2008年度 一覧

田んぼの学校 里山探検 2008.08.10


猛暑の豊岡、いつも8月の田んぼの学校は参加者が少ない。川ですることも多い8月だが今回は里山探検。たぶん20人くらいでこじんまりと思っていたが、約50人の参加となった。
郷公園に調査研究に来ている長野の学生や、コウノトリファンクラブの会報を見て参加された神戸の家族など、遠くからの参加もありました。

コウノトリの郷公園の里山を、植物、昆虫、キノコなどを観察しながら歩きました。
生き物の種類などはきりが無いので、思いついたことを少しだけ書きます。
久しぶりにクロカナブンを見ました。
山に済むオオゴキブリ?もいました。

ニイニイゼミの抜け殻
ニイニイゼミの抜け殻がたくさんありました。
ヒグラシの抜け殻もありました。
ツクツクボウシが鳴いていました。

ツルタケ
ツルタケ、キアミアシイグチなど、夏のきのこが少しありました。
シカの食害痕がたくさんありました。

ヤマウルシ
大なべは、シカの背ロースと地元野菜。おいしかったです。参加者の皆さんも喜んでました。暑い中でもおいしいんです。
余談だが、コウノトリファンクラブの会報に事務局から頼まれて毎回市民研究所の行事を掲載しているのだが、それを見て参加される方など皆無であろうと僕は信じていたのだが、そうではないことが今回分かった。年に3回か4回ほど、少し手間がかかるだけであるが、何年間も続けているこの作業も無駄ではないことが分かりとてもうれしかったのである。


臨時田んぼの学校2008.07.19


臨時田んぼの学校2008.07.19
NHK地球大好きキャンペーン 自然発見塾
晴れ 参加者 約60人(子供約30人)
猛暑でした。
NHK神戸放送局のイベントで田んぼの学校しました。
神戸方面からの参加者が多いかなと思ったけれど、地元の参加者がほとんどでした。
9時半の集合となるとなかなか神戸からは来れないですね。
でも、定員いっぱいになったのはさすがです。

7月はいつも川の調査をするので、田んぼビオトープの調査は久しぶりかもしれない。
生き物たちは非常ににぎやかでした。
多くの昆虫類は飛んで移動するので、田んぼビオトープと稲作水田、池、プール、などとを結構行き来しているようで、たくさんいるときといないときがある。6月は中干し延期水田でたくさんのゲンゴロウ類が見られたが、田んぼビオトープでは比較的少なかった。
7月のこの時点では、田んぼビオトープがにぎやかだ。中干し延期水田が水を落としたことが原因かもしれない。
ヤゴ(イトトンボ型、トンボ型、ヤンマ型)ヤンマ型はギンヤンマあるいはクロスジギンヤンマの若いのが多かったです。)

ヤンマ型ヤゴ

イトトンボ型ヤゴ ごく幼生

シオカラトンボヤゴ
成虫でオニヤンマ、キイトトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ほかにもたくさんいたと思う。

オニヤンマを捕獲
ゲンゴロウ類が多い。クロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ、ゲンゴロウ幼虫

シマゲンゴロウ

マルガタゲンゴロウ

ツブゲンゴロウ(これ、とても小さいです。)

ヒメゲンゴロウ
ハイイロゲンゴロウは動き回るのでちゃんと撮れなかった。

ゲンゴロウの幼虫の共食い。獰猛なやつらです。2匹で少し小さいやつが餌食になってました。
ガムシ、ヒメガムシ、ガムシ幼虫
マツモムシ、コミズムシ、オオコオイムシ、タイコウチ、アメンボ、トビゲラ幼虫

ガムシ

ガムシの幼虫(ゲンゴロウより少し太い)

マツモムシ

コミズムシ

アメンボ

トビゲラ幼虫(結構レアな種らしい)
オタマジャクシ(モリアオガエルかシュレーゲルアオガエル、カエルになりかけのもの)、
トノサマガエル、
ドジョウ、メダカ
ミナミヌマエビ

たぶんシュレーゲルかモリアオガエルのオタマジャクシ

ドジョウ

メダカ
田んぼの学校を11時切り上げて、第2部としてホールで、「体験学習:生き物の環境を考えよう!」が「ひょうごPW(プロジェクト・ワイルド)を推進する会」の皆さんで行われました。子供たちは興味津々、楽しんでしました。最初は芝生広場でする予定でしたがあまりに暑いのでホールに変更。正解でした。外でやっていたら、暑くてあんなに飛び跳ねられないよ。


今回の昼食は豪華で、特大大鍋で鹿肉と地元野菜たっぷりの鍋、祥雲寺産のコウノトリ米10キロをサザエご飯にしました。

お母さん方にも参加してもらっておにぎりにしました。
コウノトリ米のおにぎり、大変おいしかったです。


田んぼの学校 小川で遊ぼう 2008.07.13


もうすでに梅雨は明けたのでしょうか。暑かったです。
少し曇り気味で日差しが弱かったのが幸い。
鎌谷川の生き物観察。
参加者 約60人
参加者は多かったです。低学年から小学校行く前の子供たちが多かった。どんどん卒業していきますが、新しい子もどんどんやってきます。

東公開ゾーンのほうへ移動して、川に入りました。
いつもは、郷公園の入り口の橋の下を中心にしているので、たくさんの来場者に見られますが、今回は落ち着いてできました。
コオニヤンマのヤゴが目立ちました。
ウチワヤンマが飛んでいました。
魚は、カマツカ、ギンブナ、ドンコ、カワムツ、よく分からない小さな稚魚

トキの野生復帰の関係で、新潟放送の取材がありました。

お鍋はヨコワと野菜。


カエル調査

報告が遅くなりました。なかなか、楽しい調査でした。コシマゲンゴロウやコガムシ、ヒメガムシ、アカトンボ型のヤゴもたくさん見られました。カイエビ、ホウネンエビ、カブトエビの3点セットも確認できました。
カエルでは、もともと出石(三木)にはヌマガエルが多く、今回も、多くの個体を見ることができました。今回は六方でもヌマガエルが見られました。最近圃場整備した赤石の田んぼでは極端にカエルが少なく思われました。六方でもオタマジャクシは多いとはいえません。近づくと音をたてて逃げるぐらい密度が高かったのは、河川工事の土置き場に隣接する田圃。ここでは、トノサマガエルがとくに多く、草地と隣接する水辺(田圃)という組み合わせが、トノサマガエルにとって、好適な環境なのかもしれません。

オタマジャクシがいっぱい。

ここもたくさんいる。


ヘビのような顔とアザラシのような顔。アマガエルとトノサマガエル。どっちかわかるかな?


カエル調査とホタル調査

6月14日 豊岡盆地のカエル調査を実施しました。
実施場所:三木、鉢山、六方1(駄坂・農道東)、六方2(江本・土置き場横)、赤石1(農村環境調査圃場)、赤石2(土置き場横)
6月17日 豊岡市と共催で市街地のホタル調査を実施しました。
調査結果については別途取りまとめの予定です。


田んぼの学校 2008.06.08


2008.06.08田んぼの学校
参加者約130人 晴れ、
お天気が良くてよかったです。
中筋小学校の1年生学P 親子約60名の参加もあり、先月と違ってにぎやかになりました。
参加者人数には一部観光客も混じっているかもしれませんが、ピーク時には130人ほどいました。

最初は少し怖がっている子もいますが、だんだん慣れてくるとみんな裸足で泥んこになりました。
でも、生き物を直接触るのはいやだという子も多かったですね。マツモムシを握り締めてはらはらさせる子もいましたが。

バットに並べた生き物を観察する姿は、非常に熱心。
久しぶりにフルコースで田んぼの学校をしたという気分になりました。

次に揚げるリストは飛んでいるトンボはパスして、田んぼの中で捕れたものだけです。
魚類:メダカ、ドジョウ
甲殻類:ミナミヌマエビ
両生類:イモリ、トノサマガエル、アカガエル(オタマと上陸直後のもの)
昆虫類:コミズムシ、タイコウチ、オオコオイムシ、マツモムシ、ヒメガムシ、クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、クロズマメゲンゴロウ、シマアメンボ(?)、ゲンゴロウ幼虫、ヤゴ(トンボ型、イトトンボ型、ヤンマ型)
その他:チスイビル
オオコオイムシを少し詳しく写真アップします。

オオコオイムシがアカガエルのオタマジャクシに襲い掛かっています。体液を吸われています。

オオコオイムシです。卵を背負っています。カッコよろしいな。

卵には目が透けて見えています。

タイコウチ

イモリです。

メダカ

トンボ型ヤゴ

上陸直後のニホンアカガエル。水槽に入れていると時々溺れるよ。

イトトンボ型のヤゴです。

ゲンゴロウの幼虫。これも獰猛です。共食いするよ。

シマゲンゴロウ

コシマゲンゴロウ

クロゲンゴロウ

クロズマメゲンゴロウ

シマアメンボ、羽がないタイプがほとんどだそうです。だから胴が短い。

マツモムシ、いつもひっくり返って泳いでいます。

ヤンマ型ヤゴ、おそらくマルタンヤンマです。トンボの好きな人には人気のあるやつです。夕方に空高く飛ぶのでなかなか見ることができません。あるトンボの図鑑では但馬は未確認になっていますが、豊岡にはいます。

チスイビル

コミズムシ

いろいろとおりますな。

観察の後は逃がしてやりました。いらいくちゃなのでだいぶ死んでしまったのもいましたが、そんな体験も大切かな。
泥んこなので着替えをして、
鍋はぶりと野菜でした。おいしかったです。


出前田んぼの学校2008/5/25豊岡市気比公民館行事

参加者約80人
25日の、気比の田んぼの学校は無事終わりました。
出前たんぼのがっこうはなかなか良いと思いました。
地元の人が、ビオトープを作り、地元で子どもたちを遊ばせると
いう意気込みが、すばらしい。
講師という紹介ではなく、共同の参加者ぐらいで、適当にアドバ
イスしていくのが、子どもたちにとってもよいと思いました。
特徴は、ドジョウがすごく多いこと。
マメゲンゴロウがいること、などです。
途中でコウノトリが飛んできました。様子を見に来たようです。
子どもたちがいるところは、餌が多いと、学習しているのかもし
れないと思いました。
(上田代表の報告)


G8環境大臣会合関連

G8環境大臣会合関連事業において、コウノトリ市民研究所はパネラーとして報告、パネル展示、冊子等販売をしました。
5月22日 豊岡市民プラザ 
国連の定めた「生物多様性の日(5月22日)」に、コウノトリ野生復帰における関係機関の研究成果や地域の取り組み等を通じ、環境優先社会の形成に向けて実践となるようシンポジウムが開催され、会場において、パネル展示、生き物地図等販売を行いました。
5月23日 NGO・NPO国際シンポジウム 神戸国際会議場
国内外で活動されているNGO・NPOの方々が集まり、地球温暖化防止対策をはじめとした環境問題や課題について議論し、NGO・NPOや市民としての活動方針等を打ち出し、大臣会合への提言や世界へのアピールを行うため、シンポジウムが開催され、上田代表が生物多様性分科会において、報告提言を行いました。
5月24日25日 NPO・NGO交流の広場 神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
NGO・NPOの方々が自由に意見や研究成果等を発表できる場が設定され、パネル展示、生き物地図等冊子販売を行いました。
たくさんの方々から、豊岡でのコウノトリの取り組みにエールをいただきました。


臨時田んぼの学校2008.5.17


2008.5.17
カブスカウトの田んぼの学校
晴れ、参加者約20名
カブスカウトの田んぼの学校。臨時です。
カブスカウトは元気いっぱい。かっこいいですよね~。
菅村副代表から、田んぼの役割、食べ物を作る、生き物を育てる、水をきれいにする、涼しい風や良い景色など環境を作る、勉強してから、田んぼの生き物調査。

お天気も良く、トンボが飛び回っていました。
ホソミオツネントンボ、オオイトトンオボ、シオヤトンボ、アジアイトトンボ、、、ほかにもいたと思います。
オオイトトンボの連結潜水産卵を見ることができました。

ホソミオツネントンボもハート型のタンデムを作っていました。


田んぼの学校 2008.5.11


田んぼの学校 田んぼの生き物観察 2008.5.11
天気曇り 参加者15名
お天気が良くなく、寒い。いつも5月は100人ぐらい来るのに今日は時間になってもぜんぜん来ない。ようやく1家族来たのだけれど、市広報を見てきたとのこと。4月は60人といつもより多くて、市広報が効いているなあと、それで今年は学校ルートでチラシを配っていない。あまりたくさんくるとやりにくいので常連プラス市広報などで十分と思っていたが、連休疲れや他のイベントとの競合、天候の悪さなどによりあまり来なかったみたいだ。
で、スタッフ中心で休耕田ビオトープの生き物をじっくり観察し今年作成予定のカラー版フィールドノート用に写真をきっちり撮ろうということに。
ゲンゴロウ類がたくさん出ました。

マルガタゲンゴロウ

シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ
アカガエルのオタマジャクシもたくさんいました。昨年までは放鳥コウノトリがどんどん食べて、すぐにいなくなってしまった印象が強かったが、あいつら餌に頼ってオタマも捕らないのだろうか。食い放題状態なのに。

クロスジギンヤンマヤゴ(大きいの)、マルタンヤンマヤゴ(黒いほう)

シオカラトンボ(目の小さいほう)、ショウジョウトンボヤゴ
オオコオイムシ、タイコウチ、クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、、ヒメガムシ、クロスジギンタンマヤゴ、マルタンヤンマヤゴ、イトトンボ型ヤゴ、シオカラトンボヤゴ、ショウジョウトンボ型ヤゴ、ウマビル、チスイビル、ドジョウ、メダカ、ミナミヌマエビ、ミズムシ、マツモムシ、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル、アメンボ、、ざっと思い出したものです。

ミズムシ

タイコウチ、アメンボ

ドジョウ、メダカ、オオコオイムシ(幼)

倉庫の横でバットを並べていると観光客がたくさん集まってきて、それで田んぼの学校らしくなりました。みんな昔よく見たとか、最近見ないとか、そんな感想が多かった。それと、これはコウノトリのえさをとっているのかとのこと。

ミナミヌマエビ

シュレーゲルアオガエル
鹿肉の大なべもおいしかったです。


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