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コウノトリ野鳥観察会2025年6月度(実施報告)New!

 

日時:2025年6月8日(日)9:30〜11:00
天気:くもり
参加者:2名
案内人:高橋

6月度コウノトリ野鳥観察会は、暑さ対策のため午前の実施としています。事前の参加申込のないまま、9時半の朝一番の定時解説後に参加者を募りました。旅の途中に立ち寄られたお二人を、曇り空ではありましたが、ゆっくりと園内をご案内しました。

定時解説の話のあと、巣の模型の前で構造の説明をしました。祥雲寺巣塔の真ん前で、ちょうど親鳥が戻ってきて餌を与える様子を観察しました。餌をねだるヒナの声もよく聞こえ、この声はヒナと巣立ち直後の幼鳥の間しか聞けないことを説明。

フェンスに止まって鳴いているホオジロの「聞きなし」の話をしました。最近の「ちょっとエクスキューズミー」の「聞きなし」も納得してもらいました。

東公開エリアでは、路肩の湿地で発生し始めたハッチョウトンボを紹介。湿地の中ほどにいたオス個体を観察路近くまで追いやって、各自の双眼鏡や肉眼で観察してもらいました。日本最小のトンボであることを説明。

ドーム型ケージ前のベンチでひと休み。池の周りにたくさんのトンボが飛び交い、特徴的なショウジョウトンボやウチワヤンマを見てもらいました。ドーム型ケージの中のペアはヒナを育てている最中。頭を上げる小さなヒナも観察できました。

上空からサシバ、サンショウクイの声。周回路を文化館に戻りながら、コウノトリが日本で冬の渡り鳥から留鳥化した経緯などの追加情報をお伝えし、解散としました。北海道でタンチョウを観察されてからの立ち寄り先の豊岡でコウノトリ観察とのこと。参加のお二人には、特別天然記念物2種を続けて観察され、よい旅の思い出になったことでしょう。

なお、本観察会は7月から9月までお休みします。次回の開催は10月12日(日)13:00~です。

【今回確認した野鳥】
コウノトリ、ホオジロ、アオサギ、ダイサギ、シジュウカラ(声)、ハシボソガラス(声)、ヒヨドリ(声)、サンショウクイ(声)、サシバ(声)

 

 

 

 


キノコ・粘菌観察会2025年6月(実施報告)New!

キノコ・粘菌観察会
令和7年6月1日13:00~15:05
参加者16名 スタッフ1
 
お天気が心配されましたが、ウツギの白い花が満開の中、良いコンディションで開催することができました。午前中の下見では、葉っぱ系の変形菌の子実体はまだ発生している様子はなく、キノコもほとんど見つけることができませんでしたが、たくさんの参加者が探せば何とかなるかなと期待して臨むことになりました。
 
参加者は、子供5名を含む計16名とにぎやかな観察会になりました。今回も日本変形菌研究会の枡岡さんにも参加いただき、観察指導をしていただきました。
 
前半の山道では、葉っぱ系変形菌とよく間違われる菌類がたくさん確認されました。肝心の変形菌は残念ながら確認できず、いわゆる「なんちゃって粘菌」ばかり見つかりました。
 
後半の谷筋の渓流沿いに入ってからは小さなキノコが少しずつ見つかりだし、最終盤になって枡岡さんがホソエノヌカホコリを発見されました。よく見てみると、未熟体もあり、それがオレンジ色ではなくて白色のため、それがヌカホコリとホソエノヌカホコリとの見分け方ではないかという話が、現在一部の変形菌関係者の間で話題になっており、とてもタイムリーな標本の採取となりました。ここではホソエノヌカホコリとしておきます。
 
キノコの方は中・大型のものは皆無でしたが、「なんちゃって粘菌」以外でもサルノコシカケの仲間などの硬質菌や、ホウライタケの仲間や、イタチタケの仲間など小型のものを複数種確認することができました。
気温も快適で名残惜しい様子でしたが時間も経過したので学習室に戻り、採取したものを机に並べみんなで観察しました。
 
見つかった変形菌
ホソエノヌカホコリ
見つかったキノコ、菌類
オチバタケの仲間、ツノフノリタケ、ミズゴケノハナ、コブリマメザヤタケ、ツチグリ、ウスヒラタケ、ヒメコガサ、ホウライタケの仲間、サルノコシカケの仲間複数種、ハラタケ目の仲間複数種、なんちゃって粘菌

田んぼの学校5月度

5月18日(日)
田んぼの学校(春のビオトープ) 
※毎月第3日曜日9:30 コウノトリ文化館集合
※参加費 こども一人100円(保険代)
※当日の参加も可能です
 電話:0796-23-7750

 


キノコ・粘菌観察会2025年5月(実施報告)

キノコ・粘菌観察会
令和7年5月4日13:00~15:00
参加者12名 スタッフ1
 
 
今回も日本変形菌研究会の枡岡さんに協力をいただいて開催しました。
 
子どもたちが5名の楽しい観察会になりました。
西自然観察路を沢の合流部まで登って行き、帰りは棚田跡沢沿いに降りてくるいつものコースです。シュレーゲルアオガエルの声がタゴガエルに変わり、サワオグルマ、タニウツギなどの花も見ながら観察しました。折り返しのところで耳を澄ましてタゴガエルの鳴き声を聞きました。
前半はほとんど何も見つけることができませんでしたが、後半になっていろいろと見つけることができました。
 
さすがにこの粘菌は見つからないだろうと思いましたが、ベテランの小学校低学年のFちゃんがツノホコリを発見しました。
 
 
 
 
キノコ類もサルノコシカケの仲間や子嚢菌類などマイナーな仲間以外は見つからないのではないかと思いましたが、キノコらしいちゃんと傘と柄があるホウライタケ科?の仲間が見つかりました。
 
 
一時間ほど5月上旬の里山を歩いて、学習室に戻って、採集したものを机に広げて観察しました。
見つかったキノコ類:パイプタケ、スエヒロタケ、サルノコシカケの仲間複数種、クロツブタケ、子嚢菌類複数種、ホウライタケの仲間、そのほかよく分らないもの。
見つかった粘菌:ツノホコリ
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


コウノトリ野鳥観察会2025年4月度

日時:2025年4月13日(日)13:00〜14:30
天気:雨
参加者:1名
案内人:高橋

前日とうって変わっての雨模様の中、1名の参加者をご案内しました。13時のコウノトリ定時解説でコウノトリの繁殖プロセスを、パワーポイントの写真を使って丁寧に説明しました。

強めの雨が降りしきる中、傘をさして西ビオトープに向かいます。ただいま盛んに合唱を繰り返しているシュレーゲルアオガエルの鳴き声を聞きました。斜面を彩るコバノミツバツツジを覚えてもらい、谷の奥まで進みました。雨の中、鳥の声は聞こえません。

折り返し、東公開エリア入口の東屋まで進みながら、目につく植物やときどき声が聞こえる鳥の種類などを説明。文化館に戻って残り時間を利用して、高橋がプレゼン用に作成している野鳥のパワーポイントのスライドをパソコンで説明しながら、春から夏に見られる野鳥について解説して終わりにしました。

【本日確認した野鳥】
コウノトリ、アオサギ、ジョウビタキ(声)、カワラヒワ(声)、ツグミ、ハシボソガラス、トビ

 


ギフチョウ調査②


ギフチョウ調査②

日時:2025年4月12日(日)9:30〜11:30
天気:晴れ
参加者:4名
スタッフ:3名

 

コバノミツバツツジが綺麗になっていました。
 
シカに破られた保護柵の修理は今週行いました。
今日も残念ながら、ギフチョウは確認できませんでした。
ナミアゲハとルリシジミが飛びましたが、じっくり観察できませんでした。
 
お寺の境内にツマキチョウがいました。
 

ギフチョウ観察会

時間:9時30分~11時30分
要事前申し込み
参加費:無料


コウノトリ野鳥観察会2025年3月度(実施報告)

日時:2025年3月9日(日)13:00〜14:30
天気:くもり
参加者:10名
案内人:高橋、桐島

当日参加者を含め、10名の皆さんで園内を観察しました。10分間のコウノトリ定時解説のあと、希望者に双眼鏡を貸与して出発。最初は西ビオトープで産卵確認されているアカガエルの卵塊を見に行きました。

祥雲寺巣塔にはJ0083オスが戻っており、ペアの営巣の初期行動について説明をしました。オスが産座の具合を確かめることや、愛情確認のためのマウンティングなどのお話。

続いて、祥雲寺ペアの縄張りである祥雲寺地区の水田について、コウノトリ育む農法の生まれた経緯や、無農薬米の拡販の話、環境と経済の共鳴についての話をしました。

東公開エリアに入ると、すぐに祥雲寺ペアのメスJ0273が餌をとっている様子を近くで観察できました。説明中、別の1羽が谷に飛来し、ドーム型ケージの上に止まりました。最初は繁殖ペアのオスが飛んできたのかと思いましたが、足環確認で森尾巣塔から巣立ったJ0319メス5歳と分かりました。ドーム内のペアや、近づいてきたJ0273などから弱いクラッタリング威嚇を受けていましたが、強い威嚇は受けませんでした。

野鳥の出現は少なく、いよいよ冬鳥も北に帰ってしまう季節になりました。

【今回確認した野鳥】
コウノトリ、ハシブトガラス(声)、ハシボソガラス、トビ、カワラヒワ(声)、エナガ

 

 

 


コウノトリ野鳥観察会2025年2月度(実施報告)

日時:2025年2月9日(日)13:00〜14:30
天気:くもり
参加者:11名
案内人:高橋、桐島

大雪の影響で事前申込2組のキャンセルがあり、開催が危ぶまれた2月度の観察会ですが、当日参加最大11名で賑やかにスタートすることが出来ました。

スタート時の祥雲寺巣塔ではたくさんのお客様と一緒に、目の前の祥雲寺巣塔の上で休息中のJ0083♂を双眼鏡とスコープでじっくり観察しました。

東公開エリア入口の東屋でコウノトリ育む農法の話が終わった時点で、バスの出発時間の都合で5名が帰られて、その後は1名のバーダー女子の方を最後までご案内しました。

折り返し地点のドーム型ケージ前、西の山際を祥雲寺ペア♀J0273が餌を探しながら近づいてきました。北に少し飛んで、池の中を歩きながら小さな餌を捕まえていました。

山頂東屋入口付近で、青い鳥ルリビタキ♂が登場。ジョウビタキ♂がすぐに出てきて追い回していました。ジョウビタキはメスもしっかり観察できましたし、ツグミも見ることができました。何よりも、祥雲寺ペアのオスもメスも、それぞれの行動を観察することができてよかったと思います。

【今回確認した野鳥】
コウノトリ、ハシブトガラス(声)、セグロセキレイ、ツグミ、アオサギ、ジョウビタキ♂♀、ルリビタキ


J0083♂


ツグミ


アオサギ


J0273♀


セグロセキレイ


ジョウビタキ♀


ジョウビタキ♂


ルリビタキ♂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


田んぼの学校2025年1月(実施報告)

田んぼの学校

2025年1月19日(日)9:30~11:45
参加者:11家族33名
スタッフ:7名
 


今日の田んぼの学校のテーマは「冬の動物・足跡さがし」。いいお天気に恵まれました。
 
 
初めに文化館2階の剥製ルームに園内にいる生き物を見に行きました。哺乳類は昼間に見られることはあまりないので、足跡でどの生き物がいたのかを判断します。脚を見てもらい、足跡と歩行パターンもちょっと勉強しました。
さあ、いよいよ足跡探しに出発です。始めに見つけたのはシカの足跡。足跡のめり込み具合で進行方向もわかりました。コウノトリの祥雲寺ペアが巣塔にいたので、みんなで順番に望遠鏡で観察しました。
 
その後も、キツネやテン、コウノトリの足跡などもたくさん見つけました。
 
それから、湿地に降り積もった雪の上を歩いたり、水たまりに張った氷を割って集めたり冬ならでは遊びもしました。
 
 
帰ってきたらおいしいシカ汁が待ってました。たくさん食べて満足、満足。

 

 

 


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