田んぼの学校20120415 春の草を探す、食べる


田んぼの学校20120415 春の草を探す、食べる
参加者約60名 晴れ

暑くもなく寒くもなく、良いお天気で気持ちのいい田んぼの学校でした。
初めてこられた方も多く、たくさんの人数になりました。
やはり子どもたちの低年齢化は進み、主流は小学校前の子どもたちです。
今年は豪雪で冬が長く春が遅く、例年よりも10日程度植物の開花が遅れています。タンポポはほとんど咲いておらず、スミレもほんの一部しか咲いていません。シカの食害により、植物自体が花を咲かすことが出来ないというのも影響しているようで、残念ながら春の里山里地のお花がたくさん咲いているうららかな状況では有りませんでした。
これまでは毎年、法花寺の酒樽神社からさらに奥の在来タンポポを見に行ってましたが、距離が遠くてハードなため脱落者も多く、今年は手近にしました。

最初に芝生広場でコブシとタムシバの違いの勉強をしました。
次に、コウノトリ公開ゲージの少し奥で、サワオグルマの芽吹きを摘みました。
そこからは2班に分かれました。
大体小学生以上で元気な子は郷公園内の里山コース、小さな子やベビーカーの子は祥雲寺内の田んぼコースに分かれました。どちらも25人程度づつになりました。

里山コースでは、タチツボスミレはけっこう咲いていました。シカの食害のため、下層植生は悲惨で、ショウジョウバカマなどは見られませんでした。
野鳥も観察できました。キビタキ、センダイムシクイ、コサメビタキ、(以上、夏鳥)、メジロ、ホオジロ、イカル、ツグミ。

田んぼコースでは、ヨモギ、ヨメナ、ドクダミなどを摘みました。セイヨウタンポポがわずかに咲いていました。ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、タネツケバナが咲いていました。これらはシカよけの網柵のしてある畑ではたくさん咲いていましたが、柵の外ではシカに食べられているようで、明らかに食害の影響が出ていました。イノシシが耕運機で耕したように掘り起こしている田んぼもありました。シカの糞も沢山。

柵の内側は花がいっぱい。
でも、みんな春の里地を楽しんでいました。溝に一人は待ってずぶぬれになった子もいました。

コウノトリ文化館の横に戻ってくると、水路の生き物調査をする子がたくさんいました。
田んぼや水路の生き物調査が大好きな常連の子がたくさんいます。どうしても網を入れたくなるようです。

お昼はブリと地元野菜の大鍋と、みんなで積んだ野草の天ぷらをしました。大好評でした。
いつも美味しいですが、今回はブリの出汁の鍋と野菜やそうの天ぷらとが絶妙にマッチしていました。

サワオグルマ

芝生広場で楽しく食べました。
とてものんびり楽しい田んぼの学校でした。