稲葉 一明 一覧

シロハラ


シロハラ ツグミ科
今年の我が家の庭の生ごみ処理機の残渣に地味な鳥がやってくる。ツグミの幼鳥かなと思ったがどうも違う。高橋主任研究員に問い合わせると、写真を見る前に僕のわずかな説明だけでシロハラとわかったそうだ。24センチ程度で、庭で見ると結構大きな鳥だ。ヒヨドリよりずんぐりしている。
保存していて食べ切れなくて痛み出した熟し柿をおいておいたら、それにすっかり執着してしまった。一羽では食べきれないので、時間を置いては食べにくる。それはいいのだが、ほかの鳥に食べられるのが惜しいので、庭の隅で待機していて、ヒヨドリがやってくると飛び出して追い払いをする。同じぐらいの大きさだがヒヨドリよりも強いようで常に撃退している。

ヒヨドリはよく見るとなかなかきれいで愛嬌もあるのだが、シロハラはきれいでもないし無表情でかわいげがない。
下にある餌を守ってヒヨドリを撃退。
ヒヨトリを追い払っては、地面をぴょんぴょんと飛んで、また庭の隅に戻っていく。
冬鳥で、今年はたくさん来ているようである。林の中で木の葉を払いのけて虫などを探して食べたり、木の実を食べたりする。
シロハラ (白腹) お腹が白い
古い図鑑ではヒタキかに分類されておりましたが、最近はツグミ科が独立しているようですのでツグミ科に修正しました。4/2


田んぼの学校アカガエル卵調査


田んぼの学校2008.03.09
晴れ 参加者約25名

日が陰るとまだ寒いが、お天気でぽかぽかとすっかり春という感じでした。
9時半になっても参加者のよりが悪く、常連が来なくてスタッフだけの調査になるかと思いましたが、結局25名ほどのよい人数になりました。
休耕田ビオトープで目合わせをしてから、祥雲寺、栄町の冬季湛水水田などを7班に分かれて調査。
今年は2月に雪が多く寒かったせいか、産卵が遅く、休耕田ビオトープなど山際に大量に卵塊があるが、ほ場整備田中央部では少ない。遅くなった産卵で、山から降りてきてすぐに産んだのでしょうか。
橋を渡ったところ、水路近く、山の近く、卵塊のある場所には傾向があるようです。いろいろな推察ができるのですが、科学的には証明なかなかできません。産卵を目で見てみたいですね。
データ的な面からコメントあればお願いします。>上田代表


大鍋はシカの肉団子汁、春めいて、温かく、観光客もたくさん。みんななべに興味津々、配りだすととまらない。たくさんの方に有害駆除で捕らえたシカをおいしく食べるということをお伝えしながら食べてもらいました。
今日の人たちはみんな筋がよかったです。おいしく喜んでいただきました。
*当初の予定では、2月にアカガエル卵調査、3月にそば打ちとしておりましたが、産卵状況等により2月にそば打ち、アカガエル調査を3月とさせていただきました。本日そば打ちがあると思ってきてくださった方、まことに申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。


田んぼの2008.2.10学校食べる会


食べる会2008.2.10
天気くもり、霙
参加者25名
天候も悪い加減か、常連ばかりで子供が12名、親とスタッフ入れて25名ほどの参加でした。
メニューは、そば、団子、てんぷら。
そば粉は、中谷営農組合、団子の子は栃江の宮垣主任研究員持参のもの、てんぷらはコウノトリ朝市のヤーコンと、津居山のワカメ、一般野菜のたまねぎ、ごぼう、にんじんのかき揚げ。

そば粉は実は一昨年のものであったが、冷凍しているためまったく問題なくおいしかった。

団子には、市販(国産)のきな粉とつぶ餡。

てんぷらも岡崎さんたちが揚げてくれてとてもおいしくできました。てんぷらが入るとやはり豪華になるんですね。

ヤーコンとワカメ

野菜のかき揚げ

そば粉のから揚げもしました。
そばボーロの味になります。これもおいしい。
いつも思うのだが、食べる会は、果たしてお昼までに出来上がるのかと心配するが、作り始めると意外と早く出来上がる。
今日も11時過ぎにはぼちぼち食べられるようになった。
人数的にもちょうどよい加減で、みんなが自分で作ったという実感を持って食べることができました。
おいしかったです。

みんなでおいしくいただきました。
最後にそばと団子のそば湯?をいただきましたが、なかなかいけます。
食べ終わってから、子供たちは雪遊びをしました。
写真がなくて残念。


ジョウビタキ


ジョウビタキ
スズメ目ツグミ科(Phoenicurus auroreus )
雪降る朝、我が家の庭にかわいらしい小鳥がやってきた。ヤマガラかなと思っていたが、調べてみるとジョウビタキのオスであった。
スズメよりもやや小さくて、冬鳥としては身近な鳥ということです。分類によってはヒタキ科とされている。
割と警戒心は弱いみたいで、3mぐらいの距離で窓の隙間から写真を撮ることができました。
 生ごみ処理機でできたものを庭に撒いていたら、それが餌になっているようだ。乾燥式の生ごみ処理機だから、土に混ぜずにそのまま撒くのはあまり良くないかなあと思っていたのですが、鳥の餌になるようだったら継続しようかと思っています。

 野生動物の餌付けは、基本的にはしてはいけないことなのですが、餌の少ない冬場の小型の野鳥については日本鳥類保護連盟もどちらかというと奨励しているようです。
尉鶲:おじいさんのヒタキ
尉:おじいさん:見事な白髪であることから。
鶲:ヒタキ:「ヒッ」「キッ」「カッ」という鳴き声火打ち石の音に似ており「火焚き(ヒタキ)」の名が付いた。


田んぼの学校冬鳥観察


田んぼの学校冬鳥調査2008.1.13
参加者約25人 曇り
悪天候で寒いので、あまり人が来ないのではないかと思ったが、スタッフ入れて25名ほどになり、ちょうどいい人数となった。
はじめに高橋主任研究員から冬季湛水水田の効果やコハクチョウ、マガンなどについて説明があり、車に分乗して移動。
南中の対岸の堤防へ。激特事業での国土交通省の河川改修の状況や自然再生の取り組みなどを菅村主任研究員より説明。

カモ類、カワウなどを観察。ネッシーのように川面を移動するヌートリアも発見。

次に河谷の冬季湛水水田で3羽のコハクチョウとマガンを観察。


雪、霙が降る中、非常に寒いので1時間ほどで帰還。
シカとイノシシの大なべ、カキの殻つき素焼、シーフードショウハイご飯を食べました。
FMジャングルの取材もありました。


カエンタケ


カエンタケ
(ニクザキン目ニクザキン科ポドストラマ属)
Podostoloma cornu-damae Boedijin
(火炎茸)
 広葉樹林の地上に群生あるいは単生する。
 やや稀らしい。猛毒で死亡例がある。欧と、下痢、頭痛、発熱、しびれ、運動障害、意識障害、脱毛など思いつく限りの症状が出るらしい。
 ニクザキン目(肉座菌目)というちょっとなじみの少ないグループのきのこである。
 写真のものはあまり大きくないが、もっと伸びるとまるで炎が立ち上がっているように見えるからこの名前がついたのであろう。
 毒々しい色と硬くしっかりしているので普通は食べる気にはならないのだが、結構中毒例があるようである。あえて言うと食用のベニナギナタタケに似ているが、こちらはしなやかで柔らかい。
 毒性も火炎のように激しい。但馬にも生息していました。
火炎茸:火炎のようなきのこ
平成19年10月7日
養父市氷ノ山ホードー杉の近く


コハクチョウ


今年もコハクチョウが豊岡盆地で越冬している。
11月の上旬に飛来し、多くは中継地点として短期滞在で南か西へ飛んでいったが、3羽がそのまま滞在している。
今年で3年目だ。これは明らかにコウノトリ野生復帰プロジェクトの効果である。つまり、冬場の田んぼに水を張る冬季湛水水田が増えてきているからだ。
冬の豊岡盆地には稲の2番穂などのハクチョウの餌はたくさんあるのだけれど、安心してねぐらとできる浅くて広い水場がないので越冬しにくかったのであるが、冬季湛水で可能になったのである。
 わずかな羽数であるが3年連続ということは、今後も徐々に増えてくる可能性も高い。
 ハクチョウの越冬地とすることは、実はコウノトリ野生復帰プロジェクトの裏プロジェクトとしてコウノトリ市民研究所では位置づけている。
 そろそろ豊岡盆地は「ハクチョウの越冬地宣言」をしてもいいかもしれない。
 ちなみに、石川県、鳥取県はたくさん越冬している。ハクチョウはこれまで但馬を通過していたのだ。
 ハクチョウが定着すれば次はマガンやカリガネも期待できる。
写真は豊岡市河谷 12月2日
 鳥の関係の詳しい人のコメントがあればお願いします。


田んぼの学校2007.12.09 木の実や蔓や木切れで工作


参加者 約30名
天気 雨
参加者の出足は悪かったが、10時前になると結局30名ほどになった。ちょうど良い人数です。
天気が悪かったので、あらためての外での材料集めはしませんでした。
いつも思うのですが、子供たちはきれいなもの、面白いものを作り上げていきます。





FMジャングル、あゆみんの取材もありました。お正月明けに放送されるらしい。

お昼は、大鍋というよりも煮物でした。味噌味ベースでイノシシ、シカ、ブリなどで大根をじっくり煮込んだもので大変おいしかったです。
実は市民研究所では8日の夜に夜間観察会をしていて、その関係もあり、大鍋にはいつも以上に時間が使われていたのです。
大量にあった大根も無事にほぼ食べつくしました。


放鳥と野生復帰


秋の行楽シーズン、コウノトリの郷公園は今日もお客さんでいっぱい。
コウノトリたちも相変わらず、郷公園の周辺を飛んだり屋根の上に陣取って、観光客から、「あれは人形だろうか?、何や動いとるでえ、、」とか不思議がられたりしている。
コウノトリ文化館の屋根の上に止まると、大変よく納まってしまう。これは、J0399(段階的放鳥 2007年9月山本から放鳥)メス 2005年4月8日生まれ J144×J168(Vペア,豊岡)。放鳥しても郷公園に戻ってきて定着しているようだ。

こちらは、J0001(段階的放鳥 2006年7月巣立ち) オス 2006年5月18日生まれ J305×J273(Wペア)。ここで生まれて、巣立ちとともに自由に飛べるようになったものの、与えられる餌に完全に頼っているようである。

安全で楽に餌が採れる状況であれば、そこに定着するのは、野生動物でもごく自然なことといえると思うので仕方がない。別にこいつらがけしからんわけではない。楽に生活できて、仲良くけんかして、そして郷公園を訪れる人たちにも楽しんでもらえているのだ。ただ、野生復帰プロジェクトとしては好ましい状況とはいえないだろう。

しかし、こんなコウノトリばかりではない。
J0363 メス(自然放鳥 2006年9月23日 大磯河川敷から放鳥) 2003年4月26日生まれ J044×J102(Rペア)。このお嬢さんは、たくましく生きている。与えられる餌なんか当てにしていない。郷公園にも戻らない。

東浦ビオトープや小坂田んぼなどで自立している。もう1年以上経ちました。彼女はえらいと思う。先日も小坂田んぼでバッタなどを食べていました。割と食い放題みたいです。


地方自治功労者表彰 総務大臣賞受賞

このたび特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所は、総務大臣賞を受賞いたしました。
本日、平成19年11月20日、東京国際フォーラムにおいて開催された「地方自治法施行六十周年記念式典」で、「地方自治功労者表彰」を受けました。
「都道府県及び市町村の行政に積極的に参画しまたはコミュニティづくりに熱心に取り組んでいる民間団体、住民自治組織等」として、「豊岡盆地の生物相の解明、保全、創出を柱として、さまざまな活動に取り組み、市内外への環境教育に貢献」ということだそうです。生き物調査結果をコウノトリプロジェクトの施策に反映させたり、田んぼの学校などで環境教育を行ってきましたが、豊岡市の地方自治にそれなりに影響を与えたものとして評価いただいたということでしょうか。
天皇陛下、皇后陛下ご臨席のもと、衆参両議院議長、最高裁判所長官、総務大臣 などが約2000人が出席されていました。
福田総理大臣は残念ながらいなくて、代わりに町村官房長官でした。地方自治だから町村というわけではないでしょうが。
このたびの受賞は、私たちには身に余るものであり、真摯に受け止め、今後も地道に活動を続けて行きたいと思います。


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