クロベンケイガニ


クロベンケイガニ (十脚目 イワガニ科Chiromantes dehaani)
黒弁慶蟹

円山川の下流域の石積み、土手などにいる。石の隙間や土の穴に住んでいる。よく似た仲間にアカテガニもいるが、アカテガニよりは水に近い場所で生活している。

 陸上で生活するクロベンケイガニやアカテガニは、挟み脚の付け根にある給水口から水を体内に取り入れ、鰓で呼吸する。その水を口の上にある孔から出して、酸素に触れさせて、再び吸水口から体内に取り入れる。同じ水で繰り返し鰓呼吸するのだ。だから水分が不足してくると、水は粘りけを増して泡ふき状態になる。

雑食性で枯れ草やミミズなどいろいろなものを食べているようだ。
全体が黒っぽいが、大型になると挟み脚が青紫色になってくる。
 兵庫県レッドデータではCランクに記載されている。「特殊な環境に生息・生育する種、個体数の極めて少ない種、分布域の極限している種等県内において存続基盤が脆弱な種」ということである。円山川下流域でも、いるところには沢山見られるが、どこにでも普通には見られるということはない。