夏休み特別企画のご案内
夏休みの子供たちを対象に、コウノトリ文化館ではいくつかの特別企画を用意しました。どうぞ親子でのご参加をお待ちしております。
高橋 信一覧
テーマ:夏の植物 ニワゼキショウ、ヒナギキョウなど
日時:2019年6月23日(日)13:00〜14:30
天気:曇り
参加者:7名+スタッフ2名
今月は花が少ないので、樹木を中心に観察会が行われました。
樹木は葉や木肌で見分けができます。
葉はつき方、切れ込みの様子、葉脈の出かたなど。木肌は凸凹している、筋があるなど。少し難しいですが見慣れてくると、見分けるポイントが分ってきます。ただ、ちょっとした違いなのでやっぱりちょっと難しい。何回も見て、比べてみましょう。
7,8月は日中の暑い時間を避けて観察時間を午前9時半~11時半に変更します。
2019年6月16日(日)9:30〜12:00
天気:曇り時々雨
テーマ:初夏の田んぼ・トンボやカエル
参加者:参加者:52名(18家族)+スタッフ6名
今日は小雨交じり、雨宿りも交えつつの田んぼの学校でした。
ビオトープ活動の時には、水の中に入るのは当たり前。服の下に水着を着てきている準備万端の子、着替えを持ってきているので汚れも気にせず生きもの探しに没頭する子、今回もみんな思う存分泥んこになっています。
まだ生き物に触れない子もいますが、探すのはだんだん上手になってきています。今日はトンボの羽化の様子も見ることができました。
お鍋はヒラマサのつみれ汁。美味しくいただきました。
【確認できた生きもの】
メダカ、ドジョウ、ゲンゴロウ(クロ、ヒメ、マルガタ、コシマ、クロズマメ、コツブ)、ヒメガムシ、ヤゴ(ギンヤンマ、シオカラ、イトトンボ、マルタンヤンマ)、マツモムシ、コオイムシ、タイコウチ、コミズムシ、アメンボ、ミナミヌマエビ、スジブトハシリグモ、ヒル、オタマジャクシ、アカガエル
屋根の上でコウノトリが見送ってくれました。
寒いと震えながらも、水の中の生きもの探しに夢中です。
採ってきた生きものの名前を教えてもらったあと、種類別のバットに分類します。
確認した生きもの一覧。羽化直後のマルタンヤンマが見つかりました。
パスポートのスタンプは伊藤スタッフ作のシュレーゲルアオガエル
日時:2019年6月14日(金)19時30分~21時
場所:コウノトリ文化館~コウノトリの郷公園
主催:豊岡市立コウノトリ文化館
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園、ふるさと三江を愛する会
参加者:約200人
夕方近くから雨の天気予報でしたが、観察会が終了するまで雨に降られることはありませんでした。19時30分から、ピアニストの岡本順子さんのMCで会が始まりました。ベトナムで作ってきたと說明された素敵なコウノトリのドレスを着て演奏されました。
演奏が続くなか、次々と参加者の方々が入って来られて、最終的には昨年度と同じくらいのおよそ200人に集まって頂きました。美しいピアノの音色を聴きながらホタルが光りだすのを待つということを毎年やってきています。最後はちびっ子にマイクを渡してドラえもんの歌をみんなで歌って30分のステージを終えました。岡本順子さん、素敵なドレスと演奏の披露、ありがとうございました。
20時ちょうどにホタル観察会が始まり、最初にコウノトリ市民研究所の上田尚志代表よりホタルの見分け方、生態、観察時の注意事項などの說明を受けました。
観察コースは例年どおり、コウノトリの郷公園内の鎌谷川沿いを歩き、東公開エリアを一周して文化館に戻ってくる周回コースです。雨は降りませんでしたが風が強めに吹いていて、ホタルがフワフワと飛ぶにはコンディションが悪かったです。それでも、川の上や山際にたくさんのゲンジボタルが光っていて、子どもたちが菜種殻の箒で捕まえたり、手の中で光らせたり、思い思いに楽しんでいました。帰着後、文化館前で上田代表より捕まえたホタルの種類と雌雄の判定をしてもらい、その場ですべてのホタルを逃してあげました。
今年もたくさんの皆さんにコウノトリの郷公園内でホタル観察をしてもらえてよかったです。
テーマ:巣立ちコウノトリと野山の鳥
日時:2019年6月9日(日)13:00〜15:30
天気:くもり
参加者:7名
案内人:高橋
5月度に巡回した巣塔を6月度も巡ってみました。一ヶ月経って各巣塔の繁殖状況がどのように変化したのかをチェックするのも、ひとつの目的としました。
祥雲寺(ヒナ3羽巣立ち済)→庄境(ヒナ3羽巣立ち済)→百合地(育雛1羽)→野上(育雛2羽)→赤石(孵化した模様)→戸島(育雛3羽)
巣塔周辺の野鳥も今回はたくさん観察できて、参加者の皆さんの関心をひいていました。特に、近くからカワセミが見られたのは良かったですね。
【今回確認した野鳥】
コウノトリ、ダイサギ、アオサギ、キジ、カルガモ、ヒバリ、スズメ、ツバメ、ハシブトガラス、サンショウクイ、キビタキ、カワセミ、オオヨシキリ、カワウ、ミサゴ
ご案内:
7月度、8月度、9月度のコウノトリ自然観察会および植物観察会は、暑さ対策のため午前中に実施いたします。9時30分~11時30分の予定で、参加者各自の車で市内の巣塔周辺を巡回観察します。参加希望の皆様は時間をお間違えきようお願いいたします。
庄境巣塔は空っぽで、最後に残っていたヒナ1羽も巣立った様子でした。近くの電線で親鳥と思われる1羽が止まっているのを観察し、少し離れた電柱に別のメスの59番が大きな巣を作っている様子もスコープで見ました。
百合地巣塔ではヒナ1羽が巣立ちの時期を迎えています。普通、この時期のヒナはしきりにジャンプを繰り返して巣立ちのタイミングを図るのですが、どうもここのヒナはその様子が見られず少し心配です。
百合地巣塔の親子。左がヒナ、右がお父さんです。
野上巣塔では2羽のヒナが順調に育っています。足環装着時の体重測定では2羽ともが2kg台と小さな個体で、1羽の足環が通常の金属リングでは大きすぎて、初期に使われていた樹脂リングを足首に装着したそうです。たまたま今回の参加者に郷公園の飼育員の方がいたので、コウノトリにまつわるエピソードをお聞きすることができました。
右はお父さん。小ぶりのヒナ2羽が寝ています。
野上のヒナの1羽、左足関節の上にリングが見えません。
赤石巣塔では1度目の繁殖に失敗し、2度目の抱卵が続いていました。
別の親が帰巣し、吐き戻した餌を食べ直しするのを確認しました。おそらく巣内に生まれたばかりのヒナがいるはずです。
ヒバリです。
ラッキーなことに、カワセミとスズメが一緒にいるところを全員が双眼鏡やスコープで観察することができました。このあと、カワセミは飛び出して水路の上でホバリングを見せてくれました。
最後は戸島湿地管理棟からの観察。
戸島巣棟では足環装着も終わった3羽のヒナが元気に育っています。
眼の前のヨシの穂先にオオヨシキリが止まりました。
テーマ:春の植物 ニガナ、ハコベ、ヘビイチゴなど
日時:2019年5月26日(日)13:00〜14:30
天気:晴れ
参加者:6名+スタッフ2名
6名のお客様をスタッフ2名でご案内しました。
最初は駐車場でマンテマとシロバナマンテマを観察しました。「こんなのどこにあるの?」に「六方田んぼの中央の道の路肩はこれで埋まっています」と答えると驚かれていました。次にシロツメクサの受粉の話、チガヤと草刈頻度の関係の話をしました。最後にヌカススキを手に取って芒が2本あることを確認してもらいました。
園内に移動して、チチコグサ、チチコグサモドキ、ウラジロチチコグサを観察しました。
日差しが強くなり30度を超えたので早く終わりました。
観察した植物
マンテマ、シロバナマンテマ、チガヤ、シロツメクサ、ヌカススキ、ブタナ、ヒメジョオン、ハルジオン、キショウブ、キウリグサ、ニワゼキショウ、オオニワゼキショウ、ツボミオオバコ、ミツバアケビ、イタドリ、カモジグサ、スイバ、カラスノエンドウ、カスマグサ、スズメノエンドウ、ハハコグサ、チチコグサ、チチコグサモドキ、ウラジロチチコグサ、ニガナ、ヒナギキョウ、ウツギ
2019年5月19日(日)9:30〜12:00
天気:晴れ
テーマ:春の田んぼ・オタマやタイコウチ
参加者:参加者:47名(15家族)+スタッフ9名
田んぼの学校5月は「春の田んぼ・オタマやタイコウチ」です。暑くなりそうな中、今日も元気な子供たちがやってきてくれました。ビオトープを前にして「入ってもいいよー。」の声がかかると、皆じわじわと入り始め、生き物を探し始めると服に泥がついても気になりません。中には、「裸足で入ってもいい~?」という子も。あっという間に観察用のバットが生き物でいっぱいになりました。
触って一番人気はやっぱりオタマジャクシ。見て人気はゲンゴロウやヤゴ、コオイムシでした。オタマジャクシは、大きいのと小さいのがいて、不思議そうにしている子がいました。大きいのは3月の田んぼの学校の時にはまだ卵だったアカガエルの卵で、小さいのは最近卵からかえったシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシです。アカガエルのオタマジャクシにはそろそろ足が生えてきます。来月の田んぼの学校では、モリアオガエルの卵塊も見られるかもしれません。今日、来れなかった人も来月はぜひ遊びに来てください。
お鍋は「トビウオ(アゴ)のつみれ汁」。ごちそうさまでした。
15家族47名+スタッフ9名
確認できた生きもの
ドジョウ、メダカ、ニホンアカガエル、イモリ、スジブトハシリグモ、アメンボ、ミナミヌマエビ、ミズムシ、タイコウチ、コオイムシ、ミズカマキリ、ヤゴ(ヤンマ、イトトンボ)、クロゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、クロズマメゲンゴロウ、ガムシ、ヒメガムシ
はじめ、こわごわの子どもたちもすぐに大胆に泥んこになって行きます。それが田んぼの学校。
泥の中は気持ちいいいよ
採集した生きものの名前をスタッフから教えてもらいます
ビオトープのレギュラーメンバー
大鍋はトビウオのつみれ
パスポートのスタンプは伊藤スタッフ作のタイコウチ
テーマ:コウノトリのヒナと夏鳥
日時:2019年5月12日(日)13:00〜15:30
天気:晴れ
参加者:7名
案内人:高橋
5月のコウノトリ自然観察会は、1年の観察プログラムの中でも、もっともエキサイティングな観察会。繁殖巣塔を巡りながら、そこで育つヒナの様子を見てもらえます。好天に恵まれた今回の観察会には7名の参加がありました。中学校に進学した野鳥少年と昆虫少年の二人も久しぶりに参加してくれて、コウノトリそっちのけで野鳥や昆虫に夢中になっていました。頼もしい限りです。以下のコースで巡回観察しました。
祥雲寺(育雛3羽)→庄境(育雛3羽)→野上(育雛2羽)→赤石(抱卵)→戸島(育雛3羽)
祥雲寺巣塔は、新しく設置された山頂あずまやまで上って観察しました。
祥雲寺地区の水田には水が入りはじめ、田植えの準備が進んでいます。そんな田んぼを見ながらコウノトリのヒナが元気に育っています。
祥雲寺巣塔の3羽のヒナは足環の装着も終わり、ジャンプを繰り返しながら巣立ちのタイミングを図っている最中。
庄境巣塔でも3羽のヒナが元気に育っています。前日に足環装着が終わったばかり。グラウンドでは少年野球チームの練習が始まりました。そんな子供たちを見下ろしながら、庄境巣塔のヒナは育っています。
野上巣塔です。いつもどおり、コウノトリ保護増殖センターの駐車場から観察します。
野上巣塔では2羽の小さなヒナが見えました。とても愛くるしく、観察者から声があがりました。
赤石巣塔です。ここは最初の繁殖に失敗しています。途中でヒナが巣外に遺棄されましたが、どんな事情があったのかは想像の域を越えません。現在、二度目の抱卵を続けているところです。
抱卵中の親鳥。
赤石地区圃場は市内でも最も早く湛水された場所です。シラサギ類が多く見られました。写真はダイサギです。目先の緑色は婚姻色と呼ばれるこの時期だけに現れる特徴です。チュウサギは目先が黄色、コサギはピンクと、種により色が違うので識別がしやすいです。
戸島巣塔でも3羽のヒナが元気に育っています。親鳥が新しい巣材を運び込んだり、吐き戻し給餌をする様子も観察できました。
最後に管理棟でまとめをして現地解散しました。
【今回観察できた野鳥】(声だけも含む)
コウノトリ、ヤマガラ、メジロ、ツバメ、コシアカツバメ、スズメ、ハシボソガラス、キビタキ、サンショウクイ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、イソヒヨドリ、ヒバリ、カルガモ