ニュースレター2006年2月号
★▲コウノトリ市民研究所ニュースレター★▲2006-2月号
そろそろ来年度の活動計画をつくる時期になりました。2月の<田ん ぼの学校・食べる会>で、食べながら今年の反省や来年度の活動について雑談したいと思います。田んぼの学校でこんな事がやってみたい、この生き物の分布を調べてみたいなどの希望がありましたら、たくさん持ち寄ってください。
○田んぼの学校
登録参加者 年間延べ1000人ぐらい
田んぼの学校はコウノトリ市民研究所が運営する行事です。誰でも参 加でき、参加費は子ども一人100円としています。イベント保険の関係もあり登録制ですが当日参加も可能です。今年度の田んぼの学校は、月に1回集まって田んぼや川や山で遊ぶという設定でやってきました。また、地元食材の鍋も大切な要素として考えてきました。
○コウノトリ市民研究所研究員
約70家族(会員にあたります)
田んぼの学校や豊岡盆地の生き物調査を実施しています。研究員になっていただくと毎月ニュースレターを送付し、行事案内をします。田んぼの学校のスタッフや、それぞれの希望に応じて生き物調査に参加することもできます。コウノトリ文化館等で市民研究所の所有する調査用具などを使用することができます。年会費は1000円です。
○コウノトリ市民研究所主任研究員
19名(NPO法人社員に当たります)
NPO法人コウノトリ市民研究所の運営スタッフとして活動します。調査研究部(グループ)のほかに事務局、食料局、情報局があります。コウノトリ・環境関連の委員会などへの参加、執筆・講演などもあります。また、他の環境教育施設などを訪問する研修会を年に1回実施しています。
★▲トピックス
●豊岡盆地の冬鳥事情(高橋主任研究員)
いつもの冬なら観察できる鳥がほとんどいない、いつもならいないはずのコハクチョウがしばしば飛来する。今年の冬は全国的にこんな現象が見られます。コハクチョウに関しては、中越・北陸の本来の越冬地が豪雪のために充分な餌が確保できず、次第に南に下りて来たということでしょう。いつもの冬鳥が見られないことに関してはいろいろと議論されていますが、本当のところはよくわかっていません。
豊岡盆地では今シーズンの冬鳥の少なさに加え、河川工事の影響で猛禽類も少なく、寂しい野鳥観察が続いています。冬季湛水田をねぐらに滞在中のコハクチョウの動きは興味深いものがあり、当地で越冬する可能性も高まってきています。引き続き注目してゆきます。
ところで、1月度の鳥関係のニュースでは、なんといっても1月20日から23日にかけて350キロの大冒険飛行をやってのけた放鳥コウノトリJ0290君でしょう。飼育下で育ったコウノトリの、野生としてのポテンシャルを充分に感じさせてくれました。
●日本最古と思われる植物標本発見 (菅村主任研究員)
神戸新聞や毎日新聞で紹介されましたが、豊岡の郷土史料室で日本最古と思われる植物標本が発見されました。郷土史料室から「昔の植物標本が出てきたのだが価値が分からない」と相談がありました。実際に見せていただいた後、人と自然の博物館の鈴木武さんに問い合わせたところ、非常に貴重なものとわかり、今回の発表となりました。
和紙に貼られたものが綴られて本のようになったものもありますが、多くは1点ずつ和紙でくるまれています。ヤマブキ、サクラ、モモ、ツツジ、ハギ、ウメなどの園芸植物が確認できました。多くは花だけだったり葉だけだったりする小さなものですが、保存状態は非常によく昔のものとは思えません。あるものには包まれた紙に享保19(1734年にあたる)と書かれていました。日本には1800年代の植物標本も非常に少なく、質量ともに最初期の日本の植物標本を代表するもののようです。作者は、肥後細川家より嫁いでこられた豊岡藩主京極高永の正室である梅寿院さんです。
★▲市民研2月の行事案内
「田んぼの学校・食べる会」
日時:2月12日(日)9:30~コウノピア集合
地元産のそば粉を使ったソバ打ち大会と恒例の大鍋です。雪が降れば、雪遊びもします。雪がなければ冬のビオトープを覗きに行きます。ビオトープではヤゴ、コオイムシ類、小型のゲンゴロウ類などが越冬しています。また、暖かい日が続くと、2月上旬にはアカガエルの産卵が始まります。
★▲生き物関連行事のご案内
詳細はそれぞれの連絡先に問い合わせてください。
●コウノトリの郷公園
○2月5日(日)里山の生き物観察会
テーマ「冬の動物」
9:30-12:30 対象小学生~一般 集合場所 コウノトリの郷公園 参加費 無料 申込方法 電話またはFAXで受付 締切2月2日(木)必着 申込先 兵庫県立コウノトリの郷公園
○2月12日(日)里山の生き物観察会 ガイドウォーク
テーマ「コウノトリを知ろう」
13:30-15:00 集合場所 コウノトリの郷公園 15名以上の団体で参加希望の場合には事前連絡。
☆連絡先〒668-0814 兵庫県豊岡市祥雲寺128 TEL(0796)23-5666 FAX(0796)23-6538
●竹野スノーケルセンター
○2月4日(土)土曜観察会 「オリジナルふりかけをつくってみよう」
10:30-11:30 場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター 参加費 100円
○2月12日(日)ブルーミュージアムセミナー 「ふるさとの語り部に学ぼう」
10:30-11:30 場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター 参加費大人500円こども300円
○2月18日(土)土曜観察会 「ハガキをつくってみよう」
10:30-11:30 場所:竹野スノーケルセンター・ビジターセンター 参加費 100円
☆連絡先 兵庫県豊岡市竹野町切浜大浦 TEL/FAX:0796-47-1932
★▲2005年度コウノトリ市民研究所の年間行事予定
●田んぼの学校 コウノピア9時半集合
毎月第2日曜は「田んぼの学校」を実施します。
田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
お昼は鍋をします。食べて解散。コウノピアに9時半集合。
児童は参加費一人100円。保護者同伴。
<年間予定>
4月10日(第2日曜)タンポポ調査
5月 8日(第2日曜)田んぼ
6月12日(第2日曜)田んぼ
7月10日(第2日曜)田んぼ・川
8月14日(第2日曜)休み
9月11日(第2日曜)郷公園でバッタ
10月 9日(第2日曜)郷公園でアカトンボ
11月13日(第2日曜)里山
12月11日(第2日曜)里山
1月 9日(第2日曜)野鳥調査
2月12日(第2日曜)食べる会
3月12日(第2日曜)アカガエル調査
●豊岡盆地の生き物調査
タンポポ調査 4月~5月(4月10日など)
ホタル調査 5月~6月
六方川調査 8月21日(日)
福田ビオトープ調査 6月26日、7月31日
ビオトープの生き物調査
豊岡盆地の野鳥調査 他
★▲情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
●「テーマ別フォトコラム」 野上ビオトープ/サル
●「活動記録」田んぼの学校 冬鳥調査
●「ながぐつ観察記」コハクチョウ
<毎日新聞「ながぐつ観察記」連載情報>
2006/1/21(土)掲載 コハクチョウ 冬季湛水田が鳥を呼ぶ
2006/1/29(日)掲載 ハハコグサ 似たもの同士?母と父
★▲事務局からのお知らせ
*会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたいと言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
金融機関名:但馬信用金庫 本店
口座番号:普通口座 0666057
口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究代表理事 上田尚志
*インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。http://kounotori.org/このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照してください。
*コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願います。行事での事故等について市民研究所では責任がもてません。すべて参加者の自己責任お願いします。