高橋 信 一覧

田んぼの学校6月度(実施報告)

日時:2016年6月19日(日)9:30〜12:00
天気:晴れ
テーマ:初夏の田んぼ・トンボやカエルやメダカ
参加者:親子43名(12家族)+市民研スタッフ9名

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6月の田んぼの学校はビオトープで初夏の生き物探しです。今回は、豊岡市のコウノトリKIDSクラブの子供たちも一緒に活動。

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あいにくの雨模様でしたが、子供たちはお構いなし。裸足でビオトープに入っていきます。

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着替えたあとは室内で捕まえてきた生き物の観察。
初めて見るゲンゴロウの幼虫にビックリしたり、ヒルにもしっかり触ってました。

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最後に参加記念の缶バッジをもらって、ご満悦。また、遊びに来てください。


総合高校の生徒さんも11名来てくれて、生き物の分類や看板書き、缶バッジ配布など手伝っていただきました。ありがとうございました。

今回の大鍋は、シカ肉のツミレと地元野菜。

【本日確認した生きもの】

ドジョウ、メダカ、ヌマエビの仲間、ガムシ、クロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ゲンゴロウの幼虫、イトトンボのヤゴ、トンボ型ヤゴ、オオコオイムシ、タイコウチ、マツモムシ、コミズムシ、アメンボ、ショウジョウトンボ、キイトトンボ、ヒル、ヒシバッタ、スジブトハシリグモ、ヒバカリ、オタマジャクシ(シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル)

 


ホタル観察会2016【実施報告】

日時:2016年6月14日(火)19時30分~21時
場所:コウノトリ文化館~コウノトリの郷公園
主催:豊岡市立コウノトリ文化館
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園、ふるさと三江を愛する会
参加者:約200人(スタッフ込)

hotaru160614-1 毎年恒例の園内のホタル観察会、今年は、はじめての企画として開始前の30分間、「ホタルのしらべ」と題して、岡本順子さんのミニピアノ演奏会を企画しました。岡本さんのピアノ演奏を聴くだけに来て頂いたお客様もいて、三々五々集まって頂く間のBGM的に考えていたのが、ちょとしたコンサートになりました。

岡本順子さんに進行はお任せしていましたが、客層を見ながら、子供向けの曲を織り交ぜて頂き、会場から子供たちの歌声が自然に聞こえてきました。心地よいピアノを聴きながら、よい時間を過ごすことができました。岡本順子さん、ありがとうございました。

hotaru160614-2 ピアノ演奏が終わり、上田館長からホタル観察会のお話しを少し聞いて、いよいよ観察に繰り出します。

hotaru160614-5 文化館を出発して東公開エリアを一周して戻ってくるコースです。「ふるさと三江を愛する会」のみなさんは、自分たちでこしらえた菜種ガラの箒を持ってこられて、子供たちが上手にホタルを捕まえていました。

祥雲寺巣塔の上では、コウノトリがねぐら入りしていました。

hotaru160614-3 公開飼育ケージ山際の水路沿いに、今年も多くのゲンジボタルが発生しています。

hotaru160614-4東公開エリアの池周辺には、明滅ピッチの短いヘイケボタルが観察されました。山際の暗い場所ではゲンジボタルもたくさんいました。

文化館に戻り、一時捕獲していたホタルをここで開放して解散しました。たくさんの人たちに、音楽とホタルを楽しんで頂けたと思います。来年も企画したいと思います。


コウノトリ野鳥観察会6月度(実施報告)

テーマ:山の鳥を見に行こう
日時:2016年6月5日(日)8:00〜12:00
天気:雨のち曇り
参加者:5名(講師ふくめ)
講師:高橋(菅村)

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6月のコウノトリ野鳥観察会は、市内から一組の親子が参加してくれました。小4の少年は野鳥にとても興味を持っていて、お小遣いをためて50倍ズームのデジカメを買ったそうです。これを持って、毎朝早くから、自宅近くの山に野鳥観察に出掛けるそうです。今日は、この子に付いてきましたとお母さん。将来有望な生きもの好き少年のために、私たちはこの日の午前中、しっかりと案内をしました。

8時に郷公園駐車場に集合。ちょうど前の田んぼで祥雲寺ファミリーのコウノトリ幼鳥2羽に、お父さんが畦で給餌をするシーンに出くわしました。「ジュー・ジュー」と鳴いて餌をねだる幼鳥に、吐き戻しで給餌する親鳥。皆さんに、コウノトリの声を初めて聞いてもらえました。

続いて、隣りの三江小学校グランドの庄境巣塔の2羽のヒナの様子を観察しました。ここのヒナも間もなく巣立ちを迎えます。

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コウノトリ観察の後、奈佐森林公園に向かいました。下の駐車場に車を置き、キャンプ場までの車道をゆっくりと上がってゆきます。聞こえてくる鳥の声を確認し、目についた植物の解説を菅村さんから聞きます。3種類の木苺も食べました。

キャンプ場までの間、本日の目的であるカッコウの仲間のうち、ツツドリとホトトギスの声が聞けました。沢の下方から、近付いてくるアカショウビンの声も聞くことができました。キャンプ場周辺に自生しているアサツキが、実はシロウマアサツキという高山植物だったと、最近確認されたことを菅村さんから教えてもらいました。紫の綺麗な花です。

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管理棟で一休みしてから、遊歩道を展望台まで登りました。ここで、キノコの稲葉さんと合流。ここからは、5人で来た道を引き返します。セグロカッコウが近くで鳴きました。「カカカッコ」と鳴きます。お母さんが、このリズム、ベートーヴェンの「運命」みたいですね。なるほど、セグロカッコウの新しい聞きなしは「ジャジャジャ・ジャーン」と覚えることにしましょう。

駐車場に戻る頃には雨も上がり、ゴール寸前のところでサンコウチョウのオスが長い尾を翻して近くに止まりました。少年は大興奮で、最後のまとめもそこそこに、50倍ズームのカメラを抱えてサンコウチョウに向かって行きました。

雨のぱらつく中での野鳥観察会でしたが、野鳥少年と楽しい時間を過ごすことが出来ました。今回は姿を観察する場面は少なかったですが、たくさんの野鳥の声を聞けました。アカショウビンとセグロカッコウが聞けたのもラッキーでしたね。

【本日確認した鳥】

コウノトリ、ツバメ、スズメ、イカル、ツツドリ、ホトトギス、アカショウビン、ヒヨドリ、サンショウクイ、キビタキ、ヤマガラ、コガラ、コゲラ、アオゲラ、ホオジロ、キジバト、カケス、セグロカッコウ、ヤブサメ、クロツグミ、キセキレイ、ウグイス、サンコウチョウ


田んぼの学校5月度(実施報告)

日時:2016年5月15日(日)9:30〜12:00
天気:晴れ
テーマ:春の田んぼ・オタマやタイコウチなど
参加者:親子93名(32家族)+市民研スタッフ7名

tanbo160515-2豊岡市広報誌での開催案内の効果もあったのでしょう、爽やかな五月晴れのもと、100名近い参加者で大賑わいの田んぼの学校5月度です。

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開会してからも、後から次々と親子連れがやってきて合流します。西ビオトープは子供たちの歓声で賑やかです。森からはキビタキの声。朝から但馬野鳥の会の公開探鳥会が園内で行われています。

tanbo160515-1気温がどんどん上がってきて、裸足で水の中に入るのが気持ちいいですね。

tanbo160515-4 tanbo160515-6捕まえた生きものを種類別に分けて、スタッフから説明を受けます。

tanbo160515-7今回の大鍋は、魚のツミレ(ブリ、サワラ、アゴ)と地元野菜。

【本日確認した生きもの】

ドジョウ、メダカ、ミナミヌマエビ、オオコオイムシ、ガムシ、ヒメガムシ、クロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ヤゴ(イトトンボ型、トンボ型)、オタマ(アカガエル)、カワゲラ、ヒル

 

 


「ホタルのゆうべ」開催案内


「春のコウノトリ感謝祭」開催のお知らせ


コウノトリ野鳥観察会5月度(実施報告)

テーマ:里山で夏鳥のさえずりを聞こう
日時:2016年5月1日(日)8:00〜12:00
天気:晴れ
参加者:11名(講師ふくめ)
講師:高橋、石垣、(菅村、稲葉)

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新緑の季節の第2回コウノトリ野鳥観察会。今回は森で夏鳥の声を聞くというテーマで実施しました。スタッフの他、川西市から参加してくれた親子4人を含め、11人の賑やかなパーティとなりました。

夏鳥の観察は早朝から森に入るのがよいのですが、8時にコウノトリの郷公園駐車場集合でスタートしました。まずは、駐車場から見える祥雲寺巣塔のコウノトリ親子の様子を双眼鏡やスコープで観察します。来日集落に向かい、渓流沿いを歩きます。さっそくキビタキの囀りが聞こえます。ミソサザイ、ヤブサメなどの声を確認しながら、ゆっくり沢に沿って上がってゆきます。

植物の菅村主任研究員から、目につく植物の名前やエピソードを教えてもらいます。野鳥の囀りを聞きながら、植物の勉強もできるという、とても贅沢な観察ウォークが続きます。

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高い木のてっぺんにオオルリを見つけました。スコープで捉えて、白いお腹やルリ色の頭をチェックします。上空をサンショウクイが「ピリリ」と鳴きながら飛び去ります。遠くからクロツグミの朗々とした囀りも聞こえます。

谷を詰めたところで折り返します。復路の時刻は10時を過ぎており、往路よりも鳥の声が少なくなったことを感じてもらいました。早起きの鳥たちは、10時を過ぎる頃には声を潜めてしまいます。それでも、ミソサザイやキビタキはあちこちで鳴き続けており、最後まで耳をで楽しませてくれました。

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森の出口付近、シイタケ栽培のホダ木にキノコを発見。その場では名前がわかりませんでしたが、稲葉主任研究員がサンプル採集して持ち帰りました。名前が分かり次第、記録に残します。
※スギタケ(モエギタケ科)と判明しました。(5/7記)

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森での野鳥観察を終え、残り1時間をコウノトリ観察に充てます。戸島湿地にお邪魔し、管理棟からスコープと映像で2羽のヒナの子育ての様子を観察しました。湿地上空を7羽のコウノトリが舞っていたもの印象的でした。

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次に野上のコウノトリ保護増殖センターに立ち寄ります。駐車場から見える野上巣塔では2羽のヒナが孵りましたが、1羽が死亡したことが確認されています。自然界の厳しさなどの話も、参加者に伝えます。

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最後に、三江小学校グランドに立つ庄境巣塔を観察しました。ここでまとめをし、解散としました。今回の観察会のために、遠路参加して頂いたファミリーにはよい思い出になってくれたことでしょう。スタッフ同士の自己研修の場としても、今回の観察会はとても充実したものとなりました。

【本日確認した鳥】

コウノトリ、キビタキ、ヤブサメ、センダイムシクイ、ミソサザイ、シジュウカラ、ウグイス、メジロ、オオルリ、サンショウクイ、クロツグミ、ヒヨドリ、セグロセキレイ、ツツドリ、アオゲラ、コゲラ、アオジ、ホオジロ


田んぼの学校4月度(実施報告)

日時:2016年4月17日(日)9:30〜12:00
天気:晴れ
テーマ:タンポポなど春の草
参加者:親子22名+市民研スタッフ8名

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昨晩からの強風が残る中、親子22人が集まってくれました。

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郷公園内や祥雲寺の田んぼ周辺の、春の雑草を調べて回りました。

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文化館に戻ってから、採集した雑草の名前を調べていきます。

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今日は全部で52種類の植物を観察しました。

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お昼の大鍋は、完成したばかりの茅葺き小屋の中で振舞いました。

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今日の鍋はカニとタケノコをメインに、地元野菜がたっぷり入りました。

【本日確認した植物:52種類】
スイバ、ノゲシ、スミレ、ヒメスミレ、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ、ツボスミレ、アリアケスミレ、オランダミミナグサ、オオイヌノフグリ、ワスレナグサ、キュウリグサ、ヒメオドリコソウ、ウマノアシガタ、キツネノボタン、タガラシ、スギナ、ワラビ、ヘビイチゴ、オヘビイチゴ、セイヨウタンポポ、シロバナタンポポ、オニタビラコ、コオニタビラコ、シロツメクサ、ヤブガラシ、ニガナ、ジシバリ、コモチマンネングサ、ツルマメグサ、クサマオ、イヌガラシ、スズメノヤリ、スズメノカタビラ、オオバコ、ツボミオオバコ、カラスノエンドウ、タネツケバナ、カラシナ、ノジシャ、ホトケノザ、マツバウンラン、トキワハゼ、ムラサギサギゴケ、コハコベ、ノミノツヅリ、セリ、タチイヌノフグリ、キランソウ、ヒメジョオン

 

 


田んぼの学校2016実施案内

コウノトリ文化館・NPO法人コウノトリ市民研究所は、今年も「田んぼの学校」を開校します。田んぼや小川や里山を舞台に、どろんこになって、魚や虫をつかまえます。
田んぼの学校は、共同で遊ぶ「広場」として開催しますので、行動は自己責任でお願いします。

年間スケジュール(予定)
すべてに参加する必要はありません。都合に合わせて参加してください。
毎月第3日曜日9時30分から12時30分ごろまで

 4月17日 タンポポなど春の草
 5月15日 春の田んぼ・オタマやタイコウチなど
 6月19日 初夏の田んぼ・トンボやカエルやメダカ
 7月17日 小川の生きもの探し
 8月 夏休み
 9月18日 バッタ・イナゴ探し
10月16日 アカトンボ探し
11月20日 里山で落ち葉集め・など
12月18日 里山の木の実や蔓でリースづくり
 1月 冬休み
 2月19日 冬の田んぼ里山で生きもの探し
 3月 春休み

*春・夏・冬休みには特別行事を実施します。コウノトリ文化館HPなどでご案内します。
*田んぼの学校は雨天でも中止はありません。
*参加費は子ども100円です(傷害保険料他)
*昼は地元食材の鍋があります。必要な方はおにぎりを持参してください。

<場所と時間・準備するものなど>
場 所:コウノトリの郷公園・コウノトリ文化館集合
    警報が発令されている場合は中止です。それ以外の時は実施していますが、
    自主判断で参加してください。状況によっては内容は変更されることがあります。
時 間:9時30分開会、12時30分頃終了
服 装:汚れてもよい服装、帽子、靴(田んぼのときは長靴か裸足。)
持ち物:必要な方は弁当持参 、タオル、着替え、水筒、
愛用の自分の網、タモなどがあれば持ってきて下さい。
川に入るときは古い靴やビーチサンダルなどが便利。

<注意事項>
・小学校3年生以下は保護者の同伴をお願いします。
・行事参加者傷害保険に加入しますが、けが、事故等については原則それぞれの自己責任で対応願います。
・子どもの送迎は、保護者の責任でお願いします。
・地元食材の鍋は参加者がボランティアで作ります。自己責任で食べてください。

 案内チラシはこちら


コウノトリ野鳥観察会4月度(実施報告)

日時:2016年4月3日(日)13:30〜16:00
天気:曇り
参加者:10名
講師:高橋、石垣

bird160403-1 2016年度の最初の自然観察会として、コウノトリ野鳥観察会の第一回目を実施しました。豊岡盆地の季節ごとの野鳥を、コウノトリと一緒に、参加者の皆さんと観察しようという新企画です。

呼びかけに集って頂いたのは、当日参加の方々を含め10名。野鳥観察会にはほどよい人数となりました。コウノトリ市民研究所から稲葉、岩本両主任研究員も参加してくれ、今回の講師のサイドサポーターとなって頂きました。

学習室で簡単なレクチャーのあと、双眼鏡の使い方を覚えてフィールドに出ます。まずは、目の前の祥雲寺巣塔のコウノトリ観察。ヒナの頭が見えると歓声があがります。

 

bird160403-2自然観察路を尾根まであがって、眼下の巣塔を観察します。孵化2週間目の可愛いヒナの仕草が参加者の気持ちを和ませます。周辺から聞こえてくる鳥の声を、ひとつずつ岩本主任研究員が説明してくれます。タムシバ、コバノミツバツツジが満開。足元にはタチツボスミレが咲いています。

 

bird160403-3 2番目の観察ポイントは、三江小学校校庭に立つ庄境巣塔。祥雲寺巣塔ペアが昨年度まで営巣していた場所に、J0476♂とJ0055♀の若いペアが入り抱卵中です。巣塔の下では小学生が野球の練習中。おそらく世界でただひとつの、校庭で子育てをするコウノトリです。営巣をめぐるコウノトリのエピソードを、元コウノトリの飼育員だった石垣研究員が丁寧に説明してくれます。

 

bird160403-4 3番めの観察ポイントは野上巣塔。ここはコウノトリ野生復帰の原点の場所です。1965年、豊岡に残っていた野生コウノトリを1羽づつ捕獲保護して、なんとか人の手で子孫を繋いでゆこうという、世界で初めてのチャレンジがスタートした場所です。ここの飼育員だった松島興治郎さんのことや、こつぜんと舞い降りてこの場所で独りで巣作りを始めた野生コウノトリ・ハチゴロウの思い出を、稲葉主任研究員が説明します。物語は新たな人の心に響き、伝えられてゆきます。

bird160403-5 4番めの観察ポイントは赤石巣塔。観察時には抱卵中と思って説明していましたが、赤石巣塔で3羽のヒナが孵っていることを後で知りました。円山川堤防越しに、ヤナギの新緑が美しく連なっていました。この時間帯から風が少し強くなり、ポツポツと雨粒も落ちてきました。

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この日最後の観察ポイントはハチゴロウの戸島湿地。1羽のヒナが孵っていることが数日前に確認されています。残り2卵も孵化しているかもしれません。この湿地が守られたエピソードや、施設名のハチゴロウの冠についての説明をしながら、館内でゆっくり過ごしてもらい解散としました。

今回の野鳥観察会は、コウノトリの営巣巣塔を順番にめぐることをメインに置きました。以下の野鳥をチェックしましたが、さて、参加者の皆さんにはどれだけ記憶に残っているでしょうか。次回5月は、夏鳥の観察をメインにする予定です。午前中に、谷筋を歩きながら小鳥たちの歌声を一緒に聞きましょう。一ヶ月後の、いくつかの巣塔のヒナの様子も見てみましょう。

【本日確認した鳥】
コウノトリ、トビ、アオサギ、ダイサギ、ヤマガラ、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、セグロセキレイ、コチドリ、ツバメ、カシラダカ、イソヒヨドリ、カワラヒワ、アオジ、ウグイス、ホオジロ、ジョウビタキ、ヒバリ、カルガモ、マガモ、オオバン


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