植物観察会8月度(実施報告)

テーマ:夏の植物~ミズアオイ、ヒメムカシヨモギなど~
日時:2020年8月23日(日)9:30〜12:00
天気:晴
参加者:10名
スタッフ:菅村、村田

10名のお客様を2名のスタッフでご案内しました。

樹木の復習です。昔はニレ科だった3種の木が並んで植えてあります。エノキとムクノキはアサ科になりました。ニレ科に残ったのはケヤキだけです。かつてはムクノキの葉がサンドペーパーの代わりに使われたことを触って実感していただきました。エノキはオオムラサキやゴマダラチョウの食草です。最近、近畿にもアカボシゴマダラという特定外来生物である蝶が見られるようになってきているというお話もしました。

県立大学の授業で伐採された樹木を見ました。細い木には萌芽更新が起きていましたが、太い木には枝が出てきていませんでした。枯死するのでしょう。裸地にはダンドボロギクが生えてきていました。こんな場所がダンドボロギクの本来の生育地であり、数年で姿を消すのが普通だが、近年はシカの食害で各地に繁茂し、消えることがないこと、白い綿毛が飛んで行って洗濯物について嫌われることなどをお話ししました。

ネムノキ、タラを見ました。果実が付いていて、豆の仲間であることが一目でわかること、タラはこの花の少ない時期には虫たちのよい蜜源になっているというお話をしました。

朝から暑い中、日陰で休みながら、クロモジの芳香に癒されながら目的地に着きました。
そこにはミズオオバコがたくさん咲いていました。純白の花がほとんどですがピンクも含まれていました。

ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクを比較して、ヒメムカシヨモギの花には短いけれども白い花弁があることを見ていただきました。

今日観察した植物
エノキ、エゾエノキ、ムクノキ、ダンドボロギク、ホタルイ、ネムノキ、タラ、キツネノマゴ、クロモジ、ヘクソカズラ、ヤマハゼ、ヒメキンミズヒキ、コケオトギリ、ハシカグサ、ミズオオバコ、ヒメムカシヨモギ、オオアレチノギク、ヤマノイモ、ニガナ、カタバミ、ヒメクグ、メドハギ、ヤハズソウ、スブタ、ヤナギスブタ