植物観察会2021年11月度(実施報告)

日時:2021年11月28日(日)13:00~15:00
天気:曇り
参加者:8名
スタッフ:菅村・西垣

 

11月の植物観察会

まずはフジ棚の下からスタートです。フジの蔓の巻き方を見て右巻き、左巻きの違いをお話ししました。

今回のメインはシダ植物です。
茅葺きの小屋の横にはワラビとイワヒメワラビが一緒に生えています。昔はワラビだけだったのが、シカの侵入でイワヒメワラビがどんどん増えて、今ではワラビは希少になりました。イワヒメワラビには毛が生えていること、ワラビの葉の先端は切れ込みがないことなどを見ていただきました。


コウノトリの巣台の横には、ヤマイタチシダ、トウゴクシダ、シシガシラなどが生えています。クロモジの冬芽の話のあとにシダのお話を簡単にしました。

ビオトープの先から遊歩道に入りました。数年前まではシカの食害が酷くてシダは数種類くらいしか見られませんでした。それが復活して観察会に入れるようになりました。


ここではベニシダ、トウゴクシダ、ヤマイタチシダのハの字の大きさを何度も何度も比べてもらいました。最初はどこを見ていいのかも分からなかった皆さんでしたが最後は「ここの大きさね」と分かっていただけました。

最後は東のビオトープに向かう道沿いにある擁壁の前で観察しました。郷公園で最もシダが集中している場所です。ホシダは、先っぽの槍の穂の形に納得の声が上がりました。ゲジゲジシダの翼には、「ほんと、三角形」とのことでした。


観察会で見られたシダは
ワラビ、イワヒメワラビ、シシガシラ、コバノイシカグマ、ベニシダ、トウゴクシダ、オニヒカゲワラビ、オクマワラビ、カニクサ、フモトシダ、ホシダ、ヤブソテツ、イノデ、トラノオシダ、イノモトソウ、オオバノイノモトソウ

スタッフ2名と8名のお客様で90分過ごしました。