10周年記念講演会終了


2009年2月21日(土)13時30分~16時45分
じばさんTAJIMA 2Fホール
準備不足と宣伝不足で、人が集まるのかどうか心配していましたが、準備した椅子がほぼ埋まるほどの沢山の人に来て頂きました。おおよそ120人ほどの聴衆が、熱心に目と耳を傾けてくれました。たくさんのご来場、ありがとうございました。
いくつかの写真を掲載して、当日の様子をお伝えしておきます。詳細は、後日、当HPで報告を上げる予定にしております。

前半は市民研究所の10年を振り返り、4人の主任研究員がそれぞれの専門分野から研究報告を行いました。
上田代表からは、10年間の歩みについて冒頭に総括報告。

友田主任研究員:「豊岡盆地に暮す鳥」
水辺、田んぼ、山の野鳥たちを、たくさんの写真を使って紹介しました。

北垣主任研究員:「水路・小川にすむ魚」
いくつかの絶滅危惧種も、継続調査によって発見されました。

稲葉主任研究員:「モクズガニフクロムシの発見」
円山川中流域で捕獲したモクズガニに偶然見つけたフクロムシ、やがて大きな話題へと発展してゆきました。

菅村主任研究員:「豊岡盆地の植物~絶滅種・新発見種~」
今では消えてしまった植物、新たな発見種について報告。タンポポの分布についても貴重な調査報告がなされました。

15時からは、自然界の報道写真家・宮崎学さんによる「自然からのメッセージ~人と自然のはざまから~」と題した記念講演を、1時間半に渡り聴講しました。

日中は人で賑わう遊歩道で、悠然と行動するツキノワグマの親子。
子グマは擬木の上に乗って遊んでいます。

矢印はすべて熊棚。こんなにも大胆な熊の痕跡があっても、誰一人それに気づかないのが現状。

宮崎さんの講演を熱心に聴き入る会場のみなさん。

自然からのメッセージを写真で伝えるのが宮崎さんの仕事。地元で活動する人たちこそが、自ら自然からのメッセージに気づいて、それをヒントに人と自然のあり方を考えてゆくことが求められています。
※写真は、明石市のため池で活動するヌートリア
コウノトリ市民研究所10周年にふさわしい、すばらしい講演会となりました。