植物観察会2024年6月(実施報告)
日時:2024年6月23日(日)13:00〜15:00
天気:雨
参加者:2名
スタッフ:2名
天気予報では大雨。集めてあった各種葉っぱを使って分類のワークショップを行いました。
まずは、ウオーミングアップで、3種の識別です。最初に葉身、葉柄、鋸歯、主脈、側脈などの専門用語の確認をして図やテキストが理解できるようにしました。ヤブツバキ、サザンカ、チャの3種類の葉が各4枚混ぜてあります。同じ植物と思われるもののペアを作っていただきます。ペアリングは簡単にできました。次は、図とテキストを読んで、どの葉がどの植物か決定します。葉の大きさ、鋸歯の様子、葉柄の毛の様子などの証拠を挙げていただいて無事合格となりました。
次は本番。ドングリ類の葉の仲間分けです。アラカシ、アカガシ、ウバメガシ、イチイガシ、シラカシ、ウラジロガシ、カシワ、ミズナラ、コナラ、ナラガシワ、クヌギ、アベマキ、スダジイ、マテバジイ、クリと但馬で入手可能な種がほぼ全種集めてあります。カシワは分かるということなので、最初はカシワ探しです。予定通りにナラガシワが混じってしまい、両種の違いをテキストを読んで確定します。カシワは葉柄が短く、ナラガシワは葉柄が長い。鋸歯の様子も異なります。
次は、全縁の種を集めます。アカガシとマテバジイが集まり、その両種を区別します。
葉の裏の色にも注目します。粉白色、灰白色、灰褐色といろいろあります。葉の幅が一番広くなる場所はどこか? 葉の基部寄り、葉の中央、葉の先寄り?
こんな感じで40分間。全ての種の区別ができました。作業に使った葉は乾燥させておいて、別の機会に使用します。