2005年05月 一覧

シオカラトンボ

東の谷の公開ゾーンのビオトープではシオヤトンボに続きシオカラトンボの羽化が始まっている。西の谷のビオトープで減少してきたモートンイトトンボもここでは健在だ。ニホンアカガエルの上陸が始まっているが、今年は少し遅いようだ。


ひょうご森の祭典


「ひょうご森の祭典」に出展した様子を掲載しておきますね。
けび池を一度見ようと行ってみると、菅村さんが一人で準備に苦労しておられました。
準備が出来るまで手伝い、私は趣味の世界へ。


野上ビオトープ 05,05,21 クロイトトンボ潜水産卵


野上ビオトープ 05,05,21
 クロイトトンボ産卵水没
 野上のビオトープでたくさんのクロイトトンボが産卵している。タンデムになってメスが水中の植物に一生懸命産卵している。
 興に乗ってきたのか、こちらが近づいても逃げない。メスの体がどんどん水の中に入っていく。

やがて、メスが完全に潜水した。潜水産卵というらしい。

 さらにオスまでが水中に浸かっていく。

驚いたことにオスも完全に水没してしまった。いや、驚いた。

 でも考えてみると、こいつらヤゴのときは完全に水中生活で、一生の間では水の中のほうが長いのだ。トンボというのは空を飛ぶ生き物というイメージが強いが、水の中の生き物でもあるのだ。
 オスも水没して約5分、2匹つながって出てきたときは少し安心した。


田んぼの学校 活動記録 5月8日 

田んぼに水が入り始めました。いよいよ田んぼの生き物たちの活動の始まります。でも、1年中水がある田んぼでは、2月に入るとニホンアカガエルが産卵し、今は成長したオタマジャクシがひしめいています。5月8日、今年も田んぼの学校を開校しました。(参加人数は約100名)
 
今年の田んぼの学校の舞台はコウノトリ文化館の裏のビオトープ。オタマジャクシばかりに見えた田んぼでは、子どもたちが調査すると、予想以上のたくさんの種類の生き物が見つかりました。ゲンゴロウの仲間が6種類。クロゲンゴロウがすごくたくさん。小さなツブゲンゴロウを見つけたひともありました。大きなガムシ、卵を背負ったオオコオイムシ、大きなイシガメも見つかりました。カエルは、カラカラカラとシュレーゲルアオガエルの鳴き声が響き、小さな白い卵塊がたくさん見つかり、成体も姿を見せました。
田んぼの周りではシオヤトンボが飛び、サワオグルマが咲き始めた湿地の道沿いにハンミョウやヨツメトビケラの姿が見られました。脇の小さな流れで子どもたちはサワガニやカワゲラ類を見つけていました。

<田んぼ>
クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、クロズマメゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ、ガムシ、ヒメガムシ、オオコオイムシ、ミズカマキリ、タイコウチ、アメンボ、ヤゴ(トンボ型、イトトンボ型、ヤンマ型)、ケラ、ミズムシ、ヒル類、スジブトハシリグモ、イシガメ、シュレーレルアオガエル、トノサマガエル、ニホンアカガエル(成体、幼生とも)、イモリ、ドジョウ、メダカ
<周辺>
オオカワトンボ、シオヤトンボ、オオイトトンボ、ヨツメトビケラ、ハンミョウ、サワガニ、カワゲラ類、カナヘビ
 


ニュースレター 2005年5月号

☆トピックス
 ○2005年度総会は5月8日です。
  13:00 コウノピアにて
 
☆コウノトリ市民研究所5月の行事案内
 ○「田んぼの学校」
  日時:5月8日(日)9:30~コウノピア集合
  コウノトリの郷公園の田んぼビオトープの生物調査をします。
  大人も子供も楽しく田んぼで遊びましょう。
 
 ○「2005年度総会」
  日時:5月8日(日)13:00~14:30
  特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所の定期総会です。
  議決権を持つ主任研究員の方だけでなく、賛助会員の研究員の方も
  ご参加ください。
 ○「豊岡盆地のホタル調査」
  日時:5月20日~6月30日
  今年もホタル調査をします。豊岡盆地のホタル目撃情報を報告してください。
  日時、場所、種類、どのくらいいたか。
  市街地の調査は別途ご案内します。
 ○「ひょうご森の祭典」
  日時:5月29日(日) 美方郡香美町村岡区けび岡、
  けびの大池のところ
  コウノトリ市民研究所がパネル展示、冊子販売などで出展します。  
 
☆生き物関連行事のご案内
 ○竹野スノーケルセンター・ビジターセンター 土曜観察会
  時間: 午前10時~11時半
  場所:スノーケルセンター周辺
  集合時間 9時50分までに 集合場所:レクチャールーム
  5月14日「チョウを探そう」
  5月28日「磯の生きものを見つけよう」
    
☆2005年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
 ○田んぼの学校 コウノピア9時半集合
  毎月第2日曜は「田んぼの学校」を実施します。
  田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
  お昼は鍋をします。食べて解散。
  コウノピアに9時半集合。
  児童は参加費一人100円。保護者同伴。
 4月10日(第2日曜)タンポポ調査
 5月 8日(第2日曜)田んぼ
 6月12日(第2日曜)田んぼ
 7月10日(第2日曜)田んぼ・川
   8月14日(第2日曜)休み
 9月11日(第2日曜)郷公園でバッタ
10月 9日(第2日曜)郷公園でアカトンボ
11月13日(第2日曜)里山
12月11日(第2日曜)里山
 1月 9日(第2日曜)野鳥調査
 2月12日(第2日曜)食べる会
 3月12日(第2日曜)アカガエル調査
 ○豊岡盆地の生き物調査
   タンポポ調査 4月~5月(4月10日など)
  ホタル調査  5月~6月
  河川魚類調査(予定)7月~8月
  ビオトープ生き物調査
   豊岡市内の転作田ビオトープの生き物調査も予定しています。
   順次ご案内します。
 ○その他
  通常総会 5月8日13:00 コウノピアにて
☆情報局からのお知らせ
4月1日ホームページリニューアルオープン!
  新しい情報をお届けしやすい形で再登場しました。
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
 ●「テーマ別フォトコラム」ヒオドシチョウ サンインネコノメ
   センボンイチメガサ ノビタキ カタクリ
 ●「ながぐつ観察記」 オオヘビガイ コチドリ
 <毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
  4月11日掲載  4月26日掲載
 ・掲載希望の方は事務局までご連絡ください。
☆事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたい
 と言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。
このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照し
てください。 http://kounotori.org/
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。
 行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の自己責
任でお願いします。


野上ビオトープ05,05,03


 トノサマガエル卵塊
 円山川の河川敷をうろうろしていたら、イトトンボを見かけた。あまり近づけなかったのではっきり種類は分からなかった。それではトンボの出具合を見ようと思い立ち野上のビオトープに来て見た。
 もうアジアイトトンボなどが出ているはずなのだが、あいにく風があるためイトトンボ類の姿が見えない。シオヤトンボがたくさんいる。
 田んぼビオトープの上3枚は工事の都合か水が抜かれていて、せっかくのアカガエルのオタマがわずかに残った水たまりに集まっている。サギの餌になっているだろうか、足跡が付いている。多分ハチゴロウも食べているだろう。
 したの3枚は水が良く張られている。すっと魚影が確認された。少し大きいのでタモロコだろうか。
 あぜ道沿いにトノサマガエルの卵がたくさん産み付けられている。10卵塊ほどある。少し浅いところに生みつけられた卵塊は上部が水面に接している。そこにアメンボが多数群がっているので、どうやら卵に口を突っ込んで体液を吸っているようである。卵塊の上部に白くなった胚?が並んでいる。アメンボがトノサマガエルの卵を吸う。本日の発見である。

アメンボに吸われて白くなったトノサマガエルの胚


タンポポ調査

 タンポポ調査2005
 2005年4月10日
 タンポポ調査をいつ行うのがよいのか?
 これは毎度の悩みである。
 昨年は明らかに遅かった。これまでに見つけた在来タンポポの分布
地図を持って現地に向かったにもかかわらず半分も見つけることがで
きなかったのだ。
 ということで2005年の候補日は、4月10日と4月17日にな
った。17日がやや有力なところへ、円山川「菜の花の会」が、円山
川を襲った台風23号の大量のゴミを拾うというイベントを17日に
計画されていることが分かった。一人でも多くの方にそちらへ参加し
ていただくためにも17日には実施できない。それで10日に決定。
 しかし、どう見ても春の訪れが遅い。心配する中、4月3日に竹野
で但馬では最初のタンポポ調査が行われた。カンサイタンポポ、ヤマ
ザトタンポポ、クシバタンポポ、シロバナタンポポ、(見本としては
南但産のヤマザトタンポポ)が見られた。外来のタンポポは、まだ開
花している数が少ない。また、綿毛にまでなっていないのでセイヨウ
タンポポかアカミタンポポか全く分からない。それでも咲いていない
ということではない。と、一安心。さらに、在来タンポポの方が花期
が早いので、在来種を見つけるには好都合かもしれないとも思った。
 今年のタンポポ調査は、近畿圏で一斉に行われているタンポポ調査
近畿2005の様式で行うことにした。というのもタンポポ調査近畿
2005のための予備調査を見るとまだまだ調査されたメッシュ数が
少なくて、昨年のように日本タンポポだけを探して帰ってくるという
方式ではメッシュ数が稼げないのだ。
 集まったのは、大鍋スタッフを含めて20名弱。
 今年は、メッシュ数を稼ぐのを目的とすると宣言して、主要なタン
ポポの見分け方、花の処理の仕方などを説明。地図で大まかに担当区
域をそれぞれの車で出発した。調査隊は、5つ編成できた。

 タンポポをたくさん採るとあとの処理が大変である。
 昨年は、まじめに調査用紙をはさみで切って、封筒を作っていたが、
今年は、一番安い茶封筒を準備しておいて、現地で花をティッシュで
くるんで封筒に入れて帰ってきた。(ティッシュがないといって、わ
ざわざ調査前に購入された班もあったと聞く)
 コウノピアに帰って最初にすることは、頭花の入った封筒を調査用
紙にホッチギスで止めることである。昨年より作業が簡単になったと
はいえ、調査用紙にデータを書かないといけないので、なかなか大変
である。

 後始末に時間がかかり、すでにできあがっていた大鍋の方から、早
くおいでコールがかかる。煮込みすぎて味が落ちるのも困るし、まと
めの話のできないもの困るし、あわただしい最後だった。
 結果
 外来種37点 種名は不明
 在来種
  シロバナタンポポ 12点
  ヤマザトタンポポ 11点
  クシバタンポポ   1点
 合計 61点
 旧の豊岡市の周辺は結構メッシュが埋まったようだ。
 先日の竹野調査とあわせると調査ができていないのは、新豊岡市では
但東町だけになった。
 写真は、現地で調査する代表
     データ記入の様子
     ただ1点見つかったクシバタンポポ

     クシバタンポポの総ほう

     クシバタンポポの葉