コウノトリ野鳥観察会2023年3月度(実施報告)

日時:2023年3月12日(日)13:00〜15:10
天気:晴れ
参加者:4組6名
案内人:高橋

 温暖な初春の影響で、今シーズンのコウノトリの繁殖は早めに推移しています。なによりも、祥雲寺巣塔で新ペアの繁殖が始まったことが嬉しく、簡単な予習を学習室で行った後、さっそく参加者の皆さんと山頂東屋に登りました。到着してすぐに、抱卵していたエヒメが立ち上がり、転卵行動を行う様子を観察してもらうことができました。転卵の目的については、予習時間に少し詳しく説明したので、実際のシーンが観察できたのは有意義でした。

 次に参加者各自の車で三江小学校に移動。庄境巣塔の様子を観察しました。ここでも抱卵が続いており、メスが入れ替わった事情などについても少し説明しました。

 次に野上のコウノトリ保護増殖センターに向かいました。野上巣塔での抱卵はまだ始まっていませんが、巣塔下のビオトープで採餌するJ0362の行動を観察できました。ここでは、コウノトリ保護増殖の歴史と、その一番の立役者だったBペアの天寿全うの話などを聞いてもらいました。

 最後に赤石巣塔を堤防の上から観察。海風が強く吹き付ける中、抱卵中や転卵で立ち上がったコウノトリ、堤外に飛び出すコウノトリなどの観察ができました。また、赤石堤外ヨシ原が渡り鳥にとっての重要な中継地である話題もお伝えして、ここで現地解散としました。