2007年03月 一覧

コウノトリ感謝祭07.03.24


第4回コウノトリ感謝祭。市民研究所は毎回参加している。
 この行事、当初の目的や意義から大分変わってきてしまったようである。当初の精力的に推進していた方(行政の人ではなく市民)が離れてしまった。
 お客もあまり来ない。でも、訪れる客層は良い。但馬まるごと感動市の2日間での売り上げに匹敵するだけの冊子等が販売できた。
 次回からはコウノトリ感謝祭も初心にもどって行なうのか、あるいは多くの方に知ってもらうということで、昨年のように市役所の駐車場で商店街の行事とセットで行なうとかの方がいいかもしれない。


視察研修07.03.17-18


キリンビール。
コウノトリ市民研究所の視察研修。
昨年は都合でいけなかったので2年ぶり。
近場県内で行なった。
参加者は、代表、副代表、事務局長、食料局長、主任研究員3名、招待として豊岡市コウノトリ文化館長。館長は、長年コウノトリの保護増殖に取り組んで来られた松島さんである。
1日目は、まず昼食として、三田市で有名な三田牛を食べさせる店でステーキを食べた。これは日ごろ食べているシカやイノシシの肉と比較検討するためである。立派な店であるが、肉の味はいまいち。都会の但馬牛の本当の味を知らない人達が接待やお祝い事などで使う店であったのだろうか。大きなつくりで能舞台などもあり雰囲気は良い店である。回転直後に行ったのだが、非常にたくさん客が入っており驚いた。味よりも雰囲気なのであろう。
午後、三田市の有馬富士公園、市の研修センターを見学後公園内の池を一周散策。

 有馬富士公園ゲストハウス。
午後は三田サミットホテルで今後の活動について打ち合わせ。
夜はホテル内の中華料理店でさまざまな食材の検討。こちらは安価で美味しかったです。
2日目は午前中三田市の県立人と自然の博物館を見学。そしてすぐ近くであるが神戸市北区のキリンビール工場へ。
工場内のビオトープでカワバタモロコを保護増殖している。そして県事業で NPO法人こども環境活動支援協会(LEAF)が行なう
「希少生物の保全に向けた環境学習の役割を考えるシンポジウム」に参画。上田代表が約20分ほど講演。企業も環境への取り組みに熱心。有意義であった。

シンポジウム会場で展示・冊子等販売

 上田代表講演
時間の都合で、キリンビールの試飲ができなかったのが残念。
いろいろと書いておきたいことはあるのだが、多忙のため簡略な報告でご容赦願いたい。


アカガエル調査07,03,11


アカガエル調査 07,03,11
参加者スタッフ入れて約20人

寒くて雪も降り、参加者は少なかったです。それでも子供7人と保護者スタッフで約20人の参加
アカガエルの卵は、文化館横の北斜面の水路ではたくさんありましたが、祥雲寺の田んぼでは既にオタマジャクシになっていました。
水の深い冬季湛水水田では、カモのためにか濁っていて、オタマジャクシを確認することは困難でした。
それでも水の浅いところでたくさんのオタマジャクシと少しだけ卵塊が確認できました。

ニホンアカガエル

調査結果をみんなで取りまとめ
は地元野菜とシカ肉のつくね。参加者の割にはたくさん作りすぎて、郷公園来館者にたくさん食べてもらいました。
美味しいと好評でした。

うどん入りでお昼ご飯になりました。


ニュースレター2007年3月号

 暖冬の影響は生き物にどのような影響をあたえるでしょう。タンポポやギフチョウなど春の生き物の開花期や出現期は確実に早まるでしょう。5月のムカシトンボや6月のホタルの時期まで影響が及ぶかもしれませんね。
 コウノトリ市民研究所の来年度の活動は、ニュースレター4月号で詳細を発表させていただきますが、活動についての研究員のみなさんのご意見を遠慮なく出してください。
 今のところ、「田んぼの学校」は、より気楽に、子どもたちが自由に遊ぶ場として続け、鍋も協力者を募りながら続けたい。そして豊岡盆地の生物調査にももう少し力を注ぎたいと考えています。いずれにしても4月から、「田んぼの学校」を実施する予定です。スミレやギフチョウを探して、タンポポのてんぷらでも食べたいですが・・。
 コウノトリが2羽死んだことは、とても残念でした。野生である以上、人間の思い通りにはならないのは当然ですが、ハチゴローはほんとうに「神様からの贈り物」だったと思います。
★市民研3月の行事案内
○田んぼの学校・3月 
アカガエルの産卵調査など
3月11日(日) 
9:30~コウノピア集合
棚田のビオトープでは2月上旬から、たくさんの産卵が見られました。今回は、2年目の冬季湛水田への産卵状況を中心に調べてみたいと思います。鍋も実施します。
○コウノトリ感謝祭(市民研も展示で参加)
3月24日(土)
アイティ7階屋外スカイドーム
環境と生活をテーマに、スローフード、地産地消、循環型社会、省エネルギーなどの展示があります。
市民研の参加テーマは、豊かな自然環境が身近にあることと、生活はどのようにかかわるのか、ということになります。
★行事について
・田んぼの学校は原則として中止はありません。天候によって内容が変わることはあります。
・田んぼの学校は毎月第2日曜日に、田んぼやその周辺で「共同で遊ぶ」ことを原則にしています。
・コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の自己責任でお願いします。
(ニュースレターWeb版は内容が重複するため簡略化しています。)


J0389とJ0384 07.03.04


j0389

J0384
ハチゴロウが死んでしまった。
僕としては非常に残念というか悲しい。
沢山のハチゴロウファンも同じ気持ちであろう。
実は僕はハチゴロウは死んでいると思っていた。
ただ、それは遠くの海に落ちてとか、大陸のどこかで行き倒れ、そう思っていたのだ。
なのに、こんなに近くで死んでいたとは、まったく考えていなかった。そんな死に方をあいつがするとは、とても予想できなかった。何が原因で死んだのだろうか。コウノトリの郷公園でもはっきりとした見解は出ていないようだ。
彼の運気が落ちている兆候はあった。メスにはうまくアプローチできず、362とは結構仲が良かったのであるが、こともあろうか、野上の増殖場で虎視眈々とハチゴロウの座を危ぶんでいた290とできてしまった。290は294とできそうな感じだったのに、なんと、362と294がバトルして362が勝利を収め、290と362という兄妹の関係でできてしまったのだ。ヒマラヤスギのてっぺんも290に取られ、アカマツの巣もハチゴロウが少し出掛けている間に290たちに居座られたりしていた。ハチゴロウは豊岡でカップルになることをあきらめたのか、今年は巣作りもほとんどしていなかった。大体昨年お見合いに放たれたメスを贅沢言って逆に攻撃するという暴挙も、メスたちの反感を買ったであろうし、彼も、もう豊岡での生活で子孫を残すということにややあきらめ感が出てきたのかもしれない。
ハチゴロウから野上の主導権を奪った290と禁断の愛を勝ち取った362のカップルも、繁殖行動が認められるや、近親交配、野生復帰プロジェクトによろしくないということで、290捕獲作戦が行なわれるや否や、餌に釣られて関係者もびっくり10分ほどで自らケージの中に入っていき、あっさり捕獲され、繁殖シーズンが終わるまで飼育下に置かれることとなった。
さて、長々とハチゴロウが死んでしまったことについて恨み言など書いてきたが、ようは、野上増殖センターの主がハチゴロウから290に移ったものの、290も昨日捕獲され、コウノトリたちにとってなかなか居心地の良いこの地の主がいなくなったとたんに、389と384のカップルが早々にやってきたのである。このカップル、まだ完全にできているのかどうか疑わしいところもあるが、早速ヒマラヤスギのてっぺんにオスの389が、その下の木にメスの384が占拠している。コウノトリ達もなかなかしたたかというか、競争が激しいのである。良い場所はすきあらばみんな狙っているのだ


生き物調査体験「発見!発信!円山川下流域」07,03,04AM


カンムリカイツブリ
環境省が主催で豊岡氏が共催の標記事業に高橋主任研究員と岩本主任研究員が講師として参加した。
内容は、円山川下流域の戸島湿地、楽々浦を中心とした野鳥観察会。
参加者はスタッフ込みで約100名。

戸島湿地観察風景
戸島湿地は現在工事中で見た目は悲惨な状態。こんなところで鳥見をするのかという感じであったが、周辺部を含めて28種類が観察された。
私としてはミサゴ、夏羽のカンムリカイツブリ、が印象的であった。

 楽々浦六角堂での説明風景