テーマ別フォトコラム 一覧

シロハラ


シロハラ ツグミ科
今年の我が家の庭の生ごみ処理機の残渣に地味な鳥がやってくる。ツグミの幼鳥かなと思ったがどうも違う。高橋主任研究員に問い合わせると、写真を見る前に僕のわずかな説明だけでシロハラとわかったそうだ。24センチ程度で、庭で見ると結構大きな鳥だ。ヒヨドリよりずんぐりしている。
保存していて食べ切れなくて痛み出した熟し柿をおいておいたら、それにすっかり執着してしまった。一羽では食べきれないので、時間を置いては食べにくる。それはいいのだが、ほかの鳥に食べられるのが惜しいので、庭の隅で待機していて、ヒヨドリがやってくると飛び出して追い払いをする。同じぐらいの大きさだがヒヨドリよりも強いようで常に撃退している。

ヒヨドリはよく見るとなかなかきれいで愛嬌もあるのだが、シロハラはきれいでもないし無表情でかわいげがない。
下にある餌を守ってヒヨドリを撃退。
ヒヨトリを追い払っては、地面をぴょんぴょんと飛んで、また庭の隅に戻っていく。
冬鳥で、今年はたくさん来ているようである。林の中で木の葉を払いのけて虫などを探して食べたり、木の実を食べたりする。
シロハラ (白腹) お腹が白い
古い図鑑ではヒタキかに分類されておりましたが、最近はツグミ科が独立しているようですのでツグミ科に修正しました。4/2


アカガエルの産卵

3月の1・2日の土日、ビオトープでアカガエルが産卵しました。先週はなかったので、まだ産卵したばかりのようです。


今年は、産卵が遅れています。気温が高かったわりには2月に雪が多く、アカガエルは産卵のタイミングを逃したのでしょうか。

カエルの成体を探して網で探ると、メダカがたくさん入りました。


ジョウビタキ


ジョウビタキ
スズメ目ツグミ科(Phoenicurus auroreus )
雪降る朝、我が家の庭にかわいらしい小鳥がやってきた。ヤマガラかなと思っていたが、調べてみるとジョウビタキのオスであった。
スズメよりもやや小さくて、冬鳥としては身近な鳥ということです。分類によってはヒタキ科とされている。
割と警戒心は弱いみたいで、3mぐらいの距離で窓の隙間から写真を撮ることができました。
 生ごみ処理機でできたものを庭に撒いていたら、それが餌になっているようだ。乾燥式の生ごみ処理機だから、土に混ぜずにそのまま撒くのはあまり良くないかなあと思っていたのですが、鳥の餌になるようだったら継続しようかと思っています。

 野生動物の餌付けは、基本的にはしてはいけないことなのですが、餌の少ない冬場の小型の野鳥については日本鳥類保護連盟もどちらかというと奨励しているようです。
尉鶲:おじいさんのヒタキ
尉:おじいさん:見事な白髪であることから。
鶲:ヒタキ:「ヒッ」「キッ」「カッ」という鳴き声火打ち石の音に似ており「火焚き(ヒタキ)」の名が付いた。


カエンタケ


カエンタケ
(ニクザキン目ニクザキン科ポドストラマ属)
Podostoloma cornu-damae Boedijin
(火炎茸)
 広葉樹林の地上に群生あるいは単生する。
 やや稀らしい。猛毒で死亡例がある。欧と、下痢、頭痛、発熱、しびれ、運動障害、意識障害、脱毛など思いつく限りの症状が出るらしい。
 ニクザキン目(肉座菌目)というちょっとなじみの少ないグループのきのこである。
 写真のものはあまり大きくないが、もっと伸びるとまるで炎が立ち上がっているように見えるからこの名前がついたのであろう。
 毒々しい色と硬くしっかりしているので普通は食べる気にはならないのだが、結構中毒例があるようである。あえて言うと食用のベニナギナタタケに似ているが、こちらはしなやかで柔らかい。
 毒性も火炎のように激しい。但馬にも生息していました。
火炎茸:火炎のようなきのこ
平成19年10月7日
養父市氷ノ山ホードー杉の近く


コハクチョウ


今年もコハクチョウが豊岡盆地で越冬している。
11月の上旬に飛来し、多くは中継地点として短期滞在で南か西へ飛んでいったが、3羽がそのまま滞在している。
今年で3年目だ。これは明らかにコウノトリ野生復帰プロジェクトの効果である。つまり、冬場の田んぼに水を張る冬季湛水水田が増えてきているからだ。
冬の豊岡盆地には稲の2番穂などのハクチョウの餌はたくさんあるのだけれど、安心してねぐらとできる浅くて広い水場がないので越冬しにくかったのであるが、冬季湛水で可能になったのである。
 わずかな羽数であるが3年連続ということは、今後も徐々に増えてくる可能性も高い。
 ハクチョウの越冬地とすることは、実はコウノトリ野生復帰プロジェクトの裏プロジェクトとしてコウノトリ市民研究所では位置づけている。
 そろそろ豊岡盆地は「ハクチョウの越冬地宣言」をしてもいいかもしれない。
 ちなみに、石川県、鳥取県はたくさん越冬している。ハクチョウはこれまで但馬を通過していたのだ。
 ハクチョウが定着すれば次はマガンやカリガネも期待できる。
写真は豊岡市河谷 12月2日
 鳥の関係の詳しい人のコメントがあればお願いします。


放鳥と野生復帰


秋の行楽シーズン、コウノトリの郷公園は今日もお客さんでいっぱい。
コウノトリたちも相変わらず、郷公園の周辺を飛んだり屋根の上に陣取って、観光客から、「あれは人形だろうか?、何や動いとるでえ、、」とか不思議がられたりしている。
コウノトリ文化館の屋根の上に止まると、大変よく納まってしまう。これは、J0399(段階的放鳥 2007年9月山本から放鳥)メス 2005年4月8日生まれ J144×J168(Vペア,豊岡)。放鳥しても郷公園に戻ってきて定着しているようだ。

こちらは、J0001(段階的放鳥 2006年7月巣立ち) オス 2006年5月18日生まれ J305×J273(Wペア)。ここで生まれて、巣立ちとともに自由に飛べるようになったものの、与えられる餌に完全に頼っているようである。

安全で楽に餌が採れる状況であれば、そこに定着するのは、野生動物でもごく自然なことといえると思うので仕方がない。別にこいつらがけしからんわけではない。楽に生活できて、仲良くけんかして、そして郷公園を訪れる人たちにも楽しんでもらえているのだ。ただ、野生復帰プロジェクトとしては好ましい状況とはいえないだろう。

しかし、こんなコウノトリばかりではない。
J0363 メス(自然放鳥 2006年9月23日 大磯河川敷から放鳥) 2003年4月26日生まれ J044×J102(Rペア)。このお嬢さんは、たくましく生きている。与えられる餌なんか当てにしていない。郷公園にも戻らない。

東浦ビオトープや小坂田んぼなどで自立している。もう1年以上経ちました。彼女はえらいと思う。先日も小坂田んぼでバッタなどを食べていました。割と食い放題みたいです。


野菊

今回はもう少し秋らしい話題。
野菊にヨメナを入れてもよいのだろうか、それともシマカンギクやリュウノウギクをさすのだろうか。後者の方がいわいゆる菊の仲間なんだろうが、ヨメナやノコンギクの方がなじみがある。

田んぼの畦のあちこちにヨメナが咲いている。

ノコンギクは田んぼには少ない。海岸や川岸、丘陵地で見かける事が多い。


ウシガエル

こんな時期にカエルはないだろうと思われそうだが、ウシガエルがいたので報告。どこにでもいるんだけど、大物の撮影になかなか成功しない。これは今年成体になったばかりだろう。そばにメダカがたくさんいた。ところで、ウシガエルのオタマジャクシは越冬するのだが、成体はどこで越冬しているのだろう。やはり土の中?


ミヤマアカネ


ようやく秋らしくなってきました。
アカトンボの季節ですね。
アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボ、リスアカネ、、アカトンボにもいろいろな種類がいます。
このアカトンボはミヤマアカネといいます。
ミヤマアカネには特徴があって、ほかのアカトンボと簡単に見分けが付きます。
それは、羽にバンド状に模様が入っていることです。
ミヤマ(深山)というぐらいですから、山奥にいるトンボのようですが、里でも見ることができます。
この写真は氷ノ山のふもとで撮りました。
羽にある長方形の模様まで真っ赤でとてもきれいでした。


ヌマガエル

豊岡盆地のヌマガエルとツチガエルの分布状況はよくわかっていません。田んぼの学校の調査ではヌマガエルは出てきませんし、六方田んぼなど豊岡盆地ではほとんど見かけないカエルです。豊岡盆地のカエル調査で出石に近い田んぼでヌマガエルが見つかったことがあるぐらいです。その後、小坂小学校の近くの水田はヌマガエルが非常に多いことがわかりました。今年初めて六方田んぼでヌマガエルの発生地を見つけました。ヌマガエルの生息する条件は、他のカエルとどのようにちがうのでしょう。

ヌマガエルは温かい地方に多いカエルで、豊岡盆地の個体は背中に線が入らないタイプです。ツチガエルとは腹側が白いことで区別ができます。


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