノオ
3回目の外出
アメリカアゼナ、キクモ、オオフサモ、ミズアオイ、コアゼガヤツリ、サンショウモ、スブタ、ヤナギスブタ、ミズオオバコ、コナギ、カンガレイ、クログワイ、コナギ、ウリカワ、オモダカ、クロモジ

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小川で遊ぼう(実施報告)

日時:2018年8月13日(日)①10:00〜②13:00
天気:晴れ
参加者:午前の部/27家族64名 午後の部/6家族11名
スタッフ:北垣

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文化館前の鎌谷川で行ったお盆特別行事「小川で遊ぼう」では、多くの方々に参加いただきました。午前の部は27家族64名、午後の部は6家族11名の大盛況でした。先月の大雨で砂がたまり、川は浅くなっていますが、小さな子どもたちも入ることができて、楽しんでもらえたようです。中には、普段あまり見ない、ヘビトンボの幼虫を捕まえてる子もいました。

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コウノトリ自然観察会8月度(実施報告)

テーマ:コウノトリとメダカ
日時:2018年8月12日(日)13:00〜15:30
天気:雨のち曇り
参加者:27名(大人14名、こども13名)
スタッフ:北垣、武田、大津

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 今月のテーマはコウノトリとメダカ。参加者は大人14名、子ども13名、計27名の大人数でした。あいにく開始直後は夕立に遭いましたが、雨雲の切れ間が見え始めて何とか観察会ができました。六方たんぼにある「六方めだか公園」では、管理されている岡本氏のお話しを聞きながらメダカ観察。その後、袴狭(はかざ)巣塔近くでコウノトリの観察。この時期、田んぼの稲の背が伸びて、コウノトリを見つけにくいのですが、何とか3羽観察することができました。参加者の皆さま、ありがとうございました。

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山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク再認証審査

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山陰海岸ジオパークの世界審査の最終日、その最後の審査サイトがコウノトリ文化館でした。14時過ぎに到着された審査員を、中貝豊岡市長が笑顔で迎えます。背景の祥雲寺巣塔にはコウノトリが帰巣しており、一緒に一行をお迎えしているようでした。

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コウノトリ文化館は入館無料であること、任意でコウノトリ環境協力金の募金をお願いしていること、募金のお礼にオリジナルのコウノトリ折り紙を差し上げていることなどをエントランスで説明しました。

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今回の審査で文化館側の対応者はヤーナ・バベンコ自然解説員。インバウンド来館者対応要員として活躍するヤーナが、審査員の館内ガイドを担当しました。この日のために、こつこつと日本語表示の英文化を行い、審査員応対のシナリオのイメージトレーニングを繰り返し、本番を迎えました。

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展示コーナーでは、円山川を中心とする豊岡盆地の自然環境の話をしっかり説明しました。日本のコウノトリが最後まで豊岡盆地を選んだその理由を、審査員のお二人には理解して頂けたと思います。

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多目的ホールで中貝市長によるプレゼンテーションが行われました。市長自ら英語でスピーチされ、説得力のある説明に審査員は何度も頷いておられました。

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プレゼンテーションの後は、公開ケージのコウノトリの見学です。給餌時間が近づいており、野外コウノトリの飛来も見られました。

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市長から、ロシア人のヤーナが日本で暮らすようになったエピソードが紹介されると、場は一気に和んでゆきます。ここまで緊張していたヤーナもようやく肩の力が抜けました。

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審査員と関係者の記念撮影。豊岡市流の「こうのとりぃ~~」でスマイルショット。

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市長が審査員に可愛いお土産を手渡しています。

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プレオープンの「砂の世界をのぞく展」に少し立ち寄っていただきました。

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文化館を出られた一行は、隣接の県立大大学院ジオコウノトリキャンパスのロビーを見学されて郷公園を後にされました。文化館の屋根の上では、1羽のコウノトリが皆さんを見送りに来ていました。

コウノトリ文化館が日頃から意識しているインバウンド対応や、館内展示の工夫などが審査員に少しでも好印象を与える結果となったなら幸いです。今回対応頂いた関係者の皆様、とりわけ、当館スタッフのヤーナ・バベンコさん、お疲れ様でした。


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