生き物調査・ネイチャークラフト 草木染2022年8月度(実施報告)

2022年8月7日(日)晴れ
草木染講座
本日は、年に1度の草木染講座です。


輪ゴムで括ったり、布を結んで模様を作ります。

今回は媒染剤が要らないので、「染めて濯ぐ」を2回繰り返します。
染時間は1回20分ぐらいかかるので、その間にオオキンケイギクや特定外来生物について少し勉強もしました。




今回は、駆除も兼ねて繁殖の心配のない蕾を用いて染色液を作りました。
活動2022一覧
本日は、年に1度の草木染講座です。
染時間は1回20分ぐらいかかるので、その間にオオキンケイギクや特定外来生物について少し勉強もしました。
夏休み昆虫採集
2022年7月24日(日)9:30~11:30
天候:晴れ
参加者:4家族11名、スタッフ3名
夏休みが始まりました。
今日は「夏休み昆虫採集」です。文化館裏の自然観察路で昆虫採集です。
文化館内の立体地図で事前にコースを確認した後、いよいよ出発です。
最初はビオトープで採集です。トンボが沢山飛び始めています。
その後、山に入ります。
しばらくすると、観察路にニホンイシガメがいました。ニホンイシガメは川だけでなく、森林内にいることもあります。
アブラゼミが羽化していました。おそらく昨夜から今朝にかけて羽化したのでしょう。
ウスバカゲロウの一種
山道を進みます。
ウチワヤンマ。尾の先端部分が、種名の由来です。ウチワのような突起があります。
文化館に戻り、学習室でまとめをしました。昆虫以外の生物もいくらか見つけました。
今日、みつけた生物
昆虫:ウチワヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、オオイトトンボ、ハグロトンボ、キイトトンボ、ウスバカゲロウの一種、ヒグラシ、ニイニイゼミ、アブラゼミ、スジコガネ、キマワリ、オオカマキリ、フキバッタ、ヒシバッタ
その他:ニホンイシガメ、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル、ニホンアカガエル、ヌマガエル、サワガニ
来月、8月28日にも夏休み昆虫採集があります。
7月の第一日曜日の行事はヒヌマイトトンボ調査。参加者7人。
コウノトリ文化館に集合した後、豊岡市城崎町の桃島池で観察しました。
事前にヨシ原の縁を刈り取り観察サイトを作りました。
ここは元は畑で、いつも草刈りがしてあった場所です。
観察を始めるとすぐにヒヌマイトトンボが見つかりました。
あまりの細さに驚きながら、どんどん見つけていきます。
でも、ここにいると思って見なければ見つからない大きさです。
足元のゴミだけでも拾おうと袋を持っていきましたが、どんどん溜まっていきます。
ヨシ原の中は少しだけ拾ってギブアップ。
この絶滅危惧種(環境省Ⅰ類・兵庫県Aランク)の生息地はゴミも流れ着きやすい場所でもあります。
日時:2022年6月12日(日)13:40〜15:10
天気:晴れ
参加者:2組4名
案内人:高橋
梅雨入り前の爽やかな好天に恵まれました。実施時間になっても参加申込者が無く、13時のホールでの定時解説終了時に参加を呼び掛けました。2組4名様の飛び入り参加を得て、6月度の観察会を開催することができました。
河谷→森尾→袴狭→水上→森井の5ヶ所の巣塔を順番に巡り、それぞれの場所で双眼鏡とスコープを使ってすくすく育つヒナの様子を観察してもらいました。河谷、森尾、袴狭の3巣塔では2羽のヒナが、水上巣塔では3羽のヒナを観察しました。最後の森井巣塔では、上空に2羽の別個体が飛来し、ヒナ1羽だけの巣に父親が急いで戻って来るタイミングでした。巣には、巣立ち直前のヒナが1羽残っています。もう1羽のヒナはすでに巣立ちました。
参加の皆さんはコウノトリのことについて各ポイントで熱心に質問され、絶好のタイミングでヒナの観察ができ、たいへん喜んでおられました。
河谷巣塔のヒナ2羽
森尾巣塔を観察中
袴狭巣塔を観察中
水上巣塔を観察中
水上巣塔の3羽のヒナ
森井巣塔を観察中
森井巣塔の父子
キノコ・粘菌観察会
令和4年6月5日13:00~15:00
参加者13名 スタッフ1
今回も日本変形菌研究会の枡岡さんを特別講師として開催。
また、同研究会の宮川さんも滋賀県からご参加いただきました。
5月の豊岡は雨が少なかったためか変形菌の発生が遅れているようで、2日の下見でも全然確認できなく、今日の観察会はキノコを少し観察できるぐらいだろうなと思っていました。
しかし、嬉しいことに予想に反してたくさんの変形菌を見ることができました。
子どもたちの見つける力に驚くとともに、自分の思い込みと観察力の無さ、観察会の重要性を改めて思い知ることになりました。
山中の湿潤なところに出ていなくても、水の枯れかけた沢の中の枯れ木等に発生しているのを子供たちが見つけてくれました。そういう所にちゃんと出ているのですね。
見つかった変形菌
ホソエノヌカホコリ、ウツボホコリ、アミホコリの仲間、アオモジホコリ、ムラサキホコリの仲間(古い残骸)
見つかったキノコ
イタチタケの仲間、アミスギタケ、ホコリタケ、ツノフノリタケ、オオゴムタケ、アラゲコベニチャワンタケ、チャワンタケの仲間、コブリマメザヤタケ(アナモルフ)、カワラタケ、ネンドタケモドキ?、サルノコシカケの仲間複数種、ビョウタケの仲間、
本日確認したキノコ、変形菌の多くは子どもたちが見つけてくれました。
#キノコ #キノコ観察会 #コウノトリの郷公園 #コウノトリ文化館 #豊岡市
日時:2022年5月8日(日)13:00〜15:00
天気:晴れ
参加者:7名
案内人:高橋、友田
五月晴れの爽やかな好天の中で2組7名の参加者で実施しました、河谷→森尾→袴狭→森井の順で巣塔を巡回。すべての巣塔でヒナのふ化が確認されていますが、森井巣塔を除いてごく最近のふ化で、小さなヒナの姿を観察することはできませんでした。巣塔の立つ環境や、親鳥が巣を守っている様子を見てもらいました。
最後に立ち寄った森井巣塔は、ふ化推定日が3月30日で、2羽のヒナが順調に大きく育っています。肉眼でもヒナを確認できます。次週5月12日には、豊岡市の今期の繁殖巣塔における最初の足環装着が行われる予定です。
今回の参加者は小学生が3名、オーストリア人男性が1名と、バラエティ豊かな構成でした。英語での説明や質問回答をしながら、子供向けの話も織り交ぜ、ガイドとしても楽しい時間を過ごしました。
河谷巣塔:5月3日ふ化推定
森尾巣塔:5月3日ふ化推定
森井巣塔での観察の様子。田植えが始まっていました。
キノコ・粘菌観察会が始まりました。
稲葉館長を先頭に22名の皆さんが山に向かいました。
日本変形菌研究会の枡岡さんを特別講師として開催。
子どもたちが半数以上の楽しい観察会になりました。
西自然観察路を沢の合流部まで登って行き、帰りは棚田跡沢沿いに降りてくるコース。
シュレーゲルアオガエルの声がタゴガエルに変わって行き、サワオグルマ、タニウツギなどの花も見ながら観察しました。
まだ時期が早いので粘菌は見つかりませんでしたが、キノコはいろいろ見つかりました。
子どもたちの目線は低いので驚くほど見つけます。
キノコ以外にもサワガニ、シュレーゲルアオガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、コマユバチの一種の卵、小さな巻貝。
いろんなものを見つけました。
学習室に戻って、机にキノコやいろんなものを広げて見ました。
枡岡先生に実態顕微鏡でキノコの表面を見せてもらいました。
見つけたキノコ
ヒメコガサ、スジオチバタケ、アミスギタケ、カイガラタケ、カワラタケ、ネンドタケモドキ?、背着生の硬質菌複数種、キクラゲ、ヒメキクラゲ、キツネノチャブクロ、ロクショウグサレキンの仲間、ビョウタケの仲間
日時:2022年4月10日(日)13:00〜15:15
天気:晴れ
参加者:4組8名
案内人:高橋、友田
満開の桜が残る中、4組8名の皆さんをご案内しました。最初に学習室で今期の豊岡盆地内のコウノトリ繁殖状況の説明をしました。百合地→森尾→加陽湿地→赤石と巡回観察しました。
立野大橋東詰から右岸堤防に駐車し、2004年10月の台風23号の水害の話、百合地人工巣塔の歴史などの話をしました。森尾地区に移動し、村の真ん中に立つ人工巣塔の地理的な立地条件や、集落の皆さんに常に見守られていることなどをお話ししました。
加陽湿地では逗留中のセイタカシギを観察することができました。今では定期的に豊岡盆地を通過して行く旅鳥ですが、かつては超の付く珍鳥でした。コウノトリをミニチュアにしたような、美しい水鳥を見ていただけて良かったです。
最後に、すでにふ化が確認されている赤石巣塔を観察しました。到着時、親鳥が巣の上に立っていましたが、残念ながらヒナの頭は見えませんでした。午後からは28℃の夏日となりましたが、好天と桜に恵まれたよい観察会になりました。
【本日観察した野鳥】
コウノトリ、キジ、トビ、ホオジロ、ヒバリ、カワラヒワ、セイタカシギ、カルガモ、カワウ、ノビタキ
森尾巣塔観察中
加陽湿地観察中
赤石巣塔観察中
ビロードツリアブとハエSPがいたぐらいでした。