2018年鸛ポスター差し上げます

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このジョイント企画も3年目になりました。コウノトリ市民研究所の高橋が撮影したコウノトリの写真を、印刷物でお世話になっている俊工房さまの営業ポスターに提供しています。コウノトリ文化館に来館されるお客様に先着で無料進呈しますので、ご希望の方は窓口にお声掛けください。

写っているコウノトリはJ0228♀19歳。百合地巣塔で46年ぶりとなる野外繁殖個体J0003を巣立たたせたお母さんです。新田小学校の児童がニッタンの愛称で観察を続けていたJ0003は、行方不明になったまま巣立ち後10年が経過しました。2010年巣立ちの息子J0025がJ0016と番になり、百合地巣塔の500m南の電柱上で初繁殖し、両親と激しい縄張り争いを繰り返しました。百合地巣塔争奪をめぐる抗争で、J0228の連れ合いJ0275♂がJ0016とのバトルの末、下くちばしを折られてしまい、現在収容されて飼育下に置かれています。

このポスターの写真は、初夏の夕刻、六方田んぼの畔で見つけたJ0228と対峙したときのものです。背景は、役目を終えたJAたじまのカントリーエレベーター。六方田んぼのシンボルです。今年、野外個体数が100羽を越え、豊岡市から遠く離れた地域でもコウノトリの自然繁殖が始まりました。

2005年の試験放鳥から12年が経ち、野外個体最年長のJ0228がじっとこちらを見つめながら、何かを伝えてくれているように思える瞬間でした。