テーマ別フォトコラム 一覧

ニホンジカ


偶蹄目シカ科 Cervus nippon
但馬にはシカがたくさんいる。豊岡市、円山川の東側も特に多い。自動車で出石から但東を抜けていくと、何頭ものシカと出くわす。多くの但馬のドライバーはシカと衝突しそうになったことがあると思うし、中には実際に衝突して車を台無しにしてしまった人もたくさんおられると思う。
シカに出会うのは、多くの場合が夜間である。夜はシカをはじめイノシシやクマ、テン、タヌキなどの野生動物が林縁部や農地、場合によっては集落の中を歩き回っている。

特にシカについては、生息密度の増加も影響しているか、昼間でも山を歩いていると目撃したりすることが多くなったように思う。あるいは、林道や山間部の県道、国道などを車で走っていても、昼間にシカを良く見かけるようになった。この写真は、豊岡市畑上の林道。
山の中はシカが下層の植物を食べてしまうので、スカスカになり歩きやすくなってしまったところが多い。5年前の情報では、笹薮で見つけにくいとされていた登山道の入り口が、今ではシカがササをきれいに食べてしまったので、簡単に見つけることができたりする。豊岡市の山々はこの10年ほどでシカのために大きく変化しているといえるかもしれない。
雪の写真は出石町内のある峠道。まだ雪がたくさん残っていて、山の中はシカも歩きにくそうである。立派な4段角のオス。悠々と私の車の前を私の車が通るタイミングに合わせるように横切っていく。車の方が停まってくれるのが当然と思っているような感じである。
 大雪になると、たくさんのシカが餌を食べられなくて春までに餓死するという。しかし、今年ぐらいの降り方だと、まだまだササなどが食べられる状況にあり、とても餌が食べられないという感じではない。
 シカの天敵は今では人間しかいない。大昔はオオカミや山犬がかなり活躍していたと思う。シカも昭和20年代辺りには、ほぼ捕りつくされ、絶滅寸前だったようだが、徐々に個体数を回復し、今ではそこらじゅうにいる。奈良のシカ公園に行かなくても簡単にシカが見られるようになってしまった。農作物の被害、森林生態系の被害も深刻である。希少植物もどんどん食い尽くしていく。


2009年のコウノトリ


新年になって、冬らしい天候が続く。雪も降ったがまだ本格的に積もってはいない。野外のコウノトリたちにとっては厳しい季節が続く。ここを乗り切れば、すぐに繁殖期が待っている。
1月3日、六方田んぼの放鳥拠点のフレームにたたずむコウノトリ。じっとあたりを見回している。

1月4日、河川敷にある東浦ビオトープ。工事中の河川敷にぽつんと一羽。

しばらくするともう一羽飛んで来て近くに降り立つ。

そして、よく見るとさらにもう一羽いる。この後、三木の放鳥拠点で二羽。この日はここに五羽いたことになる。
絶滅する前のコウノトリは、豊岡盆地のどこで、何を食べて冬を過ごしていたのだろう。そこは、どんな環境条件に支えられていたのだろう。今となっては、なかなか見えてこない。


セイタカイグチ


セイタカイグチ (ハラタケ目オニイグチ科キクバナイグチ属)
Boletellus russellii(Frost) Gilb
(背高猪口)
 広葉樹林、アカマツ・コナラ林などの地上に発生する。
 イグチの仲間だから傘の裏はヒダではなく細かい泡網目状になっている。柄に疎荒な網目状の隆起があり、赤褐色の地に白い網目状の隆起が特徴的である。
 9月上旬いろいろなキノコが沢山出ている中で一本だけで単生していた。まだ小さかったので、あくる日にもう一度行ってちょうど採りごろであった。夏の終わりのきのこだから、成長が早く少し遅れると虫も入りやすい。
 初めて食べてみた。一緒に採ったミキイロウスタケ(後ろに写っているきのこ)やベニウスタケと共にさっと湯がいてポン酢で食す。
 歯ごたえがしっかりしていて歯切れよく、適度にぬめりもあり、香りもきのこ臭が心地よい。非常に優れた食菌だと思う。
 実はこのきのこ、以前よりずっと食用とされており、古い図鑑ならどれも食用と記載されていたが、近年中毒事例があったようで、学研フィールドベスト図鑑「日本の毒きのこ」(2003年10月)には毒成分不明のまま毒きのことして記載されている。よく似た紛らわしいきのこはない。
背高猪口:背の高いイグチ
平成20年9月7日
豊岡市出石町の法沢山の登山道で


コウノトリの近況


コウノトリの写真はひさしぶり。あいかわらず、コウノトリの郷公園で、サービス精神を発揮している。観光客のみなさんはカメラや携帯で撮影。

彼らは彼らなりに、いろいろ考えもあり、ここで暮しているのだろう。これから繁殖期を迎えるとどんな行動をとるのだろう。


カニノツメ


カニノツメ スッポンタケ目 アカカゴタケ科
Linderia bicolumnata (Lioyd) Cunn.
 コウノトリの郷公園のSさんから、見たこともないキノコが生えていると、教えてもらいました。
 炭焼き小屋の前のコケの中からそれは生えていました。これはスッポンタケの仲間のサンコタケかなと思いましたが、サンコタケは柄が3本なのにこれは2本しかありません。
 このキノコ、特に左側のやつ、何かに似ていると思いませんか?。カニノツメにそっくりです。
 
 図鑑でしか見たことがなかったのですが、カニノツメというキノコがあるのを思い出しました。調べてみると、正しくカニノツメでした。
 つめの先についている黒いものが、胞子の入っているグレバと呼ばれるものですが、これが悪臭を放って虫を呼んで胞子を運ばせるそうです。
 このキノコの仲間には面白い名前がいっぱいあります。スッポンタケ、イカタケ、カゴタケ、アンドンタケ、キツネノエフデ、、、面白いでしょ?、みんな形が似ているんです。
 カニノツメは、それほど珍しいキノコではないようです。


田んぼの学校 11月

里山で落ち葉集め、焼き芋
参加者35名
のんびりした楽しい会でした。落ち葉を拾って、シイの実をさがして帰ってきました。芋を洗って焼き芋。その間にカキの実を採りに行く子が数名。
今日の鍋は、魚のつくねとカニ、たくさんの野菜。美味しかった。
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落ち葉拾いの間に、生き物発見。
ニホンアカガエル、ムカデ、コバネイナゴなど。
 


ウチワヤンマ


ウチワヤンマ (不均翅亜目 サナエトンボ科 ウチワヤンマ属)
 ヤンマと名がついているが、サナエトンボの仲間。でも体長7センチほどもあるのでギンヤンマと変わらない堂々たる体格だ。しっぽが尾翼のように広がっているのが特徴。黄色が黒で縁取られている。足が黄色いというのも特徴だそうです。

 7月、コウノトリの郷公園の前を流れている釜谷川で飛んでいた。しっかりした枯れ草の先などに止まっていて、他のウチワヤンマやオオシオカラトンボなどが近づいてくると緊急出動して追い払う。

 ヤゴは水深3mとかの水深の深い池に多く、採集しにくいらしいのだが、この辺りに深い池など無いと思う。交尾しながら飛翔しているやつもいます。
 近縁のタイワンウチワヤンマは尾翼の部分が黄色くないので区別できます。


ハラビロトンボ


豊岡市日高町のある谷の一番奥、ほ場整備田であるが、5,6年前から休耕田になっている。
回りは全部シカ対策のための電気柵が張られている。水を引いているわけではないが、上流法面から水が入っていていて、程よい湿地になっている。6月になると、モリアオガエルの卵がいっぱいぶら下がっている。
この湿地、たくさんのトンボが発生していて、春先から、アジアイトトンボ、クロイトトンボ、キイトトンボ、シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ギンヤンマ、ショウジョウトンボ、ハッチョウトンボ、、、、いろんなトンボが観察できます。

今回紹介するのはハラビロトンボ。
名前のとおり、おなかの部分が太く広がっている。

メスは黄色と黒のトラ模様の腹部が大きく広がっていて、なかなか派手なトンボです。

一方オスは、濃い青で、少し白っぽい粉を吹いたような感じもあり、シオカラトンボに近い仲間を感じさせます。

オスは未熟のときは、黄色の地に褐色の斑紋があるが、やがて黒っぽい色から青灰色の粉を帯びるようになる。
これはたぶん未熟なオスだと思う。
飛び方はおとなしく、草に止まっていることが多く、湿地の草の間やすぐ上を飛んでいることが多いと思う。
幅の広い腹部と、特徴的な色で簡単に見分けられます。
この湿地では、5月ごろから出始めて、6月から7月が一番多く見おられます。


スミレが咲く

昼休み、歩いて食事に出かけた。街の中でスミレをみつけた。歩くと良いこともある。多分コスミレだと思う。花の色が薄い、葉が少し丸いなどの特徴は、ヒメスミレやノジスミレではない。花期が早いことや花の数が多い傾向もコスミレの特徴だ。



庭先レストランに集う鳥たち


我が家の庭に生ごみ処理機の残渣を巻いておいたら小鳥たちがやってくる。楽しいのでミカンやカキなども置いておいたら、もっと集まってくる。

シロハラという鳥がのさばりだして、独り占めしようと他の鳥を追い払うのであるが、一日中追い払うのは無理で、ちょっと用事で出かけたときなどに他の鳥たちが隙を見て食べに来る。この辺りは僕がさくらんぼを鳥から守るために追い払いをしても無理なのと同じである。


ヒヨドリ

メジロ

シロハラ

ジョウビタキ

ウグイス?、図鑑ではセンダイムシクイにも見えるけどこちらは夏鳥みたいだし、、、


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