生き物観察会2023年6月度「キノコ・粘菌観察会」(実施報告)

 
日時:2023年6月4日13:00~15:00
天候:晴れ
参加者8名 スタッフ1名
6月上旬、一昨日の大雨から二日後の晴天、粘菌の観察としては期待できる条件となりました。午前中に下見をしたところ、自然観察路沿いの落ち葉溜まりに、葉っぱ系の変形菌が子実体を形成しているのをいくつか見つけることができました!
参加者は、地元豊岡からは熱心な常連のご家族3人。神戸から河本さんペア、京都から岡田さんペア、滋賀からは日本変形菌研究会の宮川さんが昨年に引き続いでご参加されました。
まず、ムラサキホコリの仲間で目を慣らしてから、自然観察路の落ち葉溜まりでヒメカタホコリを確認し、その周りを調査。葉っぱ系ではマンジュウホネホコリ、コシロジクキモジホコリ、マルサカズキホコリ、ホネホコリ、カタホコリの仲間?と見つかりました。

ムラサキホコリの仲間
 

マンジュウホネホコリ
 

コシロジクキモジホコリ
 

マルサカズキホコリ
 

ホネホコリ
 
さらに倒木系ではホソエノヌカホコリが見つかりました。キノコまでなかなか詳しい観察ができませんでしたが、アミスギタケやウチワタケなどが見られました。1時間半ほどの野外観察調査の後、学習室に戻り実体顕微鏡で観察したり図鑑と合わせてみたりしました。今回特筆すべきことは、神戸から来られた河本さんがマルサカズキホコリを見つけられました。マルサカズキホコリ但馬初確認のはずです。また、コシロジクキモジホコリの未熟から成熟したての美しい個体がたくさん見ることができました。これもなかなかチャンスはないことだと思います。とても有意義な観察会となりました。

ホソエノヌカホコリ
 

キノコたち
 
見つかった変形菌
ヒメカタホコリ、ホネホコリ、マンジュウホネホコリ、コシロジクキモジホコリ、マルサカズキホコリ、ムラサキホコリの仲間、ホソエノヌカホコリ、シロウツボホコリ(事前調査で確認)、ツノホコリ(宮川氏事前調査で確認)
見つかったキノコ
アミスギタケ、ツエタケ、ウチワタケ、オチバタケの仲間、ツノフノリタケ、ミズゴケノハナの仲間、コブリマメザヤタケ、ハラタケ目の仲間複数種、サルノコシカケの仲間複数種