稲葉 一明 一覧

カエル調査とホタル調査

6月14日 豊岡盆地のカエル調査を実施しました。
実施場所:三木、鉢山、六方1(駄坂・農道東)、六方2(江本・土置き場横)、赤石1(農村環境調査圃場)、赤石2(土置き場横)
6月17日 豊岡市と共催で市街地のホタル調査を実施しました。
調査結果については別途取りまとめの予定です。


平成20年度環境大臣表彰

平成20年度環境保全功労者等の表彰
環境保全、地域環境保全及び地域環境美化に関し特に顕著な功績があった者(団体を含む。)に対して、その功績をたたえるため、毎年度、環境大臣による表彰を行っており、それを受賞しました。
地域環境保全功労者表彰です。
6月11日(水)10:30-12:30に東京ホテルフロラシオン青山で表彰式があり、菅村副代表が出席しました。
表彰内容は、
当該団体は、豊岡盆地の生き物調査を通してコウノトリの野生復帰を市民の立場から支援しようと生き物調査、ビオトープづくり、環境学習を3つの柱として、研究員個々の活動に加え、一般会員の調査研究活動のほか、一般県民が参加する催しを実施し、人の生活を見直し、良好な環境づくりへと住民意識の醸成に取り組んでいる。
 生き物調査は、豊岡盆地の里山、水路、河川或いはビオトープなどで年間を通じて実施し、研究成果を「豊岡盆地の生き物地図」として発表、広く活用されている。
 また、休耕田等を活用して市民参加のビオトープづくり及び管理に中心的な役割を担い、併せてそこで生き物調査を実施することにより、コウノトリの餌場としての有効性を実証した。それがきっかけとなり県、市がコウノトリと共生する水田自然再生事業に取り組むこととなった。
 当該団体の先導的な取組みによりコウノトリ野生復帰プロジェクトが本格的に稼働し、平成19年には、国内で43年ぶりとなる自然界でのヒナの誕生と巣立ちという野生復帰の実現に貢献した。
 環境学習においても平成14年から水田や小川、里山において毎月「田んぼの学校」を開催し、子どもたちに身近な生き物とのふれあいやネイチャークラフト、自然を食べる会などを通じてコウノトリと共生できる環境の重要性を啓発している。
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知事から祝電もいただきました。
表彰式に出席した菅村副代表の話では、コウノトリプロジェクトは広く知られており、懇親会では、政務官をはじめたくさんの方から話しかけてこられたそうです。保全生態学の著名な先生は、世界の豊岡ですよとほめておられたそうです。
環境系のNPOといたしましては、環境大臣賞をいただくことはとてもありがたいことです。
コウノトリの野生復帰に取り組む豊岡地域では、私ども以外にもたくさんのNPO・個人の取り組みがたくさんあり、たまたま私どもが代表としていただいたものと認識しております。
今回の受賞については真摯に受け止め、今後も地道な活動を続けて行きたいと思います。


田んぼの学校 2008.06.08


2008.06.08田んぼの学校
参加者約130人 晴れ、
お天気が良くてよかったです。
中筋小学校の1年生学P 親子約60名の参加もあり、先月と違ってにぎやかになりました。
参加者人数には一部観光客も混じっているかもしれませんが、ピーク時には130人ほどいました。

最初は少し怖がっている子もいますが、だんだん慣れてくるとみんな裸足で泥んこになりました。
でも、生き物を直接触るのはいやだという子も多かったですね。マツモムシを握り締めてはらはらさせる子もいましたが。

バットに並べた生き物を観察する姿は、非常に熱心。
久しぶりにフルコースで田んぼの学校をしたという気分になりました。

次に揚げるリストは飛んでいるトンボはパスして、田んぼの中で捕れたものだけです。
魚類:メダカ、ドジョウ
甲殻類:ミナミヌマエビ
両生類:イモリ、トノサマガエル、アカガエル(オタマと上陸直後のもの)
昆虫類:コミズムシ、タイコウチ、オオコオイムシ、マツモムシ、ヒメガムシ、クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、クロズマメゲンゴロウ、シマアメンボ(?)、ゲンゴロウ幼虫、ヤゴ(トンボ型、イトトンボ型、ヤンマ型)
その他:チスイビル
オオコオイムシを少し詳しく写真アップします。

オオコオイムシがアカガエルのオタマジャクシに襲い掛かっています。体液を吸われています。

オオコオイムシです。卵を背負っています。カッコよろしいな。

卵には目が透けて見えています。

タイコウチ

イモリです。

メダカ

トンボ型ヤゴ

上陸直後のニホンアカガエル。水槽に入れていると時々溺れるよ。

イトトンボ型のヤゴです。

ゲンゴロウの幼虫。これも獰猛です。共食いするよ。

シマゲンゴロウ

コシマゲンゴロウ

クロゲンゴロウ

クロズマメゲンゴロウ

シマアメンボ、羽がないタイプがほとんどだそうです。だから胴が短い。

マツモムシ、いつもひっくり返って泳いでいます。

ヤンマ型ヤゴ、おそらくマルタンヤンマです。トンボの好きな人には人気のあるやつです。夕方に空高く飛ぶのでなかなか見ることができません。あるトンボの図鑑では但馬は未確認になっていますが、豊岡にはいます。

チスイビル

コミズムシ

いろいろとおりますな。

観察の後は逃がしてやりました。いらいくちゃなのでだいぶ死んでしまったのもいましたが、そんな体験も大切かな。
泥んこなので着替えをして、
鍋はぶりと野菜でした。おいしかったです。


神戸新聞環境賞表彰式


 特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所は、神戸新聞が主宰する優れた業績を挙げた兵庫県ゆかりの個人・団体を顕彰する「第62回神戸新聞平和賞、文化賞、社会賞、スポーツ賞、環境賞」の環境賞に選ばれました。
 本賞は1947(昭和22)年、平和憲法発布を記念して制定され、今年は神戸新聞創刊110周年記念として環境賞が設けられました。各界から推薦された候補が本社選考委員会で審査され、平和賞に2人、文化賞に1人と1団体、社会賞と環境賞に各1団体、スポーツ賞に1人が選ばれました。

「豊岡盆地の生き物調査やビオトープづくりを通し、10年前から良好な自然環境のための活動を実践。「田んぼの学校」など、子どもたちへの環境教育でも大きな成果を挙げている。」とのことです。
6月4日に神戸市内で行なわれた表彰式に、鳴海理事とデシー主任研究員が出席しました。
主催者、貝原前知事など他の表彰者、井戸知事など、そうそうたる出席者だったそうです。

神戸新聞のおせんべいもいただきました。


出前田んぼの学校2008/5/25豊岡市気比公民館行事

参加者約80人
25日の、気比の田んぼの学校は無事終わりました。
出前たんぼのがっこうはなかなか良いと思いました。
地元の人が、ビオトープを作り、地元で子どもたちを遊ばせると
いう意気込みが、すばらしい。
講師という紹介ではなく、共同の参加者ぐらいで、適当にアドバ
イスしていくのが、子どもたちにとってもよいと思いました。
特徴は、ドジョウがすごく多いこと。
マメゲンゴロウがいること、などです。
途中でコウノトリが飛んできました。様子を見に来たようです。
子どもたちがいるところは、餌が多いと、学習しているのかもし
れないと思いました。
(上田代表の報告)


G8環境大臣会合関連

G8環境大臣会合関連事業において、コウノトリ市民研究所はパネラーとして報告、パネル展示、冊子等販売をしました。
5月22日 豊岡市民プラザ 
国連の定めた「生物多様性の日(5月22日)」に、コウノトリ野生復帰における関係機関の研究成果や地域の取り組み等を通じ、環境優先社会の形成に向けて実践となるようシンポジウムが開催され、会場において、パネル展示、生き物地図等販売を行いました。
5月23日 NGO・NPO国際シンポジウム 神戸国際会議場
国内外で活動されているNGO・NPOの方々が集まり、地球温暖化防止対策をはじめとした環境問題や課題について議論し、NGO・NPOや市民としての活動方針等を打ち出し、大臣会合への提言や世界へのアピールを行うため、シンポジウムが開催され、上田代表が生物多様性分科会において、報告提言を行いました。
5月24日25日 NPO・NGO交流の広場 神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
NGO・NPOの方々が自由に意見や研究成果等を発表できる場が設定され、パネル展示、生き物地図等冊子販売を行いました。
たくさんの方々から、豊岡でのコウノトリの取り組みにエールをいただきました。


臨時田んぼの学校2008.5.17


2008.5.17
カブスカウトの田んぼの学校
晴れ、参加者約20名
カブスカウトの田んぼの学校。臨時です。
カブスカウトは元気いっぱい。かっこいいですよね~。
菅村副代表から、田んぼの役割、食べ物を作る、生き物を育てる、水をきれいにする、涼しい風や良い景色など環境を作る、勉強してから、田んぼの生き物調査。

お天気も良く、トンボが飛び回っていました。
ホソミオツネントンボ、オオイトトンオボ、シオヤトンボ、アジアイトトンボ、、、ほかにもいたと思います。
オオイトトンボの連結潜水産卵を見ることができました。

ホソミオツネントンボもハート型のタンデムを作っていました。


田んぼの学校 2008.5.11


田んぼの学校 田んぼの生き物観察 2008.5.11
天気曇り 参加者15名
お天気が良くなく、寒い。いつも5月は100人ぐらい来るのに今日は時間になってもぜんぜん来ない。ようやく1家族来たのだけれど、市広報を見てきたとのこと。4月は60人といつもより多くて、市広報が効いているなあと、それで今年は学校ルートでチラシを配っていない。あまりたくさんくるとやりにくいので常連プラス市広報などで十分と思っていたが、連休疲れや他のイベントとの競合、天候の悪さなどによりあまり来なかったみたいだ。
で、スタッフ中心で休耕田ビオトープの生き物をじっくり観察し今年作成予定のカラー版フィールドノート用に写真をきっちり撮ろうということに。
ゲンゴロウ類がたくさん出ました。

マルガタゲンゴロウ

シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ
アカガエルのオタマジャクシもたくさんいました。昨年までは放鳥コウノトリがどんどん食べて、すぐにいなくなってしまった印象が強かったが、あいつら餌に頼ってオタマも捕らないのだろうか。食い放題状態なのに。

クロスジギンヤンマヤゴ(大きいの)、マルタンヤンマヤゴ(黒いほう)

シオカラトンボ(目の小さいほう)、ショウジョウトンボヤゴ
オオコオイムシ、タイコウチ、クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、、ヒメガムシ、クロスジギンタンマヤゴ、マルタンヤンマヤゴ、イトトンボ型ヤゴ、シオカラトンボヤゴ、ショウジョウトンボ型ヤゴ、ウマビル、チスイビル、ドジョウ、メダカ、ミナミヌマエビ、ミズムシ、マツモムシ、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル、アメンボ、、ざっと思い出したものです。

ミズムシ

タイコウチ、アメンボ

ドジョウ、メダカ、オオコオイムシ(幼)

倉庫の横でバットを並べていると観光客がたくさん集まってきて、それで田んぼの学校らしくなりました。みんな昔よく見たとか、最近見ないとか、そんな感想が多かった。それと、これはコウノトリのえさをとっているのかとのこと。

ミナミヌマエビ

シュレーゲルアオガエル
鹿肉の大なべもおいしかったです。


タカノツメ


山菜のシーズン真っ只中になりました。
豊岡市街地周辺の里山ではタカノツメがとりごろです。来週の土日では、もう遅くなってしまいます。標高の高いほうへ行かないと採れなくなってしまう。
 タカノツメはウコギ科の植物で、山菜の王様というとタラの芽がよく取り上げられますが、最近は知る人ぞ知るということでコシアブラが有名になってきています。で、このタカノツメというのは同じウコギ科の植物でコシアブラのごく近縁種なんです。
 味もほとんど同じで、タラの芽よりももう少し味が濃く、風味豊か、ややあくが強い。あくが強いといっても、野菜のしゅんぎくと比べれば、いい勝負ぐらいかなあ。僕は大好きです。コシアブラのほうが、ややボリュウムがあるが、私の家の近所ではタカノツメのほうがたくさんあります。生えている場所は日当たりのよい里山で、コシアブラとタカノツメが並んで生えていたりします。
 一度覚えると簡単に見つかりますが、採りごろはほんの一週間ほどなので、土日とのタイミングやお天気の関係で、あまりチャンスはないのです。私の家の近くでは、4月20日前後が旬ですが、年により1週間ぐらい前後します。

 さっと茹でて、おひたし、マヨネーズやドレッシングでシンプルに食べるとおいしい。風味が強いので、天ぷらもよいです。
 資源保護のために、とるのは一枝から一つにしましょう。
まあ、だれも採らないほうがいいですね。
 こちらはコシアブラ


庭先レストランに集う鳥たち


我が家の庭に生ごみ処理機の残渣を巻いておいたら小鳥たちがやってくる。楽しいのでミカンやカキなども置いておいたら、もっと集まってくる。

シロハラという鳥がのさばりだして、独り占めしようと他の鳥を追い払うのであるが、一日中追い払うのは無理で、ちょっと用事で出かけたときなどに他の鳥たちが隙を見て食べに来る。この辺りは僕がさくらんぼを鳥から守るために追い払いをしても無理なのと同じである。


ヒヨドリ

メジロ

シロハラ

ジョウビタキ

ウグイス?、図鑑ではセンダイムシクイにも見えるけどこちらは夏鳥みたいだし、、、


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