ニセクロハツ
ニセクロハツ ハラタケ目ベニタケ科ベニタケ属
(偽黒初)
Russula subnigricans Hongo
猛毒菌である。食菌のクロハツやクロハツモドキと良く似ており、外見では区別が付かない。しかし傷つけるとクロハツやクロハツモドキは赤変しやがて黒色となるが、ニセクロハツは赤くなるが黒変しない。豊岡の里山にもクロハツに似たキノコが見られるが、赤変で止まり黒くならないものが多い。写真のキノコも猛毒のニセクロハツと同定した。最近の図鑑では、クロハツやクロハツモドキも毒菌とされているものもある。
食後数十分と早い時期から嘔吐、下痢、言語障害、尿の赤変、心臓衰弱、意識不明から2~3日後に死亡。早い時期から症状が出るのは深刻な事態に陥らないと言われるが、このキノコの場合はそうではない。
夏から秋に広葉樹林に発生。地味なキノコである。乳の出ないベニタケ科の黒いキノコは食べないこと。
偽黒初 偽の黒初(黒い初茸)
平成18年10月9日 豊岡市妙楽寺
傷付けると赤変するが黒くならない。