活動2024 一覧

キノコ・粘菌観察会2024年7月(実施報告)

日時:2024年7月7日(日)9:30~12:00
天気:晴れ
参加者:10名
スタッフ:2名
参加者は、子供4名を含む計10名と今回もにぎやかな観察会になりました。朝から猛暑でしたが、今回も子供たちが大活躍、どんどん見つけてくれました。キノコでは、大物としてはマントカラカサタケ、立派なオオツルタケもたくさん見つけることができました。道端ではホコリタケも見つけ、つついて遊びました。変形菌では、渓流沿いの水に浸かりかけたような木の枝からたくさんの変形菌の子実体が見つかりました。キラキラ系ではツヤエリホコリ、少しレアなキウツボホコリも見つけることができました。今回一番見つけたかったのは葉っぱ系の変形菌だったのですが、残念ながらそれは見つけることができませんでした。
1時間強の観察調査の後、学習室に戻りキノコの同定作業を行いました。
見つかったキノコ
ヒラタケ、オオキツネタケ、マントカラカサタケ、クロハツ、カワリハツ、ミズゴケノハナ、クロコブタケ、サルノコシカケの仲間複数種、ベニタケの仲間複数種、イグチ類の仲間複数種、シュシュノボリリュウタケの仲間、チャワンタケの仲間複数種、その他ハラタケ目複数種
 マントラカサタケ
 オオツルタケ?
 ノボリュウタケの仲間
 マントカラカサタケをゲット(*掲載了承済み)
見つかった変形菌
ホソエノヌカホコリ、ツヤエリホコリ、ウツボホコリ、シロウツボホコリ、ツノホコリ、エダナシツノホコリ、キウツボホコリ、その他ウツボホコリの仲間、ムラサキホコリの仲間、オジギアミホコリ?
 ホソエノヌカホコリ
 ツヤエリホコリとツノホコリ
 キウツボホコリ

植物観察会2024年6月(実施報告)

日時:2024年6月23日(日)13:00〜15:00
天気:雨
参加者:2名
スタッフ:2名

天気予報では大雨。集めてあった各種葉っぱを使って分類のワークショップを行いました。

まずは、ウオーミングアップで、3種の識別です。最初に葉身、葉柄、鋸歯、主脈、側脈などの専門用語の確認をして図やテキストが理解できるようにしました。ヤブツバキ、サザンカ、チャの3種類の葉が各4枚混ぜてあります。同じ植物と思われるもののペアを作っていただきます。ペアリングは簡単にできました。次は、図とテキストを読んで、どの葉がどの植物か決定します。葉の大きさ、鋸歯の様子、葉柄の毛の様子などの証拠を挙げていただいて無事合格となりました。

次は本番。ドングリ類の葉の仲間分けです。アラカシ、アカガシ、ウバメガシ、イチイガシ、シラカシ、ウラジロガシ、カシワ、ミズナラ、コナラ、ナラガシワ、クヌギ、アベマキ、スダジイ、マテバジイ、クリと但馬で入手可能な種がほぼ全種集めてあります。カシワは分かるということなので、最初はカシワ探しです。予定通りにナラガシワが混じってしまい、両種の違いをテキストを読んで確定します。カシワは葉柄が短く、ナラガシワは葉柄が長い。鋸歯の様子も異なります。

次は、全縁の種を集めます。アカガシとマテバジイが集まり、その両種を区別します。
葉の裏の色にも注目します。粉白色、灰白色、灰褐色といろいろあります。葉の幅が一番広くなる場所はどこか? 葉の基部寄り、葉の中央、葉の先寄り?

こんな感じで40分間。全ての種の区別ができました。作業に使った葉は乾燥させておいて、別の機会に使用します。


コウノトリ野鳥観察会2024年6月度(実施報告)

日時:2024年6月9日(日)9:30〜11:30
天気:雨
参加者:8名(3組)
案内人:高橋、泉山

暑さ対策のため、6月度のコウノトリ野鳥観察会は9時30分スタートとしました。午前の早い時間帯の実施にも関わらず、遠方からの参加者をふくめ、8名の皆さんをご案内しました。

コウノトリの郷公園フィールドノートの冊子を参加者にプレゼントし、園内マップで観察コースの案内や、季節の生き物情報について説明しました。準備を整えて観察に出発。

西公開エリアの北、左手に祥雲寺巣搭、右手上にアオサギの集団営巣を交互に見ながら、コウノトリとアオサギの営巣の違いなどを説明しました。

山頂東屋まで、息を切らしながら登ります。途中、キビタキやイカルの鳴き声が聞こえてきます。山頂東屋でたっぷり時間をとって、双眼鏡の使い方を説明、スコープ越しの祥雲寺巣搭の親子コウノトリの観察をしました。4羽いたヒナがトビに襲われて2羽になってしまったことも説明。

下山し、2名はここでお帰りになり、残り2組6名で、久しぶりに園外の巣搭巡りツアーにでました。百合地巣搭→河谷巣搭→森尾巣搭の順に車移動しながら営巣状況を観察しました。百合地と森尾は前日に足環付けが終わったばかり。足環付け作業の方法や、獣医師による血液採取を行うことなども説明。

最後の観察地の森尾では、巣搭を囲む集落や里山の美しさや、地域住民の方々がコウノトリをあたたかく見守っておられることもお伝えしました。参加の子どもたちは野鳥に詳しく、行く先々で目にしたり声が聞こえたりするたびに、正しい識別をしてくれるのを頼もしく思いながら、最後まで楽しい時間をご一緒できました。

7月から9月まで、コウノトリ野鳥観察会は夏休みとなります。10月度から再開致しますので、また皆さんとご一緒できることを楽しみにしています。

【観察した野鳥】
コウノトリ、トビ、アオサギ、ダイサギ、カルガモ、キビタキ、イカル、ヒヨドリ、ヒバリ、オオヨシキリ、ホオジロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ホタル観察会

2024年6月7日(金)20時~21時

今年はホタルが舞うのは遅いのではないかと心配していたのですが、けっこう飛んでいました。
約1時間かけて、郷公園内の東エリアを回って観察しました。
約300名もの方々にご参加いただき、大盛況でした。


はじめに多目的ホールで、ホタルについてのお話や注意事項を聞いてからスタートです。


菜種ガラを束ねたものを使って、ホタルを捕まえます。捕まえたホタルは観察をした後、元の場所に放しました。


キノコ・粘菌観察会2024年6月

2024年6月2日13:00~15:00
参加者11名 スタッフ2
お昼前に雨が降り、少しコンディションの悪い中での開催でした。午前中の下見では、葉っぱ系の変形菌の子実体はまだ発生している様子はなく、わずかに倒木にマメホコリを一つだけ見つけることができるような状態でした。参加者は、地元豊岡市、朝来市、京丹後市、大阪から、子供4名を含む計11名とにぎやかな観察会になりました。うち6名はリピーター。日本変形菌研究会の枡岡さんにも参加いただき、観察指導をしていただきました。
昨年はこの時期に葉っぱ系の変形菌が見られましたが、残念ながら今年は発見できませんでした。キノコ類も下見段階ではほとんど見つけることができていませんでしたが、さすが子供たちが参加するとどんどん見つけてくれます。今回は4歳、小学校2年生、4年生の3人で8割方見つけてくれた感じでした。変形菌では、マメホコリのほかにはムラサキホコリの仲間の残骸を見つけることができました。1時間強の観察調査の後、学習室に戻りキノコの同定作業を行いました。
見つかった変形菌
マメホコリ、ムラサキホコリの仲間(残骸)
見つかったキノコ
アミスギタケ、ウチワタケ、オチバタケの仲間、ツノフノリタケ、ミズゴケノハナ、コブリマメザヤタケ、ツチグリ、スギエダタケ、ウスヒラタケ、ヒメコガサ、ハラタケ目の仲間複数種(ホウライタケ属の一種、ヤマブシタケ?)、サルノコシカケの仲間複数種、アラゲキクラゲ、キクラゲの仲間

春の鶴見茶屋

5月26日「春の鶴見茶屋」を限定開店しました。
祥雲寺巣塔のコウノトリの様子が目の前に観える絶好のシチェーションで、豊岡高校茶道部のみなさんがお点前を披露され、たくさんの方々がお越しくださり、茶屋は大賑わいでした。
(参加者:110名)


豊岡高校茶道部にみなさんが代わる代わる口上を述べられました。お天気に恵まれて、野点も最高でした。


鶴見茶屋限定のこうのとりまんじゅうです。クラッタリングしています。話しかけてくれているのかな?


コウノトリの親子が描かれた素敵なお茶碗!

祥雲寺巣塔にもヒナが孵ったという嬉しいニュースと重なります。


植物観察会2024年5月度(実施報告)

日時:2024年5月26日(日)13:00〜14:30
天気:晴れ
参加者:8名
スタッフ:2名

植物観察会
8名のお客様をスタッフ2名でご案内しました。

まずは刈り残しておいた植物たちの解説です。ニワゼキショウ、ヒメコバンソウ、ハハコグサ、シロツメクサ。ハハコグサは春の七草の1種で、かつては草餅に使われました。シロツメクサは、白い花が咲く詰め草で、江戸時代ごろには梱包材に使われました。小さな花の集合体で目立つようになっています。花は下から咲き、受粉すると垂れ下がります。茎は地を這い、節から発根します。根には根粒ができ、窒素を固定して土の養分が増えます。土の養分が増えると日本の在来植物には生育しにくい環境となるなどのお話をしました。

ビオトープに向かう途中で、クロモジの香りをかぎました。ハハコグサとチチコグサの比較をしました。ビオトープでは、セリを見てからヒルムシロを見ました。山裾では、ホクリクタツナミソウ、テイカカズラを見ました。

 ヒルムシロ

 ホクリクタツナミソウ

 テイカカズラ

私のお気に入りのマツバスゲを見ていただきましたが、あまり受けませんでした。ゴウソの方が好評でした。小川沿いでスイカズラを観察しました。白い花が黄色くなる。花の長い筒の根元には蜜が入っている。この筒の長さに適応した昆虫がいる。吸うとわずかに甘い、などのお話をしました。

最後にエゴノキで、オトシブミのゆりかごを見ました。

 エゴノキについてるエゴツルクビオトシブミのゆりかご


コウノトリ野鳥観察会2024年5月度(実施報告)

日時:2024年5月12日(日)13:00〜14:40
天気:雨
参加者:4名(2組)
案内人:高橋、桐島

 あいにくの雨天のため、今回の観察会は館内の展示物と「声が聞こえる野鳥図鑑」を使って実施しました。13時の定時解説でコウノトリの概要説明を一般のお客様と一緒に聞いてもらい、そのあとでコウノトリについてのさらなる深掘りの説明をしました。

 全国に広がったコウノトリの繁殖地のこと、触れるコウノトリ剥製を使って体の特徴のこと、エントランスホールに並んだパネルを使った生態説明をし、2Fフロアに移動。

 哺乳類の説明をしたあと、夏鳥の剥製の前で姿と鳴き声の学習をしました。オオルリ、キビタキ、アカショウビン、ヤイロチョウの綺麗どころに続いて、ツバメ、イワツバメ、アオサギ、コサギなどを説明。声が聞こえる図鑑で、剥製のない夏鳥などの声も聞いてもらいました。最後に収蔵室に入ってもらい、猛禽類、留鳥、旅鳥などの剥製で説明を行いました。

 屋外での観察はできませんでしたが、室内でも十分に興味を持って頂ける野鳥観察ができたと思います。長らく野鳥観察会を続けてきていますが、このようなスタイルで最初から最後まで実施した最初の機会となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


昆虫観察会

日時:2024年5月5日(日)9:30〜11:30
天気:晴れ
参加者:7名
スタッフ:2名

初夏を思わせるような陽気の中、昆虫観察会を実施しました。当日参加2組、7名の方との観察会です。東エリアまでゆっくり歩き、道中見つけたトンボやチョウを観察しました。
最初にあらわれたのはシオヤトンボ、春一番に現れるシオカラトンボの仲間です。その後、二ホンカワトンボ、ホソミオツネントンボ、ムカシヤンマ、クロスジギンヤンマ、コサナエ、ヨツボシトンボなどが見られました。
水路ではモンキアゲハが吸水していました。
コウノトリが上空を飛んでいるのも見られ、いい観察会になりました。
ガイド:上田

植物観察会2024年4月度(実施報告)

日時:2024年4月28日(日)13:00〜14:30
天気:晴れ
参加者:3名
スタッフ:2名

数100mの範囲を1時間ほどかけて観察しました。小学2年生のお子さんの観察眼の鋭さに感心しきりでした。

・ハルジオン、ヒメジョオンの見分け方(つぼみの様子、茎の中心の様子など)、ハルジオン味噌のおいしさ
・チチコグサ、チチコグサモドキ、ハハコグサの区別
・シロツメクサ、コメツブツメクサの小花の観察
・花を見て唇形花、蝶形花、すみれ形花か判断する
・フジの花、ノミノフスマの花、オオタネツケバナの花の分解
・ヒメスミレ、スミレ、ツボスミレ、アリアケスミレの観察
などをしました。


サギゴケの花を分解しています。唇形の花です。下唇に虫の進入を誘導する模様があります。


サギゴケ 誘導する模様が分かりますか?ドクダミの葉をちぎって、においを確かめました。


カラシナの花を観察しています。アブラナ科の4枚花弁を見ています。ワラビの葉も観察しました。


クロモジとサルトリイバラ(丸い葉)


カラシナとワラビ


ツボスミレとセリを見ています。


サワオグルマ
頭花を分解すると舌状花と管状花に分かれます。それぞれにおしべもめしべもあります。


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