2006年05月 一覧

コウノトリの雛


脚立を立てて少し上から撮りました。
生まれて10日ぐらいでしょうか。すごくしっかりしています。
コウノトリの場合親のほうが美しいけれど、まあ、雛もかわいいことにしておき
ます。
2ついますが、少し成長に差があるようです。
親が枯れ草を運んできました。

一人前にクラッタリングをしています、音は出ていないけど格好だけ。

餌をやるところを見たかったけれど、タイミングが合わなかったようです


日本生まれの白い花;キビシロタンポポ

キビシロタンポポ キク科

 多くの人はタンポポの花は黄色だと思っているが、タンポポは黄色に限らない。白もある。いや、九州や四国のようにタンポポは白だと思われていて、黄色いタンポポは珍しいと思われている場所もある。
 但馬にも白いタンポポは少なくない。出石から但東にかけて路肩が真っ白になっている場所があちこちにある。朝来市あたりにもそんなところは結構ある。
 日本には白い花をつけるタンポポが複数種類ある。一番多いのはシロバナタンポポで、但馬の白いタンポポもほとんどがそれである。
 「珍しいタンポポを見つけました。」「これは外国のタンポポですか?」などと問い合わせが時々あるが、シロバナタンポポは、珍しくないし、外国からやってきたタンポポでもない。正真正銘の日本のタンポポである。
 シロバナタンポポ以外の白いタンポポは、限られた場所にしか生育しないと言われていた。ところがそのうちの1種が兵庫県にもあるらしいことが分かってきた。そのタンポポはキビシロタンポポと呼ばれ、その名の通りキビ;吉備(岡山県)のタンポポだと思われていた。このタンポポを探し始めたのが1998年である。
 2004年に美方町でようやく1株を発見した。同じ年、おもしろ昆虫化石館の西川さんも温泉町で発見されていた。二人とも一度も実物を見たことがなく確信はなかったが、最終的には、専門家によるDNAの解析でキビシロタンポポと確定された。2005年には朝来市、香美町、新温泉町でも確認できた。
 調べてみて困ったことが分かった。咲き始めの頃のシロバナタンポポは、これまでキビシロタンポポのものとされていた特徴を備えていたのだ。両種を外見で区別することは難しい。なんか変な白いタンポポと感じたものを専門家に送ったが、シロバナタンポポと判定されたものがいくつもあった。DNAの分析ができず外見だけで勝負している私としてはなんとも悲しい現実である。
追記
 最初の写真は咲き始めの頃のシロバナタンポポ。舞狂橋のすくそばで撮影した。背は低いし、総苞片はぴったりと張り付いているし、総苞片に毛は多いし、花弁は黄色を帯びているし、・・・・と、もうキビシロタンポポと思える個体でした。専門家に送るとシロバナタンポポと判定されました。
 しかし、2005年に初めてこれだと思ったのが下の写真。雰囲気が違う。これだと思いましたね。以後、なんとなく分かるような気がした。朝来市で発見できたのはこの場所だけ。他の産地とかなり離れている。間の場所を調べないとと思いながら、2006年のシーズンが終わろうとしている。


田んぼの学校 5月

5月14日(日)晴れ
参加者130名(関係者を含めると約150名)
雨の予想の中、天気も持ち直し、田んぼの学校日和。今回もいろいろな行事が重なった中で、100名を越える参加者があり、大鍋を作った甲斐がありました。すでに4月から活動を始めていましたが、今回、市民研の総会にあわせて、開校式を実施しました。昨年の田んぼの学校を写真で振り返りながら活動を紹介しました。

それぞれ、道具をもってビオトープに出発。

みんな慣れたもので、すぐに調査が始まった。

この時期はまだ植物が少なく、泥の感触がじかに伝わってくる。越冬していたメダカが、水温の上昇と共に、群れで泳いでいる。シュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえる。白い卵塊がいくつか見つかった。成体も現れた。マムシがいたら怖いと、草むらをスタッフが事前チェック。マムシはいなかったがジムグリというきれいなヘビが見つかった。さっそくみんなで触って人気ものに。

トンボの羽化が始まった。ゲンゴロウ類ではあいかわらずクロゲンゴロウが多い。見つかった生物は約30種。

メダカ、ドジョウ、ジムグリ、イシガメ、カナヘビ、トノサマガエル(成体・卵塊)、シュレーゲルアオガエル(成体・卵塊)、アマガエル、ニホンアカガエル(成体・オタマジャクシ)、イモリ、タイコウチ、オオコオイムシ(卵塊付)、クロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、ヒメガムシ、アメンボ、カワトンボ、シオヤトンボ、アジアイトトンボ、ヤマサナエ、ヤゴ類(シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、オニヤンマ、イトトンボ類)、カゲロウ類、ミズムシ、ミナミヌマエビ、ヒル類、スジブトハシリグモ
今回の食材はナヌカザメ(左)とネコザメ(右)。いろいろなものが食べられる。


ニュースレター <2006-5月号> 

コウノトリ市民研究所 
ニュースレター <2006-5月号>   2006.5.1
☆トピック
●生き物地図・「豊岡盆地の植物」完成 
豊岡盆地に生育する絶滅危惧植物や特徴的な植物が写真とともに説明されています。ポスター形式で、掲示することもできます。「豊岡盆地の野鳥」もまだ残部があります。
☆市民研5月の行事案内
●NPO法人コウノトリ市民研究所・平成18年度総会 
日時:5月14日(日) 14:00~コウノピア
主任研究員はできる限り参加してください。研究員の方はオブザーバー参加できます。
●田んぼの学校・田んぼのいきもの 
 日時:5月14日(日) 9:30~コウノピア集合
今年度の田んぼの学校の本格的なスタートです。今回も田んぼの生き物調査を実施します。田んぼではあいかわらずシュレーゲルアオガエルが鳴いています。成体にも出会えると思います。アカガエルのオタマジャクシも大きくなっています。4月の調査ではイモリが多いのが目立ちました。ビオトープは毎年少しずつ姿を変えています。今年も田んぼの学校では鍋があります。今回の食材はサ○です。
☆2006年度・コウノトリ市民研究所の年間行事予定
●田んぼの学校 
第2日曜日 コウノトリ文化館
9:30集合 12:00ごろ解散
 毎月第2日曜日「田んぼの学校」を実施します。
 田んぼやその周辺で遊んだり、生き物調査をします。
 お昼は鍋をします。食べて解散。
児童は参加費一人100円。
 参加できる時だけでも可。当日参加可。
◎「田んぼの学校」年間スケジュール・予定
4月 9日 春の棚田の生きもの、春の草を食べる 
5月14日 田んぼでオタマジャクシや水生昆虫
6月11日 田んぼでトンボやカエル、メダカ 
7月 9日 小川で魚とり
8月13日 休み
(夏休みは市民研特別企画があります)
9月10日 あぜ道の生きもの、イナゴやバッタ
10月 8日 秋の田んぼでアカトンボ
11月12日 里山で落ち葉集め、薪作り
12月10日 木の実や蔓や木切れで工作
 1月14日 里山で野鳥観察、雪遊び
 2月11日 冬の田んぼ、雪遊び、ソバ打ち
 3月11日 田んぼでアカガエル
*田んぼの学校は雨天でも中止はありません。
●夏休み特別企画・予定 
夏休み期間中に3回の行事を予定しています。詳しい内容はニュースレター7月号で案内します。
7月下旬:里山の昆虫・植物採集
8月中旬:小川の魚類調査
8月下旬:メダカ調査(未定)
●豊岡盆地の生き物調査 
タンポポ調査 4月23日(日)
ホタル調査  5月~6月
ビオトープの生き物調査 
豊岡盆地の野鳥調査 他
*随時連絡します。
☆情報局からのお知らせ
<コウノトリ市民研究所ホームページ情報> http://kounotori.org/
●「テーマ別フォトコラム」
人工巣塔で交尾 (^^) (04/07)
●「活動記録」
コウノトリ感謝祭(04/02)
田んぼの学校 活動記録(04/10)
タンポポ調査 (04/23)
●「ながぐつ観察記」<毎日新聞連載情報>
ドクゼリ:改修で種子目覚めるか (04/09)
ニホンミツバチ (04/22)
☆事務局からのお知らせ
●会費未納の方は、行事参加の折に納入してください。
 行事へはなかなか参加できないが、活動の趣旨に賛同し協力会員となりたいと言う方は、下記へ会費を振込みいただければ幸いです。
 金融機関名:但馬信用金庫 本店
 口座番号:普通口座 0666057
 口座名義人:特定非営利活動法人コウノトリ市民研究所 代表理事上田尚志
●インターネットアドレスをお持ちの方は、メーリングリストに加入してください。http://kounotori.org/このニュースレターもネット配信いたします。加入についてはホームページを参照してください。
●コウノトリ市民研究所の行事は自己責任で対応願い
ます。行事での事故等について市民研究所では責任がも
てません。すべて参加者の自己責任でお願いします。
☆掲示板☆
生き物関連行事のご案内
詳細はそれぞれの連絡先に問い合わせてください。
●コウノトリの郷公園 
・子どものための野生復帰講座(全9回)
・パークボランティア養成講座(全9回)
 申し込み必要
連絡先 〒668-0814 兵庫県豊岡市祥雲寺128 TEL (0796)23-5666 FAX (0796)23-6538
●竹野スノーケルセンター
・イベント 磯開きフェスティバル
5月3~5日 9:30~ 13:00~
・土曜観察会 春の海辺は大忙し!
5月20日 10:00~11:30
参加費100円 申し込み3日前
・野生復帰大作戦(こども・大人)
 (全11回 10:00~15:00) 申し込み必要
連絡先 兵庫県豊岡市竹野町切浜大浦 TEL/FAX:0796-47-1932